〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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<吉岡知事戦略局長>
ただいまから、令和8年最初の庁議を開催いたします。それでは初めに、知事からお願いいたします。
<後藤田知事>
皆さん、改めまして明けましておめでとうございます。年末年始はゆっくりお休みになられたかと思いますが、新年から一丸となって頑張っていきましょう。
昨年は「巳年」になぞらえて「古い皮を脱ぎ捨てる」年とし、前例踏襲・現状維持からの脱却を掲げて一年間頑張ってきたわけでございます。まさに今年もそれを継続し、まだ脱皮できていないところもたくさんありますので、それをしっかりと進めてまいります。
今年は「丙午(ひのえうま)」という60年に一度の年であります。これはまさに燃え盛る火である「丙(ひのえ)」、そして活発な陽気を象徴する「午(うま)」が重なる年です。この変革のパワーをぜひポジティブに捉えていただき、徳島の飛躍に向けた強力なエネルギーに変えていただかなければいけないと考えております。何事も新しいことをやる時は、人の目や意見が気になるものでございます。しかし、今を生きる我々、そして経験を積んだ我々世代が、次の時代に引き継ぐために挑戦し、変革をしなければ、次の世代が大変苦労するということでございます。
皆様方には、今年も様々な分野で「新次元の改革」を続けていただきたいと考えております。昨年から言われている通り、不確実性の高い時代に突入しております。国においても経済安全保障においても、東アジアの不安定な情勢、また世界を見渡しても昨今のアメリカの行動など、様々な動きがございます。
そのような中で、我が県、地方政府としては、あらゆる分野において強靭な体力をつけておく必要があり、そのための準備をしっかりする必要があると考えております。これでもかというぐらい、不確実性に対する備えをしていただきたい。特に「安心度アップ」という点におきましては、防災・減災についても、まだまだ市町村において指定避難所の設置や、そこにおける質の向上についてはやるべきことがたくさんございます。市町村からもご意見やご要望をいただいておりますので、その点については「やっていなかった」という言い訳はもうできません。今年度中に問題・課題を明確にして、新年度から実行に移していきます。これまでも緊急防災・減災事業債などは、就任前は数億円規模の事業だったものが、ここ数年で50億、60億と大きく飛躍しております。もしこれをやっていなかったらどうなっていたんだろうと、背筋が寒くなる思いでございます。
また医療におきましても、保健福祉部と病院局が頑張ってくださっていますが、これも縦割りではなく一体で進めていかなければなりません。政策医療を担う徳島大学病院や徳島赤十字病院、民間病院、さらには病診連携、クリニックとの連携を深めていただきたいと思います。経営につきましても、今年は診療報酬改定がありますが、地方行政の長からすれば一般的な改定だけでは間に合わない赤字体質があります。我々は「断らない医療」や政策医療を行っているわけですが、経営を改善していきたいと考えています。年末に徳島大学病院さんと話しましたが、収益を相当伸ばしており、経営に資する努力をしています。もちろん歳出削減もそうですが、人件費に手をつけるわけにはいきません。徳島大学さんも相当なご努力をされており、我々県立病院ができないはずがありません。徳島大学病院さんとは、これから新次元・異次元な取組をしていこうとお話しさせていただいております。
教育については、学区制について、私の任期の間、この2年半の間で教育委員会の英断も含めて廃止・撤廃へと進めます。そうなりますと学校の在り方も合わせて考えなければなりません。先日ニュースで広島県が2033年までに22ある県立高校を9つに減らすということを大々的に発信しました。当然我々もその準備を1年前からしてきたわけでございます。「どこをなくしたらどうなる」といった議論だけでは、本当に前には進みません。今を生きる我々が決断をし、前に進めることが大事だと思っております。
また、子育て、障がい者、介護・高齢者対策につきましても、こども食堂の設置数が全国1位の伸び率ということで頑張っていただいております。これからは保育料の無償化の拡充、そして学校給食につきましてはこの4月から小学校が無償になりますので、人口減少にあらがう上でも、子育て環境や産前産後の対策などを、今後も引き続き強力に推進してまいりたいと思います。
