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令和5年9月徳島県議会定例会知事説明

ただ今、提出致しました議案の御説明と合わせ、当面する県政の重要課題について御報告申し上げ、議員各位をはじめ、県民の皆様方の御理解、御協力を賜りたいと存じます。
【関西広域連合議会の本県開催に関する報告】
はじめに、「関西広域連合」につきまして、岡田議長をはじめ県議会の皆様に御協力を賜り、去る八月二十四日、「関西広域連合委員会」及び「連合議会」が、十二年ぶりに徳島県で開催されました。
午前中の「連合委員会」では、広域医療の担当県として、今年度末で計画期間が満了となる「関西広域救急医療・連携計画」に関し、ドクターヘリの夜間運航の検討などを盛り込んだ「新たな計画」の素案をお諮りし、各府県市の皆様から御賛同をいただきました。
また、午後には、岡本議員が議長を務めておられる「広域連合議会」において、ドクターヘリの運航や感染症対策といった広域医療の課題、二○二五年大阪・関西万博に向けた取組など、幅広い御議論が行われました。
さらに、県議会の皆様にも、多くの御臨席を賜った「交流懇親会」においては、「徳島の食材」はもとより、阿波おどりの演舞や本県の物産の御紹介、「すだちくん」や万博の公式キャラクター「ミャクミャク」との写真撮影など、多彩な「おもてなし」で徳島の魅力を体験いただき、御好評を博したところであります。
本県での開催に当たり、お力添えを頂いた皆様に、この場をお借りして、心から感謝を申し上げます。
今後とも、関西広域連合の一員として、広域医療をはじめ地方の課題にしっかりと対応し、「県益の最大化」に繋がるよう、積極的に取り組んで参ります。
【県版・骨太方針の決定及び今後の具現化】
次に、「新時代の政策形成」につきまして、いわゆる「徳島県版・骨太方針」については、庁内各部局と活発に議論し、また県議会の皆様からも様々な御意見を伺いながら、これまで策定作業を進めてきたところであります。
本県が目指すビジョンを「未来に引き継げる徳島」と定め、この実現のために「安心度」、「魅力度」、「透明度」の向上を三つのミッションに設定するとともに、達成に向けた「十七の戦略」と、戦略ごとの「政策の方向性」を盛り込んだ異次元の政策集として、「『徳島新未来創生』政策集」を、明日「庁議」を開催し、決定することとしております。
これにより、「政策の体系化」が図られたところであり、徳島が「地方創生戦国時代」を勝ち抜いていくには、「部局本位」ではなく、「政策本位」としていく事が重要となります。
そこで、明日の庁議においては、部局の垣根を越え、「政策の横串」を刺すための「政策形成拠点」として、十二の「徳島新未来創生プラットフォーム」を庁内に立ち上げ、始動させることと致します。
今後、このプラットフォームにおいて、異次元の課題に対応した、「異次元の成果」を出す体制をしっかりと整えて参ります。
【九月補正予算案の概要】
次に、「九月補正予算案」につきましては、「安心度アップ」、「魅力度アップ」、「透明度アップ」の三本柱で構成し、「地方創生戦国時代」を勝ち抜くため、次年度に向けた「県版・骨太方針」を先取りする施策を展開するとともに、県政の重要課題解決に向け、総額「百七十一億円」で編成致しましたので、その概要について御説明申し上げます。
一つ目の柱「安心度アップ」では、長引く燃料価格高騰により厳しい経営環境にある「トラック運送事業者」や「公共交通事業者」に対し、持続可能な経営に向け、「GXの推進」や「物流の効率化」への取組を支援して参ります。
また、平時は児童生徒の「学習の場」、災害時には地域住民の安心・快適な「避難所」としても活用できるよう、県立学校のトイレ「洋式化率百パーセント」に向けた改修や、「体育館の空調整備」など、「教育環境の充実」を図って参ります。さらに、生活困窮者の方々への支援物資等の提供を通じた支援団体との「強固な関係づくり」や、物資の提供や運搬に御協力頂ける企業や団体の皆様を募り、支援団体とのマッチングを進めることにより、「持続的な支援ネットワーク」の構築に取り組んで参ります。
また、県立中央病院において、本年五月に運用開始した「ER棟・南館」との連携による相乗効果の創出に向け、「本館棟」の改修に着手し、「救命救急」及び「がん治療」の機能強化を図って参ります。
加えて、「季節性インフルエンザ」と「新型コロナ」の同時流行に備え、重症化リスクの高い高齢者の「インフルエンザ定期接種費用」の一部支援や、九月二十日から開始の「新型コロナワクチン接種」に関する相談体制を強化して参ります。
