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平成29年3月27日 定例記者会見 フルテキスト版

「第10回記念大会・とくしまマラソン」を終えて(説明)

(幹事社:司会)
発表事項のほうからよろしくお願いします。

(知事)
 今日は私の方から、発表に先立ちまして、1点ご報告を申し上げたいと思います。
 第10回記念大会となりました「とくしまマラソン2017」についてであります。
 昨日、開催をいたしました、四国最大規模のフルマラソン大会であります「第10回記念・とくしまマラソン」につきましては、県内外から、過去最大となる14,294名の皆さんに、まずエントリーをいただきました。そして、昨年と同規模となる12,454名のランナーの皆さん方にご出走をいただき、過去最高となる11,522名の皆さん方が完走をされました。ちなみに、完走率は92.5%ということです。おかげさまで、無事終えることができました。
 これもひとえに、関係団体の皆さん方、また多くのボランティアの皆さん方、そして沿道で、大変熱心に寒いなか応援をいただきました多くの県民の皆さん方、そして後夜祭会場で盛り上げていただきました地元商店街の皆さん方など、多くの皆様方のご協力・ご支援あってこそと、改めまして心から御礼申し上げたいと思います。本当にどうもありがとうございました。
 また、前々大会から、先導車につきましては、やっぱりランナーの皆さん方にね、クリーンな空気、せっかく吉野川、その周辺を走っていただく訳ですから、先導者が空気を汚してしまってはいかんなということで、「一歩先の未来」、こちらを、多くのランナーの皆さん、また沿道の皆さん方にも実感をしていただこうということで、燃料電池自動車の「ミライ」を活用してきたところでありまして、今回もやはり「ミライ」に先導をしてもらったところであります。
 私も実際、第1関門越えて吉野川橋、旧橋、そこにずっと第1給水(所)が今度ある訳なんですが、その1番先頭の所まで走らせていただきましたが、約5kmでありましたが、多くの皆さん方の声援、今までで1番密度濃かったんじゃないかなっていう気がしますしね、また第1給水(所)のところでも、多くの学生さんたちなど声援をかけていただきまして、また多くのランナーの皆さん方同士でも話をすることができたところでありまして、本当にありがたいと思っております。
 なお、今大会、よりランナー目線に立った大会運営を目指したところでありまして、特色を何点か申し上げたいと思います。
 まず第1点目、安全でスムーズなスタートに心がけたところであります。実は、1万5千人大会となって昨年、私が号砲をバンと撃った所から最後尾の皆さん方まで、スタートラインを越えるのに30分かかっちゃったんですね。これはランナーの皆さん方からも多くの指摘を受けたところでありまして、何かいい方法はないだろうか、実行委員会の中で検討する中で、中四国フルマラソンでは初となるウェーブ・スタート。つまり、まず1番早いグループの皆さん方にまず走っていただいて、それから10分間隔を空けて、次の第2グループの皆さん方にスタートラインを越えていただこうと。
 実際、私は2度号砲を鳴らしたこととなる訳でありますが、最初の号砲を鳴らしてから5分もかからずに第1グループの皆さん方は全てスタートラインを越えられました。そして次、第2グループの皆さん方、パーンと私が撃ってから10分以内に最後尾の皆さん方も、走ることができたところであります。もちろん、第2グループの皆さん方にとってみますと、そこで10分入りますので、実際は制限時間が7時間でありますから、6時間50分となってしまうといったところは少しお気の毒なところはある訳でありますが、やはりスムーズなスタート、そして多くのランナーの皆さん方に、ストレス無く阿波路を走っていただきたい。こうした形で、今回行わせていただいたところであります。
 次に、第2点目でありますが、前々大会からそうでありましたが、いわゆる国際マラソンと、とくしまマラソンがなったということなんですね。で、ローマ字表記となりますので、とくしまマラソンの下、TOKまで一緒。とくしまマラソンの下にくるのが東京マラソンなんですね。とくしまマラソンの下に東京マラソンがあるということでありまして。
 そうした、世界各地からランナーの皆さんをお迎えをすると。今回エントリーが162名、実際に走られた方は、過去最高となる140名のランナーの皆さん。そして、なんと完走率がすごいんですね、134名の皆さんが完走されました。完走率は95.7%となりました。というかたちで、海外の認知度が非常に高くなってきた。また、いっそう国際色豊かに、言語に関係なく、とくしまマラソンの魅力を大いに感じていただけてきてるんではないのかな、このように思っております。
