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平成28年4月25日 定例記者会見 フルテキスト版

「熊本地震復興支援チャリティ・とくしまマラソン」を終えて(説明)

(幹事社:司会)
 それでは、発表よろしくお願いします。

(知事)
 それでは今日の発表事項に入ります前に、1点ご報告を申し上げてから、発表事項に移っていきたいと思います。
 「熊本地震復興支援チャリティ・とくしまマラソン」を終えてということでございます。
 昨日、開催をいたしました四国最大規模のフルマラソン大会であります、この「とくしまマラソン」ですが、今回はちょうど(熊本地震の)発災から10日後ということもありましたので、「熊本地震復興支援チャリティ・とくしまマラソン」という形で、全面的にチャリティという形で開催をさせていただきました。
 今回、実際に走られた(方の)数ですよね、過去最大となります12,511名、そして、過去最高となる11,331名の方が完走されました。完走率は90.6 %ということで、多くの関係者の皆様方のご協力、ご尽力のおかげをもちまして、なんとか無事に終えることが出来たと言ってよいのではないかと思っております。
 改めまして、これもひとえに、関係団体、ボランティアの皆さん、また沿道で本当に熱心に応援を続けていただいた沿道の皆様方、また、後夜祭で盛り上げていただいた地元商店街の皆様方、多くの皆様方のご協力・ご支援の賜でありまして、改めて、心から御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
 また、前大会から、先導車、こちらを「一歩先の未来」を、多くのランナー、沿道の皆さん方に実感をしていただこうということで、燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を、先導車として活用してきたところでありまして、今回も、やはり「MIRAI(ミライ)」に先導を行っていただいたところであります。
 私も、当日は毎回のことでありますが、2回着替えるんですね。まずは、大会長として、当然、日本陸連の公認レースでありますので、決まった形で号砲を打たなければいけないということで、白いスラックス、赤いジャケット、エンブレム、そして帽子という形でまずはご挨拶を短めに申し上げて、そして号砲。「いってらっしゃい」は今回は髙橋尚子さん、Qちゃんにおまかせをして、すぐバックヤードに入って着替えて、ランナーとして走らせていただきまして、今回はちょうど第1関門まで、コースが前回と変わりましたので、約5km、走らせていただきました。
予想ではね、当日は朝6時からが雨で、9時から、スタートが9時ですからちょうど曇りになるであろうと、朝から晴れてきましてね、スタートの時点では、太陽、お日様が出て晴れの状態になったものですから、特に吉野川大橋あたりはもう大変暑かったですね。そして、そこを左折をして吉野川沿いを走って行く第1給水所が本当に待ち遠しかったといった感じで、そこを超えて第1関門までと。その後は、表彰式、応援という形に移らせていただき、そこは背広姿ということであります。
 ということで、今回の「とくしまマラソン」、その大会の特色については、まず、第1点として、15,000人大会でのやはり安全性をということで、コースを新たなコースにさせていただきました。スタート地点をケンチョピア、県庁の真横、そして新町川のヨットハーバーですね、あのポイント、当然バルーンを見ながら、ランナーの皆さん方は正面の眉山を見ながら待たれ、そしてスタートとなる訳であります。そして、徳島県としての一番のメインストリート、国道55号、11号結節点ですね、かちどき橋、ここを走っていくと、まさに11号どんどん駆け抜けていく、徳島の中心市街地、シティマラソンという形になります。
 そして緩い上り坂、これを経て行きますと、一気に吉野川大橋、四国三郎・吉野川が、大河がその目前にということで、ここからは吉野川に沿って上り、そして下り、北田宮の徳島市の陸上競技場がゴールと、このようになります。つまり、シティマラソンと大自然マラソンとの融合という新たな「とくしまマラソン」のコースとしての魅力、まさに大胆素敵なコースがここに出来たのではないかと思っております。
 次に第2点目、これは前回の大会からそうでありましたが、国際大会となったということで、中四国のフルマラソンとしては初の国際(大会)マラソンということになりました。
 海外のランナーの皆さん、前回は58名、そして(今回は)2倍を超える135名がエントリーをして、113人の皆さん方が走られたと。海外での認知度、非常に高まってきていると、こうしたお話もいただいているところでありまして、一層国際色豊かな大会として、「とくしまマラソン」の魅力、言葉の壁に関係なく広がってきているのではないかと思います。
そして、第3点目は、コースのところでも申し上げましたが、やはり15,000人に近い人達が走るということになりますと、コースにおけるハード・ソフト両面での安全性が必要になると、今、コース設定としての部分の安全性を申し上げたところでありますが、従来におきましては例えば県警の皆さん方にエスコートポリスとして一緒に走っていただく、ここのところには新たに県版DJポリス、「TKポリス」の導入を図りました。
