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平成28年5月23日 定例記者会見 項目別

国民生活センターの研修について(質疑)

(徳島新聞社)
 河野大臣から、鳴門でやっている研修に関して、徳島ならではのものを取り入れて欲しいという提案があったと思うんですが、知事もフィールドワークを取り入れたいというような回答されてたと思うんですが、その点について改めてもっとこう具体的に考えがあるんでしょうか。

(知事)
 これは実は5月9日からの研修が始まる前に、河野大臣にも私の方からまず申し上げて、やはり徳島で行うという教育研修のね、あるいは商品テスト、その意義。つまり徳島でやったことによって、新たな可能性が広がると、教育研修に、あるいは商品テストにと、こうしたことをやっぱり行うべきじゃないでしょうかと。
 ということで、まず、この教育研修の方ですね、こちらについては、今、お話のあったフィールドワークということで、どうしても東京圏で行う場合、これは相模原の方で行うんですけどね、座学中心になっちゃうんですね。
 缶詰めになってそして一生懸命勉強する、いろんな講師が来て。座学で勉強したものを実践で見る。例えば、これからは消費者コーディネーターというものがいって、コーディネーターはこんなことをやるんです、こういう法律やこういうものに裏付けて、っていうことが頭に入ったとしても、実際に消費者コーディネーターの人、その人の活動の現場で、どんなことをやっているのか。そして、その消費者コーディネーターがいたら、どんなにいいのか。こうしたものが分からないと意味が無いですね。
 ようやく今、国の制度となったこの消費者コーディネーター、でも提案者は徳島なんですね。その前段であるくらしのサポーター、賢い消費者を目指そうと。その皆さん方が行政と、そして消費者の皆さん方との橋渡しをしていただく。でも、ただ、これだけでは何かボランティアだよね、もっと資格かなんかないのかなってことで、県として認定をするとともに、この皆さん方の活動を企画・立案をしていく、またその指導的な役割を担っていただく、この皆さん方を消費者コーディネーターとして実は束ねていこうと、県としても認定しているんですね。
 ということで、国においてはようやくこの制度が、でもまだまだ全国に広まっていないんですよねっていうことでね、この間も国の方から話が、徳島の場であったところでありましてね。こうした点を実際に見ていただく。
 またもうひとつ、消費者教育っていうのは、大人の世界ばっかりじゃないんですね。やはり、鉄は熱いうちに打てっていうことで、幼稚園の段階から、あるいは小学校、中学校、高校、大学とね、それぞれの発達段階に応じて、それにあった消費者教育をしっかりと、これもフィールドワークとして行う。
 徳島県ではまさに幼稚園から大学まで一貫して、それぞれの発達段階に応じ、そして特にこの消費活動に対してセンシティブ、関心が高いっていうのが、就職前後って言ってるんですよね。ていうことで、高校生の皆さん、大学生の皆さんが実はものすごくここに関心が高い。こういうイベントを何かやるっていうとパッと集まってくれるんですね。で、こういうのやってみませんかっていうとパッと集まってやってくれる。
 ということで、シンポジウムの場でもご紹介をした、徳島商業高校の皆さん方のねフェアトレ-ド。これはエシカルという倫理的消費という、なかなかこれ言葉がわからん。私も国の研究会入って、文部科学省と消費者庁が連携でね、このエシカル、これをもっともっと広めていこう、エシカルの消費やっていくんだって言って。でも、わからんよねエシカルってって。
 それをでも、徳島の高校は既に普通に実践している。その全国のモデルが徳島商業高校の皆さんっていうことでね。カンボジアの日本友好学園の皆さんと連携をして、ここのカンボジアの学校、先生も雇えず廃校になりそうになったんですね。ということで、ここを助けようと。ここのカンボジアの果物であるとか、あるいは徳島の技術で、マンゴーバームクーヘンね、こうしたものをこう作ってみないと(提案して)一緒に作って。
