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平成28年6月30日(木)13:30~

〈司会:七條政策創造部長〉
 これより庁議を開催いたします。
 本日の議題は、3件ございます。
 まず、「今夏の節電対策と徳島県版サマータイム『あわ・なつ時間』の実施について」、県民環境部から説明お願いします。

〈田尾県民環境部長〉
 それでは、「今夏の節電対策と徳島県版サマータイム『あわ・なつ時間』の実施について」、ご説明させていただきます。
 まず、既に公表されているとおり、今年の夏は今までとは異なり、四国管内での節電要請はないものの、企業や家庭における節電を織り込むとともに、火力発電所の増出力運転により、供給が確保されております。しかしながら、四国管内では昨年よりも供給予備率は下がっていることから、厳しい電力需給環境には変わりありません。
 そこで、このような状況を踏まえ、県としては、「徳島 夏のエコスタイル」、「徳島県版サマータイム『あわ・なつ時間』」をはじめとする、「節電・省エネ対策」に、昨年度以上に、率先して取り組み、また、県民の皆さんにもしっかりと呼びかけていく必要があると考えております。
 皆様方には、市町村や関係機関との十分な連携も含め、全庁一丸となった対応について、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。詳細につきまして、環境首都課から、説明させていただきます。

〈藤本環境首都課長〉
 今年度の「徳島 夏のエコスタイル」については、昨年末のCOP21での「今世紀後半に温室効果ガス排出の実質ゼロ」を目指すという歴史的な合意を受けまして、「“脱炭素社会元年” みんなで!ストップ地球温暖化」をコンセプトとして、5月1日から10月末までの間に、新たなライフスタイルの転換へ県民総ぐるみで取り組んでいくこととしています。
 基本的な取組みとして、室温28℃設定や軽装勤務の徹底、使わない時間帯での照明機器やOA機器の電源オフ、エコドライブの推進などについて、今年度は、国の取組み「COOL CHOICE」、つまり地球環境にやさしい賢い選択とタイアップし、県はもとより、県民や事業者の皆様方にもご協力をお願いしています。
 次に「あわ・なつ」時間についてでございます。徳島から発信して参りました「朝型勤務」が、昨年度から国家公務員においても開始されるなど、全国的に広がりが出て参りました。今年度は、これまでの制度をさらに進化させるため、職員の声を反映し、7時30分から業務開始となる「S勤務」を新たに設け、職員の皆様の多様な働き方に資するよう選択肢を拡充しています。実施期間は、7月から8月末までの2か月間と、勤務時間の前倒しをはじめ、午後2時から4時までの節電強化時間の設定や節電マネージャーの配置などにより、ワークライフバランスの確立や定着節電の持続化をはじめとして、省エネ型のライフスタイルの転換を目指しています。
 次に、「ライフスタイルの転換へアクション!」としまして、夏休み期間を中心として、家族で外出していただき、家庭での電力消費を抑える「家族でおでかけ・節電キャンペーン」を展開いたしますが、今年度は新たに、徳島駅周辺の商業施設にご参加いただき、バーゲンやイベント等の情報を提供するとともに、公共交通機関の積極的な利用も呼びかけて参ります。配付のチラシの裏側に明示させていただいておりますので、ご参考にして下さい。また、今年度は新たに、家庭の中でも、家族がひとつの部屋に集まったり、ご近所同士でひとつの家庭に集まることによりまして、使用するエアコンの台数を減らしていく「おうちで、ご近所でクールシェア」を関西広域連合と連携して、呼びかけて参ります。
 さらに、徳島の未来を担う子どもたちに向けても、後段の「若い世代に向けたアクション!」として、記載のようなイベントを実施して、啓発に努めて参りたいと考えております。最後となりますが、このエコスタイル。これからもどんどん進化させて参りたいと考えておりますので、ご意見、ご提案がございましたら、私どもの方まで連絡をいただけるようお願いいたします。
 説明は、以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

〈司会:七條政策創造部長〉
 この件について、何かございませんか。
 それでは、次に、「平成28年度 サマーチャレンジについて」でございます。
 新たな発想で時代を先取りする施策の構築に挑戦するため、昨年度実施いたしました「サマーチャレンジ」につきまして、今年度も実施して参りたいと考えております。詳細について、総合政策課から説明させていただきます。
          