また、自転車事故から県民の皆様の大切な命を守るため、高齢者や高校生世代を対象に、市町村との連携により「自転車ヘルメット購入費用」を支援し、着用率向上を図って参ります。
あわせて、激甚化・頻発化する自然災害を迎え撃つため、道路・堤防・ため池などの「インフラ整備」により、「国土強靱化」を加速して参ります。
二つ目の柱、「魅力度アップ」では、県内で宿泊する皆様を対象に、電子クーポンを付与する「本県独自の大規模観光キャンペーン」を展開するとともに、インバウンド誘客に向けた「プロモーション強化」、本県宿泊キャパシティーの拡大に向けた「宿泊施設の誘致推進」など、「本県観光復活加速」に向け、重層的な施策を展開して参ります。
また、県内中小企業における「賃上げ」や「省エネ化」の投資促進並びに、農林漁業者の創意工夫に基づく「生産力向上」や「GXの推進」への取組を支援するなど、「本県産業の成長と発展」を後押しして参ります。
さらに、若者の県内定着に向け、専門学校が行う県内企業等と連携した、より実践的な職業教育への支援を行うとともに、若者の本県へのUIJターン就職を促進し、都市部から本県への「新たな人の流れの創出と定着」を推進して参ります。
三つ目の柱、「透明度アップ」では、県民の皆様に、災害時の適切な避難行動につなげていただくため、必要な「防災情報」を「プッシュ型」で即時発信できるようシステム改修を行い、SNS活用による「情報発信力」を充実・強化して参ります。
また、生活に困窮する県民の皆様に寄り添い、しっかりと向き合える時間を確保するため、生活保護業務への「AI・RPA」の導入などにより、「行政のDX化」に取り組んで参ります。
今後に向けましては、引き続き、県政の重要課題へ迅速に対応するとともに、県版・骨太方針の本格的な具現化に向け、次年度予算編成を見据え、しっかりと取り組んで参ります。
続きまして、主な施策についてご報告申し上げます。

【県都魅力度アップワーキンググループの設置】
県と徳島市の連携による「魅力ある県都のまちづくり」につきまして、私は、かねてより、本県の魅力度アップ実現の鍵となる、県都である「徳島市のまちづくり」の重要性について申し上げるとともに、「木を見て森を見ず」ではなく、「森を見てから木を見る」ためには、徳島でいう「森」となる、徳島駅前をはじめ中心市街地全体での「まちづくりのあり方」を、徳島市と一緒に議論したいと考えておりました。
そこで、徳島市長に「新たな体制づくり」を提案し、去る八月二十一日には「県と徳島市との連携の場」として、実務者十七人から成る「県都魅力度アップ推進ワーキンググループ」を立ち上げたところであります。
「県都のグランドデザイン」を作るため、県と徳島市が、ハードとソフト両面から課題やまちづくりのあり方をしっかりと議論し、その中で、新ホールやアリーナも含めた「各施設の方向性」や、「効果的なソフト対策」を整理し、速やかに県民の皆様、県議会の皆様にお示して参ります。
【新ホール整備】
次に、「新ホール整備」につきましては、物価上昇などの影響により事業費が膨大になるおそれがあることから、見直しの検討を進めており、このたび、改めて県民の皆様の声に耳を傾け、今後の方針を判断するために、コストや機能、スケジュールなどの「検証結果」をお示しして「透明性」を高めるとともに、「県民アンケート」を実施したところであります。
今回の調査では、特定分野に偏ることなく、新ホール整備に関心の「ある方」も「ない方」も対象とするため、
・自治体の世論調査で多く採用されている「書面アンケート」
・短期間に一定数の回答を得ることの出来る「電話アンケート」
の二つの方法により、県内各地の約千七百人の皆様からご回答をいただきました。
さらに、より多くの県民の皆様の生の声をお聞きする「自由記載による意見募集」においては、幅広い年代の方々から、千百件を超える貴重なご意見をお寄せいただいており、新しいホールに対する関心の高さを実感致しました。また、まさに、「県民参加型」の透明度の高い「開かれた県政」の大切さをあらためて実感したところであります。
私自身、全てのご意見に目を通させていただいており、今後は、新ホールが数十年先の未来まで責任の持てる「良いレガシー」となるよう取り組んで参ります。
【四国の新幹線】
次に、四国における新幹線につきましては、五月の知事就任以降、近畿ブロック知事会議や関西広域連合、四国知事会議などにおいて、まずは、「実現性を考え、岡山から瀬戸大橋を経由し、四国の県都を結ぶルートでの整備を目指していく」との考えを説明して参りました。