 そして第3点目でありますが、安全安心の向上についてであります。実は、昨今地球温暖化の影響がありまして、どんどんどんどん気温が高くなってきている。昨年は4月の第4日曜日ということで、スタート時点で気温が約17℃あったんですね。今回は9℃だった訳でありますが、私も走っていて、吉野川大橋途中でもう喉がカラカラになる。いわば脱水症状一歩手前になるということで、第1給水所ではもう止まって、「ああ、おいしい。」ってこうやって飲んだんですね。これはもう、一緒に走ってるランナーの皆さんも同じだったんですね。で、実際に心肺停止の方が1名出られまして、すぐに蘇生ができて、そして翌日には元気に歩いて帰られた訳でありますが。
 そうした意味もありまして、1か月前倒しにさせていただいたところでもあります。そして前大会から導入をした、それを予測したからという訳でもない訳でありますが、全国から公募をさせていただきました、医師あるいは看護師の皆さん方が、ランナーの皆さん方と一緒に走りながら、もちろんゼッケンにはサポートのランナーであるということは書いてある訳なんですが、一緒に走りながら、周辺のランナーの皆さん方の体調に気を配っていただく「救急サポートランナー」、こちらの制度をスタートをさせ、昨年同規模の60名を配置をさせていただきました。
 ちょっと大変だとは思うんですよね。フルマラソン走りながら、周りの皆さんに気を配られる。私も石井のエイド、あるいは38㎞ポイント、1番皆さんがリタイヤをしやすい不動の花市場のところですね、そこで応援をさせていただきましたが、ここでも救急サポートランナーの皆さんとのハイタッチ何度かしたんですが、いやー大変ということも言っておられました。また、もう1つは県警で「エスコートポリス」の皆さんに走っていただきまして、治安情勢についても走りながら目を配っていただくと。そして前大会から、楽しい取り組みといたしまして、県版のDJポリス「TKポリス」と呼んでおりますが、この皆様方にもご参加をいただいて、大会を盛り上げていただいたところであります。
また、東京オリンピック・パラリンピッックの色、藍色、ジャパンブルーと言えば阿波藍ということでね、その象徴であります阿波藍に大きな注目が今、集まっているということで、今回、ランナーの皆様方に「藍」の着用、もちろん私のように城西高校の生徒さんが染めてくれたね、藍色のTシャツ、そしてこの間発表した紋を付け足していただきましたけどね。そういう形もいいですし、コサージュとしてつける、ブローチ的につける、あるいはスカーフ的につける、色々な工夫をしていただくと。藍ランナーのフォトコンテスト、こうしたものも行わさせていただいたところでありまして、実際には、大阪からお母様とお嬢様、お二人で参加をされた、お母様が優勝されたところでありました。私の方から記念品を贈呈をさせていただいたところであります。
 さあ、ということで、第10回大会ということでありました。実はこの第10回を記念してということで、前日、3月25日でありますが、とくしまマラソン自体は高校生以下は出られず、(年齢が)上の皆さん方の参加とさせていただいているんですね。でもファミリーで参加したい、子供さんも参加したい、一緒に走りたい、こうしたお話がありました。
 また、障がい者の皆さん方にも、自分たちも走ってみたいよね、もちろん走れるんですけれどね、サポート体制がなかなか大変だってこともこれあるところがありまして、こうした皆さん方の願いをかなえよう、そして臨場感たっぷりにということで、「ファンラン」、こちらを開催させていただきました。そして、もちろん小さいお子さんも、また障がい者の皆さん方もグループでね、お互いサポートをしながらっていう形で、506名の皆さん方に出走していただきました。
 私も野口みずきさんと一緒に走らせていただきましたが、ちょうど徳島中央公園鷲の門の前からスタートをして、中央公園を約2周する3.5㎞のコースだった訳ですけどね、鷲の門前のスタートということになりますと、第1回2008年のとくしまマラソンの、実はスタートポイントとなるところでありまして、一部交通規制もさせていただきましたし、エイド、こちらではバナナであるとかあるいはパンケーキ、中にハチミツが入っていました。とってもおいしかったですね。あるいは飲み物の提供と、まさに本番さながらの形で多くの皆さん方に楽しんでいただいたところであります。
 ということで、いよいよ次は第11回となるところでありまして、まさにとくしまマラソンが、新たなステージへと駆け上っていく大会となるのではないかと思います。国内外より、より多くの皆さん方に、とくしまマラソンを選んでいただける、ランナーファースト、こうした大会に進化できるようにと。今回は10年目の「超・進化」というテーマを作らさせていただきましたが、常にとくしまマラソンは進化するマラソンとさせていただいておりますので、また今回にも多くの皆さん方のご意見・ご提言をいただけるんではないかと期待をしておりました。
 こうしたものを実行委員会の皆様方をはじめ、多くの皆様方とまた更に協議をさせていただいて、より魅力あふれる、そして新たなステージへと入るとくしまマラソンを展開していければと、多くの皆さん方にこれからもご協力をよろしくお願いを申し上げたいと存じます。
 それでは以下、発表事項2点、申し上げたいと思います。