魅力度につきましても、やはり新次元でやっていきたいと考えています。〔R7年度を以て指定期間が満了する施設の新たな指定管理者について〕昨年決定し議会にもお認めいただきましたが、アスティとくしまの利活用についても、今までは「言われるがまま」にやってきたところがあります。しかし、これからは積極的に「この1年、毎月いったい何をやるのか」「毎月どのように徳島県民を喜ばせるのか」、そういったことを計画的に民間の力を借りながらやっていくことが大事だと思っています。その他の施設や外郭団体がやっている指定管理の施設についても同様です。「言われたらやる」「言ってきたらやる」ではなく、自ら積極的に計画を立てていただきたい。短期・中長期的な計画、そしてそのための情報がどこにあるのか、誰が持っているのかをしっかり把握した上で、先手先手で計画をしていただきたいと思っております。
農林水産業につきましても、昨年は地域商社にしっかり頑張っていただき、農林水産部も生産性向上に対する積極的な投資をしていただいております。食料安全保障という観点からも、国内の人口、つまり胃袋が減るとはいえ、これからは高付加価値な生産を行い、生産性を高めて全国・世界へ販売し、市場を開拓していく必要があります。これによって魅力ある農林水産業として改めて復活させ、力をつけていくことを併せてお願いしたいと思います。
観光につきましては、現場のご努力もあってインバウンドは順調ではございますが、まだプロモーションが不足しており、またアウトバウンドについても課題があります。徳島県全体のパスポート取得率は10%程度でございます。20代は非常に積極的で関心を持っており取得率が上がっておりますが、やはりあらゆる世代で世界を見ていただきたい。それによって自分たちの家族、組織、子供や孫にいい影響を与えます。また世界を知ることによって日本の素晴らしさ、徳島の素晴らしさを再認識するということを、改めて今年も続けてまいりたいと思っております。
まちづくりについて、新ホールは落ち着いて粘り強くやっていくということでございます。昨年も話題に上っていますが、やはり県内各市町村にはいろんな「宝」がございます。素晴らしい観光地であり産業であるこれらを、それぞれに磨き上げて伸ばしていくことが大事でございます。バッテリーバレイにつきましても、県南や松茂を中心とする基幹産業、そして協力企業が潜在的に力を持っておりますので、それを開花させるべく今年もやっていきたいと考えています。県西部においても観光や花火イベントなど様々な挑戦をしていただいております。その他のイベントも、各市町村が工夫しながら頑張っていただいているところですが、特に今年重要なのは、我々県都の魅力化に向けてでございます。徳島駅前周辺の大きな開発について、徳島市としっかりと前向きな協議を行い、県民・市民が夢のある前向きなビジョンを描ければいいなと思っています。年末も市長とそういった話をさせていただいておりますので、早急かつ具体的に徳島駅周辺の様々な開発について進め、「丙午」の年に飛躍していければと考えております。
最後に透明度アップについてでございますが、引き続きあらゆる世代の県民参加を促しながら、またいろんなご意見をお伺いしながらやってまいりたいと思います。同時に、やはり行財政改革についても、県民の皆様に説明できる行政になっているかが問われます。例えば超過勤務手当につきましては、直近のデータによりますと徳島県がワースト1位になっているということで、これは非常に由々しき問題であります。やはりこれは関係部局の部長、さらには幹部の徹底した労務管理、働き方改革を改めて今年も推進していただきたいと思います。
同時に、20年経つ県民局の改革や、さらには外郭団体の見直しも進めていただきたい。スポーツ協会、観光協会、文化振興財団、社会福祉協議会など様々あり、多くの方がいるわけです。そういった方々と我々県庁の仕事、さらには民間の仕事をもう一回改めて見直していただきたい。本当に我々がやるべき仕事は何なのか、外郭団体はそれに見合う仕事をされているのか、民間にお任せすることができることを行政がやっていないか。こういったことも含めて、今年は行財政改革の徹底した新次元の改革をお願いしたいと思っております。昨年から準備をさせていただいており、新年度に向けて新たな形ができるよう準備していただいているところですので、その点も皆さんにお願いしたいと思います。