折しも六月には、国の「経済財政運営と改革の基本方針2023」いわゆる国の「骨太方針」において、基本計画路線に関し、「今後の方向性について調査検討を行う」との内容が閣議決定されております。
また、先月十五日には、県内経済団体トップの方々にお集まりいただき、四国新幹線・整備促進期成会の佐伯会長とともに、新幹線実現に向けた協力依頼を行ったところであります。
加えて、去る八月三十日には、四国の政官民が一つとなり、鈴木財務大臣などに対し、事業着手の前提となる「整備計画路線」への格上げに向けた「法定調査の実施」を要望するとともに、四県知事が一つとなり、首相官邸に赴き、岸田総理へ新幹線の必要性を訴えて参りました。
この結果、国土交通省の「令和六年度予算・概算要求」において、所要の予算が盛り込まれ、「次は四国」との機運が高まってきております。
今後とも、県議会、経済界などの皆様とともに、四国における新幹線整備の早期実現を目指して参ります。
【航空路線の拡充】
次に、人や物の交流拡大、地域経済の発展につながる「航空路線の拡充」に向けましては、七月に、LCCのジェットスター・ジャパンをグループに持つ日本航空や、台湾のスターラックス航空を訪問するなど、積極的なセールスを行って参りました。
その最初の成果として、台湾桃園国際空港と徳島阿波おどり空港を結ぶ「インバウンド連続チャーター便」が、十一月十三日から約一ヶ月間、春の約三倍となる「十三往復」で運航いただける運びとなりました。
引き続き、定期便へのステップアップを目指すとともに、新たな路線誘致の実現に向け、鋭意セールスを行って参ります。
【農林水産物のプロモーション】
次に、「農林水産物のプロモーション」につきましては、徳島が誇る豊かで高品質な食の魅力を、国内外の方々に知っていただくため、現在、県庁含め関係者一丸となって、果実を実らせるための「種まき」を行っているところであります。
一例と致しまして、国内では、ホテル業界トップクラスのブランド力を有する「帝国ホテル」や、全国的なスーパーの協業組織である「CGCグループ」、北海道・東北地方を拠点に地域密着型スーパーを展開する「アークスグループ」、国外では、LCCの就航を目指す「タイ」や「台湾」の現地の量販店・輸入商社等に対して、県産農林水産物の売り込みを実施致しております。
その成果と致しまして、「帝国ホテル」で本県の「すだち」や「はも」を使用した新メニューが提供されるとともに、「CGCグループ」による取引拡大を見据えた産地視察が実施されるなど、まいた種が「芽生え」始めているところであります。
引き続き、国内外に対して県産食材の魅力を発信し、認知度向上を図り、需要拡大による本県農林水産業の維持・発展を目指して参ります。
【スポーツ立県の推進】
次に「スポーツ立県の推進」につきまして、去る七月二十一日に、専門分野の知見を生かし提言していただくため新設した「徳島新未来創生アドバイザー」を、ボクシング元世界チャンピオンでロンドンオリンピック金メダリストの村田諒太氏に委嘱し、子どもの体力向上や高齢者のフレイル対策について、徳島県スポーツコミッションのメンバーとの意見交換を実施致したところであります。
また、翌日には、「目指せ!オリンピック・夢はぐくみ事業」として、村田諒太氏によるトークショー及びボクシング教室を開催し、吉野川高校ボクシング部員等へ直接指導いただくなど、県内の子ども達に「本物」を体感できる機会を設けたところであります。
さらには、八月に、県内初となるバスケットボールのトッププロチームの合宿誘致に成功し、「B1」リーグに所属する、「三遠ネオフェニックス」がシーズン開幕前のキャンプを実施していただきました。これを契機にバスケットボール競技の普及・振興のみならず、スポーツ、観光・物産等の振興を通じた地方創生を推進するため、県及び三遠ネオフェニックス、そして、四国初の「B1」リーグ参入を目指す徳島ガンバロウズとの三者による連携協定を締結致したところであります。
協定に基づき、事前キャンプ中には、三遠ネオフェニックスの元プロ選手であるアンバサダーから、鳴門渦潮高校男子バスケットボール部が技術指導を直接受けるとともに、八月三十一日には、徳島ガンバロウズ初の対外公開試合として、三遠ネオフェニックスとのエキシビションマッチを開催致しました。
今後とも、トップアスリートによる「本物」を体感できる事業を積極的に展開し、スポーツを通じた交流人口の拡大や地域活性化にしっかりと取り組んで参ります。

