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平成28年1月13日 臨時記者会見 フルテキスト版

「LED・デジタルアート作品の制作・展示」について(説明)

(事務局:司会)
 それでは、ただ今から、「LED・デジタルアート作品の制作・展示」について、共同記者会見を始めさせていただきます。
 本日の会見者をご紹介させていただきます。
 「チームラボ代表」で、猪子寿之(いのことしゆき)さんです。

(猪子代表)
 猪子と申します。よろしくお願いいたします。

(事務局)
 「とくしまLED・デジタルアート実行委員会・委員長」の飯泉知事です。

(知事)
 本日はどうもよろしくお願いいたします。

(事務局)
 以上の皆さんから発表をさせていただきます。
 それでは、まず飯泉知事から発表をお願いいたします。

(知事)
 はい。昨年9月、開催をいたしました「とくしまLED・デジタルアート実行委員会」におきまして、この無限大の可能性、これ持つと、秘めると言われるこの「アート」に、本県産の「LED」とそして「デジタル」を融合させることによりまして、もう一段高い次元へと進化させることが出来るんではないだろうか、他に類を見ない「LED・デジタルアートミュージアム」となりますように、各委員の皆さん方から様々な角度からご意見を賜ったところであります。
 こうした意見を集約をさせていただきまして、県において作品の制作をしていただけるその会社、あるいは集まり、これを公募させていただきまして、作品の内容について検討してきたところでありますが、このたび、制作をする作品の概要が決定をいたしましたので、ここに発表をさせていただきたいと思います。
 制作をご依頼をいたしますのは、猪子寿之代表が率いますチームラボのみなさんでございます。
 ご存知のとおり、チームラボの皆さん方、昨年、2015年ミラノ万博日本館で展示をした「HARMONY(ハーモニー)」あるいは「DIVERSITY(ダイバーシティ)」こうした作品が、これまでに体感をしたことのないアート空間として大変イタリアの皆様方をはじめ世界の皆様方に人気を博しまして、この結果、日本館が「展示デザイン部門」で金賞を受賞するその大きな原動力となられたところであります。また、チームラボの皆さん方のご活躍、既にご承知のとおりニューヨーク、ロンドン、パリ、あるいはラスベガスなど、世界を舞台に活躍をされていることはもとより、国内におきましてもNHK昨年の大河ドラマであります「花燃ゆ」のオープニングタイトルバック、こちらの制作や、あるいはお台場、この日本科学未来館でのイベントなどなど、特に子どもさんたちから大人の皆さん方までが楽しむことが出来る素晴らしいアート作品を数多く提供され、なおますます、その活躍の幅を広げておられるところであります。
 今回の作品設置の場所として、あすたらむらんど徳島の「子ども科学館」を予定をさせていただいているところであります。
 実は昨年の3月にも、あすたむらんど徳島でチームラボの皆さんによる「デジタルアート展」、こちらを開催をいたしましたところ、想定を超える反響となりまして、「子ども科学館」、そして「プラネタリウム」における3月の月間入場者数は、開館以来最多、ちなみに開館は平成13年の夏であった訳でありますが、開館以来最多となったところであります。
 その際、多くの子どもさん達をはじめご来館をいただいた皆さん方から「徳島で最新のデジタルアートに触れることが出来て大変うれしい」、「誇りに思えたんだ」、「また来てみたいな」「またそうしたものが見てみたいな」こうした多くのお声を頂いたところであります。
 こうした形でこの「あすたむらんど」、明日の夢、多くの夢を育むという意味を込めた「あすたむらんど」でありますが、「あすたむらんど徳島」において開催が再びすることができるようになったところであります。
 しかも、今回は前回と違いまして、「クリエイティブな力」そして「LEDを新たに融合」する、新たな、またここにアートが誕生する訳でありまして、新次元の科学技術が拓いていきます「一歩先の未来」をまさに具現化をした作品が制作をされる運びとなりました。
 是非、県内はもとより県外、また海外からも多くの方々に来場いただけるのではないか、期待を致しているところであります。
 今回のこうした取組みを通じまして、最先端のデジタル技術を気軽に触れることのできる、子どもさんたちが特に今、理科離れとかですね、科学離れなどとかいう言葉がある訳なんですが、昨年、一昨年と(計)5人の日本人がノーベル、例えば物理学賞であるとか、あるいは生理医学賞を取るとか、まあそうしたことを考えると科学への興味を大いに引き寄せていただく、そうした機会の創出を図っていくこと、そうした場になるんではないか、大いに期待を致すところであります。
 本県の魅力、あるいは科学技術、これを大いにこの機会に国内外に発信をしていく、大きなきっかけ作りをしたい、このように考えております。
 私のほうからは以上です。

