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平成28年9月5日 定例記者会見 項目別

「昭和南海地震70年フォーラム」の開催について(説明)

 次に3番目、「昭和南海地震70年フォーラム」の開催についてであります。今年、昭和21年の「昭和南海地震」からは70年、また、平成23年の「東日本大震災」からも5年という、大きな節目の年にあたります。
 そこで、県といたしましては、本年を「防災メモリアルイヤー」と位置づけまして、過去の歴史や教訓に学ぶとともに、現在の備えをしっかりと検証し、未来に向け、確かな防災・減災体制を築く契機とするべく、防災シンポジウムの開催、毎月一つのテーマに沿った点検を全県的に呼びかけて実施をする「毎月 1点検 運動」の推進など、積極的な取組みを展開をいたしているところであります。
 なかでも県南部におきましては、切迫する南海トラフ巨大地震の発災により、甚大な被害が想定をされますことから、県民の皆様方の防災意識の更なる向上を図るため、「昭和南海地震70年事業」を実施することといたしておりまして、その一環として、来る11月19日土曜日に、牟岐町「海の総合文化センター」におきまして、「昭和南海地震70年フォーラム」、開催となります。
 このフォーラムは、3部構成となっているところであります。まず、第1部、こちらでは、これからの地域防災の担い手、若き力ですね、なっていただく児童・生徒の皆様方から、ただ今募集中であります地震津波防災ポスターコンクール、その表彰式を執り行いたいと考えております。
 そして第2部、こちらでは映画「武士の家計簿」、「殿、利息でござる」の原作者であります国際日本文化研究センター磯田 道史(いそだ みちふみ)准教授、よくテレビでもね、歴史物で解説に出て来られる方ですので、顔を見ると「あっ、この人よく見ている」、この方でありますけどね、実は磯田さんは、「被災者の子として昭和南海津波を語りつぐ」、こう題した記念講演を行っていただきます。
 磯田先生は、お母様が子供の頃、牟岐町の、実は、ご親戚宅に身を寄せておられたときに、お母様が昭和南海地震を体験されたと、そこで磯田さん自身が幼少期からそれを繰り返しお母様からお話を聞いていた、大変興味を持たれるようになったいうことであります。歴史学者として、牟岐町で昭和南海地震の取材をされたことによりまして、昭和南海地震にも深く関わりがあることから、今回ご講演をお願いすることとなりました。
 そして、第3部は、鼎談(ていだん)を行いたいと、この磯田先生と、牟岐町在住で、昭和南海地震の語り部であります中山清(なかやまきよし)さん、また海陽町在住で、室町時代から江戸時代にかけて4回発生をした南海地震によります海陽町宍喰地区の被害を記録をした古文書「震潮記(しんちょうき)」の現代語訳をされました田井晴代(たいはるよ)さん、この3名に、「歴史に学ぶ徳島の津波」と題して、語り合っていただきたいと考えております。
 是非、多くの皆様方に、このフォーラムにご参加をいただきまして、改めて防災また減災対策の大切さ、また、歴史に学ぶことの重要さ、こうしたことをぜひ体感をしていただきたいと思います。

 
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