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平成24年10月19日(金)9:45~

〈司会:経営戦略部長〉
 おはようございます。これより庁議を開催いたします。本日の議題は、「平成25年度当初予算編成方針」にいてでございます。それでは知事からよろしくお願いいたします。

〈知事〉
 あらためて、おはようございます。いよいよ来年度の予算編成に本格的に取り掛かることとなります。言うまでもなく、今、日本全体は百年に一度の経済危機真っ只中で起こった千年に一度の大震災。これによりまして国難の状況にあります。しかもこれに追い打ちをかける、歴史的にも最悪の円高。また、夏の電力の需給が逼迫、これを何とか乗り越えたところでありましたが、今度は冬の電力受給の逼迫といった形で、次から次へと課題が降り掛かってくるところであります。しかし、そうした中で、何としても来年度を迎えなければならない。もっと言うと、今年は東日本大震災からの「復興元年」、このようにも言われるところでもありますし、県民の皆さん、特に若い皆さん方をはじめ、多くの皆さん方に次年度に向けての夢と希望を何としても持っていただく、こうした予算編成にしていかなければいけない。そうした中では、本当に大変厳しい状況下での予算編成作業ということになります。

 また、予算については、ただ単にペーパーの上だけでは「絵に描いた餅」となるわけでありますが、しかし、多くの皆様方に「夢と希望を与える」という力もあるわけでありまして、その予算の中に、場合によっては数字、こうしたものの中に“県としての意志”をしっかりと込める必要がありますし、“出来るだけ分かりやすく”といった点も必要となります。 

 また、徳島県では、他県に無い、新しい斬新なやり方に常にチャレンジを行ってきたところであり、例えば、「とくしま“トクトク”事業」、3つあるわけでありますが、これは、今では徳島ではもう当たり前のものになり、従来は予算書の中に数字が無いなんていうのは、「こんなもの予算か」と、実は当初打ち出した「ゼロ予算事業」の時には指摘を受けたところでもありましたが、今では徳島だけでなく全国の皆さん方が、また、国においてもこうしたものの方針、よく似た形で進められているところであり、お金があればどう、ではなくて、どんな事業を行っていくのか、この成熟社会の中で、そのシステムをどう活かしていくのか、こうした知恵を絞り、まさに知恵の出しどころといったことになっております。

 そして、徳島ではさらに一歩進めて、いよいよ究極の予算編成である、「歳出の中に歳入を見出していく取組み」。もちろん「一石二鳥ならぬ三鳥、四鳥」は、これまでも言ってきたところであり、また、「ピンチをチャンスに」もそうでありました。今ではこれは全県下的に、別に県庁ということだけではなくて、お家芸となったところであります。こうした中で、われわれとしては当然、経済波及効果を色々考えていく。これはもう当然のこととして、まさに本当に「歳出の中に歳入といったものを見出していく取組み」、これを今回はシステム的に2つ、政策創造部の設置とともに考えていただいたところであります。

 一つは言うまでもなく、「部局間連携事業」。これについては、民間では色々なプロジェクトチームが立ち上がり、そして予算でしのぎを削る。もし予算が決められた後で事情の変更があった場合には、よそのプロジェクトチームを飲み込むといった形で、その予算を我がものとして、逆にその飲み込んだプロジェクトチームの目的も自ら達成をしてしまう、これは当然のことである。しかし、なかなかお役所の世界では縦割り行政といったこともあって、そういったことは今まで無かったものになりますが、今回の「部局間連携事業」では、他部の事業で自分のところの同じ目的を達成できる、いや、より自分のところの部の方が達成できるんだ、といった場合に、どんどん他の部局の財源はもとよりでありますが、事業に入っていく、もちろん連携という形で聞くと、何となく手を組んでということなんですが、実のところはそうではなくて、お互いに垣根を飛び越して、そしてその事業の精度を高めていく。そして歳出、その中に自分の予算を見出していくという、これも究極の取組みの一つとなります。

