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令和3年2月4日(木)9:31~

(北川政策監補)
皆様おはようございます。ただ今から、庁議を開催いたします。
本日の議題は、「令和3年度15か月予算(案)」についてでございます。
それでは、知事からお願いいたします。

(飯泉知事)
いよいよ令和3年度、このWITHコロナからアフターコロナをどう俯瞰していくのか、大変重要な予算となる令和3年度予算案、こちらの今日は発表となるところであります。今回は言うまでもなく、新型コロナはもとよりのこと、「三つの国難打破!15か月予算」こう銘打って編成をさせていただきました。
先にご議決をいただきました緊急の1月補正予算、そして今回、国の3次補正、これに呼応する形での2月の補正予算、そして令和3年度当初予算。この3つを合わせて15か月予算と。

 では、どんな形になったのか、金額から見ていきたいと思います。
まず、この15か月予算、全部で5,578億円となりました。比べるのは昨年の14ヶ月予算との対比ということで、こちらにつきましては334億円増、6.4%増となったところであります。
15か月だと分かりづらい、やはり当初予算対比でといった場合、令和3年度の当初予算5,147億円。では、対前年ではどんな状況なのか、対前年では90億円そして1.8%の増となったところでありまして。
実は昨年の当初予算。こちらは私が平成15年の5月18日、徳島県知事就任をさせていただいて以来、昨年の当初予算は過去最高のものとなりました。そして今の数値でありますので、過去最高を2年連続で更新と、なることとなります。

 また2月の補正予算、国が大規模な3次補正、こちらを編成をした。特に全国知事会の提言から、3か年の緊急対策の後継として「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」となったところでありまして。積極的に国土強靱化、これを行っていこう、また、将来に展望をしっかりとできる日本にしていこうと積極的な予算編成が行われましたので、当然のことながら、2月補正予算375億円というのは、過去最高の実は県政史上最高の金額となるところであります。

 では、この予算を使って何をやっていくのか。銘打ったのはもちろん「三つの国難打破」ということでありまして。特に新型コロナ、ワクチン接種もいよいよ始まってくるということがありまして、やはり将来に向けての明かりが少し見えてきたんではないか、WITHコロナからアフターコロナへと。しかし、なかなか、緊急事態宣言が1か月延長となったところであります。

 東京商工リサーチなどの状況を見ておりますと、過去最多の倒産件数、コロナ倒産、飲食業がナンバーワン、アパレルが2番と、このようになってきているところでありまして。
これは緊急事態宣言が発動されていない徳島においても、傾向についてはやはり似たようなものになってくる恐れがあると。

 実はコロナの新規感染者数、その数がどのくらい発生したのか、毎日日本列島47都道府県、地図が書かれてその数字が入ってくるわけで、昨日の数値では、徳島はいわゆる「白抜き」「ゼロ」ということがあったわけでありますが、もう一つ実は数字があるんですね。
これは「倒産件数」というものでありまして。全国をやはり色分けをして、徳島はこの統計上は「3」ということで、一番少ないのが「1」の山梨、「2」の鳥取、そして徳島は3番目タイとなっているところであります。

 こうした形で、やはり様々なコロナの影響といったもの、そして、毎年のように大規模な災害。つい先般、皆様方も驚かれたと思うんですが、突然、徳島で表層地震こちらが起こりまして、震度3。そしてその状況、日付変更線を越えたら、今度は栃木で震度4。今まではどちらかというと、1日から2日空けて大きい地震が繰り返すパターンが大きい。それで日本列島をぐるっと回るわけなんですが、立て続いて、西と東で起こると。
これはどう考えても、南海トラフ、あるいは首都直下型地震が近いということを表しているんではないか。こうした点を考えて、今回の「三つの国難打破」、これを掲げさせていただきます。

 これを大きなテーマとして、さらにこれに横軸として加わってくるのが、言うまでもなく、一つはデジタルトランスフォーメーション。5Gをはじめ、これらの未来技術と言われるものを、もう現実のものとしていかに駆使をしていくのか。特に5G、ローカル5Gを総務省に提案をしてこれが制度となり、徳島県はその第1号として28GHz帯、これを活用するものをこの万代庁舎、そして、中央テクノスクール、さらに使い勝手の良い4.7GHz帯、こちらを今度は、工業技術センターをはじめ、8つの公設試験研究機関などに、そして特に病院、日本で最初に4K動画、これを5G伝送を行いました県立海部病院と中央病院、こちらへ。そして、香川病院事業管理者がご尽力をいただき、日本初の医療コンソーシアム、こちらの11病院、そして、13病院に拡げ、こちらにローカル5Gを標準装備をしていく。
これからは「ダ・ヴィンチ(手術支援ロボット)」についても、遠隔の手術、こうしたものも行われる。今のダ・ヴィンチでは少し心許ない3Dでありますので、最低でも4Kと。また万が一、途中で伝送が切れるとこれは大変なことになるわけでありますので、ワイドバンドの5Gではなく、ナローバンドの5Gとなるとやはり、ローカル5Gを活用していく。

