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令和3年3月15日(月)11:32~

(北川政策監補)
ただ今から庁議を開催いたします。
本日の議題は、「『未知への挑戦』とくしま行動計画」の変更についてでございます。それでは、事務局から説明をいたします。

(永戸総合政策課長)
それでは、お手元に配布してあります資料、こちらの縦長のカラーの資料でございます。「『未知への挑戦』とくしま行動計画」の変更についてをご覧下さい。
では、1枚おめくり下さい。まず「1見直しの内容」でございますが、令和4年度までの県政運営指針であります「『未知への挑戦』とくしま行動計画」につきまして、令和3年度に向けた見直し案を先の県議会2月定例会において議決いただいたところでございます。
今回の見直しにおきましては、下にお示ししておりますイメージ図のとおり、「WITHコロナ」から「アフターコロナ」を俯瞰して、新型コロナをはじめとした「3つの国難」、こちらに的確に対応するため、本計画の「行動計画編」の構成事業を重点化し、「デジタル社会」と「グリーン社会」の実装を「2つの推進エンジン」として集中的に取り組むこととしたところでございます。
もう1枚おめくり下さい。「2主な見直し項目」でございますが、「ニューノーマル仕様」をはじめとして新たな手法によりまして取り組む項目など、今回の新たに見直す項目につきまして、3つの分類で説明し、お示ししているところでございます。
最後にその下の「3行動計画編の構成事業等の『重点化』」をご覧下さい。
令和2年度の行動計画編の構成事業は、左下にありますように922項目でございましたが、これに先程説明いたしました数値目標の見直しや新規項目の追加などを行った後、新型コロナによる価値観の変容、そして、新たな日常「ニューノーマル」に適応しつつ、「3つの国難」打破に向けて集中的に推進すべき339項目を絞り込んで、こちらを新たに重点項目として設定いたしました。そして、「デジタル社会」と「グリーン社会」の実装を効果的なツール、すなわち「推進エンジン」として強力に推進することとしております。
詳細につきましては一緒に配布してあります別冊資料をご参照いただきますようお願いします。私からの説明は以上でございます。

(北川政策監補)
この件につきまして何かございませんでしょうか。
それでは、知事からご指示をお願いします。

(飯泉知事)
はい、今、説明がありましたように、県議会2月定例会これを経た形で、今回の「『未知への挑戦』とくしま行動計画」こちらを変更し、確定をしていくこととなります。
それで今回、全面的にこれを改定した、そうした点の背景などについて、いわゆる「ポリシーメイキング」のときのその「ポリシー」の背景の部分ですね、こちらを県議会の代表質問でもお答えはさせていただいているところではありますが、再び皆様方にお伝えし、そしてこれを計画を進めていくにあたっての「バックボーン」としていただきたいと思います。

 まず、この「『未知への挑戦』とくしま行動計画」という名前、これはもとより私が先の知事選を戦うにあたって、公約としてまず掲げさせていただきました。
まさに「人口減少、災害列島」、「二つの国難」これに対峙する中で、なかなか地方創生もうまくいかない、国土強靱化も進まない「未知の世界」が来るんではないか。そして、その一方で、地球温暖化、気象などが例えば、台風が巨大台風になる、
線状降水帯はもとより地震と同時に来る。こうした点が予知をされ、あるいは現実その徴候があったものですから、そのような形にするとともに、そうした中で、例えばこれまで地方というところは、人口減少もそう、過疎化もそう、少子高齢化もそうでありますが、必ず課題先進地域、非常に頭が痛い、悩む、こうしたことが言われていたんですが、しかしその課題を真っ先に解決すれば、いずれは大都市部においても、そして首都東京においても同じ現象が来る。
であれば、最初にその課題を解決をし、処方箋を打ち出したところが「ジャパンスタンダード」を築くことになる。つまり、政策を誘導することができる、リードすることができる「課題解決先進県」になっていこうではないか、まさにそのとき掲げた標語が「ピンチをチャンスへ」ということでありました。

 最初に言ったときには多くの(方から)、これは別に県庁の中だけではないんですが「知事、何言っとんなと、ピンチはピンチじゃ」と。しかし、今は企業の皆さん方も県民の皆様方も大きなピンチが来れば来ただけ、「なあ知事、ピンチはチャンスだよな」、ましてや企業の皆さん方におかれては、今こそ新たなチャレンジをしたい、こうしたかつて徳島が築いてきた「進取の気質」、こうしたものがまさに具現化をするようになってきたところであります。
そうした中で申し上げてきたところではありますし、またさらには、ピンチをチャンスにということであれば、「地上デジタル放送」。確かに茶の間から紅白歌合戦に投票ができる、いいことずくめかもしれませんが、アナログであるがゆえに、10チャンネル見えていた徳島、放送法上は3チャンネルしか見えない。全国で一番チャンネル数の少ない県でも、県民の皆さん方はそんなことは全然承知してないわけでありました。
そこで、ピンチをチャンスにということで、これを10チャンネルを見えるようにするためには、全県をケーブルテレビで引く必要があるであろうと、これはちょうど部長の時代から、情報通信担当も当時、県民環境部長でありましたが、各市町村の皆さん方にもご協力を依頼をし、そしてその後、約10年かけて全県、これをケーブルでつなぎ、後発の利で「光ファイバー」で繋ぎ、これが「四種の神器」を生むことになります。そして光ブロードバンド環境を徳島が全国で唯一作り上げることができた。こうしたことで、今で言うところの「DX」の先駆けをここに作ることができました。
またさらには、「環境首都とくしま」、これが平成15年度の5月1日に知事選を戦ったときの、まさに大きないわゆるマニフェストの一つに掲げたところであります。今はそれとともに、34道府県、そして200の企業が合わさる「自然エネルギー協議会」の会長県を長らく務めてきたところであります。
自然エネルギー、これを国のエネルギー基本計画の中に意欲的な目標、これを立てるべきである、ということであれば、言い出しっぺではありませんが、やはり徳島が全国をリードする必要があるということで、断トツな形で今、こちらも展開をする。
さらには自然エネルギーだけではなく、究極のエネルギーである「水素」、こちらについても導入の促進を図ることはもとより、県民の皆さん方に見える形をとっていこうと公用車の燃料電池自動車の導入、今では全国初、パトカーまで燃料電池車となったところであります。また、空港にはフォークリフト、そして、いよいよ今度は「燃料電池バス」。
しかも平時の対応だけではなく、常に徳島が考えるのは「一石二鳥ならぬ三鳥、四鳥」ということで、いざ発災となったときにも、「動く大きな発電所」となるような形で、そしてメガソーラーなどからも直接これを充電するような形、これができる形での実証も既に行い、少し早すぎたが故に、それから5~6年経って東京がやったときに全国報道などにも出たところでありますが、徳島がやったときはあんまり報道されなかったんですよね。とういうことで後で言われたのが「早すぎる」という話も言われたところであります。

