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平成23年7月25日(月)9:45~

〈司会〉
 おはようございます。これより庁議を開きます。
 本日の議題は、「いけるよ!徳島・行動計画」についてであります。松野総局長からご説明します。

〈総局長〉
 では、お手元の資料をご覧下さい。今回、次期計画ということで、昨年の4月27日に政策企画会議にて方針を御了承いただきまして、作業を進めて参りましたその結果がまとまりましたので、簡単に御報告をいたします。

 まず、お手元に計画の本体「資料1」の上下巻、それからPR版ということで見開きの「資料2」、それから概要版「資料3」があるかと思います。概要版「資料3」の2ページ、3ページ、それから4ページ、5ページに、全体のポイントが出てございますので御覧ください。まず、計画の基本的な事項・理念といたしましては「『幸福を実感できる!』オンリーワン徳島の実現」ということにしてございます。

 計画につきましては、「中期プラン」を入れた「三層構造」としているところでございまして、2ページの下にピラミッド構造で示しております。それから今回の「中期プラン・行動計画」につきましては、3ページでございますけれど、「4つの視点」と「7つの基本目標」、それから次のページを開けていただきますと、その「7つの基本目標」毎にそれぞれ5から7の「重点戦略」という形で体系を作ってございます。この37の重点戦略の下にそれぞれの「数値目標」がございまして、それが今回795となっております。前回の第二幕の最終年度の時が、ちょうど635ということでありましたので、数としては160増えているという形になっております。

 それから「資料1」に戻っていただきまして、「上巻」の方でございます。今回の計画の特色でございますが、56ページ、57ページで一つだけ例という形でご紹介をしたいと思います。今回は「長期ビジョン」がございまして、その後に「中期プラン」、それから「行動計画」という形で、これまで「行動計画」の中に「数値目標」をずらりと入れていたところを「長期ビジョン」と話をつなぐということで「中期プラン」を作りました。

 今回は、各施策毎に見開きの形になってございまして、「長期ビジョン」が左上にございます。それから「県民の皆さまからの御意見」がございまして、左下に「中期プラン」という形で書いてございます。それから右側のページ、57ページでございますけれども、「行動計画」ということになってございまして、4年間に具体的に進めるものということで、「数値目標」あるいは「行動目標」について、ここに記載をしてございます。

 なお、今回からは、4年間の目標につきまして、単年度ごとに数値目標を定められるものは単年度ごとに定め、さらにそれについてグラフ化するという見易い形にしてございます。

 それから「下巻」をお開きください。6ページ、7ページを参考にご説明したいと思います。これにつきましては、これまで行動計画の冊子の中で一緒になっていたものが、「下巻」という形で独立をしております。ここにつきましても先ほど申し上げましたとおり、各年度毎に例えば第一段階では構想する、それからその後に実際に進めていくということをきちんとわかるようにしてございます。それから、各担当部局につきましても目標毎に決めさせていただいております。これは評価を後でしていく、わかりやすさも取り入れるということで、取組みを進めて参ります。最後の方には「長期ビジョン」全文が参考資料という形で載っております。これで全体を進めていきたいと思っております。説明は以上でございます。

〈司会〉
 ありがとうございました。ただいまの説明につきまして、御意見、御質問ございませんか。何もないようでございますので、それでは知事の方からお願いいたします。

〈知事〉
 今日、こうして新しい4年間の県政運営指針がいよいよ出来あがり、そしてスタートということになりました。

 先般の秋田で行われた全国知事会議でも、知事会の改革プロジェクトチームのPT長として、意見を言わせていただいたんですが、今回、あれだけ大きな震災があれば、この日本の国の復興はもとより、新しい国づくりをしていこうという、そうしたビジョンをいち早く打ち上げて、そしてそこに向かって全力を傾注していく。国も地方も、挙国一致でやっていこうと。これが本来の国のあるべき姿であります。

 しかし、昨今の情勢はもう皆さんもご存知のとおりで、そうした絵が描ける状態では全く無いし、例え描いたとしても、それを実行する意欲というものが全く無いという状況にあります。 

 じゃあ日本の国はこのまま沈没してしまうのか。そうはいかない訳でありまして、47都道府県がある、そして市町村がありますので、地方がしっかりと。「地域主権」という言葉は今は無くなったんですけどね。しかし「地域主権」という言葉まで、「地方分権」から進化をしてきた訳でありますので。やはりここは、国民の皆さんの色々な気持ちをくむ「国民目線」、「地方目線」、「県民目線」という言葉が出てきた訳でありますんでね。

