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令和6年2月8日(木)9:15~9:32

<菊地政策創造部長>
ただいまから、庁議を開催いたします。
本日の議題は、令和6年度当初予算案についてでございます。
それでは、知事からお願いいたします。

<後藤田知事>
皆さん、おはようございます。
まず冒頭で、能登半島の地震災害への御支援に当たり、県庁の皆様方は今までの知見、そしてまた御自分で考えて、想像力を持って、もちろん県警の皆さんもそうでございますが、本当に迅速に、そして的確に、現地でも徳島県の支援部隊は非常に素晴らしいと、またメディア、全国紙、そしてこの前は池上さんのテレビでも、最初にエコノミー症候群対策の弾性ストッキングを送ったことを賞賛いただいたり、大変誇らしく思いまして、本当に改めて、皆さんに御礼申し上げたいと思います。また引き続き、現在も現地で頑張っている県の関係者の皆様に、改めて激励申し上げたいと思いますし、また私も時間を割きまして、今まで4回ほど、現地に行った県の職員さん、保健師さん、様々な方と意見交換のランチ会をさせていただきました。まだまだやはり課題があるというお話でございますので、引き続き支援本部を中心に、また様々な範囲で想像力を働かせて支援をお願いしたいと思っております。昨日も馳知事ともいろいろ連絡を取りまして、昨日、おとといと東京に出張に行っていましたが、徳島出身の新居さんが、経産省で同僚の西垣さんが石川県副知事になって、机を並べてずっと支援をしてくれたというお話だとか、たまたま私が小学校時代にバッテリーを組んでいた総務省の方が、今まさに県庁に行っていて、すごいいろいろな御縁も感じますし、特にカウンターパート支援をしている輪島市長は、徳島大学工学部の出身で、県の関係の皆さんになじみがございます。そんなことで、この前も平井部長が市長とお話ししたときも、県のいろいろな支援についてお言葉を頂いたということでございまして、本当にお疲れ様でございます。
それでは、本日はこの後、記者発表の運びとなりました令和6年度当初予算案ということでございまして、私自身初めての当初予算ということで、今までも皆様方には骨太の方針を中心に、ビジョン、ミッション、いわゆる骨太の方針は、そういう意味では戦略で、それを戦術に落としていただいて、そこからKPIに落としていくという、これは経営の基本の考え方でございますが、そういう形で編成をしていただきまして、本当にありがとうございます。来年度予算に先立って、この2月補正予算には、令和6年能登半島地震の被災地支援、こういったものも当初予算と一体的に編成した形になっております。さらに、被災地支援への迅速な対応などのため、国の動向も踏まえながら、予備費を1.5億円から3億円へ倍増しているということでございます。
昨日も松野部長と国土交通省、また財務省を回らせていただき、また総務省にも今回いろんな形での特別交付税等のお願いもさせていただきました。
予算の規模につきましては、一般会計で5002億円ということでございまして、コロナ関係予算を除く前年度の通年予算と比べまして、100.9%ということで、45億円の増となっております。また、2月補正予算は50億円と、こういう規模になっております。
予算の特色につきましては、少子化、こどもまんなかといった、国、徳島県の基本方針にのっとって、こども未来基金を活用した、こども・子育て関連施策を積極展開するということで、前年度通年予算比でプラス9.8%、15億円増の171億円を計上させていただいております。公共事業予算につきましては、まさに今後のいろんな災害対策も含めて、激甚化、頻発化こういったことに備えるということで、前年度の通年予算比でプラス1.6%、11億円増の691億円を計上させていただいております。さらに、県議会での御議論を踏まえまして、2月補正予算におきましては、道路の維持補修を集中的に行う道路3か年リフレッシュ対策の初年度分の16億円を計上させていただいております。
こうした特色の下、予算の柱立てとしては、本県の安心度アップ、魅力度アップ、透明度アップの3本柱としまして、現在策定中の新たな総合計画であります徳島新未来創生総合計画の方向性に沿った具体化策を展開することといたしております。加えまして、現在、能登半島地震の教訓も踏まえまして、徳島県危機管理総合調整会議におきまして、南海トラフ巨大地震を想定した発災時の初動対応について、トップダウンで今、想定の見直しもやっておりますが、やはり我々現場を一番知っている者として基礎自治体の皆さんに、改めてボトムアップの様々な想定を、想像力を働かせて御意見を賜って、そして今ワーキンググループを開催しているところでありますが、各分野に渡って、これでもかというぐらい検証を行っていただいております。災害対策、危機管理は、やり過ぎて、やり過ぎることはございませんので、そういったことにも早急に着手していただきたいということでございます。
そういうことで、今、概略を述べさせていただきましたが、一つ私から最後に申し上げたいのは、様々な施策、この前も、タイでのプロモーション、韓国でのプロモーションにおじゃましたり、副知事にはフランスに行っていただきましたが、そういうイベントといいますか、そういった行動をしたということで終わりではなくて、それは始まりであって、当然そこから仕事が増えていくわけでございますが、その点、やはり改めて頭を切り替えていただいて、やってます感というか、やってます、やりましたじゃなくて、結果を出すことが大事でありまして、そしてそれを継続、サステナブルに、私が申し上げています、未来に引き継げる徳島、これにしていくことが大事であると、不断の努力が大事であるといったことを、ぜひ幹部の皆さんには、現場、若い人たちにも、しっかりとお伝えいただきたいと思います。