県産酒米を使用した日本酒のブランド展開について(説明)

 まず第1点は、県産酒米を使用した日本酒のブランドの展開についてであります。
 全国的な米の需要量につきましては、毎年実は何と約8万トンずつ減少している、米離れということなんですね。そこで国においては、その対策といたしまして、主食用米以外のお米の生産を推奨・推進しているところであります。
 こうした状況のもと、県では、県産米の需要の拡大のその一環といたしまして、酒造りに適しているお米、酒米なんて呼ばれておりますが、酒造好適米、この振興に取り組んでいるところであります。この度、徳島県酒造組合の皆様方と連携をいたしまして、県産の酒米を使用した地酒ブランドの展開を図ることといたしました。
 その新しいブランドの名称は、「阿波十割(あわじゅうわり)」と命名をさせていただきました。
 この名称の意味っていうことですが、実際に酒米を購入をして、そしてお酒を造り、商品作りを行っている県酒造組合、その若手グループの皆様方を中心に、県内のクリエイターの皆様方も交えて検討して、そして作成をしたものでありまして、伝統や手づくり感、またおいしさ感これを醸し出そう、その「阿波」と、100パーセント地場産であることを示す「十割」と。よくお蕎麦ではね、二八とか十割を使う訳なんですね。どれだけ蕎麦粉を使ってるのか。100%蕎麦粉使うと10割、祖谷そばとこうなる訳なんですけれどね。ということで、今回こういうマーク、これを作らさせていただきました。
(パネル「阿波十割」ロゴマークを提示)
 もちろんバックは阿波藍、ジャパンブルーですね。そして、何となく全体的には版画調のような感じを醸し出しているところなんですね。そして、和風の「シズル感」、「おいしさ感」とも呼びますけれどね、そして「お米」それから「十」、「十割」ということで、そして阿波おどりの高張提灯のイメージ、となると周りには当然踊り子さんが踊る。そして、徳島らしさとお酒のおいしさ、そしてお酒を楽しむと、こうした感を出させていただいているところであります。
 ブランドの基本コンセプトについて、少し申し上げていきますと、県産の酒米のみを用いて県内の酒蔵の皆さんが仕込んだ「生粋のプレミアム地酒」ということで、対象となる日本酒については、以下3点ポイントがあります。
 1つは、県産の酒米及び県内の水、100パーセント使用を行っていること。2番目は、県内で醸造されたものであること。また、純米大吟醸(酒)、純米吟醸(酒)、特別純米酒など、純米酒であるということね。米と米麹、水のみで造るということですね。こうした要件を満たしたもので、県酒造組合による審査を経まして、ブランド商品としてふさわしいと認定を受けたものに限定をさせていただいております。
 先週といいますか、3月21日の火曜日に、県酒造組合の下に設置をさせていただきました「徳島県産酒造好適米使用地酒ブランド運営委員会」、少し名前が長いですけどね、におきまして、第1回の審査を行いまして、認定をされた8商品、これがこちらとなります。
(パネル「認定酒一覧」を提示)
 みな、先ほどのロゴをつけていただいております。
 この中で、5銘柄については、LED夢酵母、こちらを使用しているところであります。
 ブランドの展開については、年度替わり4月1日の土曜日から開始をすることとして、皮切りとして4月1日午前10時から、「あるでよ徳島」、阿波おどり会館1階ですね、において「桜満開!『阿波十割』お披露目まつり」と銘打って、試飲のイベントを行います。そしてその後、5月7日、日曜日、ゴールデンウィーク最終日ですね、まで、特設展示と販売を実施をいたします。
 今後は、ポスター・のぼりなどPRの資材、これらも活用いたしまして、徳島阿波おどり空港、こちらには特設コーナーこちらを設けることをはじめ、県内はもとより東京オリンピック・パラリンピックでの需要増が見込まれます、首都圏においても積極的にPRを行い、販売の拡大を行っていきたいと考えております。
 これからはね、まさにね、お花見シーズン、そしてぜひこの生粋のプレミアム地酒、「阿波十割」で徳島の春をぜひ満喫をしていただきますとともに、贈り物あるいはお土産など、様々なシーンでご愛顧いただきますように、ぜひよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 ちなみに、ちょっと無粋ですけどね、飲酒は二十歳から、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

とくしまバスNavi「いまドコなん」の運用開始について(説明)

