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平成28年10月31日 定例記者会見 項目別

地方財政について(質疑)

(時事通信社)
よろしいですか。先日、財政制度等審議会で例年だと思うんですけれども、財務省のほうから今回は地方財政計画が非常に課題だという指摘があって、その背景には地方の決算の黒字化が続いていて、財政調整基金が積み上がっているんだから、地方も色々と協力して欲しいという主張のようなんですけれども、これについて知事として見解があればお聞かせください。

(知事)
 これはもう、「またか」っていうやつですよね。常にこれは言ってくると。じゃあ、地方財政計画、非常に甘いんだと必ず言うんですよね。それは何かと言うと、国が本来、例えばこれ厚生労働省の補助金に多いんですけどね、「いくら出します」と言っていても予算が足りませんと言って、実質2分の1と言っているものが4分の1とかね、難病対策なんか一時は国が財政支援しましょうと言っているのにお金が出ない。
 だから、仕方がないので地方が丸々負担をしなくてはいけないと。そんなことがままある訳ですよね。だから、どうしても地方単独の部分、これは超過負担という部分なんですけどね、それを補わざるを得ない。で、ただ補うだけでは国の足し前をしているということでね、何の意味もないので結局そこから地方独自の対策というものをやっていくんですよね。そうした部分が無駄だ、無駄だという話を言う訳なんですよね。一番の原因は国じゃないのって。
 だから、財政審としてはやはり、地方財政計画がどうという本当の形にしてしまうのであればね、これはもう国がちゃんと予算措置しなさいよと、超過負担なくしなさいよと。実は財務省、総務省そして関係省庁との三省協議というのがあって、今年はこの超過負担、これをテーマとしようとかってやるんですけどね、そういったところでもなかなかきっちりと出来ないんですよ。私も担当したことありますけどね。
 だから、そういうことを言う前に、しっかりと出しますと言ったものは出しなさいよって、いうことが一番のポイントということですね。
 それともう一つ必ず言ってくるのが財政調整基金ね。いわゆる何にでも使えるお金を貯めておく。これが多くなったらなったですぐね、地方に無駄があるとか余裕があるとか、国はこんなに借金抱えているのにね、地方は余裕があるんだから、交付税切ったらいいんじゃないか、毎回言うんよね。でも、じゃあ地方に財政調整基金をたくさん積ませたのはいったい誰だって。
 徳島県の場合には、財政調整基金とそれから減債基金ですね、県債を出して借金をした、その分を返さなきゃいけない。その分をちゃんと引き当てておくと。これを合わせて財政調整的基金と、もう間もなく600億(円)を超えるんですけどね。
 それはなぜかと言うと、交付税を臨時財政対策債として借金しなさいと、しかも地方半分、自分の責任だと、後の半分は国が後々出しましょうって。交付税はキャッシュで配るっていうのが本当のところなんですからね。地方の税金なんだから、これは。だったら、キャッシュでちゃんとと。これも我々知事会は我慢をしてなるべく全体の中で、市町村は財政力が厳しいので市町村には臨時財政対策債、借金を起こしてそれを使うんじゃなくて、キャッシュでもう極力配ってあげてと、その分我々は臨時財政対策債を引き受ける。最終的にはそれだったら借金が増えるので、こんな時には借金せんでいいと、これは自動的に交付税を地方が自ら切っているので、本当はこれだけもらえるものを借金するんだったらいいと。現に徳島県もそうしてきてる訳で。
 それをしてないから、よく言われるね、起債制限に引っかかってしまうみたいな、ことなんですよね。だから、そういったことを考えると、国ですよ、財務省と総務省との間でそういう取り決めをしてしまったから、キャッシュで出すものは本来キャッシュで出すべきだと。そうしたところを自律的に、自己規律的に厳しく、爪に火を灯しながら地方はやって、そして、三位一体改革みたいにバサッと227億円も突然交付税切っちゃうと、そうした時に給与カットをせざるを得ないなんてことが二度と起きないように、しっかりとその分を貯めておくという引き当てをしているんだと、だから余裕がある訳じゃないんだと、引き当てなんですよね。
 会社だったらそれに対して、例えば国税庁だとかね、そういう税のところが入る時に必ずちゃんと引き当てしなさいと銀行なんか金融庁に厳しく言われるじゃないですか。それですよ。
 だから何もジャブジャブ余裕があるっていう訳じゃなくて、そうした場合に非常手段をつまり禁じ手を打たなくてもいいような形で、そして県民の皆さん方にも、徳島の地方財政、なんとかやっていけるんだなという安心感を持ってもらうために、これは色々な知恵と工夫をね、何せ、歳出の中から歳入を見いだすところまで徳島やっているんだから、歳出は歳出だろうって、いやそうじゃない、歳出の中からいかに歳入を見いだすのかと、じゃあ、国がやっていますかって、
 だから、そういったところをもう少し、そう言うんだったら地方のそうした苦労しているあるいは努力しているところを国も真似ようと財政審はそう言うべきですよね。
 もう前時代的な、判で押したようなことばっかり言うんじゃないですよって。厳しく書いといてね。

(幹事社)
 他よろしいでしょうか。
 それではありがとうございました。

(知事)
はい、ではよろしくお願いします。