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平成25年10月22日(火)9:45~

〈司会:妹尾政策創造部長〉
  おはようございます。これより庁議を開催いたします。それでは「平成26年度当初予算編成方針」につきまして,知事からお願いいたします。

〈飯泉知事〉
  いよいよ来年度予算編成作業,本格化ということになって参ります。今年度最初の庁議でも申し上げましたが,今年は本県の命運を決する重要な年。それは何故かというと,平成26年度が本県にとってエポックメイクの年になるからだ。そのためには「なってから動いたのでは遅い。やはり他に先んじるということで,一歩先に動いていこう」このように申し上げたと思います。では,来年度どうなってくるのかでありますが,我々が長らく求めてきました,この夢の架け橋の神戸淡路鳴門ルートをはじめとする本四高速,これがいよいよ全国共通料金の仲間入りをする見込みが濃厚となって参りました。

  当然,これに軌を一にする形で鳴門JCTと徳島JCTが一体化をする。また,松茂にスマートインターチェンジができて空港と高速道路が一体化をする。また,沖洲(外)地区耐震バースもいよいよ出来上がって,東京,四国そして九州を結ぶ大動脈であるオーシャン東九,ここも大型船を迎え入れることができる。陸・海・空全ての体制が大きく変わり,料金体系も変わってくる。今までは,国に作られた障壁によって四国は高コスト構造に置かれた。これが本当に解放される,こうした年になるわけであります。

  しかし,その一方でチャンスばかりではない,大きなピンチもあります。これはいうまでもなく「南海トラフ巨大地震」。我々は備えを進めているところではありますが,刻一刻とその発生が近づいてくることは確実となっています。
また,TPPもアメリカが少し失速をしているところではありますが,オバマ大統領もこの戦線にそう遠からず復帰をして来るであろうということで,このTPPの問題,特に農業などでのいわゆる5品目,こうした点についても「聖域を設けない」という方向性も打ち出されている,大変厳しい状況が出てくるわけであります。

  また,県内の企業,県民の皆様の生活を考えると,ここは総理のご決断がなされたわけでありますが,4月から消費税が8%に上がってくる。こうしたものに対してどう備えていくのか。当然それについては「知恵」と「先立つもの」がいるわけであります。そこで「先立つもの」について,我々としては不安要因があります。それは,交付税の,いわゆる歳出特別枠,こうしたものが設けられてきたわけでありますが,国の8月に出された中期財政計画,こちらによってこれを見直すんだと,こうした動きもあるわけでありまして,我々としては「三位一体改革」これに次ぐ形での大きな財源が失われる可能性が直前に迫ろうとしているところであります。

  こうなってくれば「次元を超えた予算編成」をしていかないことには,これまでのような形,或いは,これまでも色々な新しい工夫を徳島発として行ってきたわけですが,これはもう当然のこととして更なる新しい形といったもの,また,これまでのタブーといわれたものを打ち破って,そして,それが合わさる形としての「次元を超えた予算編成」を行う必要がある。このように考えているところであります。

  その具体的なものとしてどうしていくのか,大きな輪郭の方向性,こちらについて,まず,お話をしていきたいと考えています。当然のことながら各部局だけで,縦割りだけで対応できるそうした今の課題ではありません。部局横断はもとより全庁挙げてということで,こちらも政策監補をトップにするプロジェクトチームをどんどん作り,そして初動が大切,すみやかに対応して実行していく,「創造的実行力」をこうしたところに活かしていかなければいけない。こうした部局間連携になってくる事業,いわゆる「重点戦略事業」とでも呼ぼうかと思いますが,これに対して,まさに新しい形での予算要求枠として設けていきたいと思っております。

  そして,これは去年からですね「この課題を早くやってみたい」,「でもなかなか難しい」,「しかしこれをとにかくやり遂げるんだ」という部局長の(思い)いわゆる「(部局長)トップマネジメント事業」,こうしたものを合わせる形で,しかも要求についてはシーリングを設ける形ではなくて,青天井でここは勝負をしてもらおうと。場合によっては,ある部については満額が取れた,ある部はゼロ,こうしたこともあり得る形で,是非お互いの知恵と工夫をこの機会で競い合っていただきたいと思います。きっとそうしたものの中から新しい形といったものが生み出されるのではないかと思っています。

