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平成23年10月19日(水)10:00~

〈司会〉
 おはようございます。これより庁議を開催いたします。
 本日の議題は、「平成24年度当初予算編成方針」についてでございます。知事の方からご指示をお願いいたします。

〈知事〉
 おはようございます。さあ、いよいよ新年度予算、来年度予算に向けての編成方針ということになります。

 もう言うまでもなく、今、日本の状況はこの未曾有の「千年に一度の大震災」、また、「百年に一度の経済危機」真っ只中、本当に「国難」の状況にあるわけでありまして、こうなって参りますと、県のいろいろな事業、こうしたもののあり方というものも根本から考え直す必要がある。 そこで、今は「三連動地震」にどう備えていくのか、「安全・安心とくしま」を従来の柱として掲げてきたところでありますが、全く新しい次元の対応が求められるところであります。
 また、「経済・雇用対策」。こちらについても大きな柱としてきたところでありますが、この未曾有の国難の状況にあって、しかも歴史的にもない状況での「円高」、生産拠点がどんどん海外へ移転をしてしまう、この「産業の空洞化」にどう対応して行ったら良いのか。
 従来この二本柱を掲げてきたところでありますが、今後、全く新しい次元での対応が、まさに求められている。

 そうした中、県におきましては、新しい県政の運営指針「行けるよ!徳島行動計画」が、いよいよスタートとなったところであります。こうした県民の皆さんに対して、「『宝の島』であるんだ徳島は」ということを実感をしてもらう。

 また、若い世代の皆さんが、今、世界中で、もうアラブの国では国の体制自体が変わってきている。また、イギリスのロンドンで、来年はオリンピックがあるというのに、ここでも暴動が。そして、世界中の富が集中しているんではないかと言われたアメリカのニューヨークでも暴動が起きる。そうした意味では、いかに世界中の若い皆さん達が、世界の将来に対して夢と希望が持てなくなってきているか。これは当然、日本においても同様のこととなるところでありまして、こうした徳島の、また、日本の、世界の将来を担っていただく若い皆さん方に夢と希望が持てないような国、世界は全く意味がなくなってしまうんではないか。そうした大きな危機にも直面をしているところであります。

 そこで、まずは「隗より始めよ」ではありませんが、徳島の若い皆さん方が、また、県民の皆さん方が、徳島の、日本の将来に対して夢と希望をしっかりと持っていただけるような、そうした施策をやはり着実に打っていく必要がある。その意味で今後の予算編成方針、ここに臨んでくるところでありますが、従来からのこの二本柱、「安全・安心とくしま」と「経済・雇用対策」、こちらの実現といったこの二本柱を更に次元を変えて対応をして行く。
 また、一つ一つの事業について根本的に見直していく。従来の「ゼロベースの見直し」というのはよく言ってきたところではありますが、そうではなくて、一人一人が、やはり職員の皆さんが、何と言っても日々、事業に関わっておられるわけでありますので、「歳出の中から歳入を見いだす」という、いよいよ究極の行政手法、経済波及効果を考える。
 また、施策の「一石二鳥ならぬ三鳥・四鳥」、これはもう言うまでもないところでありまして、例えば、縦割りでなかなか気付かなかった、他部局で進んでいるものについても、類似の事業であればしっかりとそれらを統合していく、場合によっては飲み込んでいく。

 こうした切磋琢磨といったものも、日々行っていただく必要があるわけでありまして、これまで新たな21世紀の行政手法といったものを提言をして、どちらかと言うと日本の地方行政をリードしていった徳島ではありますが、やはりここで一段、次元を変えて対応して行く。その一番の決め手は、やはり職員の皆さん一人一人が、「自らが考えていくんだ」、「自らがまさに頭脳となって、そして行動していくんだ」、こうした思いをしっかりと、また、強く持っていただけるような職場環境、また、今回の予算編成方針にしていきたいなと、このように考えておりますので、今日ここにお集まりの皆さん方は、まさに職員の皆さん一人一人にこうした方針といったもの、また、考えといったものをしっかりとお伝えをしていただく。そして、この国難、まさによく言ってきている「羅針盤無き世」となっているわけであります。あらゆる施策において、「徳島からの提言」という形で日本の、また、できれば世界の羅針盤というものを一つ一つ築いていければなと、そうした新年度予算にできるように、皆さん方には一致結束して、この件について取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