ということで、今年は大学駅伝、箱根駅伝での青山学院大学の走りが非常に印象的でございました。最初は厳しかったのにどんどん抜いていくという展開でした。青学には「シン・山の神」がいたわけでございますが、我々は「全員野球」で是非やっていきたいと思っております。原監督の言葉を借りれば「大作戦」というのがあります。昨年は前例踏襲を打破し、いろんな人を巻き込んでいくということで「うずしお大作戦」、こんな感じでございました。今年は、我々の宝島である徳島が改めて自分の良さ・素晴らしさを認識し、新しい挑戦をして、より素晴らしい宝島にしていくということで、「新宝島大作戦」を皆さんと一緒に楽しく推進していければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。
<吉岡知事戦略局長>
ありがとうございました。本日の議題は以上ですが、他に何かございませんでしょうか。
<佐藤企画総務部長>
私の方から2点ほどお願いをさせていただけたらと思います。
まずは不祥事の根絶についてでございます。昨年末に県職員が盗撮未遂の容疑で逮捕されるという事案が発生いたしました。盗撮行為につきましては、昨年の8月にも職員が逮捕され懲戒免職処分を行ったばかりであり、不祥事の根絶に向け、県民の皆様からの信頼回復に向け全力で取り組んでいる最中に、県及び県職員に対する信頼を大きく損ねる結果となったことは極めて遺憾であると考えております。
再び同様の事案が繰り返されたことは、当該職員の自覚の欠如にとどまらず、組織全体としてこの危機感を共有できていなかったと言わざるを得ないのではないかと考えております。こうした犯罪行為はコンプライアンス以前の問題でありまして、職員一人一人が決して他人事ではなく自分事であると真摯に受け止め、県民の皆様からの疑惑や不信を招くような行為を一切行うことがないよう、強い危機感と使命感を持って取り組んでいけたらと考えております。幹部の皆様におかれましては、今一度組織全体にこうした意識が徹底され、不祥事が二度と発生することのないよう、部局内の会議等でお話しする機会があろうかと思いますので、改めて不祥事の根絶に向けた危機感を共有いただけたらと考えております。
続きまして2点目でございますが、働き方改革についてでございます。働き方改革につきましては、昨年度から上田政策監のもとでGoogle Workspaceの導入をはじめ、新しい様々な取り組みが進められてきているところでございます。県職員一人一人が前向きな気持ちで、仕事もプライベートも充実した生活を送ることができるというような職場環境づくりに努めていく必要があると考えております。
そのためには働き方改革を徹底して進めていく必要があると改めて考えているところでございます。中でも先ほど知事からもお話のございました超過勤務時間の縮減ということにつきましては、11月末時点で昨年度比8.6%の減少ということで、各部局の皆様方の取り組みによって徐々に減ってきているという状況がございます。しかし、さらにGoogle Workspaceの活用をはじめとした業務の効率的な推進を通じまして、引き続き減少に向けた取り組みをお願いしたいと考えております。繰り返しのお願いになりますけれども、事前申請、そして承認、事後の確認を徹底していただきまして、形式的に行うのではなくて、所属長の皆さんにはその中身をしっかりと目配りいただいて、所属内のマネジメントを行っていただけたらと考えております。よろしくお願いいたします。
<吉岡知事戦略局長>
ただいまの件につきましてご質問等ございませんでしょうか。
<志田副知事>
改めまして、ありがとうございます。まず、先ほど佐藤部長から話があったGoogle Workspaceの関係についてはですね、やはり職員の間からは「どうしたらいいかよくわからない」という声が根強くあるところであります。ですので、こういう風に使ったら職務に活用できるんですよというあたりを具体的な形で示していただきたい。いろんな研修も企画されていますけども、そのあたりをもっと充実して、不安がっている職員に対してのケアをよろしくお願いしたいと思います。みんなが「あ、なるほど。こうやって使えばいいんだな」ということが浸透すれば、必ずいろんな効果が出てくると思いますので、その辺を進めていきたいと思います。
