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平成30年6月徳島県議会定例会知事説明

 本日、六月県議会定例会を招集致しましたところ、議員各位におかれましては、御出席をいただき、誠に有難うございます。

 初めに、本日、午前「七時五十八分」頃、大阪府北部を震源とする「震度六弱」の地震があり、本県においても北部で「震度三」を観測致しました。

 「近畿圏の相互応援協定」では、六弱以上の地震観測時、相互に調整の上、当該府県に職員を派遣、情報収集等を行うこととなっており、現在、県内をはじめ、被害状況に関する情報収集を鋭意行っており、関西広域連合の広域防災局と連携を密にし、人員派遣をはじめとする即時の支援活動に備えているところです。

 なお、警察庁から、県警ヘリの出動要請があり、「九時四十五分」に、徳島を出発したところであります。

 次に、去る二月二十一日、御逝去されました、本県・小松島市出身の俳優、故「大杉漣」氏に対し、「バルトの楽園」をはじめ、徳島を舞台にした作品への出演や、熱心な「徳島ヴォルティスの応援」など、常に深い郷土愛をもって、本県の活性化に御尽力をいただいた御功績を讃え、徳島県表彰「特別功労賞」をお贈りすることとし、来る七月二日に、御遺族に対し、贈呈式を執り行うことと致しました。

 ただ今、提出致しました議案の御説明と合わせ、当面する県政の重要課題について御報告申し上げ、議員各位をはじめ、県民の皆様方の御理解、御協力を賜りたいと存じます。

 まず、「国際スポーツ大会のキャンプ地誘致に向けた取組み」につきまして、来年開催される「ラグビーワールドカップ二〇一九」につきましては、強豪国「ジョージア」との交渉を重ねた結果、「本県での事前チームキャンプ実施」について合意に達し、今月二十一日に、ジョージア・ラグビー協会の「ゴチャ・スヴァニゼ会長」を本県にお招きし、「レヴァン・ツィンツァゼ・駐日ジョージア・全権特命大使」立会いのもと、「基本協定」を締結する運びとなりました。

 そこで、「国際レベルの練習環境」を備え、安全・快適にキャンプを実施していただくことはもとより、県民の皆様の一層の健康増進にも繋がるよう、今定例会に「鳴門・大塚スポーツパーク」の「トレーニング機器の整備」に係る予算案を提出しており、現在、改修を進めております「球技場」とあわせ、未来に引き継がれる「レガシー」を創出して参ります。

 次に、「二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック」につきましても、本県が「ホストタウン」となっておりますドイツとの交渉を精力的に進めており、まず、「柔道」では、先月、ドイツ柔道連盟の「ペーター・フレーゼ会長」をお迎えし、「ソイジョイ武道館」や宿泊施設を御視察いただいたところ、本県の練習環境や「おもてなしの心」に強い感銘を受けられ、会長から、

・本年十一月に開催される国際大会「グランドスラム大阪」に向けたドイツ代表チームの事前キャンプを本県で実施する
・東京オリンピックの事前キャンプ実施に関する基本協定を本年の秋に締結したい

との「大きな御提案」をいただいたところであります。

また、「カヌー」につきましても、先月、本県及び那賀町と「ドイツカヌー連盟」の三者で、

・本年秋に、ドイツ代表チームのトレーニングキャンプを本県で実施するとともに、
・二〇一九年のトレーニングキャンプ、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ実施に向け、前向きに協議を進める

との「覚書」を締結したところであり、これらキャンプに向けた受入環境を整え、「川口ダム湖」を「新たなカヌーのメッカ」とするため、「国際基準のカヌーコースの整備事業費」を予算案として提出致しております。

 さらに、「ハンドボール」につきましては、去る六月八日から十四日までの七日間、「世界ランキング一位」のドイツ男子代表チームが来県され、練習場所や宿泊施設を御視察いただくとともに、十三日には「アスティとくしま」で、日本代表との国際試合が開催され、御来場の皆様に、世界トップレベルのプレーを体感いただくなど、大いに盛り上がりを見せたところであり、キャンプ地誘致に向け、大きな弾みになるものと期待致しております。