 また、医療面での安全安心と、実際には自転車に乗ったり、バイクでAEDを背負っている皆さん方の姿を見ていただいて、いつでも大丈夫なんだな、安全だな、安心だなということを実感していただこうと、今まではそうだったんですが、やはりこれからは急に病変する方がおられると、何と言っても過酷な、フルマラソンということでありますので、今回は全国から公募し、県内外60名を超える医療関係の皆様方に「救急サポートランナー」として、実際に走っていただいたところであります。ちょうどこのゼッケンのところに、救急サポートランナーと書いて、実際にフルマラソンを走っていただいていた訳なんですね。
 そうしたところ、たちどころに、今回、その効果が出て参りました。実は、大会、少し気温が高かったということもありまして、ランナーのお一人が一時的に心肺停止の状態となる、そのまま搬送というのはなかなか時間がかかってしまう。AEDもといった点について、ちょうどそこにサポートランナーの方、県内の医師お二人であった訳でありますがね、おられましてすぐに心肺蘇生を行うと、これによって心肺が機能を回復した、すぐに近くの病院に搬送となった訳でありますが、カリウム値が非常に高いということもありまして、これはというドクターのご判断で、徳島赤十字病院、しかもここも救急車で運んだんではなくて、医師が同乗するドクターカー、これは、今、日赤にのみある訳でありますが、これによって搬送をして、その後ちゃんと言葉も話せるくらいに回復をされたということでありました。
 こうした形で、やはり(人)数が増えてくるということになりますと、色々な、また、様々なランナーの皆さん方が走られる訳でありますので、そうした意味では、ランナーの皆さん方、ご自身の健康の維持・管理、あるいは当日の体調、こうした点についてはしっかりとチェックをしていただく、また、そうしたサポートをというのも重要なんですが、実際に走られた時の安全、安心の確保、また、目に見えて安心出来るなという「こころ」の安心、これも実はあのランナーの皆さん方にとってみるとね、極限状態で走られることに後半部は特になりますので、そうした時の大きな支えにもなるのではないかと思っております。
 こうした形によりまして、県内外のランナーの皆さん、また応援の皆様方、そして熊本地震で被災をされた方々への温かいお気持ち、こうしたものが売上金であるとか、あるいは募金、こうしたところで集まりまして、義援金として集まった全体について申し上げていきますと、合計で4,874,167円、4,874,167円の支援金が集まったところであります。
 少し、その内訳を申し上げていきたいと思います。
 従来から制度としてありました「チャレンジ・アンド・チャリティ」の支援分、こちらが643枚、そしてこの分について、1枚あたり2,200円分を、これを支援金に回すと、これによって1,414,600円が、また、今回新たに導入したメッセージ・ゼッケンですね、1枚千円で、そして被災地への思いを書いていただこうという形、こちらにつきましては2,638枚ということで、1枚が千円でありますので、こちらについては、2,638,000円、そして募金については、821,567円、合計4,874,167円となったところであります。
 今回新たに導入したメッセージ・ゼッケンでありますけどね。
 (メッセージ・ゼッケンを提示して)
 こういうやつですね、これにそれぞれ、これは私のやつですけどね、これを付けて私も、背中に、金さん、金哲彦さんと話したら、「どっちに前に付けた方がいいか、後ろに付けた方がいいか」と言うと、やっぱり他のランナーの皆さんに見えるという意味で言う意味では、前よりは後ろがいいんじゃないのという感じがありましたんで、後ろのゼッケンの真下にこのゼッケンを付けさせていただいて、実際に購入をさせていただいたと。
 私、寄付が出来ないものですから購入はありがたいと。購入ですのでね。(「とくしまマラソン」の)大会(実行委員会)が寄付をしていただくということでありましたので、こうした形によりまして、こうしたものについては、被災者の皆さん方のご支援、義援金などに充てさせていただきたいと考えております。
 そして、いよいよ次回の大会は、第10大会、まさに記念大会となるところでありまして、昨日全体を終えた後、(午後)4時半から、藍場浜(公園)のね、ランナーズオアシス、ここでゲストランナーであった金哲彦さんとか、あるいは尾崎好美さんですね、世界陸上銀メダリストでありますが、お二人とてい談でトークショーをランナーの皆さん方の前でさせていただいて、お二人からも第10回、大きな節目の大会となる「とくしまマラソン」に対しての大きな期待と、そして、こういうふうにしたらいいんじゃないんだろうかと様々なご提案をいただいたところでありますので、こうした点についても、関係者の皆さん、あるいは実行委員会の皆さん、こうした皆様方と共に、魅力のより増す、進化する「とくしまマラソン」、こちらを目指していきたいと考えておりますので、また、これからも、多くの皆様方にご協力をぜひよろしく申し上げたいと思います。

