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平成24年7月2日(月)9:00~

〈司会〉
 おはようございます。これより庁議を開催いたします。本日の議題でございます「この夏の節電対策と徳島県版サマータイム『あわ・なつ時間』の実施」につきまして」県民環境部長からお願いします。

〈県民環境部長〉
 それでは、この夏の節電対策について説明をさせていただきます。
 すでにご存じのとおり、この夏は、全国的に電力需給がひっ迫する見通しの中で、四国電力からも、「7%以上の節電目標」と「計画停電の準備」を内容といたしました「節電要請」がなされ、本県にとりましてもたいへん厳しい状況となることが想定されております。
 本日7月2日から、いよいよ「節電要請」の期間に入って参ります。つきましては、この「節電の夏」、本番を迎えるに当たりまして、「節電対策推進検討会」での協議などを経て、この度、節電対策を効果的に進めるための「アクションプラン」を取りまとめましたので、ご報告させていただきます。当プランに基づきまして、全庁一丸となった対応をよろしくお願いしたいと考えております。詳細につきましては、環境首都課の方から説明をさせていただきます。

〈環境首都課長〉
 それでは、お配りをしております資料をもとにご説明を申し上げます。お配りしております資料でございますけれども、資料1から資料7までございます。このうち資料1を中心にご説明を申し上げます。なお、資料4の方、A3の部で資料1を落としたものがございますので、あわせてご覧頂ければと存じます。

 まず、全体でございますけれども、この夏の厳しい電力需給に対応いたしますため、「新しいライフスタイルへの転換」、それから「省エネ社会の実現」に向けまして、ここの枠内に書いてございますように、4つの視点で県の節電施策をまとめてございます。まず1番の「全庁体制での取組み」でございますけれども、この夏の厳しい電力需給が予想されましたことから、四国電力から国に対しまして、今夏の電力需給見通しが報告されました直後の4月27日に庁内での節電対策等について検討いたします「徳島県節電対策推進検討会」、これを立ち上げまして、職員の皆さまからも節電アイディアを募集するなど、早い段階から準備に取り掛かったところでございます。

 次に「正確な情報提供とニーズの把握」でございますけれども、県民や事業者の方々、冷静な対応を取っていただくためには、正確な情報の提供とニーズを踏まえた施策展開が不可欠であるということでございまして、四国電力の節電要請があった翌週月曜日の「知事市町村長会議」、それから6月の「とくしま環境県民会議総会」、この場におきまして「四国電力から節電要請の内容を説明する場」、「意見交換の場」を設定しました。また、県民や事業者の皆さまからの「問い合わせ窓口」を関係各部に設置しますとともに、商工労働部の方におきまして、県内の中小企業107社に「出前相談」を実施しまして、生の声をお聞きし、これを踏まえた施策を6月補正予算案に盛り込むなど具体的な節電施策に反映するよう務めているところでございます。それから2ページでございますけれども、県民や事業者への幅広い周知広報としまして、県のHPを始め、広報紙「OUR徳島」での広報の他、県管理道路の情報案内板によります節電、それから電力逼迫時の広報を行うこととしております。また、今後もタウン誌などでの広報を含めましてさらに幅広いPRを行っていく予定としてございます。