 次に2番目、とくしまバスNavi「いまドコなん」の運用の開始についてであります。
 路線バスの更なる利便性の向上を目指しまして、県そして徳島市、また徳島市交通局、徳島バス株式会社、一般社団法人徳島県バス協会、これらの皆さん方とともに、もっと気軽に、もっと便利に、バスを利用していただけるよう、整備を進めて参りましたバスロケーションシステム「とくしまバスNavi・いまドコなん」を、4月1日土曜日から、運用を開始する運びとなりました。
 この「とくしまバスNavi・いまドコなん」は、無料でスマートフォンであるとか、あるいはタブレット型の端末、また携帯電話、そしてパソコンから利用することのできます、バス停に掲示をされているステッカー、あるいは徳島バス・徳島市バス各営業所に設置をしているチラシの、URLあるいは二次元コードから、簡単にアクセスをすることができます。
 ということ、トップページこういう形ね。これ、スマホ仕様、これはパソコンなどでね、英語版とね、しております。
(パネル「とくしまバスNavi・いまドコなん」(トップ画面)を提示)
 (「とくしまバスNavi・いまドコなん」に)接続をしますと、今この見ていただいたような画面が出てくるということでありまして、簡単な操作で、徳島バスと徳島市バスに関する情報が入手することができるようになっております。
 また、更なるインバウンド、この増を見込みまして、利便性を海外の皆様方にも感じていただこうということで、英語、また中国語、中国語の場合には簡体版と繁体版と両方ですね。また更にはハングル(韓国)の多言語表記で情報発信を行うこととしておりまして、外国人の旅行者の皆さん方にも、ぜひバスをこの機会に利用していただこうというものであります。
(パネル「とくしまバスNavi・いまドコなん」(主な機能等)を提示して)
 更には、機能・使い方と、ちょっと細かくてね、(パネルが)見づらいのかもしれませんね。こちらが主な機能・使い方ということで、第1段階、第2段階、第3段階と分けておりますし、またいろんなランドマークの場所、地図情報ですね、更には発着の時間、こうしたものも確認をしていただくことができるようになっております。
 ということで、今、ささっと申し上げた点をもう一度詳細に申し上げていきますと、主な機能・使い方といたしまして、出発地と到着地から、利用できるバスの時間あるいは経路を検索することができます。またバスの接近情報、これがバスロケーションシステム、待ち時間がリアルタイムで確認することができます。
 その他、便利な機能として、ランドマーク・住所・地図から、最寄りのバス停を検索をすることができます。 
 こうしたことから、利用者の皆様方にいちばん評判の悪い待ち時間、あるいは、いったいどこに、本当に来るんだろうか、行っちゃったんだろうか、あるいはまだ来てないんだろうかっていうね、こうしたストレスを解消していただくことができると。そして待ち時間、だいたい目安がつくということになりますと、観光客の皆さんであれば、その分、お土産屋さんにもうちょっと、あるいは観光ポイントをもうちょっとっていうね。このもうちょっとのところ、痒いところに手が届くような形をとりたいということであります。
 また、運用の開始を記念いたしまして、路線バスの更なる利便性の向上を図っていこうということで、バス事業者、また関係する自治体の皆さん方と、4月1日からから5月31日までの2か月間、高速バス、また空港のリムジンバスを除きます、徳島バス・徳島市バスの運行する全路線において、「運賃半額・利用促進キャンペーン」を実施をいたしたいと考えております。
 ぜひ、多くの皆様方により使いやすくなった「とくしまバスNavi・いまドコなん」、ご活用いただきますように、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 今日の私からの発表は、以上です。どうぞよろしくお願いをいたします。 

(幹事社)
 ありがとうございます。今の報告、発表事項について質問のある方は、よろしくお願いします。

「第10回記念大会・とくしまマラソン」を終えて(質疑)

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。とくしまマラソンについてなんですけど、昨日の今日なんですけど、スタート位置の変更とか、荷物の受け取りとか、場所を変更したりだとか、課題が見つかったのか、その改善策とかはありますのでしょうか。