(事務局)
 続きまして、猪子代表から「LED・デジタルアート作品の制作・展示」の具体的内容についての発表をお願いいたします。

(猪子代表)
 猪子と申します。今日はよろしくお願いします。
 (作品の動画を見ながら)
 今回はこのようなLEDを、一つ一つ制御できるLEDを空間に埋め尽くすような作品で、LEDが空間に埋め尽くされることによって、映像って今までこのスクリーンのみたいに平面、2次元だったんですけれども3次元上に立体物として映像を生成するというようなシステムを僕らが自分らで作ってまして、それを使ってですね、宇宙空間を作って、宇宙空間の中を実際入っていけるというような、そういうような作品です。
 ちょっとわかりにくいんですけど、空間が上下に動いたりしつつ、例えば球体みたいなものが目の前に出現したりするんですけども、球体はそれは平面ではなくて本当に立体の球体が出てそれが動くようなものです。で、来た人は自分のスマートフォンでですね、ブラウザでアクセスするとですね、いろんな宇宙を構成するエレメントを選ぶことが出来て、それを目の前に投げ込むとその投げ込んだものが生成されるというようなものです。
 なので、なかなか今まで映像というのは平面だったと思うんですけれども、立体物というと石とか木とかで作って、もちろん彫刻というのは動かなかったですけれども、LEDというものを使うことで多分初めてですね、大げさな言い方をすると人類は初めて立体物が動くようになったってとも言えるのかもしれないですけど、立体的な3次元の立体物を映像のように動かすという、LEDだからこそ出来ることだと思うんですけど、そういうもので宇宙空間を作って、その宇宙空間を実際入って体験をするし、実際来た人は自分たちの手でいろんな宇宙を作っていくと、一人だけじゃなくて何十人も同時に作れるので、いろんな人が作った物が重なり合って宇宙空間が出来るという、そういうことです。
 細かい話ですけど空間にセンサー等も入っていて、例えばブラックホールみたいなものを誰かが生成すると、もしその宇宙空間の中に人が居るとその人を中心にブラックホールが出来て、いろんな光がその人に吸い込まれたり、あと彗星みたいなものが生成されると彗星がその空間の中にいる人めがけて通り抜けていったりするようなものです。
 ちょっとわかりにくいんですけど、そういうようなことで、LEDを使って、新しい、一応アート作品として僕らは作っているんですけれども、恐らくこういうようなことが普通の、アート以外にも恐らく使われて、立体のディスプレイみたいなものにも将来なっていくかも知れないし、いろんな何かですね、子どもの方や若い人にはなかなかLEDっていつも部材、部材なので、信号がこっそりLEDに変わって、大人はもちろんコストが大幅に下がったり、いろんなメリットがあって、大人はLED素晴らしいって頭で分かると思うんですけれども、なかなか子どもや若い人は、確かに頭で考えるとすごいことかも知れないけどちょっとよく分からないみたいな、距離感があったと思うんですけれども、これはLEDがむき出しなので、普通のLEDと違って1個1個のLEDにマイコンが付いていて全て制御できるので、1個1個を制御、デジタルで制御することで映像のようなものが空間に出現すると。それを体感することで、普段ね、新聞やテレビ等で徳島のLEDの素晴らしさを聞いているんですけれどもっと普通の自分のこととして体感してもらったり、あとは究極、がんばれば若い人でも作れるので、そういうものをもっと身近に感じてもらったり、例えば、何か自分が想像すれば、実はこういうものも今の時代、がんばれば個人でも作れるし、何か創造性みたいなクリエーションみたいなものにもっと自由に興味を持ってもらったり、あとテクノロジーとサイエンスみたいなものにも身近になって興味を持ってもらったりするきっかけになったらなと思っています。
 わかりにくい作品かもしれないので、もしなど質問があったらですね、気軽に、僕の日本語はよく言われるんですけど、ちょっとよくわかりにくいって、日本語がよく崩壊しているって、わかりにくいらしいんで、多分、分からないことがあればほとんど僕が悪いんで、聞いていただければと思います。