〈司会〉
 ありがとうございました。ただいま知事さんの方から、「予算編成方針」についてのお話しがあったところでございます。次に企画総務部次長の方から、具体的な説明をいたします。

〈次長〉
 お手元に3種類、資料を配付させていただいております。まず、「予算編成方針」でございます。それから、「当初予算要求基準」。それから「平成24年度予算編成方針概要版」という3種類を配らせていただいておりますが、この「概要版」の方で説明をさせていただきます。

 基本的な考え方につきましては、ただ今、知事からお話しのありましたとおりでございますので省略をさせていただきまして、2ページの方をお願いいたします。
 「具体的な取組み」でございます。2ページの一番最初でございますけれども、24年度当初予算は、年間を通ずる総合予算として編成するということで、23年度、今年度につきましては「骨格予算」でございましたが、来年度につきましては「総合予算」ということになります。
 その次のところでは歳出改革、歳入確保対策の取組みをより一層加速させるということ。
 それから、その次につきましては、県民目線によりそのニーズを適切に把握し、迅速かつ着実に効果が発現出来る事業を構築するよう留意すること。
 その次には、知事さんからお話しがありましたけれども、経済波及効果の観点をこれまで以上に重視して、大規模事業の進度調整、部局間を越えた類似事業の統廃合により新たな財源の確保を図る「歳出の中から歳入を生み出す取組み」の積極的な展開を図る。
 大規模な新規事業の着手に当たりましては、緊急性、投資規模、代替施策による対応の可否を厳しく精査するとともに、継続事業の進度調整等による財源確保を前提とする。
 それから、あらゆる分野におきまして「中山間地域の格差是正」の視点を重視いたします。
 それから、既存ストックを徹底的に活用した社会資本整備を推進。更に市町村との財政上の関係のあり方につきまして、新たな視点により検討を行います。
 また、「特定目的基金」につきましては、所管課のみの活用に限定せず、全庁を挙げて最も効果的な活用方策を検討するということとさせていただいております。
 3ページの上の方に参りまして、「社会保障関係費」でございますが、適切な制度運用に努め、年度途中における多額の過不足、将来の負担増が生じないように取り組むこととしております。

 あと、具体的なところにつきましては、①から⑱まで記載のとおりでございまして、一番下にございますが、前例踏襲を打破し、創意工夫を凝らし、予算の質をより一層進化させ、「持続力ある財政基盤」を確立させる取組みを重点的に検討していただきたいと考えております。

 4ページの方に参りまして、「要求基準」になります。要求基準につきましては、2番目のところに大きく3つございますが、政策評価対象事業(新規、継続)、その他の経費の合計は、20億円の縮減ということを目標とさせていただきます。一般公共事業、国直轄事業、県単公共事業につきましては、国の動向を見定めて、別途指示することとさせていただきます。また、別途、徳島の未来創造につながる創意と工夫に満ちた新規事業に対し、「未来創造枠」を設定させていただきます。

 4番目でございますが、今後の編成スケジュールの予定といたしましては、本日の庁議を受けまして、本日11時から「予算編成方針説明会」をさせていただきます。
 要求書の〆切は11月11日、それから知事査定が1月下旬頃、予算案発表が2月中旬頃と、以上のような方針及びスケジュールで、平成24年度当初予算編成作業を進めさせていただきますので、ご協力を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。私の方からは以上でございます。

〈司会〉
 ただいまの説明につきまして、ご意見等ございましたらお願いします。ございませんでしょうか。本日の議題は以上でございますが、この他に何かご意見等ございましたらお願いします。ございませんか。それでは以上をもちまして、庁議を終わらせていただきます。お疲れ様でございました。

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