(知事)
 はい。私が見ていて、あるいは私が走っていて、あるいは沿道で応援をしていて気づいた点、あるいは声かけをされた点で申し上げていきますと、まずスタート地点で、これは野口みずきさん、あるいは伊藤舞さんと一緒にね、スタート台に上っていて少し話もしていたんですが、交通規制のあり方を今後どうしていくかというのもあると思うんですが、おそらく一番後ろのほうですよね、(国道)55号の、後ろのほうに自分が行かなきゃならないという人たちにとってみると、かちどき橋から、そしてちょうどその南側の十字路、交差点ですよね、あそこのところで両側からアクセスをかけて行かれる、歩道橋を渡って行かれるということなんですが、一車線車が(通る車線を)抜かなきゃならないということで、走ることによって車もそこで渋滞をする、あるいはランナーも歩くときにこれ止まるということがあって、スタートセレモニーが45分からスタートをしたんですけどね、8時40分ぐらいまではランナーの皆さん方が移動されていた。特に8時半とかになると皆さんちょっと焦って走り始めるんですよね。こうしたところがどういう形でランナーの皆さん方にアンケートを必ず出してもらっているんでね、どういう形での指摘になってくるのか、この点がまず一つ、あったなということですね。
 車の方も一車線せっかくあいているのにそこをランナーの関係で交通規制、止められますのでね、ストレスがあったと思いますので、これはおそらくそうした点は、県警のほうにも連絡が来るんじゃないかと思っています。
 それから、今度は一緒に走っていたりあるいは応援をしたときに言われたのは、あんまりなかったですけどね。ただ、お一人からはもうちょっとトイレの箇所があったほうがよかったと思うんだけどと。
 だから、多くの皆さんが快適に走られていたと、こうしたこともあるのではと思うんですね。あとの点については、それぞれアンケート、これはネットで出てきますんでね。去年も多くの指摘をいただきましたから、そうした皆さん方、あるいは大会関係者の皆さん方、それからボランティアの皆さん方、こうした皆さん方からもきっとご意見をいただけると思いますので、こうしたものを受けて、そして第11回大会に向けてそれらの課題を咀嚼をしていくと、そして今回は(10年目の)「超・進化」というのが第10回大会、そして第11回大会からはやはり次の次元へね、向かっていくと、そしてランナーズファースト、国内外の皆さん方から支持されるとくしまマラソンになれればなと、このように思っています。

(徳島新聞社)
 関連で、2万人規模の大会を目指すとの所見については。

(知事)
 確かに、マニフェストの中では2万人を目指すという形を書かせていただいたと。もちろん、1万人大会をやっていていきなり2万人をいけるというのはこれ到底ないという訳でありますんでね。そうした意味では段階的にまずテストパターンとして昨年、1万5千人大会をやってみたと。こうした中、多くの実は指摘を受けてしまった訳ですよね。こうした点を今回はなるべく、全面的に咀嚼をしていこうということで行ったところですので、今回いただく多くのランナーの皆さん方、あるいは運営の皆さん方からのご意見、これらを実行委員会などでしっかりと検証をさせていただいて、そして次にどう繋げていくのか、決してその2万人という数よりも、やはり質の問題ですよね、数だけ増やして質が悪ければ結局参加は見込まれないということに、これなってきますんでね。
 ぜひそうした点を踏まえて、もちろん2万人というのは一つの目指す方向でありますので、まずは1万5千人大会というのをしっかりと定着をさせて、そして国内外、多くの皆さん方から支持をされ、走るんだったらとくしまマラソンだと、こう言われて次の段階に進むんではないのかなと、このように思っています。

(徳島新聞社)
 ありがとうございました。

(四国放送)
同じとくしまマラソンに関してなんですけれども、田宮の(徳島市)陸上競技場が改修ということで、何か代替地とかの候補地とかは知事の中にはあるんでしょうか。

(知事)
はい。いよいよね、次のとくしまマラソンの時には北田宮の今回ゴール地点、毎回ゴール地点ですけどね、徳島市の陸上競技場が改修に入るということがこれありますので、もちろんここは実行委員会の皆さんであるとか、陸連の皆さん方とあるいは徳島市の皆さん方とどういう形でね、今度進めていくのかと。確かにかつてゴールポイントというのは、北田宮に決める前も色々なゴールポイントの案が実はあったんですよね。でも、それぞれに一長一短あって、やはり陸上競技場のようなところが良いんではないだろうかと、荷物の受け渡しの問題もこれありますのでね。
 それで北田宮の陸上競技場で定着をしてきたという経緯がありますので、また、皆さん方とこのあたりはいい知恵を、そしてランナーの皆さん方が走りやすい、こうしたコース設定という形に出来ればとこう考えています。

県産酒米を使用した日本酒のブランド展開について(質疑)

(日本経済新聞社)
すみません。ちょっと話は変わって「阿波十割」の件で少しお伺いをしたいと思うんですけれども、ブランドの目的をちょっとお伺いしたいんですが、今回、特に「LED夢酵母」を条件にしていませんし、味の方向性について決めているようでもないんですけれども、産地によっては、新潟は淡麗辛口とかそういった特色を出している産地もあるんですが、そういうのは出さずに蔵の個性に任せようという方向で良いんでしょうか。

