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平成28年3月28日 定例記者会見 項目別

「海上防災通信ネットワークシステム」の運用開始について(説明)

 次に、第2点目、「海上防災通信ネットワークシステム」の運用の開始についてであります。
 海上で操業されている、と言いますとやはり漁業関係者の皆さんがメインとなるわけでありますが、操業中の特にこの天候の変化、命にも関わるものでありますので、いち早くこれを把握するための気象情報の入手、また事故発生時の早急な救助要請の発信など、操業中の安全の確保に向けまして、情報通信が非常に大きな役割を果たしているところであります。
 この漁業における情報通信につきましては、漁業無線が重要な役割を果たしているところでありますが、本県におきましては、その中心が牟岐町にある「漁業用牟岐無線局」となりまして、365日、24時間体制で対応を致しているところであります。
 一方で、先の東日本大震災、発災から5年をもう既に経過をしたところでありまして、県では、近い将来、高い確率で発生することが危惧されている南海トラフ巨大地震、これを何としても迎え撃たなければいけないということで、様々な防災・減災対策に取り組んできているところでありますが、特に津波による漁業者の安全対策、これは東日本大震災でもその後の「BCP」ですよね、業の復活といった点でも大きな課題となっているところであります。
 そこで、この牟岐無線局を漁業者の命を津波から守る防災拠点として、情報通信機能を更に強化をしていこうということで、海上防災通信ネットワークシステム整備事業に取り組んできたところであります。
 そしてこの度、この事業が完成の運びとなりまして、4月1日金曜日となりますが、から運用が開始をされることとなりました。
 そこで少し、システムの概要についてご紹介をしていきたいと思います。
 災害に強いとされるこの無線回線を用いまして、牟岐無線局から海陽町にある県防災施設「小谷山(こたにやま))中継局」、こちらを経まして、美波町にあるこちらも県防災施設「明神山(みょうじんやま)中継局」、こちらに接続をさせていただきまして、明神山中継局を「海岸局」として活用することによりまして、「牟岐」及び「明神山」の2局から同時に漁船に対して送信する仕組みを構築したところであります。
(パネル「海上防災通信ネットワークシステム」を提示)
 口で言っているとね、ちょっと分かりづらいんで、図をこれ見ていただきたいと思います。今申し上げたここを中核として、「小谷山」と「明神山」、こうなんですね、これを地図にプロットで落としてみますと、位置関係、こうした関係になります。
 そして従来の防災無線のシステム、こちらでいきますとこういう形、このエリアでしか対象にならなかったものをこの「明神山」、ここをうまく活用することによって、このエリアをカバーすることが出来るということで、これはもう拡大と言いますかね、非常に広範囲にわたってカバーすることが出来るということとなります。
 この口で言った点についてもう少し申し上げていきますと、今回の漁業の直接新エリアにつきましては、従来の牟岐無線局を中心とした先ほどのブルーで囲んだところですね、半径が約30km、これが明神山海岸局を中心とした半径40kmのエリアが加わることによりまして、紀伊水道そして太平洋沿岸全域をカバーをした一斉送信が可能となるところであります。
 加えて、今回整備をいたしますこの無線機については、四国で初めてとなります「デジタル無線機」を導入をしたところでありまして、音声だけではなくて、文字情報も送信が可能となるところであり、情報通信機能、これを大幅に強化をしたこととなります。
 今後、この海上防災通信ネットワークシステムをより有効に機能させていくために、平成25年度、海上避難活動の参考とするために作成をいたしました津波高さ別の安全な海域、また港から安全な海域までの距離など、この情報を掲載をした「海上避難ガイドマップ」なども連動させた海上避難訓練、これまでもやってきたところなんですけどね、これをさらに強化をする形でこの海上避難訓練、実施をするなど、漁業者の皆様方の安全・安心をしっかりと守る、そして南海トラフの巨大地震をしっかりと迎え撃っていきたいとこのように考えております。

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