 次に「攻めの省エネによるライフスタイルの転換」でございますけれども、ご存知のとおり、「徳島夏のエコスタイル」につきまして、今年は例年よりも前後1ヶ月ずつ延長しまして、5月から正式にスタートしているところでございます。また、徳島県版サマータイム「あわ・なつ時間」でございますけれども、今年は本庁以外にも対象を拡大しまして、さらに午後2時から午後4時、これを「節電強化時間」としまして、ピークカットの視点を加え、照明の間引きや消灯、それからコピー機の電源カットなどにつきまして、各課に節電マネージャーを配置するなど徹底したピークカットに努めることとしております他、「電力の見える化」などの工夫も加えた形で、特に節電強化時間における「ワークスタイルの転換」といった視点を加えまして実施することとしております。また、各庁舎の方には、節電を行っている旨の看板の設置とあわせまして、「節電目安箱」を設置しまして、県民の方からも幅広くアイディアやご意見をいただきながら、また、そのご意見をフィードバックしながら取り組んでいくこととしております。
 さらにこのサマータイムにつきまして、各市町村、事業者の皆さまにも呼びかけをいたしまして、各市町村におかれましても午後のピークカットを共通の取組みとして取り組んでいただくとともに、デマンド監視装置の設置でありますとか、それから庁内LANの電力使用量の開示など、それぞれ独自の取組みも行っていただくということになっております。また、事業者におきましてもサマータイム、それから“逆”サマータイム、それから休日の振り替えの他、例えば社内でエコの取組み事例を募集して表彰するような、そういった工夫を凝らした取組みも行っていただくなど、輪を広げているところでございます。なお、市町村並びに事業者の取組み事例につきまして、資料2の方に取りまとめておりますので、ご参照いただけたらと思います。
 次に家族でお出かけをしていただきまして家庭の節電を促す「家族でお出かけ・節電キャンペーン」では、県、市町村の施設はもちろん、今年はスーパーマーケットでありますとか、映画館、それからボーリング場など、「民間施設ともタイアップ」して、夏休み期間中を中心に実施するということにしております。資料3で現在のキャンペーン施設一覧を取りまとめております。また、この他の民間施設ともさらに現在調整を行っているところでございます。これらの他、「CO2CO2(コツコツ)削減コンテスト」、それから「セミナー・フォーラムの開催」等によりまして、「我慢する省エネ」ではなく「攻めの省エネ」について、取組みを広げていきたいということで考えてございます。さらに「打ち水大作戦」、それから「道路照明・トンネル照明の減灯」のほか、「徳島ヴォルティス」、それから「徳島インディゴソックス」とも連携しまして、ホームゲームにおけます電光掲示板での節電PR、それからイベント実施などを「家族でお出かけ・節電キャンペーン」の一環として展開していくこととしてございます。

 最後に「電力逼迫時への備え」でございますけれども、「節電」それから「電力逼迫時への備え」、それから事業者の「経費の節減」といった、「一石三鳥」の効果を目的としまして、県内事業者におけます「自家発電設備の設置に対する助成制度」、それから「スーパーバイザー等の派遣制度」、これらについて6月補正予算案として今議会に提出しているところでございます。また、万一の電力逼迫時には市町村、関係団体、県民に迅速・確実に情報が連絡できるよう、市町村等との連絡態勢の充実を図ったところでございます。
 以上、県の節電施策を取りまとめてございます。以上でございます。よろしくお願いいたします。

〈司会〉
 ありがとうございました。この件につきまして、ほかに何かございませんでしょうか。よろしゅうございますか。それではないようでございますので、知事からお願いいたします。

〈知事〉
 さあ、いよいよ今日から節電の要請期間がスタートということになります。われわれにとってみますと、昨年から徳島県版のサマータイムであります「あわ・なつ時間」を行ってみるとか、あるいは、「家族でお出かけキャンペーン」を行ってみるとか、「耐え忍ぶ節電」から、やはり「楽しく」、そしてこれをまさに「ビジネスチャンス」にしていただこうと、「新しいライフスタイルの転換」だと呼びかけを行ってきたところであります。

 今回の場合は、もちろん全国のそれぞれの電力会社の管内において、例えば節電目標、うちの場合は7%以上ということですが、これもまちまちであるわけでありますし、また、四国電力管内には、何と言ってもわれわれとしてはとにかく回避をしたいという、この「計画停電」、この準備が言われているわけでありますが、こうしたそれぞれの電力管内によってのまちまちの状況の中で、しかし、しっかりとした対応が求められる。とにかくこの計画停電だけは企業の皆さんを始めとする県民の皆さんのためにも何とか回避をする。その意味でも、昨年度以上に一歩踏み込んだ対策が求められるところであります。

 そこで、まず、実質は今日からスタートをいたします「あわ・なつ時間」、徳島県版サマータイムでありますが、昨年は本庁舎のみを対象として行ったところでありますが、これはなかなかいけるんではないか、ということがありますので、県民の皆さんへのサービスの低下、ここが危惧をされるところを極力除いて、やはり多くの庁舎で行っていこうと。今回は本庁舎以外にもその対象を広げるところであります。ただ、やはりしっかりとした目標を掲げなければいけないということで、今年は本庁舎の目標をさらに高めて14%を、そしてそれ以外のところでは10%と決して達成が不可能ではない数字、しかし、これは気を緩めて対応しては中々達成のできない数字を目標として掲げたところでありますので、職員の皆さん一致結束をして、また、こうした対応を行っているということをしっかりと周知も行っていただく必要があるかと思います。