 まず、発表前の報告でありました。

平成28年度「徳島夏のエコスタイル」の実施について(説明)

 それでは続きまして、発表事項1点、申し上げたいと思います。
 平成28年度「徳島夏のエコスタイル」の実施についてであります。
 昨年は、世界的に見ると、2014年に続いて2年連続で最も気温の高い年を更新することとなりました。これは、アメリカのNASA・航空宇宙局、海洋大気局、これらが合同で1880年からその暦年の年の地球全体での平均気温、これを測定をして、そして翌年の1月に発表をしているものであります。
 実は、1998年以降、歴代の気温の高いのがぞろっとベストテンが入っていると、ワーストと言ったほうがいいのかもしれませんけどね。それも人間の活動に起因をする二酸化炭素をはじめとする温室効果ガス、これに起因をするんだと、こうした発表があったんですよね。そして、2014年が世界最高と言われていたのに、何と今年の1月発表された2015年の平均気温、何と0.13度上回り、世界最高の気温を2年連続更新となったところであります。
 こうした状況で、徳島におきましても、8月の平均気温が前年を上回る、世界と同様ということでありますね、大変暑い夏であった、電力の需給がひっ迫するんじゃないか、大変気になったところでありますが、ここについてはそうした事態を招くことなく、無事に過ごすことが、まず出来たところであります。
 これも、ひとえに、ご家庭あるいは企業、こうした皆様方の節電意識、徳島が、何と言っても日本の中で一番早くこうした点についての呼びかけ、そして、実行をしていただいたところでありますので、この節電意識が浸透した、県民総ぐるみでの節電あるいは省エネの取組みが定着をしてきた結果ではないか、こうした点についてのご理解、ご協力に心から感謝を申し上げたいと思います。
 では、今年はどうなっているのかでありますが、4月、こちら観測史上初めて30℃を超える日があったと、もう皆さん方も体感をされたばかりだと思います。大変こうなりますと暑い夏が予測をされるところでありますが、4月8日、四国電力が示しました四国管内における今夏の電力の需給の見通し、ここについては、(電力の)安定供給に必要となるライン、これが定められておりまして、供給の予備率3%、これをとにかく上回らないと危ないということなんですよね、これを上回る5.8%を確保出来る見通しとなったと、このような発表がありました。
 ただ、あくまでもこれは、これまでの節電・省エネの努力を前提としているものでありますので、やった、これで大丈夫なんだ、がんがんクーラーを掛けようと、もしそうなってしまうと、この数字は実はあくまでも見通しでありますので、もろくも崩れてしまうということになります。
 そこで、あくまでも電力のこの需給、特に需要ですよね、このあたりをやはりコントロールしていく必要がある訳でありまして、気を緩めることなく、これまで以上の節電、あるいは省エネの取組み、しっかりと推進をさせていただければとこのように考えております。
 こうしたことから、今年も、5月から10月末まで、5月から10月末までと全国よりは少し早くはじめ、そして遅くまでということでありますが、この期間におきまして、「徳島夏のエコスタイル」を展開をする運びとなりました。
 言うまでもなく昨年の12月、パリにおきまして「COP21」が開催をされ、今までは先進国と発展途上国との間でただ一つとして意見がまとまらない、しかしこれが歴史的な合意に至りました。世界を挙げてこの地球温暖化対策に本当に取り組まなければ人類の活動、あるいは地球が終わってしまうんだということで、「今世紀後半以降、温室効果ガスの実質ゼロ」、これを目指していこうと、排出量のですね。こうした地球規模での温暖化対策に取り組もうということになったところであります。
