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平成29年1月16日 定例記者会見 項目別

天皇陛下の退位と新元号について(質疑)

(徳島新聞社)
 天皇陛下の退位を巡る議論のなかで、新しい元号をどうするかという話が出ているかと思います。政府の方の正式発表ではないんですけれども、今報道等で出ているのでいえば、平成が31年元日から新しいものに変わると。平成は30年までだという話が出ています。 まず元号が変わるであろうということにおける知事の受け止めと、もう一つ行政の立場から見た際に、色々行政では元号を使うことが基本となっているかと思うんですけれども、そういう風な中で今後、先日大阪府の松井知事は会見で、これから国際的にもわかりやすくするために西暦を平行して用いるようなことも考えているというような趣旨のこともおっしゃっていたようなんですけれども、行政していく上で、いろんな計画とか文書をしていくうえでの元号の使い方、西暦を使っていくのかとか、そこらへんのお考えをお聞かせ願えないでしょうか。

(知事)
 この問題はまず、天皇陛下から体力がなかなか今の公務全てを行うには厳しいというお話がありまして、いわゆる退位、この話が出されたというところからスタートを切りました。そして、今もご質問をいただいた、平成が30年までなんだという話、こうした点については、政府からの公式見解では出されていないんですが、しかし、マスコミの皆さん方からはどんどんこうした話が出てくると。また、有識者会議の中でもどういった形でこの退位といったものをとりまとめるのかというのが今検討中であるということもこれありましてね、かなり報道がなされ、国民の皆さん方の最大の関心事にもなっているのではないかと、このように私としても受け止めております。
 ちょうど昨年の12月23日、天皇誕生日、(天皇誕生日を祝う会に)ご招待を受けておりましたので出席をいたしましたし、昨今のこの情勢ありましたので、ちょうど元旦、1月1日ですね、今年の、新年祝賀の儀、皇居に招かれる訳でありますが、ここも出席をさせていただいて、9日間で2度、天皇陛下あるいは皇太子殿下お会いもした訳でありますので、よりそうした思いも強くしているところです。
 そこで今、マスコミが報道された平成30年までという話、そして平成31年を待たずしていわゆる2019年の1月1日、元旦に皇太子殿下が即位をされて、ここから新しい新元号になると、こうしたことが報道をされたんですね。
 ここの1番のおおもとは、おそらく天皇陛下が8月8日、国民の皆さんへのメッセージということで、戦後70年という大きな節目、これを過ぎ2年後には平成30年を迎えますと、実はこの言葉が非常に大きかったと。平成30年を迎えるということは、平成30年までは陛下としてもあるんだと。しかし、(平成)31年はね、ここのところのいわゆる陛下からのサジェスチョン(提案)ではないかと、このように多くのマスコミの皆さん、また有識者の皆さん方が受け止めたということかと思っております。
 そこで今、退位の話について、政府の有識者会議が今月(1月)23日までには様々なこの議論これを経た論点整理、これを公表する予定とされているんですね。そして、ちょうど1月20日から通常国会が招集をされるということになりますので、おそらくその場で退位、これを可能とする法整備、こうしたものが行われていくと。
 そうしたものの中、これもマスコミの報道っていうことになる訳なんですが、いきなり元号が変わっちゃうと、それまでわからないと。かつて今の平成、当時の小渕、後の総理ですけれどね、官房長官が、「平成」とこう出して、皆、うわー平成っていうか、昭和が平成になるんかと、その瞬間私も見ていましたけれどね、テレビを。だから、これについては、平成30年中に新しい元号はやはり発表しようと、それが今ご質問のあった2点目の、国民生活に大きな影響を及ぼすと。
 我々行政としては、やはり元号を常に使っておりますので、これは様々な証明書であるとか、あるいは表彰状であるとか、あるいは公文書ね。様々なところで元号使っている訳でありますので、我々としてもそうした事前にそうしたものが発表をされるということは非常にありがたいなと。
 そして、今回も9日間で2回陛下にお会いしましたが、天皇誕生日の時あるいは元旦、非常にお元気な感じがいたしましてね。いつもは皇后陛下に手を引かれているっていうのがこれまでの映像など、あるいは私も拝見をした時、国体とかですね、そうした時の様子だったんですが、今回は逆に特に「新年祝賀の儀」はお立ち台に立たれますので、皇后陛下の手を逆に陛下が先に引かれるということで、ちょっと安堵したところでもあった訳ですけれどね。
 しかし、陛下のそうしたご意思というものは、やはりみんなが尊重すべきであろうということでありますので、今西暦でいったらどうだろうか、こうした話はある訳ですが、今も常にこれは併用といいますかね、例えば今は平成29年、そうしたら2017年とこう併記をしたりとかいうことをしておりますので、決してその混乱はないんじゃないか。
 またやはり、日本国というひとつの国のありよう、アイデンティティとしてはやはり元号をしっかりと使うということは、私は必要なことだとこのように思っています。
 もちろん、混乱を避ける、あるいはグローバル化という観点の中で、西暦との併用、こうしたものは確かに要るんではないかなというようには思っておりますがね。既に徳島県そうした形をとっておりますので、大きな混乱はないんではないかと。また、おそらく陛下のそうした思い、これを受け止めて、政府の方でもしっかりと対応していただけるんではないかとこのように考えています。

(幹事社)
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