それともう一点、全体的な話ですけれども、先ほど知事から話がありましたように、本当にたくさんの課題がある中で、はっきり言って無駄なことをやっている余裕はないということであります。改めて各部局長さんには思い切って、「もうこの事業もあまり効果がないからちょっとやめようか」といった判断をしていただきたい。あるいは、仕事のやり方を最もシンプルに、目的に向かって真っすぐ進んでいく、寄り道をしないでいくやり方でやろうじゃないかと考えていただきたいのです。その辺は改めて、あまり効果が期待できない事業、それから仕事のやり方における無駄な労力を思い切って見直して、本当に真の目的に向かって一直線に進んでいくという気持ちで、部局長さん自らがその姿勢を示していただき、部下を引っ張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
<吉岡知事戦略局長>
ありがとうございました。続きまして上田政策監お願いします。
<上田政策監>
皆さん明けましておめでとうございます。よろしくお願いいたします。働き方改革の関係ですけれども、先ほど「楽しく」という話がありました。「楽しく」というのは同じ言葉で「楽(らく)に」というところもあろうかと思います。楽しく、楽に、どのように成果を出していくのかということを、皆さんと議論しながら取り組みを進めていきたいと思っています。
また、もう一つはですね、よく休むことも重要だということです。今、休みが明けてこれから仕事をするというフェーズでありますけれども、活力を生むために一つ「積極的に休む」ということも非常に大事だと思っております。結構最近いろんなハウツー本も出ておりますし、「休み方の哲学」のようなものもご覧になっている機会もあろうかと思います。そうしたところもよく見ていただいて、プライベートと仕事、双方が充実するような働き方というものを、改めて皆さんと共にやっていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
<吉岡知事戦略局長>
朝田政策監お願いします。
<朝田政策監>
皆さん明けましておめでとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず私の担当からすると、年末年始の雪対応、あるいは結果的に起こらなかったですけど一方で全国で起こっている鳥インフルエンザ関係、こういった緊張感の中で年末年始対応していただいたことに感謝申し上げたいと思います。
振り返れば2年前、1月1日に能登半島地震が起きたんですけれど、今回は何も起こらなかったとはいえ、引き続きいつ起こるか分からないという緊張感の中で平時の取り組みを進めていくことになります。やっぱり防災の仕事に限らずですが、なかなかゴールがないというのが大きな特徴だと思います。一方で、一つ一つの目標を達成してまた次に取り組んでいく、その節目節目というところで、是非部下の方々と価値観の共有、達成感の共有なんかを積み上げながら、前に上に進んでいければいいなと思います。
あとは、超過勤務の関係で事前確認の徹底をということで企画総務部長からお話がありましたけど、これはやはり部下がどんな仕事をしているのか、そういったことを把握できているのかどうか、あるいはそれを通じて困っていることがないかということを確認する、まさにコミュニケーション以外の何物でもないと思います。そういった中から、志田副知事がおっしゃったような「無駄の排除」といったところも出てくるんじゃないかと思いますので、是非、いつも言われていることだからこそ、これを当たり前のことと捉えて真剣に取り組めるような組織運営ができればなと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。以上になります。
<吉岡知事戦略局長>
続きまして児玉警察本部長お願いします。
<児玉警察本部長>
昨年のこの場におきまして、前任から、この1年間の約束として皆さんに申し上げましたのは、「人口10万人あたりの交通死亡事故数、これワースト1位であったのを何とか返上する」ということでした。この場でお約束させていただきまして、昨年1年間取り組んでまいりまして、その約束を達成することができたということでございます。
一方でですね、県警察が抱える課題は非常にたくさんございます。もちろん交通死亡事故もそうですし、あと特殊詐欺、また災害対策、サイバー事案、こういったものに関して、やはり時代が変わると仕事が多部門にわたって広がってまいります。その中で、先ほどまた知事がおっしゃったように、限られた人的リソースをどういう分野に集中して投下するのか。それをしっかりと見極めながら、安全で安心を誇れる徳島県を目指して、県警としても一生懸命頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
<吉岡知事戦略局長>
ありがとうございました。他に何かございますでしょうか。それでは、以上で庁議を終わります。