(事務局)
 ありがとうございます。発表は以上でございます。
これよりの進行につきましては、幹事社さんにお願いをいたします。よろしくお願いします。

(幹事社)
 それでは、質問がある社の方はお願いします。

「LED・デジタルアート作品の制作・展示」について(質疑)

(日本経済新聞社)
 日経新聞です。今回の展示なんですけど、規模的には、大きさとしてはどれぐらいのものを考えていらっしゃるかということと、あと展示期間はどれぐらいまで考えていらっしゃるのか、ちょっと。

(知事)
 じゃ、展示期間の方を私の方から。で、資料にも出させていただいておりますように、2月の下旬をまず目途にスタートを定めていきたいと。それから、やっぱり子どもさんたちたくさん来ていただきたいなと思いますので、ゴールデンウィーク期間、ここはパクッといきたいということで、ゴールデンウィーク終了、だいたい5月の8日目途までの会期を今考えたいということですね。

(日本経済新聞社)
 正式には決まってないけど、それぐらいでいきたいと。

(知事)
 そうですね。(スタートが)2月の下旬というのはもう既に今回発表させていただいておりますが、我々の希望っていうか、我々の意図としては、ゴールデンウィークをすっぽりとということで、そうなると5月の8日までかなと、こういうことですね。
 また、規模は猪子さんの方に聞いてください。

(猪子代表)
 空間的には、奥行き14メートルで幅が10メートルぐらいの空間の中に設置するっていう。おそらく、LEDの部分は10メートルかけ(る)10メートルぐらいであって、上(高さ)がいくつだっけ。

(チームラボ)
 上はまだ。高さが、ちょっと今設計中です。

(日本経済新聞社)
 そこの中に自由に入っていってっていう。

(猪子代表)
 そうですね。

(日本経済新聞社)
 インタラクティブに動かしてもらって。

(猪子代表)
 そうですね。

(NHK)
 すいません、NHKです。先ほど、猪子さんが「LEDだからこそ」とおっしゃった。その技術的に、LEDだからこそっていうのはどんなところなんでしょうか。

(猪子代表)
 技術的にというよりはですね、簡単に言うとですね、今までテレビも、これ(スクリーン)もそうですけど、映像っていうと平面ですよね。平面なんですけど、空間に、LEDって小っちゃいので、LEDを空間上に、三次元上に埋めることで、例えばここに球体を出現しようとすると、空間上の球体がある部分のLEDを光らせると、ここに何となく球体が生まれて、ほかの部分、例えば消すと、光がないので、ここに立体の球体が生まれますよね。
 そういうことって、やっぱり小さな物で、しかも一個一個がデジタルで制御できるものじゃないと、例えばその球体を動かすときに、動くとここはどんどん消していくわけですね。ここはどんどん付けていくんですね。だから、だいたい60分の1秒ぐらいで制御しているんですけど、デジタルで。だから、非常にテレビのフレームとかよりも速いレートでですね制御して、立体なんだけど、立体の映像みたいなのをイメージしていただければいいなと思います。
 ただ、もちろんですね、普通のこういうスクリーンとかですね、テレビとかに比べると、密度が非常に低いので、何て言うんですかね、すごい昔のファミコンのドット絵みたいなのをイメージしていただければと思うんですけど。非常に解像度がまだまだ低いんですけど、それは単純に空間に置くLEDの密度の問題ですね。将来的に、おそらく数年、10年も経たないうちに価格っていうのはすごい下がるので、そうするとどんどん密度が上がっていくので、あのファミコンの絵がどんどん、いつの間にかきれいになっていったように、空間にもうちょっときれいなものが出現できるんじゃないかなと思うんですね。
 で、今回は比較的遠くで見ると、(映像準備)これと同じような仕組みで、これはツリーを、立体のツリーを作っているんですけど。立体のツリーを作っているんですけど、こう比較的遠いとツリーって分かったり、あるいはスマートフォンで出すと、オーナメントが王冠とか指輪とかが出現するんですけど、遠いと比較的認識できるんですけど、今回はもうそのディスプレイの中に入るみたいなものなので、すごい身近なので、なかなかその立体を認識しにくいので、ちょっと離れて見えるような場所も作って、そこで見ると何となく立体物を認識できるし、中入ると何かもう出現した映像の中でもうウワーッてなってるみたいな感じですかね。何の質問だったか、もうはや忘れちゃったんですけど。