 ということで、徳島夏のエコスタイル、少し一枚に取りまとめると、こんな感じということなんですね。
 (パネル「平成28年度 徳島夏のエコスタイル」を提示して)
 ということで、この機を逃すことなく、「徳島夏のエコスタイル」どんどん進めていこうと、県民総ぐるみで地球に優しいライフスタイルへの転換と、そして右にありますように、夏のエコ、基本取り組みというのが「COOL CHOICE(クールチョイス)」の実践ということでね、「COOL」というのはもちろん、涼しいということですが、やはり「COOL JAPAN」でも出てくるような、賢いというね、こうしたイメージもありますので、それぞれの活動、個人で、また団体で、あるいは子どもさん方とともにとこうした切り口で今年も展開を行いたいとこのように考えております。
 ということで、今はパネルを見ていただいたところでありましたので、今度は少し申し上げていきたいと思います。
 今回は、スローガンとしては「脱炭素社会元年」これを掲げたいということであります。「みんなで!ストップ地球温暖化」、これをコンセプトとして、多様なイベントを通じまして、未来を担う特に若い世代の皆さん方を中心に、地球に優しい新しい、新たなライフスタイルへの転換、これを県民の皆様方に、幅広く呼びかけて参りたいとこのように考えております。
 まずは、とくしま動物園におきまして、「地球温暖化の象徴的動物なあに」と言われると、これはもう言うまでもなくホッキョクグマのポロロ、ねえ、よく出てきますよね、子どもさん達から氷の中に入ったリンゴとかね、こうしたプレゼントをもらって喜んでいるホッキョクグマのポロロであります。究極のエコカー・FCV、先程「とくしまマラソン」の先導でご紹介をさせていただいた「MIRAI(ミライ)」、公用車で2台ありますので、これを用いたイベントを皮切りといたしまして、小中学生を対象として「サバイバルエコツアー」の実施を行いたい。また、若い方々にも、とにかく親しみやすいイベントを順次開催をしていきたいと思います。
 さらには、行政機関、事業所そして高等教育機関の皆様方と一体となった取組みを展開をしよう、未来の地球を守るために冷房の室内温度は28℃、これは従来と変わりませんね、そして不要な電灯、電化製品電源オフ、出来ればコンセントを抜いていただきたいということですね、テレビなどでも予備電力が入っておりますので、またエコドライブの推進など、地球環境に配慮をしたあらゆる賢い選択「COOL CHOICE(クールチョイス)」を率先をして、そして実施して参りたい、県民の皆様にもぜひご協力をお願いを申し上げたいと思います。
 今後とも、国の節電対策、また四国電力の皆さん方の対応を踏まえさせていただきまして、県として必要な節電対策を取りまとめ、本格的な夏の到来、これを前に、タイムリーに県民の皆様方にお示しをし、そして県民の皆様方が賢く、そしてクールに夏を過ごしていただく、こうした対策を進めていきたいと考えております。
 とにかくこれは耐え忍ぶ節電であるとかね、そうしたことではなくて、賢く、そして涼しく、新しいライフスタイルを展開をしようと、こうしたことが目的ということでありますので、マスコミの皆さん方にもご理解と、そしてPRをよろしく申し上げたいと思います。
 私のほうからは、以上です。どうぞよろしくお願いをいたします。

(幹事社)
 ありがとうございました。それでは、発表事項に関して質問のある社はどうぞ。

「熊本地震復興支援チャリティ・とくしまマラソン」を終えて(質疑)