 それからもう一つは、「部局長トップマネージメント事業」。これについても“3億円”という枠があるわけでありますが、従来のやり方ですと、こうした「トップマネージメント事業」、以前も岩手県の取組みを、増田知事さんですね、申し上げ、紹介をさせていただいたところではありましたが、大抵は各部局に大体の要求額、それぞれ例えば3千万円とか5千万円、こうしたものを与えた中で、つまり“キャップを被せた中での競い合い”、こうなるわけであります。しかし、今回はこのキャップがない。つまり、“3億円総取り”も可能になるわけでありますし、逆に言うと、“ゼロ”ということもあるわけであって、それぞれの部局長さんたちのまさに「手腕」、「プレゼンテーション能力」が問われるということになり、部局間まさに総掛かりで、部局長まさにそのトップマネージメントを支えなければならない。まさに“競い合い”。ここにも生まれてくるところであります。こうしたシステマティックな形での「歳出の中に歳入を見出す取組み」。今回はまさにチャレンジとなるわけであります。

 しかし、その一方で、徳島の評価といったものも、お陰様で徐々に上がりつつあるところであり、例えば、これが財政力的な評価といった点で、本県の場合には、全国でも少ない「IR」を受ける、つまり県債を発行するときの「格付け」を取っているところであります。同じ「R&I」という会社の中で、国債の格付けがトップの「AAA(トリプルエー)」から、この度「AA+(ダブルエープラス)」に一つ落とされた。では、徳島の格付けはどうなったか。この厳しい状況の中で、特に国の格付けが落ちれば、よその国の関係で言うと地方公共団体も並んで“親亀こけたら皆こけた”で、それぞれ一つずつ落ちる、これが従来のパターンでありました。それだけに今回の「IR」、つまり格付けの見直しについては、われわれとしても総力で臨んだところであり、最終は、ここも私は審査を受ける立場にありまして、ここはやはり、私自身もトップマネージメント力を格付け会社から問われるという形になりました。しかし、この度もこれまでと同じ「AA(ダブルエー)」、つまり徳島県債と国債との格付けの差は、たった一つしかない。こうした点についても、皆さん方はしっかりと自信を持って、そして徳島の名前を全国はもとより、格付けということであれば、これは世界に通用するものでありますので、世界に向けても発信をしていく、そうした気概で是非とも臨んでいただき、県民の皆様方が、若い皆さんも、そして中高年の皆さん方も“夢と希望の持てる”、そうした次年度の予算編成となりますように、ここはあらゆる工夫を、そして「前例無き道」を切り開いていただければと思います。

 結びとなりますが、皆様方お一人おひとりの、そしてその組織力を大いにご期待を申し上げまして、庁議に当たりましての、少し気合いが入って長くなりましたが、私からのご挨拶とさせていただきます。皆さん方、よろしくお願いいたします。

〈司会〉
 ありがとうございました。知事からお話しいただきましたけれども、今、徳島県の格付けにつきまして知事からのお話にございましたとおり、10月4日にR&Iから内示がございまして、AAということで、信用力は極めて高く優れた要素があるということで、方向性についても安定的であるという格付けの評価をいただいたところであるようでございます。
 財政課長から、「予算編成方針」について具体的な説明をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

〈財政課長〉
 それでは、平成25年度の予算編成方針について、ご説明申し上げます。配布しております資料は、3種類ございまして、「平成25年度予算編成方針のポイント」、「平成25年度予算編成方針」、「平成25年度当初予算要求基準」の3種類でございます。

 それでは一枚紙の「予算編成方針のポイント」でご説明申し上げます。まず、左上に記載の「国・地方財政の動向」でございますけども、国が策定しております「中期財政フレーム」では、地方の一般財源の総額について、平成25年度から平成27年度の間、24年度の地方財政計画の同水準を確保するとの方針が明記されているところですが、一方で、その中で地方交付税を含む「基礎的財政収支対象経費」は、71兆円という一定の上限が設けられておりますことから、今後の国の予算編成におきましては、地方交付税に厳しい目が向けられることが懸念されるところでございます。

 次に、右上の「徳島県の財政状況」についてであります。本県財政は、県債残高がようやく減少基調に転じたものの、依然として予算規模の2倍ほどの県債残高を抱えておりまして、この償還に伴う財政の負担というものが重くなっております。24年度の「実質公債費率」につきましては21.4%、全国ワースト2位という非常に厳しい状況でございます。こうした中、昨年7月に新たな「財政構造改革基本方針」を策定しまして、歳入・歳出両面にわたる改革の推進により、3年間で約130億円の収支不足の解消に取り組んでいるところではありますけども、国による地方財政措置が不透明な中、引き続き、この厳しい状況をあらゆる手だてで打破する不断の努力が必要となっております。そこで、平成25年度予算編成に当たりましては、今後の社会経済情勢の変化、国の予算編成、それから地方財政対策の動向を的確に見極めつつ、「既成概念にとらわれない進化する予算編成」を基本スタンスに取り組むこととしております。