 しかし今では、これに新型コロナウイルス感染症が加わり、この三つの国難に対峙するだけではなくて、これまでの常識がまさに全く通用しない。
例えば、人に伝えるんであれば対面で、100人よりは1000人、1000人よりは1万人、1万人よりは100万人を集めた方が効果的。今そんなことはまさに自殺行為となるところでありまして、オンラインでいかにやっていくのか、オンラインへオンラインへと。
でも徳島では、オンラインと感染状況を防ぐための新しい生活様式、これを、企業の皆さん方にも率先導入をしていただくための導入応援の助成金を出していくなど、その体制も整えることによって、全国の先陣を切って、リアルそしてオンラインの「ブレンディッド」で行うという新しい形、あるいはこれに事前に撮っておいたビデオ分を加えればトリプルの形で、しかもいつでも見聞きすることのできる「オン・デマンド」にしている。
こうした発想も、デジタル先進エリアでなければ、まずは気づきとして起こってこないところでありまして。今言うところの「DX」の体制も整ったところであり、自然エネルギーの導入促進、あるいは環境首都といった観点では、今も「グリーントランスフォーメーション・GX」、こちらについてもその様々な先人あるいは様々な事例、こうしたものを築き上げてきているところであります。

 そこで、それぞれのファクターが全て揃った今の状況、全国ではこれが全て課題となっているところでありまして。三つの国難にどう対峙していくのか、これを「縦軸」に、そして「横軸」としては、これは日本だけではなく、世界的な課題となる「DX」そして「GX」、この二つの未来技術。これはピンチにもチャンスにも様変わりするものでありますが、これら全てをチャンスに切り替えていく、これが重要である。
つまり、この三つの縦軸と二つの横軸をいかにマトリクスに、そして平面的ではなく3次元立体、さらにこれに次元を加えることによって4次元の対応を可能とするものでありまして、今回確かにこの計画についてはこうしたペラ、2次元の媒体ではありますが、実際これを俯瞰するときには、4次元としてこれを見ていただく。そうなるとVRのゴーグルをかけなきゃいかんわけですが、こうした形で今回全面的に改定をさせていただいたところでありますし、それに合う形でのポリシーメイキングをしていっていただく必要があるところであります。

 そこでこれまで、これも徳島が先陣を切って例えば、地方創生が出たときの「vs東京」これを考えた若手のタスクフォース、やはり時代の変化、これをしっかりと察知をし、皮膚感覚として政策形成をしていくためには、時代の最先端「何とかの申し子」という言葉がありますが、こうした若い世代の皆さん方、これは県庁だけに限らず、市町村、あるいは関係団体、皆さん方を集めたタスクフォースをより駆使し、今申し上げたこの行動計画の背景といったものをしっかりと理解をしていただいた上で、それぞれの皆さん方の皮膚感覚。これによって政策形成を進めていただきたいと思います。

 ということで、今回のこの行動計画。確かにこれまでにない改定の手法をとったところでありますし、まだまだ残された部分がたくさんあるわけでありまして、まずはその「三つの縦軸」と「二つの横軸」、そして「次元的なもの」を俯瞰をする、それを行わなければならない点を改定をさせていただき、残りについては次に、時の流れがWITHコロナから恐らくそう遠くなく、ワクチン接種が全国民に行き渡れば、「アフターコロナの時代」がもう目の前に来ることになりますので、そこに向けて、さらにこれをしっかりと改定をしていただき、少し時差を付けて行っていただくようによろしくお願いを申し上げたいと存じます。
今回の改正に当たりまして、少し皆さん方も「あれっ」と混乱もあったかもしれませんが、そうした想い、あるいはそのバックボーンを伝授させていただきましたので、これをさらに皆さん方の組織、そしてまた、関係団体、事業者、そして県民の皆様方にもお伝えいただきますよう、よろしくお願いを申し上げまして、私からの指示とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

(北川政策監補)
ありがとうございます。
各部局におかれましては、知事からのご指示を踏まえまして、計画の推進に取り組んで頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、本日の議題は以上でございますので、庁議を終わらせていただきます。
ありがとうございました。

「『未知への挑戦』とくしま行動計画」令和3年度版について

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