 キャンプ地誘致に向け、これまで進めて参りました様々な取組みが、いよいよ実を結び始めており、この大きなチャンスが、将来に向けた「スポーツレガシー」に繋がるよう、全力を傾注して参ります。

 次に、参議院選挙における「合区解消の取組み」につきまして、去る四月二十七日、全国知事会並びに全国都道府県議会議長会をはじめ、地方六団体の主催により「合区の早期解消・促進大会」が都内で開催されました。

 当日は本県から、重清議長をはじめ県議会議員の皆様、本県選出の国会議員、各市町村の首長や議長など、多数の御参画をいただき、感謝申し上げます。

 私からは、全国知事会を代表し、「合区」は「国民の参政権」に大きく影響を及ぼすとともに、憲法第十三条で規定される「国民の幸福追求権」にさえ支障を来すものだとして、御臨席の主要政党の代表に対し、「早期の合区解消」を強く訴えたところであります。

 さらに、次期参議院選挙まで一年余りと切迫した状況を踏まえ、「次の選挙で各県を代表する議員が選出されない事態を何としても回避しなくては」との思いから、去る五月三十日に、地方六団体合同で、各政党に直接赴き、強く申し入れを行ったところであります。

 今後とも、地方六団体と連携し、「全ての都道府県の代表が国政に参加できる参議院選挙制度」の実現に向け、しっかりと取り組んで参ります。

 続きまして、主な事業につきまして御報告申し上げます。

 第一点は、地方創生の旗手!「ふるさと回帰・加速とくしま」の実現であります。

 まず、「消費者庁等の徳島移転」につきまして、今月二日、三日の二日間、「福井照内閣府特命担当大臣」が来県され、「消費者行政・新未来創造オフィス」の活動成果や、高等学校として、全国初となる「消費者支援功労者・内閣総理大臣表彰」を受賞した徳島商業高校における「フェア・トレード」の取組みなど、本県が実践しております「新次元の消費者行政・消費者教育」を熱心に御視察いただき、とりわけ、徳島商業高校における取組みについては、「消費者教育の進歩が顕著」として、今後、国内はもとより、海外に向けたさらなる展開を期待されたところであります。

 オフィス開設二年目となる今年度は、先進的な消費者政策として注目される「徳島モデルプロジェクト」の「本格展開の年」、その成果を全国に向けて、しっかりと周知することが、何よりも重要であり、

・来る七月十八日には、愛媛県松山市において、昨年度に引き続き、四国四県連携による「四国はひとつ・消費者市民社会創造フォーラム」の開催
・七月二十二日には、三好市において、とくしまエシカル消費推進会議と連携し、全国初となる「エシカル消費自治体サミット」の開催

など、「徳島モデル」の広域展開を積極的に推進して参ります。

 今後とも、消費者庁はもとより、関係機関の皆様と一丸となり、「新次元の消費者行政・消費者教育」を創造・展開するとともに、全国に積極的に発信し、本県への消費者庁等の全面移転の意義について、理解と共感の輪を拡げて参りますので、引き続き、議員各位の御理解、御協力をお願い申し上げます。

 次に、「移住・交流の推進」につきまして、これまで、

・専任の「移住コンシェルジュ」を配置した「ワンストップ移住相談窓口」の開設
・移住交流ウェブサイト「住んでみんで徳島で!」での情報発信

など、積極的に展開してきた結果、平成二十九年度の移住者数は、前年度比「四二・五%」の増となる「千二百人」となったところであります。

 続く本年度は、「情報発信」から「移住実現」に至る各ステージからなる「移住交流施策」のより一層の進化を図るため、

・若者世代をターゲットに、定住・Uターンの促進に向けた情報発信を強化するとともに、
・本県ゆかりの方々が多数在住される、大阪を対象とした「移住体験バスツアー」の実施
・民間企業が核となった先駆的な「移住サポートモデル」の支援