(NHK)
 LEDは小さいから・・・

(猪子代表)
 あっ、そうですね。小さくてデジタルで制御できるから、立体のディスプレイみたいなことができる。そうですね。質問はそうですね。LEDが極めて小さかったので、こういうものは一個がでかかったので、それがもう本当にこんな小っちゃいので。それで、あとはデジタルで完全に制御できるのと、あと色もデジタルで無限にね、色を完全にフルカラーで制御できるので、付けたり消したりするのもすごい速い。60分の1秒ぐらいで付けたり消したりもできるので、そういう意味でそういうことができるような。

(徳島新聞社)
 すいません、徳島新聞です。鑑賞者が、先ほどおっしゃったブラックホールとか彗星っていうのを、鑑賞者が自由に作れて・・・

(猪子代表)
 そうですね。自分のスマートフォンでウェブサイトみたいなものにアクセスすると、そのページが出てきて、その中からオーナメント選んで投げるとですね・・・

(徳島新聞社)
 色とかも自分の・・・

(猪子代表)
 そうですね。実際はもっと多いものから、ランダムなのか時間なのかでいくつか、9個ぐらいが出現するんですけど、その中から1個選んで投げると、例えば赤い土星を投げると赤い土星が目の前に出てくるし、何かブラックホールを、ブラックホールなんでブラックホールは黒だけだと思うかもしれないですけど、ブラックホール投げると、そのブラックホールが出現して、そこにある惑星とか光がある空間上の一点に吸い込まれていくと。
 で、その一点が、もし中にですね、ほかの人がいたらですね、センサーが判断して、その中にいる人に目がけて光が吸収されていったり、中に複数(人が)いたら、何かランダムみたいなもので誰かが選ばれて。ただ、ちょっともう訳分からんないので、そんな言葉みたいに何か「あっ、今ブラックホールが出現して」とか、何か「俺に吸い込まれた」みたいな感じにはなんないかもしれないですけど、さっき見て(映像準備)スマートフォンでいろんなエレメント、これはもっと種類があるんですけど、何十種類も。その中から選ばれて、ランダムに出てきて、その中から、これだったら土星だし、これだったら何か流星になるんですかね、これだったら何かちょっと銀河か何かちょっと分かんないですけど、多分彼女は銀河を選んで。銀河を選んで、空間全体がこう何か。
 せっかく徳島なので、ちょっと宇宙空間なのかっていう噂があるんですけど、ちょっと渦巻きみたいなものも今回はこの場所用に作ろうかなと思ってまして。

(知事)
 鳴門のね。

(猪子代表)
 投げ込むと鳴門の渦潮の中にいるかのような、体感になるようなものも作ろうとは思ってるんですけど。

(共同通信社)
 よろしいですか、共同通信です。この10(m)かける10(m)の空間に何人ぐらい入れるんでしょうか。

(猪子代表)
 えーと、どうですかね、10人とか20人ですかね。ただ、見るスペースもあるので、そこには結構人が入れると思うんで、出たり入ったりするような感じですかね。