  それからもう1点。これは国の方が検討を進めている大型経済対策。これは消費税が来年4月に上がるということで,1兆円の減税を含む6兆円の大型経済対策を年末にまとめようと。当然,これは国会の審議を経ることになりますので,実際にこれが分かってくる,或いは,実行に移されるのは新年ということになります。もちろん新年度ということではないですね。とうことでこうなって参りますと,今年度の国は切れ目のない15ヵ月予算,こうした形で補正と新年度の当初予算が一体化で出されて参りました。つまり,これは当然の形となり,その規模が大きくなる。税制もこれに加わるという形になります。

  となれば当然のことながら,本県としても,これは国がその方針を打ち出してから本県も対応してきましたので,1ヵ月短い14ヵ月予算と今年度はなったところでありますが,これをしっかりと頭から飲み込んでいく体制もいるのでないか,つまり14ヵ月予算は当たり前という中で,これを飲み込んでいく,つまりその先取りをするとなると,これは次の11月定例県議会で,11月の補正予算こうしたものを,これは今年度の予算ではなくて,これを含める形での,次年度に向けての予算編成と,こうした形でいくと前回の14ヵ月予算にプラスαという形になってくる,国が15ヵ月であった,(県は)1ヵ月間う~んといったところがあったわけでありましたので,そういった先取りといったものを今回この中に入れる,こうした予算編成はまだ行ったことがないわけでありまして,やはり来年度平成26年度に向けてしっかりと予算面でも対応していく必要がある,このように考えておりますので,今までと少し次元の違った形になってくるわけでありますので,今回輪郭は申し上げたところでありますが,是非皆様がこれに更に肉付けをしていく,ウチとしてはこういった点で次元を超えたんだ,こうした創意工夫を,まさに「創造的実行力」を思い描くだけでなくて,これを具現化していただきたいと思います。

  そうなって参りますと,本当に本県の財政は大丈夫なのか,こうした杞憂も出てくるかと思いますが,こちらについては私がいくら大丈夫といっても所詮は手前味噌になるわけでありまして,これはR&I格付け機関の方,これは国も同じ会社から取っているわけでありますが,これについて今回また格付けが出されました。今回もまたAA(ダブルエー)ということで,国はAA+(ダブルエープラス)我々よりも1つだけ上,更にその上はAAA(トリプルエー)ですから,(本県は)上から3番目の格付けとなり,将来の方向性も安定と出されたところでありますので,皆様に置かれてはしっかりとこうした点もバックボーンとして踏まえていただいて,繰り返しとなりますが「次元を超えた予算編成」そして従来からも言っている「歳出の中に歳入を見出す」これは当たり前という感覚で臨んでいっていただきたいと思いますので,皆様の創意工夫・奮起を大いにご期待を申し上げるところであります。しっかりと頑張って下さい。


〈司会〉
  ありがとうございました。ただ今,知事から「予算編成方針」についてお話がありましたが,財政課長から具体的な説明をお願いします。

〈坂本財政課長〉
  財政課長の坂本でございます。お手元にご配布の1枚資料「平成26年度当初予算編成方針のポイント」に沿って,ご説明申し上げます。まず,左上に記載の「国・地方財政の動向」についてでありますが,先ほど知事からもございましたが,国が8月にまとめた中期財政計画では,地方の一般財源の総額について,平成26年度は,25年度地方財政計画の同水準を確保するとの方針が明記されておりますが,一方で,地方交付税の歳出特別枠について,見直しの方向性が示されていることなどから,来年度の地方財政対策は厳しくなることが懸念されているところでございます。