 真ん中の囲いの「編成方針」についてでありますけども、まず、全般的事項としまして、左の図のとおり、厳しい状況にありましても、創意工夫を凝らし、重点的・効果的な施策を展開することにより、「いけるよ!徳島・行動計画」の実現を着実なものとすること、そのためには、全庁を挙げて取り組んでおります「財政構造改革基本方針」に基づき、歳入・歳出両面において、財政健全化への取組みをより一層加速させ、持続力ある財政基盤を確立させることが必要であると考えております。
 具体的事項につきましては、まず「行動計画の実現に向けた重点的、かつ効果的な施策の積極展開」としまして、既にオータムレビュー等によりまして、各部局において取り組んでいただいております「部局間連携事業」、「部局長トップマネージメント事業」を挙げております。先ほど知事からもございましたが、この2つの取り組みは、中程より下にありますように、今回から新たに実施するものでございまして、徹底した“既存事業の見直し”を行った上で、さらに部局間で“類似事業を統廃合”、あるいは“競い合って”いただきまして、より良い施策の構築を目指すものでございます。

 次に、「『新たな歳入確保』の展開」としまして、各種関係団体の助成資金の獲得やネーミングライツ等の広告収入による歳入確保に向けた積極的な取組みをお願いいたします。

 3つめですけれども、「『更なる歳出改革』の推進」としまして、「投資的経費の更なる平準化・重点化」、「公共事業を防災・減災対策へ軸足をシフトさせる質の転換」、「補助金等の固定化・既得権益化の徹底排除」の3点を掲げております。これは、職員一人ひとりが担当する分野におきまして、思い切った一般財源の節約、削減を図らなければ、今後の県政運営が維持できなくなるということをしっかり認識いただきまして、所管する事務事業全般、特に「固定化」・「既得権益化」した事業については聖域を設けず、“真のゼロベースの視点”で、各部局が一丸となって見直しに取り組んでいただきますようお願いいたします。

 4つめとしまして、「『新しい行政モデル』の展開」としまして、「とくしま“トクトク”事業」や「歳出の中から歳入を生み出す取組み」等の更なる拡充を挙げております。「とくしま“トクトク”事業」につきましては、新規事業はもちろんですけども、既存事業におきましても、「ゼロ予算事業」、「県民との協働推進事業」、「県民スポンサー事業」の更なる拡充を積極的に検討いただき、また、「歳出の中から歳入を生み出す取組み」として、事業の実施に当たりましては、「経済波及効果」の観点をこれまで以上に重視、大規模事業の進度調整、部局間を越えた類似事業の統廃合等によりまして、新たな財源の確保を図る取組みを積極的に展開していただきますようよろしくお願いいたします。

 次に、一番下の「要求基準」であります。「政策評価対象経費」、「維持補修費」、「施設等管理費」や「一般管理費」につきましては、一般財源ベースで、前年度当初予算額から「20億円」の削減をさせていただきます。「部局間連携事業」及び「部局長トップマネージメント事業」につきましては、「所要額」の要求が可能としております。「公共事業」につきましては、国の動向を踏まえた上で、「別途連絡」させていただきます。

 今後のスケジュールにつきましては、編成方針本文の最後に記載しておりますけれども、本日11時から、各部局の予算担当者の説明会を開催しまして、11月9日が予算要求書の〆切、知事査定を1月下旬頃に予定しております。

 厳しい財政状況の中での予算編成ではございますけれども、創意工夫を凝らし、重点的・効果的な施策を展開しつつ、「財政構造改革」にも、しっかりと取り組んで参りたいと考えておりますので、どうかご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。以上で説明を終わります。

〈司会〉
 ありがとうございました。この件につきまして、何かございますでしょうか。特にございませんでしょうか。特に無いようでございますので、それでは、これをもちまして庁議を閉じさせていただきますのでよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

〈知事〉
 じゃあ、よろしくお願いします。