(徳島新聞社)
 とくしまマラソンの関係で、約1万、約1万2千5百人出場して、目標が1万5千人だったんですが、この2千5百人は少なかったというか、そこまで集まらなかったというか、というのと後、スタート地点が1万5千人増えたことで、スタート、号砲が鳴ってからスタートの列最後尾の方が30分くらいかかりました。その点について。

(知事)
 まず、実際1万5千人大会っていうのは、これは応募枠を設けると。当然その応募枠、インターネットであるとか、振替であるとか、ここでまず満たすんですね。しかし実際にそうは言ってもその後にいろんな大会が出てきますので、一緒になってしまう。または1週間とか2週間、これは辛いってことになって、実際には申し込んでいただく、お金を入れていただく人、ここでエントリーと。これが14,236(人)ですから、この比率は非常に高い。しかも県外比率が41.6(%)ということで、初の4割台を超えたと。
 まず、ここで我々としてはとくしまマラソンの人気、こうした点を実感をさせて頂きました。そしていよいよは前日、当日受付ということにこれ、なるんですね。
 しかし、今回の場合にはとにかく九州、被災地の皆さん方であるとか、あるいは本県からもそうでありますが、消防であるとか警察であるとか、あるいは本県の職員もそうですし、医療関係者、またボランティアの皆さんと、多くの皆さん方が職務で現地へ行く、あるいはそうした活動をボランティアでやってみようと、こうした皆さん方がおられると。九州の皆さん方は実際に(徳島に)行きたくても行けないということも当然想定をされましたので、実際の12,511名というのは決して低い数字ではないなと、このようにまず思っております。
 逆に言うと、よくそれだけの皆さん方が参加をして頂いたなと。記者の皆さん方の中にもね、参加をして頂いた方もおられる訳でありますんで、そうした点については、まずよかったんではないか。また、今度は国際マラソンとしてもね、135名がエントリーをして113名が走って頂けたと。こうした点でも、これはよかったんではないかと思っています。
 ただ、今後の大会のあり方として、7時間制限という中で、1番後列の人がちょうどバルーンをくぐり抜けたのが約30分後ということで、こうなってくるとやはり後ろに行けば行くほど不利になると。もちろん実際にはタイムっていうのは2つあって、公認記録は私がバンッと撃ったところから、そして後はそれぞれの個人記録っていうのはバルーンを通ったところからスタートとこうなるんですが、しかし公道の規制と7時間制限ということもありますので、実際には最後打ち切られるのは7時間ということにこれなりますので、後ろが長くなればなるほど、極端な話1時間ってことになるとその人実際6時間で走らなきゃならない。普通の大会はだいたいそうなんですけどね。
 これは昨日の全体終わった後のランナーズクルーズで金哲彦さん尾崎好美さんともね、こうトークショーをしたときにもやはりその話が出て、今回どうだったんでしょうかっていうんで、私の方からだいたい最後部の人30分かかりましたとこうしたことを申し上げて、いろんな工夫がね、全国でも、今、なされようとしている。ていうのは、どんどんこれ大規模になった。例えば東京マラソンで3万6千人、じゃあこれっていうことになるとね。
 そうした点については、いよいよ次回が第10回大会ということがありますので、どういった工夫がね、これ、出来るのか。場合によってはフルマラソンだけじゃなくて、もう少し違うマラソンも加えて欲しいという声もこれあったりですね、ただこの場合にはスタートを2回に分けるのかどうかとか、様々な点がありますので、先ほど報告事項でも申し上げたように色々なご意見も頂いているところですから、これも関係者と共に、そして多くの皆さん方に支持をされ、多くの皆さん方がより参加出来る、そうしたとくしまマラソンにしていければなとこのように考えています。

(幹事社)
 その他発表事項についていかがでしょうか。なければ発表事項以外のことで質問があればどうぞ。

建築物の耐震化について(質疑)

(NHK)
 NHKです。熊本の地震について伺いたいんですが、50名の方が亡くなられて、ほとんどが圧死、窒息死ということで住宅の耐震化、かなり問題になっていると思いますが、県内77%ということで全国でも5ポイント近く遅れていると、4年後、平成32年には県の方で100%を目指すという数値目標を掲げてらっしゃいますが、耐震化率、県民の命に直結する大きな問題でありますけれども、今の現状の受け止めと、これからですね、補助金の増額であったりとか、新たな検討すべき事案であったりとか、そのあたり知事のほうでどのようにお考えになっているのかお伺いさせてください。

