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平成28年1月18日 定例記者会見 項目別

平成27年度徳島県国民保護共同図上訓練の実施について(説明)

(知事)
 はい、おはようございます。
 今日は私の方から、3点発表をさせていただきます。
 まず、1番目、平成27年度徳島県国民保護・共同図上訓練の実施についてであります。
 昨年の8月、まだ記憶さめやらない訳でありますが、バンコク爆弾テロ、そして11月がパリ同時多発テロということで、今年に入りましても、先週のイスタンブールでの爆弾テロなど、悲惨なテロ事件、世界中で多発をしているところであります。
 こうした、大規模テロ、また、外国の武力攻撃に対処する国民保護訓練につきましては、平成20年度以降、毎年徳島県で実施をしてきているところであります。今年度は、来る1月22日金曜日、国や徳島市をはじめ、自衛隊・警察・消防など76機関、そして約260名の皆様方にご参加をいただきまして、この図上訓練を実施する運びとなりました。
 本県における国民保護訓練の実施、今回の訓練実施を含めまして8年連続・8回目となるわけであります。この連続開催数といった点では全国第1位、また、訓練開催数も、全国第2位と、全国トップクラスの実施状況となっているところであります。
 そこで今回の訓練についてでありますが、その想定は、海外でテロ事件が発生をいたしまして、国内でもテロの発生が懸念される状況の中で、「テロ撲滅集会」の開催を控える本県において、あわぎんホールとJR徳島駅がほぼ同時に爆破され、その後アスティとくしまに人質を取って立てこもるとの事案を訓練としたいと考えております。
 今回の訓練、今ザッと申し上げたところではありますが、特徴は、大きく分けて3つあります。
 まず、1点目、「複数のテロ事案への対応」ということであります。
 昨年のパリ同時多発テロのように、テロは単発で発生するとは限りらないということなんですね。同時多発テロ、これに備えようというものであります。
このため、複数の事案が同時に発生をした場合における、情報の収集また分析、負傷者の救助、対処方針の立案など、同時多発への対応についてしっかりと訓練をしていきたい、このように考えております。
 また、第2点目、こちらは「国との緊密な連携」ということであります。
 国と県が、ブラインド方式ということで、あらかじめ想定がされていないブラインド方式のもとで、テロ事案について関係機関との情報共有はもとより、国民保護法に基づきます調整あるいは手続きなど、国と県との間で、実戦さながらのやり取りを行っていきたいと考えております。
 そして第3点目、こちらは「災害時情報共有システムの更なる活用について」というものであります。
 今回は、本県が独自に開発をした「災害時情報共有システム」、まさに全国のモデルということでありますが、その地理空間情報、「G空間情報」とも呼んでおりますが、この地理空間情報、これを避難所の選定あるいは避難経路、その検討など、対処方針に活用して、実践としてこれが使えるのかどうかこの実証も行いたいというものであります。
 また、今年度も、状況に応じまして、県対策本部からの資料提供、また記者説明も行わさせていただきますので、報道機関の皆様方にもぜひプレイヤーとして、参加をいただければと思います。
 こうした国民保護法が想定をいたします大規模テロあるいは武力攻撃は、実際には、起こってはならないものではありますが、昨今の国際情勢を見ていると、そうも言ってられない、起こることを前提としてその対処を行う必要があるということであります。今後ともこうした訓練を積み重ねていきまして、あらゆる危機事象への対処能力の向上を図り、県民の皆様方の「安全・安心」の確保、これはもとより、まさに国とのモデルを一つ一つ作り上げていくということでありますので、「国民保護訓練」というね、その名のとおり国民の皆さん方の保護のモデル、これを徳島から発信をしていきたい、このように考えております。

このページに関するお問い合わせ
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