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平成28年4月11日 定例記者会見 項目別

「とくしま新未来創造オフィス」の開設について(質疑)

(NHK)
 新未来創造オフィスのことなんですけれども、先月の(消費者庁の)試験勤務でなかなかこう聞き取りが難しい部分もあったかと思うんですけれども、今回行かれる2人の職員の方にはそういった点ではどのようなことを期待をされますか。

(知事)
 今も申し上げたようにどういった形で勤務をするのか、やはり重要なものについてはテレビ会議、これはさっそくオープンの時に5元中継ということでやらせていただきますし、普通であればね、そこ(パソコン)にカメラを付けたウェブ会議ですよね、こうしたものでやっていくと。それから後、皆さん方、記者の皆さん方はメールですぐ記事を配信されるということでね、リアルタイムでどんどん、いわゆる会話と同じ形でウェブでやっておれば、どんどんどんどん言葉でもいけますし、文字として出すことが出来る、あるいは資料を画面に出すことも出来るということでありますのでね、こうした日頃やっているものを逆に遠隔地、神山と徳島、あるいは徳島と県域全体という形でまずはやってみようと。
 ただ、これは恐らく消費者庁の皆さん方、東京と神山を(通信回線で)結んで、色々な不都合があったということがあるんですが、多くは東京サイドの問題、で、大臣もそうしたものに対して「プロジェクトチーム作っていかないかんな。」と、こう言われた。
あるいは、急場で向こうが作ったということで、線が繋げてないと、うち(徳島県)の場合は,全部光ファイバーが繋がっておりますので、そこをいわゆる無線で飛ばしたと。当然、無線というのは、完璧ではなくて時たま切れると、障害の電波が入れば切れますし。例えば、BSだって時たま切れますよね。あれでも分かるように、だから、そうした点をやはりもっともっと。
 つまり、線で繋がっていればどのくらい快適に出来るかといった点の実証ということにもなるのではないかと思いますのでね。こうした点をしっかりと、今後、また7月にも大々的な業務試験、神山でもやらせてもらいたいという話がありますから、こうした皆さんとの連携することもありますし、またその途中でどんな感じでしょうかね、ちょっとテストでやってみましょうかという時に、いちいち県の職員が駆けつけるというのよりはね、どうぞどうぞお待ちしますよ、いつでもどうぞという方がこれは非常にスムーズにいくのではないかと。
 そして何よりも、あれだけサテライトオフィスにICT、つまりこのICTを使う最先端の皆さん方がそこで通常、東京と何ら変わることなく仕事を、もっと言うといい環境の中でクリエイティブな部門は大変生産能率が高いんだというとこをね、これは消費者庁の皆さん方にも彼らが言ってくれた訳でありますので、当然そうなってきたら県庁のクリエイティブの面々も神山オフィスでやったらどれくらい効率が上がるのか、あるいは南部、西部、こうしたところでどれくらい効率が上がるのか、こうしたことを効果測定する、これもいいチャンスになるのではないか。
 やはり、人に言うだけではなくて実践をしていく、これが現場主義ということになりますので、そうしたもののモデルを徳島から築き上げていくと、決して消費者庁だけの問題ではないということであります。

(NHK)
 (消費者庁)長官が来られた時に神山オフィスに行かれて、その時、民間企業が行くのと役所がサテライトオフィスに行くのはちょっと勝手が違うのではないかと話をされていたと思うんですけれども、役所の機関として、役所の方が行かれるということ、役所の仕事を向こうでするということの意味・意義というか、どのように考えていますか。

