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平成28年1月25日 定例記者会見 項目別

今回の大雪被害について

(四国放送)
 そしたら、四国放送です。よろしくお願いします。今日、寒波がやって来てですね、交通などにもかなり影響があったと思うんですけど、2年前のですねあの県西部の大雪などでも大変な被害がありました。それを踏まえて対策もなさったかと思うんですけど、今朝の時点でですね、どのように評価されていますか。

(知事)
 はい。まあ2年前の12月ね、県西部の1市2町が孤立をしてしまったと。自衛隊の皆さん方にも災害派遣と。ちょうどその時には、県南地域、海陽町でこちらは自衛隊の皆さん方、防災関係機関集まってね、南海トラフの巨大地震、昭和南海地震などを想定をした防災訓練、もう快晴だったんですね。
 しかし、県西部でどんどん雪が降って、ちょうどお昼ぐらいに、まず東みよし町、そして次につるぎ町の方から、自衛隊の皆さん方への災害派遣要請をしてくれと、私の所へ両町長から30分の間隔をおいて、いただいた。ちょうど第14旅団の15普通科連隊連隊長さんも参加をしていただいてましたんでね、その場ですぐ災害派遣要請、で彼がすぐヘリコプターで現地へ飛んでいただいたということで、まず前哨拠点というね、これは速やかに対応できたんですが、いかんせん湿った雪で、多くの木がこう、交互に倒れると。
 私もその翌日にはすぐ防災ヘリでね、飛んで、上空から見た訳なんですが、できればヘリポートに降りて、そこで救援物資あるいは地域の状況を見たいと思っていたんですが、自衛隊の方からもう1メートル以上積もっている所、ヘリポートはとても降りられない、ましてや防災ヘリでは無理だと、こうした話がありましてね。
 全体の状況を見る、そしてその対策を考えるということに専念した訳なんですが、木が交互に倒れて、道を全部ふさぐ。しかも、道をふさぐ前に、電線を、架線を切ったというのが停電の原因。また、なかなか孤立が解消できなかった要因となったところでしてね。
 やはりこの湿った雪に慣れていない、そもそも雪に慣れていない四国の木ということで、非常に弱かったと。これは、鳥取県の方からもそうした指摘を頂き、除雪機もね、直ちにこれはヘリコプター、防災ヘリで鳥取から送っていただいたんですけどね、オペレーターと共に。
 ということで、大きなそうした教訓、これを得た。しかも、普通は県西部ということだったら、旧美馬郡でね、つるぎ町は孤立ができた、でも美馬市は孤立が一つもなかったんですね。じゃ、なんでこんなことになったんだろうと。実は、美馬市に倒木がほとんどなかった。特に、道路沿いになかったんですね。美馬市は、実は消防団の皆さん方と、地元の森林組合の皆さん方が、道路沿いの木を毎年のように刈る、あるいは、枝打ちをするということで、架線を切ったり、倒木によって道路閉塞がなかったと。長年のそうした積み重ね。
 でも、実はこれ鳥取の方からも指摘されたのは、「雪国は普通にやるんですよ」っていうことでしてね、もう直ちに森林組合の皆さんであるとか、林業関係者、あるいは地元の建設事業者の皆さん、また消防団、こうした皆さん方に、もうとにかく切れる所から切っていこうと。ただ、道路沿いも多くは民有林がありますんでね、そうした部分について、しっかりと地元、連携をしていただいて、約この2シーズンと言いますかね、一昨年の冬、そして昨年の12月、そして今回ということでありますんで、今回は一つも実は孤立集落が出なかったと。また、停電も発生をしなかったと。前回の教訓が今回は生きたということになるかと思います。
 しかし、その一方で、交通渋滞はね、非常に激しい。なるべく早い段階での通行規制、これも行わさせていただきました。不便だという声もあった訳ではありますが、やはり事故が起き、例えば死者が出る、怪我人が出ると、そうしたものは事前にやはり防いでいく必要があると。大変ご不便はおかけをいたしましたし、午前中、例えば昨日の午前中の方から高速道路これも、藍住(インターチェンジ)から川之江東ジャンクションまでが全部、雪のため通行止めと。そのうち、今度は徳島インターチェンジからということになった訳ですけどね。
 JRしか動いてないといった点もあった訳でありますが。しかし、そうした点で、雪によるというか、直接的な点での孤立、あるいは死傷者、転ばれてお一人骨折をされた方はおられたんですけどね。ただ、交通事故の関係は、やはりこうね雪道の運転が慣れていないと。また、スタッドレスであるとか、チェーンを履かないで、ノーマルタイヤで行ってしまうと。私なんかは、新潟、山梨での数年の経験がありますんでね、どうやって運転するかってだいたいあるんですけど、見てて「うわ、これ危ないな」と思ったとたんに、ゴーッと乗り上げてる車がたくさんあったりとかね。ということで、今回まだ今日の8時半の段階でありますが、人身事故が15件、そして物損が228件、軽傷者が17名ということで、交通関係はですね、なった訳でありますが。
 とにかく今回そうした一昨年12月の教訓はまず生きたんではないか。しかし、やはり雪には弱い。今回ね、40年ぶりのっていうことで、だいぶマスコミの皆さん方も報道していただいたんで、本当でしたらね、スタッドレスタイヤに履き替えてみるとか、チェーンは付けるのなかなか難しいんですけどね。しかし、多くの皆さんにとってみると、この一日、あるいは二日のためだけにスタッドレスに履き替えるのはどうか、こうしたお考えもあったのかもしれませんが、是非こうした点についての事前の対応といったものね。
 昔のスパイクタイヤとは違う訳でありますんで、是非、逆に言うとこれを県民の皆さん方には教訓としていただいて、そうした場合ちょっとねお金かかるかもしれませんが、一回履いて終わりじゃなくて、またずっと置いとけば、また翌年も、その次ぐらいまでは使えますんでね、スタッドレスタイヤを使ってみるとか、こうした点も是非、ご考案をいただければと。総括とさせていただきます。

(四国放送)
 ありがとうございました。

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