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〈司会:山本政策創造部長〉
皆さん、新年あけましておめでとうございます。ただ今から、平成31年第1回目となります庁議を開催いたします。
それでは、早速、知事よりご挨拶をよろしくお願いいたします。
〈飯泉知事〉
改めまして、皆様、新年あけましておめでとうございます。
今回も暦通りということで、「まだ、疲れが取りきれてない」という方もおられるかもしれませんが、そうは言っても、いよいよ、平成31年がスタートとなったところであります。
まず、干支の話から入っていきたいと思います。今年の干支は、「亥(いのしし)年」でありますが、ただの「いのしし」ではないですね。「己亥(つちのとい)」の年ということで、「つちのと」、これは、「己」という字を書きますので、「糸へん」をつけると「紀律を正す」という、この紀律の「紀」の字となります。つまり、「己」、これは、今まで乱れてきた状況を紀律をしっかりと正していく、このように言われております。そして、「い」、これは、その「亥」という字だけを見るとなんか、ミノムシみたいな感じなんですが、これに「木へん」をつけるとわかりやすいですね。「中核の核」、つまり、あらゆるエネルギーの凝縮、これを表すところであります。ということで、「己亥の年」は、どんな年になるのか。これまでの色々、様々な状況の乱れを正す。そして、次世代へ向けてのまさに新しい時代の幕開け、これをしていくという年となります。
では、今年を少し俯瞰をするとどうなるのか。この干支のいわれの通りですよね。平成がいよいよ新たな時代へと、元号が5月1日から変わる、まさに日本の新たな幕開け、スタートとなります。また、10月には消費税が10%に上がる。当然、景気の腰折れ対策など、様々な点を、やはり、注意深く、そして大胆に行っていく必要がある。そして、これを財源として、幼児教育、保育の無償化がスタートとなるところであります。そうした意味では、この人口減、「国難」と呼ばれるわけでありますが、なんとしても、少子化対策、しっかりと対策を打っていく必要があるということになるんではないかと思います。
また、統一地方選挙もあるわけでありますが、その後、7月に予定をされているのが、参議院選挙となります。史上初、前回は合区による選挙、徳島、高知、島根、鳥取、合区となって選挙が行われました。戦後は、「参議院議員は、各都道府県代表である」、こうした位置づけ、これも、大法廷の判例の中でかつては書かれておりました。しかし、合区ということで、各都道府県の代表ではなく、こうした意味で、高知県が投票率が全国最下位、そして、その次が徳島となりました。また、鳥取県では初めて、参議院議員を出すことができないということで、全国知事会をはじめ、地方六団体あげて、合区の早期解消を求めて、昨年は、決起大会も行ったところではありましたが、残念ながら、合区の解消には至らない。しかし、緊急避難措置ということで、各都道府県から参議院議員を出せる状況を作ると、こうしたものは、なんとか公職選挙法の改正で行われたところであります。
また、明るい大きな話題としては、いよいよ、今年から3年連続で、国際大会が日本で開催されます。まず、初年は、ラグビーのワールドカップということで、徳島では、強豪ジョージア、その事前チームキャンプが決まっているところであります。否が応でも、ラグビーに対しての様々な熱が高まってくるんではないかと思います。また、来年は、東京オリンピック・パラリンピックとなるわけでありますが、この中では、徳島県は、国の定めたホストタウン、ドイツとカンボジアということでありますが、1月には、フレーゼ会長が、もう間もなくおいでになられまして、そして、柔道のナショナルチームの事前キャンプが決定をする運びとなります。また、これに続けと、カヌー、そして、ハンドボール、また、カンボジアの皆さんと、着々と、事前キャンプ地が徳島に決まろうとしているところであります。そして、再来年は、ワールドマスターズゲームズ。こちらもアジア初となる。そして、徳島県は11競技種目を行うわけでありまして、こうした準備にも、やはり、熱がこもってくるんではないか、こうした年かと思います。
その意味では、インバウンド対策、いよいよ、昨年は、3,000万人を超えたところでありまして、2020年には4,000万人、2030年には6,000万人ということで、徳島阿波おどり空港が、昨年の1月21日から国際空港化をし、連続チャーター、83.8%の搭乗率ということで、これが12月19日から今年の3月30日まで、季節限定ではありますが、香港との間、LCCではなく、フルキャリアであるキャセイドラゴン航空、こちらの定期便が就航しているところであります。
