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令和3年9月6日(月)18:29~

<板東政策監補>
これより庁議を開催いたします。
本日の議題は「令和4年度当初予算編成方針について」でございます。
最初に、知事からお願いいたします。


<飯泉知事>
いよいよ令和4年度の当初予算、作業がスタートとなるところであります。
これは皆さん方もご存じのように、かつてはもう一ヶ月後のスタートだったんですね。しかし若手のタスクフォースからの提言を受入れまして、予算編成作業が働き方改革に大いに反するというお話がありました。
その中でまずは作業日程の平準化。これを図るために3年連続での前倒し、一か月半させて頂くと共に、例えば枠査定を大いに導入をしていく。徳島をはじめ、財政規模の小さいところというのは1件査定が大体原則なんですね。私は山梨県、大体徳島県と同じ財政規模、5千億。当時5千5百億。当時の徳島県も5千5百億、平成5年のことですね。全部、夜食のラーメン1杯でも査定するということもよくあったんですね。また逆に埼玉県の財政課長、2兆円の予算ですから、とてもじゃないけど1件査定難しい、枠査定。その両方を経験していただけに、若手の皆さん方のご提言に対して、じゃあ枠査定をどんどん導入。ただし、枠査定にしますと、それぞれの例えば個所付けをはじめとして、いいかげんになってくる、アバウトになる。ということがあるので、これは全て財政課との執行協議。これをかける。こうしたルール。つまり財政規模の大きいところと、小さいところのいいところを全部とったのが、今回のこの予算編成のあり方ということで、働き方改革。若手の皆さん方のご意見を120%、もっと言うともう一つあるんですね。サマーレビューなんとか縮小してくれないかという話があって、もともと私が知事になった最初の頃は、サマーレビューなんか無かったんですね。ところが各部長たちから、いきなり知事査定だと厳しいんで、場合によって根底から覆されてしまうと、1年間その日を待たなければいかん。そうした意味で夏に1回「あらごなし」してくれんだろうか、そうしたことで、サマーレビューを入れさせて頂いた経緯があるんですね。しかし担当者の皆さんにとってみると、ちょうど5月末までの決算、出納整理期間を経てやれやれと思って決算作り始めたところでサマーレビューと、もうええ加減にしてくれよ、というのが実はそこ。そして、ますますみんなが精緻にしていくもんですから、今度は企画部門、こちらの方でもギリギリ、そしてその中で知事に上げていくもの、ここは財政当局の方が「あれはアカン」「これはイカン」という話があって、私も部長の時なんかはいろいろ意見を申し上げたところでもあります。ということで、サマーレビューも若い人たちがそうおっしゃるんだったらということで、廃止させていただいて3年になったところでもあります。ですから1発勝負ということもある訳であります。
ただし枠査定を多く導入することによって、しっかりとその枠の中で、その後も考え、あるいは県議会での議論、あるいは世論、こうしたものを見ながら、執行協議という形でやっていける。この利点も時の利を得る形となり、今の形をとったところでありますので、今回につきましては3年次目となりますが、この形を踏襲していっていいのではないか、このようにまず思っています。
ただ気になるのはあとは財源。これだけコロナでもって予算を使いまくってしまった日本国として、さあ我々地方の方にお金を回すことができるんだろうかということで、ここは知事会長として、特に令和3年度、骨太の方針2021をつくるときに、総務大臣あるいは総理に対しまして、地方一般財源総額実質同水準ルール、これをぜひ、これからも数年よろしくと言った点、ここは打ち返しがそのようにしていこうと言うことがあったので、まあ5割は安心をしているところではありますが、残りの5割はそうは言っても最後に「無い袖は振れんわ」。
次の総理が一体誰になるのか、総選挙後一体どうなるのか、あまりにも不確定要素が多すぎる部分があるわけですので、あまり安心しきっていると思わぬしっぺ返しを食らうことがありますので、ここは慎重に。でも事業の企画については大胆に出していただけるようにお願いをしたいと思います。
といえども三つの国難、新型コロナ、人口減少、災害列島、さらには世界的に今、しのぎを削っている未来技術であるGX、あるいはDX、これらは国としても同じこととなりますので、しっかりとそのモデルを取っていくことによって、多くの財源を得ることができる。地方単独ではなく、しっかりと国のモデル事業を取っていくことによって、財源、その確保もできるということになってきますので、こうした点、とにかく先取り先取りの対応、これをしっかりと、そしてそれぞれの部局において、その芽だしも行って頂きたいと思います。
さあ、アフターコロナ俯瞰をする、そうした令和4年度当初予算となるように、この点につきましては若い皆さん方にも大いにハッパをかけて、そして希望を持った予算としていただけるように、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
私の方からは以上です。