(知事)
はい。というよりも徳島のお酒というのは割とさらっとしているというか、あまり強烈、もちろん強烈な個性のある酒もあるんですけどね、割とそうしたものがないというのがひとつの「売り」、つまり多くの方々がやはり「日本酒って苦手なんだけどね」という人にとってみても、あるいは「日本酒好きだよ」とか、あるいは「ワインがいい」とこういう人たちにも非常に合うというのが徳島のお酒の特色じゃないかなと、全国のお酒をずっとこう飲んできて、また、自分の名前自身が酒に関係が私ありますのでね、高校も造り酒屋(を営む人が創設した)の高校ですから。
 そうした点からいきますと、徳島のお酒って、私としてはいいお酒だなと、ただ個性がもう少しあってもいいんじゃないかなと、そこで今回はやはり阿波産にこだわるということなんですね。つまり、阿波産の酒造米の好適米でつくる、当然阿波の水でつくると、「阿波ふうど」ですよね。もちろん、中には「LED夢酵母」を使っていただければそれも良しということで、ここのところに余りこだわりは見せないと。ただ、阿波産にこだわるということですね。
 そこで、「阿波十割」と、お蕎麦好きの人には「阿波十割」と聞いたとたんに、徳島の、もうまけまけいっぱいの100%徳島産のお酒だなとこうピンときていただけるという点もある訳でしてね。
 その意味でもロゴマークも阿波おどり、そして阿波藍と、ジャパンブルーというものを使ったと、つまり阿波産にこだわると、ここがポイントということかと思います。

(日本経済新聞社)
ありがとうございます。

(幹事社)
 発表事項の質問がなければその他の質問を。

コウノトリについて(質疑)

(徳島新聞社)
すみません。コウノトリについてなんですけれども、4羽いるんじゃないかという話にもなっていまして、その受け止めとかですね、今後の取り組みについてお答えいただければと思います。

(知事)
写真でマスコミの皆さん方がね、どんどんこう出していただけるんで、最初は1羽、頭が確認できました。いや、もう1羽いそうだ、いや、3羽いるよと、で、今回は3羽並んで離れたところにもう1羽、4羽確認というね、非常にマスコミの皆さん方のこのカメラワーク技術というのはすごいなと、大変感謝をしているところです。
 こうした形で実際にヒナが誕生をしたということが現実のものと、推測とかあるいは確証ということではなくてね、(現実のものと)なった訳でありますので、ぜひ地域の皆さん方はもとより、この4羽といわれているヒナ、大きく成長をして、ここから、鳴門の地、徳島の地から飛び立っていく、こうした日を一日も早くということで、また、そうしたことにマイナスの環境となる点については、これも協議会の皆さん方であるとか、地元の皆さん方としっかりとスクラムを組んで、そして快適な環境でヒナが育ち、そして巣立っていくと。
 1回は絶滅をしたと言われていたコウノトリでありますのでね、何と言っても兵庫県の豊岡市周辺を除くとコウノトリが自然ふ化をするのは初の出来事と。それが、そのコウノトリがあえて徳島、鳴門の地を選んでいただいたんだと、まさに幸せを育む地、鳴門・徳島となる訳ですのでね、しっかりとまずこの4羽のヒナがすくすくと成長をし、そして巣立つ日、そこをしっかりと見守っていきたいと、こう考えています。

(徳島新聞社)
 追加で、現状の400メートルの土地の規制であるとか、今後実際にヒナが飛び立ったりしていくことを考えると、色々と考えなければならないことが出てくると思うんですけれども、そのあたりはいかがですか。

(知事)
 そうですね、ヒナの成長度合いに応じて、当然対応の仕方というのは変わってくると。こうしたところは兵庫県の豊岡のほうであるとか、あるいは学術のほうの皆さんであるとか、こうした皆様方としっかりとスクラムを組んで、そしてタイムリーに対応が出来るようにしていければなと考えています。
 

ふるさと納税について(質疑)

(徳島新聞社)
 ふるさと納税の返礼品の調達額なんですが、総務省のほうで3割を上限にするという方向で検討を進めているようなんですが、この点についての知事の受け止めを。

(知事)
 やはり本来のふるさと納税の趣旨、これを逸脱をしてしまっていると。そして今では逆に高額納税者の皆さん方がいいものを買える、そうした1つの、なんというかな、市場みたいになってしまうと。これはまったく税から逸脱をしている話でありますんで、何とか早い段階で各自治体の皆さん方に、それに気づいてもらいたいなということは、いろんな場で申し上げて来たんですけれどね。結局、逆に加速をする形になってしまった。また、それによってふるさと納税ランキングみたいな形でね、これ各社から出たんですが、結局そうしたところが上位に上がってきて、逆に評価をされると。こうなってくると、規制もやむを得ないでしょうねと。
 ということで、地方分権には逆行するんですがというお話を申し上げたところではありましたがね。そこで総務省が、3割という限定。ただしこれは、強制力は持たせないと。あくまでも助言をしていくんだと。ただ今回、今までとちょっと変わってきているのは、個別団体を呼んで指導するという話になったと。このあたりはきっちりとやってもらいたいなといった点、逆にね、私としては。かつて税務企画官でしたからね。私が税務企画官だったらもっと厳しいと思うけど。そうした意味では、非常に優しい総務省でありますんでね。
 ぜひそうした趣旨、これはしっかりと。でも、ふるさと納税というものについて、別にその制度がおかしいということであるとか、そもそもその根幹が崩れたということではなくて、これも定着をするひとつの通り道なんではないのかな、そして、多くの皆さん方、これはふるさと納税をしていただける方、あるいはそれを受け取る自治体、そしてこれを活用すると。こうしたそれぞれの皆さん方にも、ふるさと納税とはいったいどういうものなのか、こうしたものの理解が進んでいくんではないかと。
 よくピンチをチャンスにということは申し上げますけれどね、制度創設者の一人として、こうした点、思うところであります。前向きに考えよう、というところですね。