【社会基盤整備の推進】
次に、「社会基盤整備の推進」につきまして、近年、自然災害の脅威の高まりにより、県民の命と暮らしを守る「国土強靱化」が急がれており、また、「アフターコロナ時代」における経済活動の回復と成長や、より一層の観光振興には「高規格道路」は不可欠なものであります。
そこで、「徳島南部自動車道」及び「阿南安芸自動車道」につきまして、先月二十一日、県議会の皆様や、地元の首長、関係団体の皆様と共に、斉藤国土交通大臣や金子自由民主党ITS推進・道路調査会長をはじめ、政府・与党に対し、県南部における「高規格道路の整備加速」を強く要望して参りました。
この結果、昨日十三日、「立江櫛渕・阿南間」が「令和七年度に開通する見通し」との発表が国からなされました。
これもひとえに、皆様県議会のお力をはじめ、関係者の皆様と一体となって行った活動の賜であり、全ての関係者の皆様に心から厚くお礼申し上げます。
こうした道路整備と併せて効果を発揮するよう、「徳島小松島港・赤石地区」につきましても、去る七月五日に地元経済界の皆様からいただいた、貨物量の増加や船舶の大型化に対応できる「港湾施設の機能強化」に関する切実な声も、先月二十一日、国に届けて参りました。
今後とも、本県の「高規格道路」や「港湾施設」をはじめとする「社会基盤整備」に「ワンチーム徳島」で取り組んで参ります。
【東部防災館のにぎわい拠点としてのオープン】
次に、「東部防災館」については、徳島南部自動車道の「徳島・沖洲IC」や「マリンピア沖洲・耐震強化岸壁」に近接した交通結節点に位置する地理的優位性を活かした、大規模災害時の「広域物資輸送拠点」であり、去る九月一日の「県総合防災訓練」では、当施設にて「自衛隊ヘリコプター」を用いた物資輸送訓練を実施致しました。
一方、平時においては、家族で一日過ごせる「全天候型インドアパーク」として活用を図るべく、鋭意施設整備を進めてきたところであり、来る九月十七日、全面オープンする運びとなりました。
これにより、
・バドミントンやバレーボールなどスポーツを楽しむことのできる「メインコート」
・若者に人気の「スケートボード場」や、県内初となる「人工スケートリンク」
といった施設のほか、「カルチャー体験」、「子育て支援」などの多彩なコンテンツも用意しており、多くの県民の皆様に、新たな施設の魅力を実感していただけるものと期待しております。
今後とも、東部防災館が、大規模災害を迎え撃つ防災拠点として、また県民の皆様に親しまれる「にぎわい拠点」として幅広く活用されるよう、リバーシブルな運営に鋭意工夫を凝らして参ります。
【こどもまんなか社会の実現】
次に、「こどもまんなか社会の実現」につきまして、去る八月十八日、こども家庭庁の「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同し、自らもアクションに取り組む「こどもまんなか応援サポーター」への就任を、岡田議長とともに宣言いたしました。
県では、六月一日の「こども未来局」発足と同時に「こどもまんなか社会」実現に向けた取組をスタートさせているところですが、この度、県下全域で様々な主体を巻き込み、こども・子育て支援の社会的機運の醸成を図る絶好の機会と捉え、改めて「宣言」をいたしました。
そこで、「こどもまんなかアクション」として、こどもが精神的に不安定になりやすい夏休みの終わりに、「こども食堂」等の積極的な開催を呼びかける「みんな居るケン!こどもの居場所づくり」の取組を実施させていただきました。
集中開催期間である八月二十五日から九月三日の十日間を中心に、県内の五十一か所のこども食堂をはじめとする「こどもの居場所」において、共同メッセージボードの掲示や、共通ハッシュタグによるSNS発信などを通じて、「こどもに寄り添う」居場所の存在を発信していただくとともに、学びや経験の場づくりにもつながる、様々な企画の実施により、延べ三千名を超える方々に参加いただくことができました。
この取組を通じて、こどもたちに、常日頃から見守り、支えてくれている大人が身近にいる安心感を届けることができたと考えており、御協力いただいた皆様には、この場をお借りして厚く感謝申し上げるところです。
今後とも、こどもをはじめとした県民の皆様の声にしっかりと耳を傾け、本県における「こどもまんなかの輪」が広がるよう、県議会の皆様方にも、なお一層の取組に対し、ご指導賜りたいと考えております。
【日本一の教育環境づくり】