など、「とくしま回帰」のさらなる加速に向け、全力で取り組んで参ります。

 第二点は、未来を創る!「経済・好循環とくしま」の実現であります。

 まず、徳島が世界に誇る二つのブルー「LEDと藍の推進」につきまして、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムに「ジャパンブルー・藍色」が採用され、昨年、県議会からの御提案により、

・七月二十四日を「とくしま藍の日」
・七月を「とくしま藍・推進月間」
・「藍色」を「徳島県の色」

に制定いただいたところであります。

 国内外から「藍」への関心が一段と高まりを見せる中、六月二十八日から七月二十五日までの間、全国各地を巡る「東京二〇二〇(にーぜろにーぜろ)オリンピック・パラリンピック・フラッグツアー」が、いよいよ本県で開催されることとなりました。

 そこで、本県独自の取組みと致しまして、このツアーにあわせて、藍製品を展示することとし、「とくしまの藍」に対する県民の皆様の関心と理解を深めるとともに、国内外への魅力発信に取り組んで参ります。

 また、去る五月十日には、首都圏における県内企業の販路開拓拠点である「LED東京常設展示場」のリニューアルに当たり、重清議長はじめ県議会の皆様や、東京オリ・パラ公式エンブレムのデザイナーである「野老朝雄」氏、さらには県内外から多くの関連企業の皆様にも御臨席いただき、「グランドオープン・セレモニー」を開催し、積極的な情報発信を行ったところであります。

 さらに、県内企業における「LED」や「藍」の「新商品開発」や「販路開拓」をより一層促進するため、従来「百二十五億円」であった「とくしま経済飛躍ファンド」について、二年連続で「三億円」ずつ積み立て、総額「百三十一億円」へと拡充することとしております。

今後とも、「LEDと言えば徳島」、「ジャパンブルーと言えば徳島の藍」と認知されるよう、本県の魅力強化と経済・産業の活性化に、しっかりと取り組んで参ります。

 次に、「企業誘致の推進」につきまして、本県では、「全国屈指の光ブロードバンド環境」と「立地優遇制度」を活かし、情報通信関連産業の積極的な誘致に取り組んでおります。

 こうした状況のもと、去る五月二十三日、東京に本社を置く、「株式会社テレコメディア」によって、女性を中心とした雇用の創出を後押しするコールセンターが、美馬市の観光名所「うだつの町並み」にある「旧脇町図書館」に「ふるさとコールセンター美馬・うだつ」として開所したところであり、将来的には、現状の三倍以上となる「二百名程度」の雇用が見込まれるところであります。

 今後とも、地域や企業のニーズを的確に捉えた、きめ細やかな誘致活動を展開し、情報通信関連産業のさらなる集積を図り、県内経済の活性化と雇用の確保に、しっかりと繋げて参ります。

次に、「世界農業遺産の認定に伴う農山漁村地域の活性化」につきまして、本年三月、「にし阿波の傾斜地農耕システム」が「世界農業遺産」に認定され、四月十九日には、イタリア・ローマで開催された「FAO(ファオ)(国連・食糧農業機関)国際フォーラム」において、「認定証」が授与されました。

 厳しい自然環境の中、四百年以上にわたり受け継がれてきた傾斜地農業はもとより、

・日本の原風景とも称される「美しい集落景観」
・伝統食材に彩られた「独自の食文化」

など、他に類を見ない、まさに「地域の宝」を、世界に認めていただきました。

 この絶好の機会を逃すことなく、スピード感を持って、

・メディアを通じた国内外への戦略的な情報発信
・「体験スポット」をはじめとした受入体制の整備

などに積極的に取り組み、「にし阿波」の、より一層の活性化に繋げて参ります。

 また、こうした本県の豊かな自然に育まれた「食」や「景観」、「伝統行事」などの「宝」は、県内各地で大切に残されており、この度の認定を契機として、県内各地の「宝」を「むらのたから」として発掘・認定し、農山漁村の交流や観光の拠点として磨き上げて参ります。

 今後とも、本県の誇る「地域の宝」を世界農業遺産とも連携させながら、国内外に向け、情報発信することにより、インバウンド需要の創出に繋げ、「徳島ならでは」の魅力を活かした「農山漁村地域の活性化」を、一層強力に促進して参ります。