(共同通信社)
 外からでもエレメントっていうのは・・・

(猪子代表)
 そうですね。見るスペースからもエレメントが出せると。逆に、見るスペースからじゃないと、中にいる方はもはや何が起こっているかちょっと訳分かんない感じになると思うんで、どっちかって言うと、中にいるっていうよりは、外で見てる人が出すっていうような。
 ただ、すごい雑談になるんですけど、アートって今まで一人でどうしても楽しむものだと思うんですね。例えば、モナ・リザの前に行くと、人が混んでると、もう逆に人は邪魔みたいな存在だと思うんですね、個人で鑑賞するものなんで。でも、デジタルってインタラクティブになるので、いろんな人が参加するので、他人がいてより楽しいみたいな、アートの概念を変えられると思うんですね。
 今回も、ちょっと言葉だと分かりにくいんですけど、自分が宇宙空間歩いている時は、スマホを持ちながら歩くわけじゃないので、結構歩く時は誰もスマホ見ないんですよね。で、それが逆に言うと、他人が、同じ空間にいる他人が生成した宇宙空間の中を歩いているような感じなので、他人がいて良かったっていうか、普通だとアートの前に人混みが、人がすごい混んでると嫌だなって、邪魔だなって思うと思うんですけど、他人がいて良かったみたいな感覚に非常になりやすいと思うんですね。
 一緒に、誰かが生成してくれている宇宙空間の中を歩いている感じなので。そういう意味で、こういうデジタルアートみたいな考え方をもしかして拡張していくと、街の、都市の在り方みたいなものも、都市っていうと、街っていうと、どうしても隣の人が邪魔じゃないけど、うるさい奴とか、迷惑掛ける奴みたいな感じだと思うんですけど、何か例えば同じ公園に、公園が将来的に、公園が例えば一個のデジタルアートになったときに、公園の中に他の人がいることが、すごいポジティブになったり、あるいは道を歩いている時に、向こうから人が歩いていることがポジティブになったり、そういう人がいることで、空間が変化するので、人がいることで空間がポジティブに変化すれば、同じ街にいる人とか、同じ公園にいる人が、「人がいて良かったな」みたいな体感になりやすいと思うんですね。
 だから、そういう、これはアートなんで、一個の、何か一個のショーケースですけど、何かそこを通して何か街の在り方みたいなものも考える何かヒントになったらいいなと思っていつも作ってるんですね。
 何か、うちのお台場でやってた展覧会とかも、多分50万人ぐらい来て、普通そこまで来るとただの邪魔だと思うんですけど、結構人がいっぱいいることがそんなにネガティブにならなかったと思うんですね。もし来ていただいた方がいらっしゃるんだったら、何となく直感的に分かると思うんですけど。
 そういういろんな将来の街の在り方とか、例えば公園の在り方みたいなものの、こういうデジタルのテクノロジーだとか、LEDみたいなものを使うことで、公園の在り方とか街の在り方とかを考えるヒントにもなるかもしれないなと思っているんですね。

(共同通信社)
 あともう一点。、三次元の立体物の、映像物を動かすのは初めてっていうのは、初めてかもしれないっていうのは・・・

(猪子代表)
 あっ、大きな意味で人類にとって初めてだと思うんですけど、僕らがこういう概念を初めて提唱している訳ではなくて、LEDが出てきた頃から、いろんな何て言うんですかね、ギークって言うんですか、オタクたちが何かこう何て言うんですかね、趣味みたいなものの延長で何かそういう物を、いろんな実験をいろんな人がしていて、僕らがそういう厳密にそういう三次元で映像を、LEDを使って出すのを初めてやったわけではない。

(共同通信社)
 ちなみに、チームラボとしてもこの作品が初めてということではないんですね。

(猪子代表)
 そうですね。はい。

(共同通信社)
 既にいろんな所でやられていて。

(猪子代表)
 そうですね。クリスマスツリーを作ったり、クリスマスツリーは福岡でやったり、あと香港でも大きく去年やったりして。

(共同通信社)
 その構造物の中に入れるっていうのも、特に初めてではない?

(猪子代表)
 そうですね。去年秋に、東京で3週間ぐらいかな、1か月ぐらいやったんですけど。

(知事)
 ポーラ(ミュージアム アネックス)ですよね。

(猪子代表)
 ポーラさんで。ただ、その頃に比べると倍近いLEDの数になるので。空間も大きくなるのと、あとはその時は通り抜けられなかったのが、今回は通り抜けられる。

(知事)
 それと、ポーラのやつはインタラクティブじゃなかったですよね。

(猪子代表)
 あっ、一応インタラクティブだったんです。
 あとは、LEDが今回は日亜化学さんのものなので、輝きが、輝きが。

(知事)
 違う。

(猪子代表)
 でも、本当にですね、中国の工場で無理矢理、普段使っているものではないんで、今回オーダーで、その中国の工場で作ってもらったんですけど、何かリアルタイムで写真とかが送られてくるんですけど、輝きが違うみたいな、何か眩しいかもしれないみたいなことを中国の人が何か写真送ってきて。写真なんで、ちょっと普段と何が違うのかちょっと分からなかったんですけど、どうも中国の人曰く、その工場の人曰く「輝きが半端なく違う」と。