  次に,右上の「徳島県の財政状況」についてでありますが,県債残高が減少基調となっているものの依然として予算規模の2倍程の残高を抱えておりまして,その償還が大きな負担となっていることから,25年度の実質公債費比率は,起債許可団体となる基準である18%を越える20.8%という状況でございます。本県では,現在,平成23年度から25年度までを対象期間とします財政構造改革基本方針に基づいて,歳入・歳出両面にわたる改革を着実に推進しているところでありますが,国による地方財政対策の動向が不透明な中,引き続き,厳しい財政状況を打破する不断の努力が求められております。

  こうした状況の中,平成26年度当初予算の「編成方針」についてでありますが,まず,予算編成の大きな方向性としましては,(資料の)真ん中の囲いの大きな矢印にありますように,厳しい財政状況にあっても,限られた財源の中で,創意工夫を凝らし,重点的・効果的に各種施策を展開することによりまして,「いけるよ!徳島・行動計画」の集大成となる年にあって,その実現を着実なものとするとともに,課題解決先進県として「新たな政策創造」に果敢にチャレンジしつつ,併せて,将来にわたって「持続力ある財政基盤の確立」を進めて参ります。

  そのための具体的な取組みとしては,(資料の)真ん中の囲いの左側でございますが,「『創造的実行力』による重点的・効果的な施策の積極展開」としまして,新たに創造的実行枠を創設することといたしました。これは2つの事業,1点目が,全庁的な重要課題に複数部局が連携して対応する「重点戦略事業」,2点目が,各部局が直面する課題の解決のために知恵と工夫を凝らして構築する「部局長トップマネジメント事業」からなっておりまして,徹底した既存事業の見直しを行った上で,より良い施策,より重点的かつ効果的な施策の,積極的な提案をお願いいたします。

  2つ目に,「『総合的な歳入確保』の取組み」といたしまして,国や各種団体からの外部資金について,全庁で情報共有を図りまして,先入観にとらわれず,幅広い活用を進めることや未収金削減対策の更なる強化について積極的な取組みをお願いいたします。

  3つ目に,「『更なる歳出改革』の推進」としまして,投資的経費の更なる平準化・重点化,公共事業の「大胆な質の転換」,補助金等の「固定化」「既得権益化」の徹底見直し,を掲げております。

  4つ目の「『新しい行政モデル』の展開」としまして,「とくしま“トクトク”事業」の更なる拡充や,「歳出の中から歳入を生み出す取組み」の徹底を掲げております。新規事業・既存事業を問わず,「ゼロ予算事業」,「県民との協働推進事業」,「県民スポンサー事業」の更なる拡充を積極的にご検討いただき,更には経済波及効果をはじめとする事業の多様な効果の重視,部局間を超えた類似事業の統廃合や効率的執行,既存ストックの最大限の利活用等の「歳出の中から歳入を生み出す取組み」を徹底し,あらゆる事業において,積極的に展開されるようお願いいたします。

  次に,(資料の)一番下の囲いの「要求基準のイメージ」でありますが,26年度当初予算の要求基準としまして,「政策的経費」については一般財源ベースで前年度当初予算額の90%以内,「維持補修費」については前年度当初予算額以内,「一般管理費等」については前年度当初予算額の95%以内としております。一方で「創造的実行枠」であります「重点戦略事業」及び「部局長トップマネジメント事業」については要求上限を設けず,各部局から新たな施策を大胆に提案できるようにしておりますので「メリハリのきいた要求」に意を用いていただきますようよろしくお願いいたします。なお,「公共事業」につきましては,国の動向等を踏まえた上で別途定め,お知らせすることといたしております。

  厳しい財政状況の中,そして不確定要素も多い中での予算編成ではございますけれども,創意工夫を凝らし,重点的・効果的な施策を展開しつつ,財政構造改革にも引き続きしっかりと取り組んで参りたいと考えておりますので,どうかご協力のほど,よろしくお願い申し上げます。
以上で,説明を終わります。

〈司会〉
  ありがとうございました。この件につきまして,何かございましたら,自由にご発言をお願いします。
  よろしいでしょうか。本日の議題は以上でございますが,他に何かございませんか。
  ないようでございますので,これをもちまして庁議を終わります。