(知事)
 はい、ありがとうございます。実はこの点については、我々がどんどん県内にも発表あるいは県民の皆さんに呼び掛けないといけないと、こうした点を逆に熊本地震、このひとつの教訓ですよね、っていう形でご質問を頂きました。今回の熊本地震、確かに建物の耐震化が進んでいなかった。
 というのは個人の住宅はもとより多くのいわゆる公の建物ですね、市役所を始めこうしたところが倒壊の危機ということで使えなくなってしまうと。これはもうどうにもならない訳でありましてね。こうなってくると、やはり復旧・復興支援ということが、ままならなくなる、行政として機能が停止をしてしまうと。また、多くの住宅が倒壊をしたと。これによって、特に高齢者の皆さん方の被害が非常に高かった。逃げ遅れるということなんですよね。
 ただもうひとつ、我々として今回の熊本地震で得た教訓ていうのは、本震一発が来ると、だいたい我々はそう思っていたんですね。後は余震に備えると。しかしそうでなくて、例えば益城町であると、今徳島県が関西広域連合のカウンターパートでね、部隊行っておりますが、益城町の場合には震度7、あの東日本大震災と同じものが来た、これが14日午後9時26分だったんですね。そしてなんとその後、16日の午前1時25分にマグニチュード7.3、これが本震だと、しかもマグニチュード7.3って阪神淡路大震災と同じ規模なんですよね。つまり2回に渡って益城にあっては震度7を受けるということになりました。
 こうなると、よく、今、学者の皆さん方がね、家を実際にこう置いて、しかもこの家というのが、今、耐震化の基準ていっても実は2つあるんですね。ダブルスタンダード。つまり昭和56年以前これが非耐震ということで、最初の耐震、それから今徳島県ではご質問のあった耐震に対しての助成制度、その基準をやはりもう少し新しい分についてもしっかり支援すべきじゃないかということで、阪神淡路(大震災)こうしたところを想定をするということで(平成)12年以降の建物ですね。新しい新耐震ですね、新々耐震と言ってもいいのかもしれませんが、これに合わせるという形をとらせて頂きました。
 ということで、これは学者の皆さん方の受け売りではあるんですが、2つの木造の2階建てがあって、1つは旧耐震、それから新々耐震、新耐震て言ったですかね、この2つこうやった。つまり阪神淡路の前ぐらいですね。これでいくと当然一発で震度7の場合には旧耐震のものは倒れてしまう。つまり耐震化してないとこうなりますよ。ところが、今度は旧耐震を越えた昭和56年以降の耐震の場合、これは1回目は大丈夫だったですね。
 ところが筋交いだとか柱にひびが入って2度目同じものをやるとやっぱり倒壊した。で、益城町の建物って具体的にこれは映像で流されてますね、つまり14日震災を受けた後はちゃんとその家は建っていた。つまり新耐震基準だったんですね。ところが次の16日の時には脆くもこれが倒壊している。非常にわかりやすい道路に面した角の家だったんですよね。ということでやっぱり新々耐震こちらに揃えないと厳しいんでないかと。
 また、我々は特に病院などその後もずっと使わなければいけないというものについては、極力、手術棟であるとか入院棟は免震構造に今しているんですね。例えば徳島赤十字病院、私、支部長やっていますがね、それから県立中央病院、三好病院のいわゆる外来・入院・手術の部分ですね、それから海部病院こうしたところ、おそらくそれ以外の徳島大学病院であるとか、吉野川医療センターであるとか、こうした所もそうした基準にどんどんなってきているんじゃないかと思うんですけどね、私の所管する部分だけ今申し上げましたが。
 ということで、これからはやはりいざという場合耐震だけで足りないと、あるいは新々耐震にもっていくという形が重要になるんではないか、大きなその教訓を今回受けたなと、こうした点は今までとは全く違う想定にこれなってくる。となると、今、家で、全国平均よりも徳島でもかなり早い段階から全国に先駆ける助成制度を作ったり、国に対して耐震化の促進税制これも提案をして、政策提言で、今はそれが制度になっているんですが、まだまだね、ご質問頂いたとおり、まだ日本の平均までいっていないと。つまり、この家はもう確実に壊れるというのが今回の熊本の地震でも見て頂いたとおり。
 そして、新耐震さらには新々耐震、どんな形で南海トラフが来るのか、もちろん南海トラフの場合には今回の熊本地震、つまり中央構造線っていいますかね、その活断層上の直下型地震とは違う海洋型ということにはなるので少し違う、その代わり津波に備えなければいけないといった点があるんですけどね。しかしうち(徳島県)の場合にも実は中央構造線、こちらを持っている訳でありますので、そうなると直下型地震に対してそのエリアに対してのやはり、呼び掛けですよね、より強めていく必要があるんではないかとこのように思っております。
 ということで、後段のご質問についての今後のあり方なんですが、やはりしっかりとより今まで以上に呼び掛けていくと。ただ、ここは今回のご質問あるいはこの会見がありがたいなと思うのは、こうした点をやはり県民の皆さん方に見て頂いてやはり今のうちにでも今の制度でこれしっかりやっていこうというお気持ちをまず持って頂きたいなと。
 そして家が崩れさえしなければ、避難所にまず逃げることが出来る。もっとも今回は多くの熊本では避難所自体が倒壊をしてしまったということがある訳ですが、徳島としてはそうした点についても、これまで以上に万全を期していくと。すでに津波想定についてはもう早くに出して、そしてこれを市町村の皆さん方に、ちょうど東日本大震災の起こった23年中にですね、そしてお渡しをしてそれぞれの避難所を全部やりかえて頂いてると。
 しかし、直下型地震についてはまた別の話ということになりますので、今回の熊本の地震これを受けて、我々も現地に多くの部隊を15日から送って展開をしておりますので、情報をしっかりと取る中で、そしてこの南海トラフそしてもう一つですね、やはりこの中央構造線の直下型地震、前はもう本当に確立は低いんだ低いんだというふうに言われてきた訳でありますけどね、しかしこれについても全国に先駆けてハザードマップ、これを徳島県は公表を幅で以て500mの幅で出させていただいておりますので、こうした点について多くの学者の皆さん、また関係者の皆さん、そして県民の皆さん方には呼び掛けという形で対応する。
 そうしなければとくしまゼロ作戦、死者ゼロというのはなかなか今回難しいなと実感をさせられましたので、今後、また新たな気持ちで取り組んで行きたいと。まずは今県内の呼び掛けと、そして熊本の復旧復興ですね、これに全力をかけていきたいとこのように考えています。