<板東政策監補>
ありがとうございました。
続きまして、財政課から説明をお願いします。


<岡財政課長>
財政課長の岡でございます。お手元にございます資料、A4縦1枚ものの「編成方針のポイント」によりまして、具体的な点を御説明いたします。
資料の中央部分、編成方針をご覧ください。来年度当初予算は新次元の分散型国土創出に向けた施策推進に重点を置いた編成となるところでございます。要求に当たりましてご留意頂きたい点が3点ございます。
1点目、「新次元の分散型国土創出に向けた施策の推進」ですが、まず三つの国難対策については、これまでの取組成果や課題を検証し、アフターコロナを見据えた徹底した事業の見直しと深化を図るとともに、国の予算動向を注視し、有利な財源活用をお願いいたします。加えて「3つの推進本部」を活用した部局間連携により、世界的課題「GX」と「DX」を推進エンジンとした「新次元の分散型国土創出」に資する新たな事業発案をお願いいたします。
2点目、「不断の歳入歳出改革」ですが、既存の事業においては特にアフターコロナを見据えた事業の徹底した見直しをお願いいたします。また、施策の実施に予算が伴う固定観念の脱却など「とくしまスマート予算事業」をさらに進めて頂くようお願いいたします。
3点目、知事から今決まったところでございますが「働き方改革の徹底」というところで、編成方針の早期発表に加え、枠査定の継続や予算発表資料の重点化など、引き続き働き方改革の徹底を行うこととしております。
資料の下段、来年度予算の要求基準のイメージをご覧ください。維持補修費については前年度比+5%とし、それ以外の経費についてはマイナスシーリングを撤廃し、全て前年度計上額以内とさせていただいております。その上で、右側一番上でございますが、3つの推進本部の取組と連携した特別要求枠「新次元の分散型国土創出枠」を設定するとともに、事業見直し推進枠を設け見直し額の2倍となる新規事業要求枠を確保いたしますので、積極的にご活用ください。
なお、公共事業等については国の動向を踏まえて別途お知らせをいたします。
一番下、今後のスケジュールでございますが、11月2日を要求書の提出期限とさせて頂き、1月中旬頃に知事査定をお願いしたいと考えております。それでは、新次元の分散型国土創出と健全財政の両立に向けて、御協力をお願いいたします。私からの説明は以上でございます。


<板東政策監補>
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、ご質問等はございませんか。
特にございませんか。

ないようですので、本日の議題は以上でございますすが、その他、こういう機会ですので、何かほかにございますでしょうか。

それでは以上で庁議を終わります。


<飯泉知事>
それではいよいよ我々が全国知事会に提言をし、国策ともなった新次元の分散型国土創出。この具体的な実現に向けて、アフターコロナをしっかりと俯瞰をし、三つの国難の克服、そして二つの未来技術、これをあらゆる分野に駆使をしていく、こうした令和4年度当初予算、いよいよ編成スタートとなるところでありますので、しっかりとこれらに、そして未来志向で臨んで頂きたいと思います。
私の方からは以上です。がんばってください。

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