 第三点は、未来を守る!「安全安心・強靱とくしま」の実現であります。

 「南海トラフ巨大地震」や「中央構造線・活断層地震」など、大規模災害への備えは、本県が直面する最大かつ喫緊の課題であり、これらに備えるべく整備を進めて参りました「西部防災館・本館」が、去る四月二十二日に開館し、隣接する「西部防災館・別館」につきましても、年内完成に向け、鋭意取り組んでいるところであります。

 「西部防災館」は、

・県西部二市二町の結節点に位置する「防災拠点」・沿岸被災地域への「後方支援拠点」

として、重要な役割を担うことはもとより、平時は、

・各種講座の開催による「防災啓発」
・屋内運動施設を活用した県民の皆様の「健康づくり」

など、平時と災害時の両面において利用できる、まさに「リバーシブル」な施設であります。

 この「西部防災館」を、西部圏域の防災の「要」として、県民の皆様の安全・安心確保に向け、一層の地域防災力の向上に取り組んで参ります。

 次に、阿南安芸自動車道「海部道路」の事業化に向けた取組みにつきまして、去る五月十二日、「石井啓一(けいいち)国土交通大臣」が来県され、四国横断自動車道をはじめ、阿南安芸自動車道の整備状況などを御視察いただきました。

 この好機を捉え、県民の皆様の切実な声を届けるため、県議会有志の皆様とともに、

・四国横断自動車道「小松島・阿南間」の整備加速・海部道路「牟岐・高知県野根間」の事業化

など、高速道路のさらなる南伸が一日も早く進みますよう、強く「提言」を行ったところであります。

 県と致しましては、県南地域の活性化はもとより、

・「平時」の救急・救命や「災害時」の緊急輸送道路として重要な役割を果たす「海部道路」の平成三十一年度新規事業化に向け、早期に都市計画決定を行うとともに、
・インターチェンジと隣接する「宍喰地区・地域防災公園」への「アクセス道路」の整備や「地籍調査」の促進

など、地元自治体と連携し、しっかりと「受け皿づくり」に取り組んで参ります。

 第四点は、未来へつなぐ!「環境首都・新次元とくしま」の実現であります。

 我が国の「年平均気温」の上昇が、世界を上回るペースで進行する中、本県では、全国に先駆け、地球温暖化に対する「緩和策」と「適応策」を両輪に、「脱炭素社会」の実現を目指す「すだちくん未来の地球条例」を制定し、国を上回る全国トップクラスの温室効果ガスの「削減目標」を掲げ、気候変動対策に積極果敢に取り組んでおります。

 特に、「自然エネルギー」による電力自給率につきましては、二〇一六年度において「二十五・六%」と、国の「第五次・エネルギー基本計画案」に示された「二〇三〇年に二十二%から二十四%」とする目標数値を既に上回っており、「脱炭素社会の実現」に向け、全国を牽引する「トップランナー」として、さらなる高みを目指して参る所存であります。

 今後とも、より多くの県民の皆様に「気候変動対策」を実践していただけるよう、「最前線基地」である「エコみらいとくしま」を活用しながら、

・「スポーツの試合」に伴う「CO2排出」をクレジット購入により埋め合わせる「カーボン・オフセットマッチ」の開催
・地球温暖化に適応する農林水産物の新品種開発の現場を体感していただく「バスツアー」の実施

など、創意工夫を凝らした、本県ならではの「緩和策」と「適応策」を展開して参ります。

 第五点は、未来を支える!「みんなが元気・輝きとくしま」の実現であります。

 まず、「徳島県障がい者芸術・文化活動支援センター(仮称)の開設」につきまして、近年、障がいのある方々が生み出す「自由で個性あふれる作品」の芸術性に注目が集まる中、湧きあがる衝動のままに表現した芸術、フランス語で「生(き)のままの芸術」を意味する「アール・ブリュット」として、広く認知されております。

