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平成29年1月4日 年頭(臨時)記者会見 項目別

DMVについて(質疑)

(NHK)
 お話の中でもDMVのスケジュールを簡単に述べられていたんですけれども、もう少し具体的に時期とかがあれば教えて下さい。

(知事)
 はい。DMVもう少し詳細にお話を申し上げますと、平成27年10月に国のDMV技術評価委員会におきまして、一定の条件はあるものの技術的には特に問題ないと、こうした中間取りまとめ、これを受けまして実用化が可能になったものと徳島としては考えたところであります。
 そして昨年、平成28年3月となりますが、鉄道事業者の皆さん方、また、沿線の自治体で組織をする阿佐東線DMV導入協議会を設立し、5月の初会合では今後の取り組みの方向性などについての確認をまず行ったところであります。そして今度は具体的に車両の製作、その調整にとりかかっているところであります。当然、鉄道とバス、それぞれ企業が作っていた訳でありますので、その機能の融合、つまり技術的な融合といった点ですね、当然企業秘密というものがある訳でありますので、その技術の粋、この結集、これに向けまして、調整を進めてきたところ、調整に一定の目処が今ついてきているところでありまして、いよいよ次のステージとなる車両の製作の段階に移行したいと、このように考えております。
 ということで、もう少しこの技術の点を申し上げますと、現在それぞれの各企業におきましては、車両製作に向けての工程について、最終の詰めを行う段階となっているということであります。DMVのこの導入については、当然車両を作るということはもとよりでありますが、燃費をはじめとするランニングコスト、この削減、更には鉄道に加えバスの機能も加える、また、車両自体が観光資源にもなるということで、新たな人の流れを阿佐東線沿線に導入をしていきたいということであります。
 そうした意味ではこの企業間の最終の詰め、技術の粋、この調整が終わり次第、協議会の第2回、これを行いたいと考えているところでありまして、出来れば1月の末から2月の頭を目処として開催を出来ればなということで今、最終の詰めとなっているところであります。以上となります。

(幹事社)
 他、いかがでしょうか。

(時事通信社)
 先ほどの件なんですけど、車両製作にかかるとなると当然費用も発生してくると思うんですけれども、来年度の当初(予算)に載せていくようなスケジュール感で考えているのでしょうか。

(知事)
 はい。我々としてはぜひそうしたいと考えています。ただ、今も申し上げたように最終的に各企業同士で技術の粋を結集をしてやろうということで、最終調整をしているところでありますので、そうしたものから結果として行程であるとか、あるいは具体的な金額、こうしたものの提示がなされてくると、これを受けて当然のことながら我々としては予算要求をする。その前段として関係者の皆様方とで合意を図っていく協議会、これを今申し上げたスケジュールで行えればなと、同時並行ということに今なっておりますので、まずは各社の皆さん方、この調整が完成をする、うまくいくということが第一、それについてもいよいよ最終段階と、これを受けて第2回の協議会、これを1月の末から2月の頭に出来ればやりたいと。
 これを受けて、予算要求と。こういうホップ、ステップ、ジャンプ、3段階になるかと思います。ただ、その期間は短いと。

(朝日新聞社)
 それに関連するんですけれど、デュアルモードビークルの場合は、鉄道とバスということで、鉄道はもう通る場所が決まっていますけれども、バスの展開というのはですね、実は高知県とも一緒に今まで準備を進めてきた訳で、そのあたりを、どのエリアまでずっとこう走らせて、どの自治体を実際的な運用の対象としていくのか、そういう考え方、計画のもう一つ範疇に入ってくるのかが1点。
 もう一つは具体的に実用化に向けた目処、これを今まさに最終調整をされているということなんですけれども、去年の段階ではだいたい数年内外、10年くらいとちょっと若干、幅を持たせるような、かなり日程的には煮詰まってきているように思うんですけれども、この場でよろしい範囲でお話しいただけると。

(知事)
 はい。まず、バスとしてどうするか、実はその鉄道としてもどこというのはこれからの部分がある訳なんですけれどもね。あと、もともとこの技術をJR四国の皆さん方から紹介をいただいて、JR北海道が技術を持っていた、(北海道の)苗穂のほうに私も一緒に行きましてね、JR(四国)の松田社長さん、当時の(と一緒に)。そこで(実験を)見たときに彼らのそのJRの国鉄マンとしてのドリーム、夢というのを語られたんですよね。それは何かというと、かつて阿佐東線もそうなんですが、室戸まで鉄道を延ばしたいと、これが実は国鉄の時の計画だったんですね。
 しかし、国鉄改革が行われてとてもそんなことをする余裕はないという中で、まずはそうしたものが断念をしたと、そして阿佐東線は第三セクターとなったということがあるんですね。そうしたことから、国鉄マンの夢というのは室戸までなんだと。実は、私が知事に就任して間もなくだったんですが、JR(四国)の松田社長さん(当時)が就任をちょうどされたんですね。そして、おいでになられたんで、その時に私のほうからひとつの提案をさせていただきました。
 これは、牟岐線という徳島県だけしか走っていないそこの特急の名前がどうして徳島県の名前でないんですか。「特急むろと」なんですよね。そこで国鉄マンの夢という話が出た、我々は決してあきらめていない、そしてその技術が北海道で今あるんだと、こうした話があった訳でありますので、今後の話としてJRの皆さん方も絡んでいただいておりますから今後具体的にどうするのか、これも高知県側の皆さんとも話をするということはある訳ですが、まず原点はやはり室戸、これがひとつのターゲットとなるかと思いますが、当然これは国鉄マンのロマン、夢ということでありましたので、夢がどう具現化するかというのはこの協議会を通じて図っていくということになるかと思います。
 それから第2点目の具現化が一体、実用化がいつなんだという話なんですが、10年先ということはまずないだろうということなんですね。というのは、出来れば我々としては平成29年度の当初予算に車両製作費、これを盛り込みたいとこのようにも考えているところでもありますし、また、世界初の技術ということ、また観光資源にもなる、インバウンド対策4千万人ということを考えれば、やはりこれは国を挙げて早期の実用化を図らなければならないということが当然ありますので、徳島、高知だけの問題ではなくて日本全体のまさに成長戦略、あるいはインバウンド対策、こうしたものにも関わってくると思っておりますので、そうした意味では当然、5年以内、いや、もっと早いんではないかとこのようにも思っているところでもありまして、こうした点についても今後の車両製作の工程などから答えが導き出されてくるということになるかと思います。
 当然、そこに合わせて鉄路はどこを走るのか、そして、道路はどこを走るのか、起終点ですよね、こうしたところの「肝」となってくるかと思います。

(朝日新聞社)
道路も含めた起終点を定めるという考え方でしょうか。

(知事)
 ここもどうしていくかということはあるんですけれども、当然その両方の機能を持っている訳ですから。それを弾力的に行う手もあるでしょうし、あるいはそれを常に決めて走るということもあるでしょうし。それは今後ということになるかと思います。

(幹事社)
 他よろしいでしょうか。

 
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