(徳島新聞社)
 3割というレベル、基準についてはどうでしょうか。

(知事)
 昔よくね、地方って3割自治なんて言って、地方の自主財源比率で考えるとよく3:7っていう話があったんですよね。最近は、三位一体改革になって、4:6ぐらいにこうなったんですけれどね。だから、4:6まで持っていくと少し多いのかなっていうことで、おそらく3という数字が出たんじゃないのかなと。
 おそらく私が逆の、制度作る立場だったら、おそらく3割で引くでしょうね。つまり2割では意味がなくなっちゃうし、4割は、少し甘いかな。で、3割と。徳島のお酒やったら10割やけど。(笑)

(幹事社)
 他に質問のある方はありますでしょうか。

全国知事会会長選について(質疑)

(時事通信社)
 全国知事会の会長選が、29日に候補者締め切るという状態で、今のところ出馬を表明している、公にしている知事さんいらっしゃらないようなんですけれど、今回、飯泉知事の意向としては、自身の出馬如何も含めてどういう風にお考えか、お考えをお伺いできますか。

(知事)
 全国知事会長、今、京都の山田知事さんということで、ちょうど任期が来られると、知事会長のね。ということで4月14日に予定されている全国知事会、ここで投票をすると。で、その告示が、今告示期間、我こそはと手を上げる期間になってましてね、それが今ご質問があったように29日までということになっています。
 今日現在の状況では、まだエントリーがなされていない。我こそはとか、あるいは推薦をされて、結構です、出ますという、こういう形ですね、は無いという状況なんですね。やはりそれだけ無風っていうことは、今の山田知事会長に対しての皆さん方の支持が、もっと言うと知事同士で話をしたときにも、え、あったんだっけ?みたいな、いう知事さん方も結構おられますんでね、そういう自然の流れなんじゃないかなと。ただ、山田知事さんから、今出ますとかそういった話も出ておりませんのでね。だから、いずれ3月29日までには、何らかの形で顕在化してくるんではないかと、こう思っています。

(時事通信社)
 現状では、現在の山田会長でいいのではないかという空気が濃い状況になっているということですかね。

(知事)
 大半、っていうことでしょうかね。私がこう会った知事さんたちの話でね。こうあるんだけど、なんていう話になって、「え?」とかいう感じでね、山田会長さんでいいじゃないっていう感じですよね。確かに、これまで様々な局面で、消費税を上げるときの国と地方とのどういう財源の分け方をするのかとか、あるいは子育ての経費であるとか、あるいは高齢者いわゆる福祉ですよね、こうしたものをどうするのか、難病対策と、多くの点で実績を上げていただいていると。
 私の場合も、総合戦略政権評価特別委員長を仰せつかっていますし、ここでは合区の解消の問題であるとか、沖縄対策の問題ですね、沖縄県の方から要請のあった、研究会の設置であるとか。あるいは参議院における各公約、各政党のですね、これに対して知事会からの十の提言、これをしっかりと盛り込んでもらうとか。あるいは情報化のPT座長としてはマイナンバーカードですね、このヘッドクォーターを勤めておりますんで。そうした意味では、しっかりと山田会長さんのね、もし出られるということであれば、お支えをしようという風に考えています。
 元々最初の戦の、選対本部長でしたからね。この時は京都対埼玉、選対本部長が徳島対東京と。あの時に「vs東京」勝ったんですけれどね、既に。(選対本部長は)石原慎太郎さんでしたけどね。

(幹事社)
 他に質問のある方は。

「vs東京」について(質疑)

(朝日新聞社)
ここ何年間かずっと掲げられてた、それこそ今の「vs東京」の話なんですけれども、「vs東京」取り下げました?