 芸術・文化は、障がいのある方々が「優れた才能」を発揮し、「感動」を創造できる大きな可能性を秘めた舞台であります。

 このため、県では、

・県内の若手作家を見いだす「障がい者アーティストの卵」発掘事業
・障がい者芸術への「気づき」の契機となる「アール・ブリュット再考展」の開催

など、アーティストとしての可能性を広げる取組みを積極的に展開して参りました。

 そこで、この度、これまでの取組みを拡充させるため、芸術・文化の推進母体となる「徳島県障がい者芸術・文化活動支援センター(仮称)」の年内開設を目指し、鋭意準備を進めているところであります。

 今後とも、世界最高峰の「文化の祭典」でもある東京オリンピック・パラリンピック開催を絶好の機会と捉え、本センターを最大限活用することにより、障がいのある方々が自立し、自己の個性や能力を発揮できる共生社会の実現に向け、しっかりと取り組んで参ります。

次に、「ドクターヘリ運航に係る愛媛県との相互応援」につきまして、「徳島県ドクターヘリ」につきましては、昨年度の出動件数が「四百九十九件」、運航開始からの累計は「二千二百件」を超え、本県が事務局を担う、関西広域連合ドクターヘリ七機体制のもと、本県をはじめ、関西二千万府民・県民の皆様の安全・安心の確保に、大いに貢献しております。

 ドクターヘリによる「二重・三重のセーフティネット」をさらに拡充するため、平成二十六年から行っている高知県との相互応援に、新たに愛媛県が加わることとなり、去る六月五日に三者による協定を締結致しました。

 これにより、

・地震や豪雨のような自然災害
・大規模な交通事故や山岳事故

などにより、県内で多数の傷病者が発生した場合には、関西広域連合や高知県に加え、愛媛県からもドクターヘリによる応援を迅速に行っていただく体制が整ったところであります。

 今後とも、搭乗人材の養成や近隣地域との連携強化に努めるなど、「広域救急・医療体制」のさらなる充実に、しっかりと取り組んで参ります。

 第六点は、世界に羽ばたく!「まなび・成長とくしま」の実現であります。

 文化の森総合公園につきましては、二〇二〇年度に開園三十周年を迎えることとなり、これを契機として、「徳島県立博物館の常設展示」を常に新しい「徳島の顔」として発信できる「新未来型展示」へとリニューアル致します。

 この度、利用者の皆様の視点を取り入れるため、「県民参加のワークショップ」を開催し、「徳島らしさ」が体感できる「徳島まるづかみ」をコンセプトとする「基本構想案」を取りまとめたところであり、

・タイムリーな「展示替え」が可能となる「フレキシブルな展示構成」
・最新の情報と新たな発見をもたらす「4K映像」や「バーチャル・リアリティ」
・子どもたちが、実際に手で触れ、体験ができる「ハンズオン」

など、新手法を効果的に活用することで、親しみやすく、「昔・今・未来の徳島」の魅力や特色を御堪能いただける展示を目指して参ります。

 今後、基本設計や実施設計に、順次、着手することとしており、「時代をリードする常設展」へと進化させ、未来志向の「あわ文化発信拠点」となりますよう、しっかりと取り組んで参ります。

 第七点は、世界を魅了!「大胆素敵・躍動とくしま」の実現であります。

 初めに、「音楽事業の展開」につきまして、本県では、全国初、二度の国民文化祭の開催により培った音楽文化の、さらなる継承・発展に向け、今年度から、「クラシック」に「邦楽」と「ジャズ」を加えた「あわ三大音楽」について、「県民を主役」とした新たな事業展開を図ることとしており、その「第一弾」として、来月七日、八日の二日間、「とくしま夏の音楽祭」を開催致します。

 まず、七日は、「全天候型・野外劇場」として生まれ変わった、文化の森総合公園の「すだちくん森のシアター」を会場に、昼夜二部構成による「邦楽・ジャズ」の演奏会を、「徳島県邦楽協会」及び「徳島ジャズ・ストリート実行委員会」とともに、昨年度、結成した「ほう楽★ガールズ徳島」や、県内ジャズミュージシャンの出演により開催致します。