(NHK)
 今後、その、補助金の増額であったり新たなメニューの検討というのはどのように考えられていますか。

(知事)
 そうですね、今回の部分を受けて、どんな点がやはり一番重要になるのか、我々は今は新々耐震での対応ということもさせていただいておりますので、全国的には先駆けているところですけどね。じゃあこれまでも、補助金を受けた所をもういいのかと、でも旧耐震からのいわゆる新耐震だけという場合どうするんだとかですね、様々な切り口はこれ考えられると思いますので。
 また、場合によっては耐震診断とセットでやっていくというね、1回やってまたっていうと大変だと手続の簡素化、すでにこれも取りかかってはいるんですけどね、こうした点をやっぱり、再度、これは検証をして、そして速やかな対応を図っていきたいとこのように考えております。

熊本地震に関する徳島県の被災地支援について(質疑)

(朝日新聞社)
 やっぱり地震の関係ですけれども、被災地にこれまでに一応もう県からも200人から300人近くの方がお入りになっているということでですね、しかも今回の場合、先ほどもご指摘がありましたけれども、益城町で震度7が2回あって、初っぱなの対応からむしろ本格化したのは2回目の対応以降になってるというですね、そういうこれはもう行政としてのいろんな対応というのもあるとは思いますけれども、その中でこれからいよいよ復旧復興という方向へ向けてですね、県としては長期的なやっぱり支援になるというようなご認識になるのか、それともやっぱり、もう少しこう短期的なスパンでまずはその都度の対応という形でやっていこうとされているのかその辺はいかがでしょうか。