(共同通信社)
 楽しみですね。

(猪子代表)
 ね、あの写真送られてきてるね。写真出せる?その送られてきたやつ。何か実験している。

(幹事社)
 ほかに質問はありますか。

(徳島新聞社)
 すいません。ちょっと知事にお伺いしたいんですが、今回このデジタルアートミュージアム構想のこれ第一弾だと思うんですけど、今後おそらく第二弾、第三弾というのがあると思うんですが、今回はあすたむらんどということで、特に問題はないかと思うんですが、県内の建築士とか、大学の教官の中にはですね、山とか川でこういうデジタルアート作品をすることに、ちょっと自然の景観を損なうんじゃないかというふうな心配をされている方がいるようなんですが、この点についてどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 まさにそれが社会実験ですよね。だから、今、猪子さんが言われたみたいに、人がいることが逆に煩わしくないという、新しいものをこのデジタル、しかもLEDデジタルアートということで、いかにそれを親和性を持たせるのか。ただ、これは猪子さんの、例えばミラノ万博でのあの作品、それを見ても棚田をこうイメージをしたり、あるいは蓮池にいたりとかね。正に親和性そうしたものを作り上げていくと。無機質な建物の中にそれが、自然ができると。となってくると、例えば今イルミネーション、これはルミナリエから始まってね、今いろんな所で飾ってるじゃないですか、LEDで。これは熱をほとんど持たないですし、また省電力、非常に環境に優しいといった観点からも、逆に言うとそうした都市を自然空間に、で逆に今度は自然空間の中に非常に親和性の持てるものではないかと。
 例えば、猪子さんの作品の中に、これは「新春対談」で出してもらったね、昔からある、非常に由緒のある池、でもあまりきれいじゃないね。鯉とか棲んでないんだけど、そこに舟を浮かべて、その周辺に(デジタルの)鯉を泳がすっていうね。夜は。で、昼は池として、昔の枯山水的なものとして見て、で夜はそうしたもので、ちゃんと鯉が見られてね、で多くの例えば若い人たちが集うみたいな。普通だったらなかなか来てくれない、そうした自然を逆にデジタルアート、これとの融合によって新たな空間としてより自然の価値を増していく。
 これからはそうした新しい時代を迎えていくという意味で、全県LEDのデジタルアートミュージアム。これまでも、LEDのアートと、あるいはデジタルアートというのと、これを融合していくっていうのは我々としては、まさにそれを常設として、あるいは建物の中、あるいは自然空間の中、こうしたものに親和性を持たせていく。これはおそらく世界でも初の試みと、こう思ってますけどね。それはなぜかと言うと、LEDまさに発祥の地・徳島ということ。それから、今は様々なデジタルあるいはICTですね、それから自然エネルギー、(自然エネルギー協議会)会長県でもありますし、こうしたもののコラボを出して、新しい未来空間を作っていく。もちろん、これは自然への親和性っていうのは第一ということですね。

(猪子代表)
 それで、今知事がおっしゃってくださったのは、佐賀県の御船山楽園っていう国登録記念物に指定されているような場所なんで、そういうとこでも全然問題ないのと、あと去年はですね、水族館で、江ノ島水族館で半年ぐらいやったんですけど、そこももちろん生態系、魚には影響ないっていう一応判断なのと、実際全く影響はなかったのと、江ノ島水族館全体を、魚が棲んでいるとこも含めて。
 あと、すごい厳密に照度の話で言うと、車のライトなどに比べると、もう雲泥の差なんで。明るさの話で言うならば、車のライトの方が比べものにならないぐらい明るいので、直接人間の目が見るものなので、車のライト見えないですよね人間の目で。照らすものなんで、こっちは見るものなんで、それはもう自然環境のことを言うのであれば、車の話を先にされた方がいいのかもしれないですね、ちょっと分からないですけど。

(幹事社)
 (中国から送られてきたLEDの)写真が。

(猪子代表)
(写真を投影して)
 そうですね。これが輝きが違うって。実験現場から送られてきた。ちょっと何が違うのか分かりかねたんですけど。

(幹事社)
 ほかには質問はよろしいでしょうか。大丈夫でしょうか。
 それではありがとうございました。

(知事)
 はい。それでは、よろしくお願いします。

(猪子代表)
 ありがとうございました。

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