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平成28年2月12日 臨時記者会見 項目別

平成28年度当初予算(案)について(質疑)

(朝日新聞社)
 よろしいでしょうか。ちょっと、財政構造改革でですね、一応、県債残高が一応、財政基金残高、これが射程内というご表現でいらっしゃいましたけど、実質的にはこの目標をクリアできるかどうかという、そこの見立ては今の段階ではどうなんでしょうか。

(知事)
 我々としては、例えば財政調整的基金これが(平成)28年度末、600億(円)というふうになってるんですね。これ今、581(億円)は確実にと。そして、プラスアルファと。あと19億円の差ですよね。こうした点については、おそらく達成が可能ではないか。でも、あえて「達成が見込めました」と言わなかった点については、今の例えば日銀のマイナス金利、これによって円高が急速に進んでいたり、あるいは銀行をはじめとする資金運用、これが一気に今悪化をしていると。
 また、各種基金、徳島の場合にはこうした点、ゼロ金利時代を見込んで、多くは取崩し型にする。あるいは、もう20年の長期国債での運用に切り替えて、既に、いるところでありますが、しかし民間の皆さん方はじめ、年金も含めて、本当に大丈夫かなといった点がありますので、かなり不測の事態が生じてくるんではないかと。そうやって考え、また来年の4月からは消費税増税ということが、これ予定をされておりますから、こうしたことから言うと、今の段階で確実に達成できるんだと言うことは、少し言い過ぎかなと。
 我々としては、それは射程圏内にはしっかりと入れている、そうしたつもりではあるんですけどね。という形で、先ほど申し上げたような形、射程圏内には入っている。でも、ここで達成が見込めたということではないということになります。

(朝日新聞社)
 県債残高も基本的には同じ考え方。

(知事)
 そうですね。県債残高についても、ほぼいけるという認識では、これはあるんですが、ただ、ここのところも実は不確定要因というのは災害なんですね。災害になると、これは借金をしてでも一気に対策を講じないといけないということが常にこれありますので、その場合にはもう借金してでも一気に。生活再建をしていく必要がこれありますし、二次災害を防ぐということもありますので、どうしてもこの県債の場合にも、そこが不測要因としてあると。例えば、来てほしくないんですけど、(平成)28年度中に南海トラフの巨大地震が来れば、当然難しくなるということになりますよね。

(朝日新聞社)
 そこは、先ほど県債も例外的に来年度は350億(円)ぐらい、50億(円)を積み上げるという話でしたけど、そのへんも基本的にはそういう不測の事態、そういうことがおありになるということだと思いますけど、これ県債はあくまで来年度限りということになる訳ですかね。

(知事)
 とりあえず、そういった形にしたいということですね。というのは、この「緊急防災・減災事業債」といったものがなくなってしまうということがあるので。であれば、もう来年もし予定どおりに行っていたんであれば、そこがかなり、損得と言っちゃいけないんですけどね、不利になるということがありますから、前倒しできるものは前倒しをしたということなんですね。

(時事通信社)
 よろしいですか。教育大綱を作って初めての当初予算編成だったと思うんですけど、今までとはちょっと違う部分とか、意識した部分、あるいはこれから期待することとか、何かありますか。