 また、翌八日は、「徳島文理大学・むらさきホール」において、県内に拠点を置く「徳島エンゲル楽団」、「阿波オーケストラ」、「シンフォニア徳島」、「徳島交響楽団」の四つの「アマチュア・オーケストラ」が一堂に会し、「徳島ゆかり」の「クラシック」楽曲の数々を披露する演奏会を開催致します。

 開催当日に向け、既に参加団体の皆様には、より楽しく、質の高い演奏会となるよう、創意工夫を凝らした準備を進めていただいており、この音楽祭を「起爆剤」として、「県民主役」の文化活動の一層の促進を図り、次代に誇る「あわ文化」の創造へと繋げて参ります。

 次に、交流人口の拡大に向けた「ゲートウェイとくしま」の取組みにつきまして、まず、「クルーズ客船の誘致」につきましては、国が掲げる「二○二○年・訪日クルーズ旅客数・五百万人」の目標に向け、平成三十一年には、四月の「飛鳥II」を皮切りに、

・いずれも初寄港となる、乗客定員「三千二百七十四名」の「MSC・スプレンディダ」が春と秋の各三回
・さらにはラグジュアリー船「ル・ラペルーズ」

など、四季を通じた国内外のクルーズ客船、合計九回の寄港が既に決定しているところであります。

 これを絶好の機会と捉え、県・市町村で構成する「ポートセールス連絡会」を通じ、新たな観光ツアーの提案やイベント情報などを、船会社や旅行会社にPRするとともに、限られた滞在時間の中で、乗客の皆様に「徳島ならではの魅力」を存分に御堪能いただけますよう、地元自治体や関係団体と連携し、受入態勢を整えて参ります。

 次に、「徳島阿波おどり空港・新ターミナル」につきましては、去る一月二十一日の供用開始以降、世界に開かれた扉として、香港や台湾からの国際チャーター便の就航をはじめ、福岡線のジェット二便化など、国内外との交流機会が拡大しております。

 特に、香港からの国際定期便の誘致に向け、「エアポート・セールス」を精力的に行っており、この度、七月二十一日から八月四日までの毎土曜日、キャセイ・ドラゴン航空の「連続チャーター便」の運航に目途がつき、現在、国と最終調整を行っているところであります。

 平成二十九年度の空港利用者数が、現ターミナル移転後、最高となる「百十二万人」を超えており、さらなる国内外との航空ネットワークの拡充に向け、連続チャーター便や一日も早い国際定期便の誘致に、しっかりと取り組んで参ります。

 次に、徳島の「次世代」への大きなチャレンジとなる「四国新幹線の実現」につきまして、さらなる機運醸成を図るため、去る五月十八日、和歌山市において、関西広域連合のメンバーである和歌山県や堺市と連携したシンポジウムを開催し、「大阪湾ベイエリア五空港・七滑走路」の有機的連携による、ストック効果を発揮させたインバウンドの取り込みをはじめ、四国新幹線が四国や関西のみならず、日本全体に与える効果について、強力に訴えて参りました。

 山陽新幹線のリダンダンシーの確保や二眼レフ構造の国土構築など、国土強靱化に資する「未来投資」として、四国新幹線の早期実現に向け、しっかりと取り組んで参りますので、引き続き、議員各位の御理解とお力添えを賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 今後とも、「一歩先の未来」をしっかりと見据え、徳島と世界をつなぐ「陸・海・空」の交通ネットワークの充実に全力で取り組んで参ります。

 次に、今回提出致しております議案の主なものにつきまして御説明致します。

 第一号議案は一般会計、第二号議案は特別会計についての補正予算であり、予算以外の提出案件と致しましては、条例案四件であります。

 第三号議案は、官民双方のコスト削減や企業の生産性向上を推進するため、資本金が一億円超である法人等を対象とした、地方税の電子申告に関し、必要な事項を定める条例改正を行うものであります。

 以上、概略御説明申し上げましたが、詳細につきましてはお手元の説明書等を御参照願うこととし、また、御審議を通じまして御説明申し上げたいと存じます。

 十分御審議くださいまして、原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。