(知事)
 いえいえ取り下げてないですね。

(朝日新聞社)
 取り下げてないんですか?この今年度から来年度へ向けての予算なんとかとか、例えば組織割りとかの流れを見てますとですね、ちょっとその辺の名称の使い方が若干影を潜めてきているのかという風に感じられなくもない気がしてですね、ちょっとあえてお尋ねしたいんですけども。

(知事)
 はい。今ご質問頂いた「vs東京」ね、徳島の総合戦略的なイメージでこう使わせてもらっているということなんですが。平成26年の9月9日、重陽の節句ですけどね。これを、発表したと。実はその6日前、9月3日に地方創生だ、この政府の向かう方向が、そして東京一極集中の是正だ、こうなったんですね。これを軌を一にする形で、マスコミの皆さん方にも「徳島、東京に喧嘩売るんか」みたいな話でね、大変評判になり、その12月には、当時の舛添都知事さんの所にもね、「vs東京」持ってったんですけどね。舛添さん「うわっ」て仰け反りましたけど。
 しかし、これは東京に喧嘩を売るということではなくて、若い、一応トップは管理職でしたけどそれ以外は40(歳)前後の若い皆さん方14名のタスクフォースで、作り上げた。あとドローイングアンドマニュアル(株式会社)の皆さん方にもご協力いただいたということで作り上げたものなんですね。これは、やはり東京に住んでる皆さん方あるいは東京圏に住んでいる、千葉、神奈川、埼玉ですね。この皆さん方に気づきを持っていただこうと。東京、あるいは東京圏に住んでいたらお金、情報、モノ、何でも揃うと。だからそこで良いんだということではなくて、やはりあなたのふるさとはいったいどこですかと、また2025年問題を考えて、東京圏このままだと成り立たないと、そうしたものに対して、やはり助けの手を差し伸べようと。
 まずは気づきを持っていただくためには少し強烈な印象、インパクトがいるだろうということで「vs東京」と。で、ただ、ここは舛添さんに持って行ったのは、「vs東京」では持って行かなかったですね。対決の「対」の字これを漢字一文字を色紙にしたためて持って行った。だいたいこれは確かに対決なんだけど、徳島と東京が一対となって課題を解決するんだと。特に東京の介護、医療逼迫問題ですね。2025年問題について、徳島から手を差し伸べようと、こうした話を申し上げたところ、当時の舛添都知事さんからは様々な点で徳島に協力してもらいたいと、で、その後東京が出したのが「&TOKYO(アンドとうきょう)」なんですね。例えば徳島&東京で「日本の文化を盛り上げよう」「阿波おどりだ」とかね、「第九だ」とか、こうした話で。今東京のタクシー乗ったら皆「&TOKYO」って書いてるんですね。という意味では東京の皆さん方にも大きな刺激を持っていただけたんではないだろうかということですね。
 で、もう一つのポイントっていうのは、「徳島vs東京」としなかったということですね。つまり「vs東京」。「鳥取vs東京」でも「京都vs東京」でも構わない訳ですよ。ということで地方に、もう東京には勝てないというね、まあ負け犬根性的なものがどうも蔓延してきた、この日本と。それじゃ駄目だ。やはり東京と切磋琢磨して、お互い伸びていくんだ。そして、日本を底上げしていくんだ。東京にはより日本をけん引してもらうんだと、こうした形を作ろうというのが「vs東京」と。3度に渡る映像を作りYouTubeでもね、どんどん出したという形でありましてね。まあそうした意味ではこの「vs東京」っていう考え方が今ではもう地方全般に行き渡ってきたんではないのかな。
 そして、県議会の場でも提言がありまして、もう「vs東京」は当たり前になったと、企業の皆さん方も団体の皆さん方も、名刺にもちゃんと「vs東京」刷ってくれてますしね。だから「超東京」だと、そういうことも検討したらどうだと、「東京を超えよ」と、こういう話なんですね。なかなかそう簡単に一朝一夕にこう超えられるってもんではない訳なんですが、しかしそうした気概を持ってしっかりと取り組むということは、これはもう当然あるべきこと。
 さっき面白おかしく東京マラソンと徳島マラソンのね、外国語標記の話も申し上げたところではありますが、でもあらゆる点でやはり地方が自信を持って、そして一つ東京をターゲットとして、一つの、基準ですよね。東京にどう押していくのかと。で、東京はそれを受ける横綱相撲、稀勢の里じゃないですけどね。そして、東京が更にレベルアップしていくと、そうして日本をけん引していくと。東京オリ・パラに向けてということでね、こういう良い循環を生んでいくと。
 そうした意味では、あらゆる施策に徳島も「vs東京」入ってると。だから決して「vs東京」を消してしまったということではなくて、もう自然の流れ、当然のことということになってきたんではないのかなと。もちろん、総合戦略も「vs東京」、あたま(冒頭)に入ってますからね。

(幹事社)
 以上でよろしいでしょうか。
 これで質問を終わりにします。

(知事)
 はい、よろしくお願いします。

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