 ただ、これだけで終わらないのはすごいよね。国際交流ってことで実はドイツ、ニーダーザクセン州と徳島県、来年いよいよ友好10周年ですけどね。実は徳島商業高校は、ニーダーザクセン州のシェーラベルク(職業学)校と友好提携を結んでいるということで、シェーラベルク校の皆さん、ドイツの高校生も引き込んで、それで、製品をね、フジグラン石井(徳商デパート)などでこれをバーッと売って、そこで上がった収益、これを日本友好学園の皆さん方に差し上げて、先生3人雇ってんだよ。ね。まさにフェアトレ-ドのモデル、発展型と。一石二鳥ならぬ三鳥、四鳥、フェアトレ-ドみたいなね。そうしたモデルにもなっていただいているところでありましてね。こうした点を見ていただく。
 あるいは、今回の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム、ねえ、早くに純和風にしとけばあんな盗作問題なかったっていう、シンポジウムでも申し上げましたけどね。これが、藍色の組市松模様ということでね、藍といえばジャパンブルーね、阿波藍と。これをエシカル消費ということで、昔これだけ盛んだった藍、化学染料にだいぶやられてしまった。でも、これを復活させようと。これは城西高校の皆さん方がね、藍のもう一度復活っていうことでやっていただいている。
 こうした現場を逆に言うと見ていただくことによって、「あ、エシカルってこういうものなんだ」っていうことがね、多くの皆さん方、実は今回の教育研修っていうのは、4つのカテゴリーの皆さんが来られるんですね。
 例えば、もちろん行政をやる人達、あるいは消費生活に関心のある人達、あるいは消費者コーディネーターとか、このサポーターの皆さん方、更には学校の先生ですよね。だからそうした人達が、やっぱりフィールドワークで見て、「あ、こういうことなんだ」ということを分かってもらわないことには、いくら頭の中でエシカルってこんなもんですと言われてもね。ガーナで大変だとね、とにかくチョコレートをもっと高く買いましょうって言ったってわかんないじゃない。だからそうした点をね、フィールドワークという観点でやっていただく。そして、ともに実践をしていってもらうと。ただ座学でやるだけじゃなくてと。
 それから商品テスト、こちらについてはやはり新しい部分、今、相模原である機械だけでは無理なもの、例えばじゃあ何かっていうと、大きく2つ。1つはLED、今、電灯がほとんどLEDに切り替わった。実は相模原を視察に行ったときにも、いや最近こうしたもの多いんですよねって。であれば西日本でも最高の施設が工業技術センターにある訳ですしね。あるいはいろんな製品に対しては、事業者がやっぱ身近にいる。これも必ず言うんですよね。LEDを活用した、実は応用企業132社、実は徳島に集積している訳でね。それは東京以上なんですよね。だからこのLEDに対しての様々な商品テスト。
 また、もう一つは最近若者を中心として危険ドラッグ。この先進地域、これを排除しようという先進地域が徳島を始めとする関西広域連合っていうことで、私は関西広域連合の中でも、広域医療、この危険ドラッグも対応していると。国の厚生労働委員会、衆議院のね、ここにも実は呼ばれて参考人として、関西広域連合としての取組、今後、イタチごっこを排除するために、きっちりと法律で、これを始末を付けないといけないと。これで法律が出来上がることになるんですけどね。
 こうした点の検査、この機器も保健製薬環境センター、こちらの中にきっちりとある。何と言っても徳島は、大塚グループを始めとして製薬発祥の地と言っても過言ではない。というのは、薬学の父、長井長義先生、エフェドリンの開発者でありますけどね、その出身地。そして、これがバックボーンとなる徳島大学薬学部の薬草園があるということでありますので、こうした点についても、東京は徳島に勝てる訳ないですから、だからそうした点を考えていくと、やはりその地域、徳島ならではといった特色。
 そして、私は異次元のっていうよりも新次元の商品テスト、あるいは教育研修をやったらどうだろうか、次元を越えていかないといけない。今までこうだった、去年こうだったから今年もこうとかね、そういう話ではないんではないですか、この機会に。このように考えています。

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