 こうした最先端のものをこの徳島から、そして、もう一つは言うまでもなく、「2050年カーボンニュートラル」、「グリーン」ということでありまして。こちらも「自然エネルギー協議会」会長県を長らく務め、そして国のエネルギー基本計画の中に自然エネルギーの導入促進はもとよりのこと、系統接続の強化、北海道胆振東部、あの地震、ブラックアウト、起こってはいけないことが日本でも起こってしまった。こうしたものを直ちに治癒していく。

 さらには究極のエネルギーである「水素」。世界の中で水素、日本がやはりここは頭一つ抜けて走っているわけでありまして、その実装をいよいよ日本初となる、いわゆる生産過程の中から出てくる「副生水素」、これを活用して固定の水素ステーションを作っていただく東亞合成の皆さん方にも決断をいただいたところであり、これを活用し、いよいよ「燃料電池バス」、これを路線バスの中に投入をしていく。
そして「いざ発災」となった場合には、言うまでもなく、大きないわゆる「水素発電所」としてこれを活用することができるわけでありまして、平時・災害時共に、まさにクリーンエネルギー、グリーン化を日本のモデル、そして世界のモデルとして徳島から発信をしていく。

こうした「三つの課題」、「横軸としての二つの技術」。これらを日本のモデル、大いに打ち出していただき、若い皆さん方が昨年5月の段階で36.1%「地方へ転職をしたい」と。
それで昨年6月の4日、これらを受けまして、全国知事会として「新次元の分散型国土の形成」これを掲げたところであります。
この中には三つの処方箋、「中央省庁・本庁機能の地方への移転」、そしてこれに伴う、「名だたる大企業、その地方分散」、さらには若い皆さん方の夢と希望を、就学、就業するなら地方でと、「地方大学の魅力向上」、この三つを掲げ、すでに地方創生第二幕、バイブルと言われる国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略(2020改訂版)」の中にこれらがしたためられ、特に地方の国公立大学の定数増、こちらを2022年度からスタートと。

 これに合わせ、全国知事会、特に私の方から、文科省が一生懸命言ったところでありますがなかなか実現を見なかった、小学校2年から6年までの「35人以下学級」こちらについても40年ぶりの教職員定数改定となったところでありました。
こうしたまさに、これまでの様々な課題、これを未来志向で、そしてニューノーマルという中で、小学校においても「密」状態、これを解消するとともに、しっかりと少人数学級を、そしてこれは我々徳島をはじめ、地方にとってみると、優秀な教職員の皆さん方が「定数がない」ということによりまして、臨時でもって雇い続けなければならない。
「ようやく席が空いたんでどうですか、正規で」、「いや、もう大阪から東京の方から声がかかりました」、泣く泣く見送ってしまう。こうしたものがこれからはなくなり、これにはめていた加配定数、これをまさにさっき申し上げた三つの国難打破、そして二つの横軸、この技術のために人材育成が必要となるわけでありまして、しっかりと教育現場から、これらを駆使をしていく、こちらもGIGAスクール構想と共に、打ち立てることができたところでありまして。

 これからはそうした政策提言が実ったものを、実装に移す時代となったところでありますので、各部局において、今申し上げた大きな基軸、今日はこれ予算の発表ではありますが、今後、「行動計画」、あるいは地方創生第二幕となる「総合戦略」、様々な計画の中にも、これまでとは全く違う、もっと言うと、これまでのものについてはもちろん評価はするとしても、やはり、未来志向でしっかりと県民の皆さん、事業者の皆さん方に、「今後日本は大丈夫なんだ」、「こういう方向で進めていけばいいんだ」、こうした点を実感をいただけるように、あくまでも今日の予算の発表は、その第1弾に過ぎないところでありますので、しっかりと今申し上げた点、これを咀嚼をしていただいて、今後の計画の策定などにしっかりと活かしていただきたいと思います。

 是非、よろしくお願いを申し上げまして、少し気合いが入って長くなりましたが、私からのご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

(北川政策監補)
ありがとうございました。本日の議題は以上ですが、ほかに何かございませんでしょうか。
それでは、以上で庁議を終わります。

(飯泉知事)
それでは、新しい未来の幕開けとなります。どうぞよろしくお願いいたします。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
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