 これを実現するためにも、やはり、まずは47都道府県がしっかりスクラムを組んで、そして出来れば、この国の将来像もしっかりと描いていく。また、その方向性についても具体的な施策を構築していく。そうあるべきだと。そのためには、「我田引水」というものも、本来はそうした点はどうしてもある訳ですが、こうした点はしばらく置いて、日本の国全体のことを考えていこうと。こうした点を申し上げたところ、多くの知事たちからも賛同を得たところであります。

 ということになると、やはりその「処方箋」を徳島がしっかりと全国に発信をしていく必要がある。今回のこの計画は、まさにそれにあたるものでありまして、そうした意味では「3.11」の前から、特に昨年度でもありましたが、県議会からの御提言など、「やはり2025年は少し遠いね」、「やっぱり今は十年先ぐらいで、まず実現可能なところをしっかりと」といった御意見も受ける形で「三層構造」長期ビジョン、中期プラン、行動計画にする。

 しかし、これも行政が描いて、その手法まで描いてしまうというのではなくて、やはり各界各層の皆さん方、あるいは年代についても若い皆さんから高齢者の皆さんまでが、「自分たちの夢」を言っていただこうと。そして、ただ夢を、絵空事を言うのではなくて、そこに向けて「自分だったらこうしたいんだ」と、具体的な点を言っていただこうと。こうしたものをお互いで共有をする形で、今回、新しい「中期プラン」といったものも作り上げたところであります。

 新しい、こうした形での計画でありますので、当然これを実現をしていくためにも、従来と同じ手法ではなかなか難しい。もう今や1千兆円近い長期債務ということになっておりますし、じゃあ世界がもう少し何とかなっているんであれば、日本がここでぐっと堪えて頑張れば何とかなるかなあと。ところがヨーロッパはあの体たらく。アメリカは国債がもうデフォルト寸前。こういう中での急激な円高ということで、そうした意味で、日本の経済が逆にあおりを食ってしまうという状況でもあります。

 こうなると、この点についても、全く従来とは違う発想で行政が考えなければいけない。特に行政にとってみての「コスト意識」。今までそうした点は全く無いと言われたところが、まずはこの「コスト意識」をしっかり考えようと。また、ジャブジャブとお金は幾らでもある、こうしたものの中で施策を考えるのをもう止めようと。お金は、本当に限られている、しかもどんどん目減りをする中で効果を如何に出していくのか。

 「一石二鳥ならぬ三鳥、四鳥」を言って参りましたが、もうこれは当たり前のことで、さらにこの上を行かなければ難しいということで、今ではまさに「歳出の中から歳入を生み出す」という、従来では全く考えられなかった手法、これに徳島は「チャレンジ」をしていこうと。まさに経済波及効果といったものを正面から捉え、「徳島県は民間会社になったのか」と、言われるようなくらいに、これからは、やっていかなければいけない。そして、これをまさに日本の、そして今ではヨーロッパ、あるいはアメリカも、日本に習おうという姿勢に今後、また、なっていくのではないかと思う訳でありまして、そうした意味では、逆にこの大震災後の日本といったものが、かえってそうした「努力・結束」によって世界をリードしていけるような、そうした時代を迎えることが出来るんではないか。しかし、その道のりは大変厳しいということになります。

 皆さま方には、今回のこの計画を着実に実行するということではなく、まさにこれを「叩き台」として、「新しい行政手法」、「新しい日本のあり方」といったものをどんどん作り変えていっていただきたい。これも今日出たら、もうすぐに陳腐化する訳でありますので、あくまでも、これも「叩き台」であるという感覚で、是非、臨んでいただきたいと思います。

 そして結びでありますが、羅針盤無きこの日本の世の中で、あらゆる分野において、もっと言うと羅針盤無き今の世界の中で、と言っても過言ではない訳でありますが、そうした中で「徳島がしっかりやって行くんだ!」との強い意欲、これを持って、是非、臨んでいただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。

〈司会〉
 ありがとうございました。本日の議題は以上でございますが、この際何かございましたら、よろしくお願いします。ご意見等ございませんでしょうか。ないようでございます。それではこれで庁議を終わります。

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