次に、「日本一の教育環境づくり」につきまして、まず、本県教育の基本的な方針である「徳島教育大綱」について、去る八月三十一日、「総合教育会議」において、「次期・大綱」の素案をお示しし、委員各位から様々な御提言を頂いたところであり、今後、パブリックコメントなどを経て、広く県民の皆様、県議会の皆様方からの御意見を伺いながら、今年度中の策定を目指して参ります。
また、児童生徒の「学習の場」について、九月補正予算案に計上しましたとおり、災害時には地域住民の安心・快適な「避難所」としても活用できる、県立学校のトイレ「洋式化率百パーセント」に向けた改修や、「体育館の空調整備」など、「教育環境の充実」を集中的に行って参ります。
さらに、「校則」については、合理的な理由が説明できない、いわゆる「ブラック校則」が全国的にいまだ問題視されており、私のもとへも、県内の中学生・高校生から直接SNSを通じて、見直しを求める声が届いております。
六月二十七日に開催した「総合教育会議」では、「校則」をテーマに議論を行い、子どもたち自身がしっかりと考え、自分たちで決めるという手続きが重要であるとの共通理解を深めたところです。
現在、全ての県立学校で、生徒主体の「校則」となるように見直しが進められており、その結果は十月末に、各学校のホームページで公開されると聞いております。
今後とも、子どもたちの声をしっかりとくみ取り、校則の見直しはもとより、個性を尊重する教育の実現に向け全力で取り組んで参ります。
【新時代の消費者政策の展開】
次に、「新時代の消費者政策」の展開につきまして、来る十月三十日に「とくしまSDGsシンポジウム2023」を、翌三十一日に「とくしま国際消費者フォーラム2023」を、それぞれ開催し、「持続可能な消費者市民社会の構築」と「徳島の魅力発信」に繋げて参ります。
「SDGsシンポジウム」では、「食」を新たな切り口とし、「食育」と直結する「エシカル消費」及び「消費者志向経営」に関する先進事例の紹介や議論を行うとともに、「国際フォーラム」では、デジタル化の進展に伴うリスクや対策について、国内外の専門家や、県内及びタイはじめASEAN地域の大学生等と、活発に意見を交わし、連携・交流の拡大を図って参ります。
明日、九月十五日からは、一般参加の申し込み受付を開始致しますので、県民はじめ多くの方々の参加をお願いするとともに、今後とも、「徳島新時代を切り開く先進的な消費者政策」を展開して参ります。
【介護予防・健康づくり施策の充実】
次に、「介護予防・健康づくり施策の充実」につきましては、私の選挙公約におきましても「健康寿命の向上」を重要課題の一つに掲げており、知事就任以降、スポーツや医療分野で活躍される方々の様々な声をお聞きする中で、「フレイル予防対策」や「認知症施策」の積極的な施策展開が重要であるとの思いを強くしたところでございます。
また、去る七月二十七日には、フレイル予防の第一線で活動され、運動機能の改善に重要な役割を担う理学療法士の方々から、健康寿命の延伸に向け、専門家としての率直な御意見をいただき、あらためて、現場目線での対策強化が不可欠であると認識を致したところであります。
そこで、来る十月一日、新たに「理学療法士さん」を「任期付職員として採用」することとし、その「専門的知見」を、県の施策に反映させるとともに、市町村とも連携しながら、効果的な施策の展開を図って参ります。
【提出議案説明】
次に、今回提出致しております議案の主なものにつきまして御説明致します。
第一号議案より第四号議案は、一般会計、特別会計及び企業会計についての補正予算であり、予算以外の提出案件と致しましては、条例案九件、負担金議案八件、契約議案三件、決算認定七件、その他の議案一件であります。
第七号議案は、県政を刷新し、活力ある県政運営を目指すため、幅広い権限を有する知事の任期について、上限を三期までとする条例を制定するものであります。
また、第二十五号議案は、性別に関わらず、多様な生き方・働き方が可能となる「誰もが輝く社会」の実現に向け、「男女共同参画基本計画」を改定するものであります。
以上、概略御説明申し上げましたが、詳細につきましてはお手元の説明書等を御参照願うこととし、また、御審議を通じまして御説明申し上げたいと存じます。
十分御審議くださいまして、原案どおり御賛同賜りますよう何卒お願い申し上げます。

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FAX番号:088-621-2820
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