もう一つ、働き方改革につきましては、今まで皆様にも大変発破をかけていただきまして、約2割の残業代、超過勤務が減ったということでありますが、部局によっては本当にどうしても人が足りないところだとか、特に県土整備部なんかは予算を取れば取るほど仕事が増える、財政需要はたくさんあるということであるし、危機管理環境部におきましては昼夜を問わず、休みを問わず、頑張っていただいておりますので、そういったところはしっかり見える化をしていただいて、いわゆる透明度の部分でありますが、実際、何人ぐらいどこの部署に何が足りないのかということを、各課長さんにしっかり上げていただくことが大事だと。私が、ノー残業デイというのはそもそも残業を前提にした言葉でおかしいと言って、発破をかけていただいたんですけれども、実際の仕事量は多い、人は足りない、結局サービス残業になってたら、これは意味がありません、もう本末転倒で、これはやはり課長さんを中心に管理能力の問題だと思っています。ですから、そこの部分で、現にそういったおかしな管理をしていることがあれば、早急にそれは見直しをしていただきたいし、私自身としては、これは管理能力がないというふうに判断せざるを得ないので、そこはしっかりと皆さんから改めて徹底していただきたいし、今、行政改革を含めて、いわゆる県から外に出ている人たちも戻しております。これは、我が県が全国で一人当たりの残業代が日本一で、ただ外に人がいっぱい出ているというのは本末転倒な話でありまして、東京本部も関西本部も、もう半減ぐらい、やっぱりこういうのって、まずは減らして、必要であれば臨時職員さんも含めて増やしていくっていうのは、やり方として適切だと思っています。例えば、東京もいわゆる役所回りをする方が、昨日も聞いたら4人ぐらいでやっていると、他はどうなんですかと言ったら、イベントに人が要るんだと。いや、我々県庁のスタッフはイベント屋さんじゃありませんから、こういったことも今までの考え方をちょっと改めてもう1回見直していただきたいなと思います。
例えば、今まで「マチ★アソビ」なんかには年間約1億円の税金を使ってるわけですね。ただ、これは民間でもできるんじゃないですかと、そういったことも含めて、聖域なく見直していただきたい。また、マラソンの部局も大変な残業をされている。そういうイベント事で、何か県がそういった状況になっているっていうことは、税金を使って何かをするというのは、もちろん健康だとか、にぎわいだとか、観光戦略とかっていう意味では、非常に良いコンテンツだとは思いますが、これを民間にやっていただけないのかとか、先般もタイに行って、大塚製薬のタイの社長とお話ししたら、大塚さんは「ポカリラン」というのを世界中で展開されているということでございまして、こういったことも、もちろんプロポーザルで御提案いただきながらやるとか、民間の皆さんと一緒になってやるとか、こういったことも、ぜひ前例にとらわれずに、やっていただきたいなと思っています。
まとめますと、県がやること、県がやらなきゃいけないことは何なのかということと、もう一つは、外郭団体でやるべきことは何なのか、もっと言えば、民間に外注できることは何なのかっていうことを、今一度、皆様方の部局でやられている事業の見直しも行っていただきたいと思います。来年度に向けては、皆様御承知のとおり、政策に合わせた形での組織再編をさせていただくことになっております。例えば、プロモーションにいたしましても、セールスにいたしましても、どこまで県がやるのか、どこまで外郭団体がやるのか、どういう形で民間と協力するのか、こういったことを今一度リフレッシュして、考え直していただくっていうことでありますし、様々な組織を県に戻すということも今回の組織再編でやらせていただいておりますし、今までのある種、焼け太りとは言いませんが、ちょっと広がり過ぎた外郭団体を一つにするとか、効率的にするとか、こういったことも含めて、皆様方各部局のみならず、また今後は縦割りではなくて連携しながら、相乗効果が得られるものは一つにするとか、こういったこともお願いしたいし、今回の組織再編で予定しております、知事公室におきましては、改めて俯瞰的にそういったこともやれる担当者も置きたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
もう一、二分ですが、2025年は、ちょっと気が早いですけど、私ども大阪・関西万博もございますが、国際宇宙博(ISTS)、食育推進全国大会、こういったことでございまして、農林水産省の局長さんからは、食育っていうと何か教育、子どものエデュケーションという話になるんですけど、途中から、大人の食育みたいな言葉も飛び出して、ぜひアップグレードした良いものにしてくださいと、私ももちろん望むところで、海外も含めて、フードエデュケーションっていう中でも、フードロスの問題やフードテック、またビーガンやグルテンフリーやハラール、いわゆるフードダイバーシティだとか、こういった形でいろいろ展開していきたい、こんなお話で、また御協力をお願いしますというお話もさせていただきました。またJAXAにおきましても、山川理事長にもお目にかかって、徳島の小学生が作った「H3ロケット打ち上げ頑張ってください」っていう人形を渡したら、非常に感銘を受けられて、この件につきましても、内閣府の事務局長とも議論させていただきましたところ、ぜひアップグレードした国際宇宙博(ISTS)にしていただきたい、こんなお話も頂きました。もちろん気が早いですが、こういった準備もしっかり万端に今年しなくてはいけないし、たくさんこの度の予算に盛り込んでおりますので、何とぞお力添えを皆さんにお願い申し上げまして、私からの御説明、情報共有とさせていただきたいと思います。以上です。

<菊地政策創造部長>
本日の議題は以上ですが、ほかに何かございますでしょうか。
それでは、以上で庁議を終わります。
 

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