このインバウンド対策についても様々な工夫が必要となります。その意味では、年末、大きな応援が紅白歌合戦の中で出されました。徳島出身の米津玄師さんが初めてテレビに生出演。そして、「実際に言葉を喋られた」、なんていうことが、司会者の方からあったわけでありまして、しかも、「徳島からこの放送を」ということで、皆さんもご覧になられたんではないかと思いますが、大鳴門橋が見え、そして、おじい様へのレクイエムという意味合いもあって、多くのろうそくがある。ここの場所は一体どこだろう。ずっと行くとその背景には、「最後の審判」が描かれている。「なんだこれは、大塚国際美術館じゃないか」っていうのは、まず、徳島の皆さん方は真っ先に気付かれたんではないか。システィーナホールでの放送ということで、ネット上では、すごい反響となりました。特に、2.5億の再生回数となるなかで、この「Lemon」でありますが、中国の方が6割以上、ファンがおられるんですね。インバウンドとして、大塚国際美術館がまさに、「米津玄師の聖地」と位置づけられたところでありまして、多くの皆さん方は、米津玄師は、「ボーカロイドではないか」、「生身の人間ではない」と、こうしたことがネット上ではささやかれていたわけでありますが、この聖地、大塚国際美術館を目指して、中国系の方が多く訪れることは必至となるところでありまして、これは、今の話を聞けば、それぞれの各部局はどういう対策を練れば良いか、お分かりになるかと思いますので、いちいち政策として言おうとは考えておりませんので、しっかりと対応をお願いをしたいと思います。
また、大きな話としては、G20が大阪で開催されます。いわば、関西広域連合として、G20をやるという方向となっているところで、本県職員もそれに参画をしているところであります。その中で、せっかくであれば、消費者担当大臣が20人集まるわけでありますので、これを是非、消費者行政新未来創造オフィスとともに、徳島に誘致することはできないだろうか。いよいよ、その決定が待たれる最終局面が今月となるということとなりますので、さあ、伸るか反るかということになりますが、ここについても、しっかりと対応していきたい。そして、その延長線上には、「今年決まる」と言われる消費者庁の全面移転がどうなっていくのか、まさにこれも勝負の年となるところであります。我々としては、多くの関係者の皆さん方としっかりとスクラムを組んで、まさに、地方創生、地方への人の新たな回帰、これを実現に移していく、その大きな決め手となる中央省庁のまさに、政策創造の場を日本の有史以来初となる、徳島へ持ってくることが、さあ、できるのができないのか、ここも、まさに勝負の年になるんではないかと考えております。
こうした形で、今年は様々なサミット系、これも、ジビエサミットをはじめ、藍サミットなどなど、多くの全国大会も目白押しとなっております。国内外に「徳島」という、この二文字をいかに発信をしていくのか、そして、その総まとめはまさに、地方創生総合戦略第5年次目、最終年次となるとともに、国の方では、政策提言が実りまして、第2期対策を打っていくことが決まってるところでありますので、次の総合戦略に向けて、国がどのような対策を打ってくるのか、是非、アンテナを高くして、そうしたものをどんどん先取りをする素晴らしい新たなる総合戦略、これを打ち立てていく必要があるんではないかと思います。
ということで、まさに干支に示されたとおりの2019年となるところでありまして、その意味では、皆様方、お一人お一人の、そして、組織の力を全てあげて、このまさに「未知の世界」となる、国では、二つの国難、「人口減少」、そして、「大規模災害」、そして、これらを乗り越えていくためには世界を俯瞰していく、その意味では、自国ファーストという風潮を、どう融和に持っていくことが日本ができるのか。そして、あらゆる技術、この集約となる第4次産業革命、IoT、ビッグデータ、AI、これらをいかに駆使していくのか。まさに、我々の前には未知の世界が開けるところでありまして、我々は、「地方創生の旗手・徳島」から、まさに、この未知の世界へ向けた「羅針盤・徳島」となるべく、皆さん方とともに力を合わせていければ、このように考えておりますので、どうか、今年一年どうぞよろしくお願いを申し上げます。
〈司会:山本政策創造部長〉
どうも、ありがとうございました。本日の議題は以上でございますが、他に何かございませんでしょうか。
それでは、以上で、庁議を終わらせていただきます。