(知事)
 やはり、今回、教育大綱、これ(を策定するため)総合教育会議を行う中で、「(地方創生)“挙県一致”協議会」こうしたところも行って、県内の各界各層の皆さん方、また総計審(総合計画審議会)の若者クリエイト部会、この皆さん方からも、代表委員として(地方創生)“挙県一致”(協議会)にも入っているんで、そこから要請があったのはやっぱり若い人の意見を聴いてくれということで、(若者)クリエイト部会の代表の皆さん方からも聴かせていただいたと。
 また、多くのアンケート調査も、特に若い世代を中心にさせていただきましたので、そうした意味では、その中から出てきたのは、もっともっと徳島のことを知ってもらう、あるいは歴史、そして徳島の誇り、こうした点がいるんじゃないかと。
 そして、新しいやはりこの事業展開として、やっぱり現場に則る形のものですね、こうしたものをもっと入れるべきだという形で、こうした部分についても今回、様々な予算化をさせていただいています。
 さらに、これに加えて「主権者教育」ですね。これもいよいよ高校3年生のクラスの中に有権者が出てくる時代となってきますので、じゃあ高3になってからっていうのではこれ間に合わない。もう当然、高校生、場合によっては中学(生)の時からそうした意識を持ってもらうと。確かに、公民というね社会科の中のジャンルはこうある訳なんですけど、そうしたものをしっかりと。
 あるいは、今年度既に私の方でキャリア教育の一環として、当然それは主権者教育でもある訳なんですけどね、5校、高校にも行かせていただきましたし、大学はもう今年度は新たに徳島工業短期大学も要請いただいたんで、行きましたんでね。従来の徳(島)大(学)であるとか、あるいは(徳島)文理(大学)、四国(大学)以外にもね。という形で、広く若い世代の皆さん方との関わりといったものを増やしていくと。こうした点も大きいんではないかなと。
 それと、さらにはグローバル教育ですよね。「Tokushima英語村」をはじめとして。これも英語村については、高校生対象なんですけど、当然中学校ね、あるいは小学校、こうしたところから考えていくと。今や英語教育は小学校から入ってくる時代になりましたんでね。やっぱり、ネイティブの皆さん方、ALT(外国語指導助手)の皆さん方とのデイキャンプであるとか、あるいは日帰りでのいわゆる遠足ですよね、そうしたものの中からもう自然に英語を身に着けると。こういうグローバル教育。
 それと、先ほどの徳島の歴史と、誇りを持つといった観点からいくと、芸術・文化ですよね。4大モチーフと言われる「阿波藍」、そこの富で生まれた「阿波人形浄瑠璃」、「阿波おどり」、そして「ベートーヴェンの第九」と。
 そういった観点では、今回、これバッジ付けてますけどねこれ、ベートーヴェンの第九、1月の30日に行ったね。新しい第九、(第九アジア初演から)100年に向けてのホップ・ステップ・ジャンプのホップで。1,800人の、県内外、合唱団集めて、この中で実は県立の3中学校の皆さん方、あるいは少年少女合唱団の皆さん、小学校、中学校、それから県立高校とかね、若い世代の皆さん方にたくさん加わっていただいたんですよね。中にはね、「いやー、あんまり好きじゃないんだけど」という子もいた訳なんだけど。
 こうしたのは、この今回の教育大綱の中に、やはり徳島の歴史と文化、これを誇りとしてしっかりと若いうちから学ぶべきだと。もちろん、剣山の登山をもっと早いうちからやるべきだっていう話もこれあるんですけどね。阿波おどりもそうなんですが。
 こうした阿波文化っていったものをしっかりと身に着けていただくと。こういう新たな取組みも既にスタートを切ったところでありますので、こうしたものをやはり随所に行っていくと。「あわっ子文化大使」っていう制度も既にスタートしておりますから。
 今回の教育大綱といったものはそうしたもう既に試験的に行ってるもの、これを今度は体系的に行っていくと。その意味では、先ほど地方創生もね、昨年は元年、こう呼んで、今回は本格実施、本格展開の年、予算ということになって、そうした意味ではよく似ている部分があるかと思いますね。

(朝日新聞社)
 よろしいでしょうか。デュアル・モード・ビークル、DMV、いよいよ導入ということで予算化されているようですけど、ここについては一日にも早くというようなことを、いろいろご担当はおっしゃっておられますけど、スケジュール感として、だいたい導入の時期というのは、どういうふうに知事としてはお考えでしょうか。

(知事)
 はい。まず、これ重要なのは大きく2つありまして、1つはハードの分、これについては当然、鉄路から道路へ降りる部分のこれ施設というのはいるんですよね。また、安全対策といったものがこれいるんで、そういったハード面ですね。
 それと同時に、これ県だけでできるもんではなくて、技術移転というかたち。今はJR北海道が開発をし、持ってる訳ですね。で、ただこれ難しいのは、例えばこれ単なる列車の車体というだけじゃなくて、バス、自動車でもこれありますので、自動車メーカー、それから車体関係、当然運行していくに当たっての阿佐東線の会社ですね、さらにはJR四国と、それとあと行政関係と。多くの実はプレーヤーが介在をしていただいて初めてこれが実施になると、実用化ができるということになりますので、そうしたものの協議会をやはりしっかり立ち上げて、その中で運営の体制といったもの、技術的なものの最終の詰め、これを当然行っていかなければならないと。この両翼がこれありますので、当然この両方をしっかりと行っていくことによって、実用化が見えてくるということになります。

(朝日新聞社)
 だいたい何年先ぐらいの導入を目指すというお考え、今の腹積もりとしては。

(知事)
 そうですね。まだ実は不確定なところがいくつかあるものですから、この協議会を早く立ち上げたいなと。で、その中で逆に言うと、見えてくるということになります。というのは、それぞれ企業の皆さんにとってみると、ブラックボックスで自分の技術として持たれているところがこれありますのでね。そこのところは、まずこの協議会をしっかりと打ち立てて、その上で意見交換をする中で決まってくるであろうと。

(朝日新聞社)
 地元からは10年は待てないという声も聞こえてくるんですけど。

(知事)
 我々としても10年ではね、ちょっと長いなという感じはしますよね。もうあれだけの実証をやって、実際に走った訳ですからね。人も乗せて。

(幹事社)
 ほかに質問ありませんでしょうか。
 よろしいですか。ないようでしたら、これで終わりにさせていただきます。ありがとうございました。

(知事)
 はい。ありがとうございました。

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