 また、「家族でお出かけキャンペーン」を始めとする、県民の皆さんへの「ライフスタイルの転換」についてでありますが、特にこの点につきましては関西広域連合でも昨年から訴えかけてきた結果、今年度におきましてはまさにこの「家族でお出かけキャンペーン」、名前も体制もそうでありますが、丸ごと関西広域連合の制度となったところでありまして、その意味でも昨年のような公の施設というだけではなくて、民間の皆さん方にもご協力をお願いをしていこうと。例えば、量販店におけるタイムセールスとかですね、そうした形での色々なご協力を頂くと同時に、また、企業の皆さんにはこれを「ビジネスチャンス」にもぜひしていただこうと。新しいライフスタイルの転換を徳島から全国に発信をしていきたいと思います。

 その意味で、皆さま方にも一つ特にお願いを申し上げたいのが、今回の県版サマータイム「あわ・なつ時間」、特に県庁としての対応についてであります。今回、経済産業省、あるいは電力会社の方に問い合わせをしたところ、一番のピーク時間が一体どこなのか、これを電力の逼迫については、やはりこのピークカットが一番有効であると、このように言われるところでありまして、その時間をまずはしっかりとわれわれとして把握をしなければいけない。昨年は大体、日照から見ると2時が一番気温が高いということで、2時を中心に考えて、例えば昼休みの時間をずらしてみたり行ったところでありますが、今回、正確なところをお聞きしたところ15時、つまり3時であるということになりました。であればこの前後1時間、これを節電強化時間帯としようという形で、2時から4時、こちらをその節電強化時間帯と定めたところでありまして、極力、ここについては節電を行う。また、その前後につきましても、さらにその節電に向けての準備の時間にぜひ充てていただきたい。その意味で、今回はお昼休みの時間帯を従来どおりの12時から13時に、逆に言いますと13時から14時までの間を節電強化時間帯のための準備にぜひ充てていただこうと。また、こうした点については市町村に、また、県民の皆さんにもぜひ周知をお願いをいたしたいと思いますし、また、関西広域連合、あるいは四国各県、こうしたところにも既に知事会などでは申し上げたところではありますが、各事務レベルでも、例えばメールやなんかが場合によってはすぐレスポンスが返ってこない、ということも有り得るわけでありますので、こうした点の理解もぜひ求めるようにしてください。

 今回、こうした色々な知恵と工夫を凝らす形で、この厳しい夏の電力需給の逼迫を乗り越えていこうと考えております。しかし、万が一の点もわれわれは考えなければいけません。もちろん想定外という言葉を使わない、といった点がありますので、万が一、計画停電、つまり電力の逼迫の警報が出された場合には、既に定めている態勢をしっかりととれるように、また、その周知を、前日からこれは言われる、そして当日も少し時間を持って発せられるという風に言われておりますので、こうした時間を有効に活用して遺漏のない準備体制をしっかりと組んでいただければと思います。

 以上、今回の夏の厳しい電力需給、この逼迫に対しての対応について申し上げたところであります。この厳しい状況を、しかし、本当に「ピンチをチャンスに」は、今や徳島のお家芸となっているところでありますので、これを契機として、今回の6月補正予算にも多くの県民の皆さん、企業の皆さんへの支援対策を設けているところではありますが、もし、これをご議決をいただいた後には、速やかにこの予算を執行できる体制、これに意を配っていただきまして、この夏の厳しい電力需給の逼迫に対して、乗り越えるだけではなく、新しいライフスタイルの構築を徳島から発信できますように、ぜひ皆さま方には、陣頭指揮をよろしくお願いを申し上げまして、私の庁議にあたりましての発言とさせていただきます。皆さん、この夏、しっかりと乗り切って参りましょう。よろしくお願いいたします。

〈司会〉
 ありがとうございました。本日の議題は以上でございますが、他に何かございますでしょうか。それではこれをもちまして庁議を閉じたいと思います。ありがとうございました。

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