(知事)
 長官が言われたのは、保秘ということでね、秘密を保つという保秘ということでね、例えば事務次官等連絡会議、事務次官会議の場合には、最高機密をそこで決定をしていくということがあるので、それが例えばハッカーにハッキングされてしまうとか、これは困るということなんですが、このICTの世界では完全というものはなかなかない訳で、いかにベストでいくのか、ベストエフォートというのがインターネットの一番のねらい。
 その代わり、どういうところでも四六時中利用することが出来る、その市場は世界中、地球と、そういった点をどう住み分けしていくのかと。
 ただ、あの時に長官が保秘の問題がと言って、「えんがわオフィス」だけじゃなくて、ICTの皆さん方もね、「いやあ、我々だって企業秘密やっているんですよ」って、いう話はこれ出たところでありましてね。最高機密といった点でそこをどう仕分けをするのか、一つはVPNというバーチャル・プライベート・ネットワークシステムというね、昔は銅線、カッパー(ケーブル)の世界ではなかなかこれが隣同士で線がくっつくとね、それぞれ情報がお互い流れ合ってしまうという事実があった、障害があったんですけどね。
 今、光ファイバーになるとね、これはもう完全にぱっぱっぱっぱっとね、デジタルで仕分けをすることが出来ます。それぞれが専用回線を引いたと同じような形で出来るようになるということで、昔とは格段技術が進化をしてきていますので、こうしたところについてはやはり、国の方でね、何と言ったって平成25年の6月に「世界最先端IT国家創造宣言」、私も改訂メンバーでしたけど、これを出してテレワークをやるって、もう閣議決定しているところなもんですからね、こうした点を逆にそこに書いているとおり、しっかりと国が先導する。
 逆に言うとネットワークで充分事務次官等連絡会議も出来る、これくらい日本のシステムはすごいんだというのをね、やはりこれを出してもらいたいんですよね。難しい、難しいという出来ない理屈を山ほど言うというのはこの霞ヶ関の一つの文化。私もここ(霞ヶ関)に最初に入った時には、一つの言葉を10とおりに解釈しろって、なかなか難しいですよ、一つの、「しろこい」っていうのを10とおりに解釈しろっていうんだけども、それを敢えてやるぐらいやってきた、そうした意味では難しい、これは出来ないということに対しては天才的な集団がね、「霞ヶ関」と言われる訳で、しかし、そうした皆さん方が 方向性を切り替えて出来る、そうやったら不可能と言われることが出来るんだろうかというふうに持ってくるとこの国は本当に変わる。
 現にノーベル賞の世界ではね、不可能をどんどん可能にした人がノーベル賞を取る訳で、この2年間、あれだけ取っている訳ですからね。
 ぜひ霞ヶ関が方向性を切り替える。私も切り替えたことによって、だいぶんハッピーになりましたけどね。そうした点をぜひがんばっていただきたいなと、我々としても様々な点でご協力したいと、このように考えています。

(幹事社)
 その他、発表事項について。

(朝日新聞社)
 朝日新聞です。オフィスのことなんですけど、4か所、基本的に通信環境のレベルというのはそれぞれ同じなんでしょうか。

(知事)
 これは、一番痛いところを突かれているんですけどね。実は違うんですよ。神山が一番いいんですね。それで、県の中もこれ、今、消費者庁のこと、霞ヶ関のことを重ね重ね言いましたけど、あんまり言っちゃうとね、結局じゃあ県庁出来ているんかとこういう話になるんで、実はいわゆる南部(総合県民局)だとか、西部総合県民局との間の線が必ずしも太くはないですね。だから、そうしたものの課題を見いだしていくといった点でもこれは非常にいいことではないかと。
 それから、いずれ記者の皆さん方、もう気づいて本当は次、質問しようと思われているのかも知れないんだけれど、何で西部は2か所で、南部は1か所なんだと、これもあると思うんですが、これらのポイントっていうのはそれぞれにサテライトオフィスをICTの皆さん方が非常に構えているところをまず拠点にしようと。神山は言うまでもないですよね、それから美波町、これも神山町と同じだけの企業の皆さん方がサテライトオフィスを構え、東京をサテライトオフィス、美波町を本社にまでした企業も出るというくらいですから、当然美波庁舎ですよね。
 そして、今度は県西部総合県民局ですが、ここは三好に既に5社、サテライトオフィスが来ている訳ですから、当然のことながら三好庁舎となると。しかし、南部と西部で違うところっていうのは、南部は美波がいわゆるメインのところなんですよね。そして、西部は美馬が本庁機能というのがあるということでね、そうしたことでいくと、やはり本庁機能、クリエイティブ部門についてもどうということであれば、美馬の方でもやらなきゃいけない、ちょっとここが不都合。
 私としては、三好でやればいいのになって言ったんですけどね、ここもなかなか役所のあれでね、「県西部総合県民局と言えば本庁機能のある美馬で」って、県知事も逆らえないのよね。ははは(笑)。
 ということで実は、4か所ということになったと。今の(記者の)おっしゃるように通信回線の状況が違う、こうしたものをじゃあ、どうクリアしていくのか。必ずしも全部がね、快適に使えるから良いということだけではなくて、例えばこれから全国で、これはもちろん徳島のように全県に光ファイバーを張り巡らせている都道府県が全てという訳ではない訳ですから、そうしたところをどうやったらうまく使えるのか、どういった場合の障害がクリア出来るのか。障害がないというのもこれ困る点でありますので、これを機会にこの点についてはあまり表に出さなかったんですけどね、クリアしていこうというのが今回のもう一つの大きな隠れた目的と。今、暴かれてしまいましたけどね。
 そういうことですので、恐らく南部、西部(各総合県民局)でやった場合には何か不都合は当然に出てくる。もちろんテレビ会議は問題がないんですけどね。ウェブ会議をやったりした場合には恐らく支障が出る可能性があると。でも、どうやったらそれをクリア出来るのか、当然これは、消費者庁に応用が効くということになります。

(朝日新聞社)
 それから後、常駐は神山だけということでよろしいですか。

(知事)
 そうです。南部、西部にはそれぞれ(職員が)いますのでね。

(幹事社)
 その他発表事項についていかがでしょうか。
 では、ないようなので発表事項以外で質問がある方がありましたら。どうぞ。

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電話番号:088-621-2015
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