(知事)
 はい。徳島の場合には14日の前震と言われるね、益城町で起こった、ここで精神病院が倒壊をしてしまうということで、すぐにDPATの派遣要請がありましたので、5名これは15日から活動をして頂いたと。その後、16日からはDMAT7隊33名ですね。さらには警察約40名、そして消防55名、こうした皆さん方。また応急危険度判定士3名ということでね、135名の皆さん方に数日間にわたって、しかも発災直後から対応して頂いたところであります。
 その後消防は帰投したところでありますし、警察も今は交通の関係これに取り組んで、後の部隊が帰ってきた。その代わり、今度は九州知事会のほうから関西広域連合のほうにカウンターパートとして、やはり一番被害が大きくて行政機能がほぼ停止をしてしまっている益城町、それから大津町、ここをカウンターパートとして、で徳島県は益城町を担当するっていうことで、応急危険度判定士連絡要員が既に3名もう現地に行っていましたんでね、そして、その後に7名の県庁職員の部隊合わせると、ちょうどそのところでは10名と。
 しかし、これから今度は逆に映像でも出てくる南阿蘇村ですね、ここの避難場所がもうどうにもならない。まず役場機能が停止をしている。そしてどちらかというと、土砂崩れで覆われたこの皆さん方の支援、警察、消防、自衛隊はそちらへということになりましたので、こちらについては総務省の方から直接依頼がありまして、徳島から緊急に10名、金曜日中に出して頂きたいということで、これを、ですから22日の日にですね、(午後)5時出発式を行わせていただいて、現地に10名送らせていただきました。
 この時にはとにかく40名いるんだということで、兵庫県が10名、徳島県が10名、そして東京都が20名、合わせて40名で展開をしていくということで、ここについては一番支援としても厳しくて、宿泊の確保が出来ないという前提のもとで、当然寝袋持参で行くと。そして避難所も、今、マスコミの皆さんが出されているようにノロウィルスの点であるとか様々な点でですね、これも指摘がなされているところでありますが、そうした状況の下で活動をして頂いている。
 で、特に、今、大変なのはこれもマスコミの皆さんのところから出てくる二度の地震、あるいは多くの余震によって本当に家に帰れるのか、また多くの学者の皆さん方は極力帰らないでくれと。実は帰って寝泊まりをしちゃって、そこでまた二次被災を受けているというのがたくさんあるんですね。
 何が一番必要かというと、その家が安全なのか安全でないのかを判定をする応急危険度判定士、建築士の皆さん方ですね、ていうことで徳島県からもそれだけの部隊を送っている訳でありますが、こうした点についてはこれからもっともっとの応急危険度判定士恐らく現地全然足りてない状況にこれあるところでありますので、これはもう日本の国を挙げてそうした対策をしなければいけない。すでに国の方も動き始めているところではある訳ではありますけどね。
 我々としては先遣隊としてまっ先に駆け付けている、そうした知見を多くの関係者の皆様方にもお伝えをする、そして、今、お話があったように今後の支援として関西広域連合としての対応これはまずこれを第1番として、益城町ですね、ここのところの支援をしっかりと、これは場合によっては長期化していくということがあるんではないか。
 もちろん本当はこれ、長期化してはいけないですよね。それは長期化するということは避難所生活が長く続くと。ほんとは避難所生活からこんどは仮設住宅に移って、そして復興復旧という手順になりますので、せめてこの仮設住宅のところへね。これは総理が今国会、6月の1日が、今、会期末となっているんですが、これを期間中に補正予算、これは民進党岡田代表もその時期については異論がないというお話がありますので、おそらく成立するんではないかと。
 こうした中に我々としても先ほどこれは家の、耐震の話ご質問がありましたけど、場合によってはそうしたものもしっかりと打ち込んでいくと。我々も当然補正予算というものが6月議会で想定をされますので、こうした我々の方についても、あるいは被災地支援についてもという形での対応というものをしっかりと行っていく必要があるんではないか。
 まずは、せめてこの仮設住宅ここのところへ移れる段階にもっていければなとこのように考えています。

(幹事社)
 その他いかがでしょうか。では、ないようなので。

(知事)
 はい。ありがとございました。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
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