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平成28年12月20日 定例記者会見 項目別

イチゴの新品種「阿波ほうべに」の開発について(説明)

それでは、3番目、今度はイチゴの新品種「阿波ほうべに」の開発についてであります。
 いよいよクリスマスシーズンとなりましてね、街もどこもクリスマス一色と今なっているところであります。そして、お子さんを中心にね、クリスマスと言えば何を想像しますか、サンタさんと双璧となっているのはやっぱりクリスマスケーキということになります。そしてこのクリスマスケーキ、よくね、ショートケーキ、必ず頭に接頭語が付きますよね、イチゴショートということでね、なくてはならないのが、まさにイチゴということになります。
 徳島が全国に誇る「とくしまブランド」の中でも、特にこのイチゴにつきましては、施設園芸の中で栽培面積、あるいは販売金額とも本県トップのブランド品目となっているところであります。
 県内で栽培されているイチゴの品種につきましては、食味が良く、そして流通性が高い「さちのか」が7割、つまり大半ということになります。市場でも、関西市場をはじめとして大変高い評価を受けているところでありますが、近年の地球温暖化の影響、これはイチゴの栽培にも影を落としていくんですね。つまり、花芽(はなめ)の形成が遅れてしまうことによりまして、収穫時期が遅くなってしまうということになるとクリスマスを超えちゃうと、これはまずいということですよね。
 ということで、イチゴは特に年末の需要が高い、県内生産者の皆様方からは収穫時期がより早く、そして収穫量が多く、しかも食味が良い県オリジナル品種、その開発をという強い要望をこれまでもいただいてきたんですね。
 そこで、生産者の皆様方にもご協力をいただきながら、徳島県農林水産総合技術支援センターにおきまして、「さちのか」よりも収穫開始時期が早く、そして収量が多く、しかも美味しい、食味が良いということですね、品種の開発に取り組み、この度待望の新品種開発に成功をしたところであります。
 (イチゴ現物を提示)
 ということで、普通だと「ジャーン」というところですね。音も必要かな。花も付いていますね。
 ということで、こちらにあるのが「阿波ほうべに」となるところでありましてね、ほんのりというね、本当に頬紅をつけているようなね、紅い感じであります。ということで、パネルのほうでもせっかくの機会ですのでご紹介をしたい。
 (パネル「阿波ほうべに」を提示して)
 ね、なかなかいい色でしょ。カメラ撮影に耐えうる色ということになります。
 ということで、これは従来の主力産品であります、「さちのか」との違いを皆さんに知っていただこうということで、こちらが「さちのか」ですよね、本県の主力品種、7割生産ということでありまして、こちらが今回のこの見ていただいた「阿波ほうべに」、こちらをスパッと割ったものなんですね。果実は平均して大きいということですね。それから流通性に優れると、少し柔らかいと当たってしまうとまずい部分があるんですね、完熟をしても少し堅めがいい、また、年内の収量が多いと。
 また、スパッと割ったときのね、この「す」のあき方も完熟でご覧を頂きたい特色のひとつとなるところですね。つまり、完熟をして「す」があけばあくほどジューシーさ、これが薄れてくるということです。ここを見るとすぐ分かると思うんですね。食べなくてもいかにジューシーかというのはご理解をいただけるのではないかと思っております。
 ということで、もう一度詳細に申し上げていきたいと思います。
 この新品種は、「さちのか」に比べて果実が平均して大きいということ、色は明るい紅色、鮮やかな色になりますよね、また、糖度は「さちのか」と同程度である上、実がしっかりとしているため、より流通性に優れていると、そして、収穫開始時期、こちらが11月下旬から12月上旬、「さちのか」よりも約10日から20日程度早いと、単価が高い年内収量が約2倍となるとともに、総収量も「さちのか」よりも3割程度多くなることから、生産者の皆様方にとってみますと所得向上が大いに期待をされることとなります。
 そして、この新品種の名前でありますね、「徳島で生まれた豊かな収量で、鮮やかな紅色のイチゴ」ということから「阿波ほうべに」と命名をさせていただきまして、去る12月13日、農林水産省に品種登録出願を行ったところであります。
 早ければ、再来年の今頃には、消費者の皆様方に召し上がっていただけるんではないか、このように考えております。 
 当面は、主力品種「さちのか」を補完をする品種として位置付けまして、消費者の皆さん、また生産者の皆様方のご評価を参考にさせていただきながら、将来的には促成イチゴ栽培の中心品種となるようにその普及に努めていきたいと考えております。
 現在、イチゴについてはまさに厳しい品種競争の時代ではありますが、徳島から新たに生まれた「阿波ほうべに」が全国の消費者の皆様方に愛され、そして「徳島イチゴ」の更なるブランド力の向上ともうかる農業、その実現が図られるように今後とも生産者の皆様とともにしっかりと取り組んで参りたいと思います。
 以上、私のほうからは、3点です。どうぞよろしくお願いをいたします。

(幹事社)
 
 発表事項について質問はございますでしょうか。

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