〈木具総合政策課長〉
 「平成28年度サマーチャレンジについて」説明させていただきます。
 今年度の「創造的実行力」、「県民目線・現場主義」といった視点に立ち、テーマといたしまして、一億総活躍社会の実現に向けた「徳島モデル」、一歩先の未来を見据えた「日本創成への発展的展開」、幅広い連携による事業展開を掲げ、5年から10年先の将来を見据え、先手を打った課題解決に向け、バックキャスティングの視点に立ったマイルストーンを設定し、施策を創造していただくことといたしました。
 また、昨年度からの変更点といたしましては、連携施策を優先させるため、チャレンジⅠとして実施いたします統括本部を各部局のチャレンジⅡより前に行うスケジュールを変更しております。
 このチャレンジⅠ「統括本部」の取組みについてでございますが、現在、特に重点的に取り組む必要がある5つの喫緊の課題解決に向け、各本部長の皆さま方には、リーダーシップを発揮していただいているところでございますが、今年度のサマーチャレンジにおきましては、各部局長ご出席による新たな施策の創造・構築に向けご議論いただき、喫緊の課題解決に向けた迅速な施策の展開、平成29年度に向けた課題解決につながる施策の創造をお願いしたいと考えております。
 次に、チャレンジⅡ「各部局」の取組みについてでございますが、重要施策の新たな展開について、基本的方向性を整理していただき、将来を見据えた目標を定め、平成29年度に取り組むべき施策構築、地方創生の弾込をお願いいたします。
 また、部局を越えた連携に加え、多様な主体と積極的な連携や、戦略的・具体的施策の創造に取り組んでいただきますようお願いいたします。今年度におきましても、時代を先取りする大胆な発想で果敢に挑戦する「新未来創造事業」として、「県民目線・現場主義」のもとこれまでの事業を先駆的、発展的に取り組む「『徳島モデル』発信事業」、「新たな連携」のもと、「先駆的な地方創生モデル」の創造に挑む「とくしま創生事業」、本県にゆかりのある企業をはじめとした多くの企業の方々の新たな協力のもと「とくしま回帰」の流れを創出する「ふるさと徳島応援事業」この3つの事業で選定して参りたいと考えております。
 最後に、新たな政策創造にあたりましては、国と県との役割分担を明確にし、実現に向け必要なものは、緊急提言をはじめ、政策提言につなげていくことや、政策創造、予算編成、政策提言を一連の流れの中で取り組んでいただきますようよろしくお願いいたします。
 なお、統括本部のチャレンジⅠを7月下旬に、各部局のチャレンジⅡを8月上旬に予定しております。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

〈司会:七條政策創造部長〉
 この件について、何かございませんでしょうか。
 それでは、最後に、「消費者庁の徳島県庁における業務試験の開始について」、危機管理部から説明をお願いいたします。

〈小原危機管理部長〉
 危機管理部でございます。まず最初に、消費者庁の徳島移転につきましては、これまで各部局の皆様には、統括推進本部をはじめ、ご協力いただき大変ありがとうございます。検証作業の一環として、7月4日から29日まで、板東長官を含めた消費者庁職員約40名が、県庁10階北側の執務室に滞在して、試行的に業務を実施することになりました。消費者庁職員の方々が、徳島県庁におきまして、日々の業務を支障なく、そして快適な環境で行っていただけるよう各部局の職員の皆様方には、引き続き格段のご協力をたまわりますようよろしくお願い申し上げます。
 少し、細かい話になって恐縮ではございますが、業務期間中、国の中央官庁としてのセキュリティ確保という点から、関係者以外の立入が禁止されることになっており、「試行滞在場所」前の廊下には、平日の8時30分から16時15分まで警備員2名が配置され、入室管理が行われることになっております。10階北側の廊下の利用につきましては、可能な限り避けていただくとともに、来庁される一般県民の皆様にも、トラブルの無いように事情を説明していただき、ご協力を呼びかけていただくなど、適切な対応をお願いいたします。
 また、現在、エレベーターが改修工事中で、特に登庁時の混雑が予想されますので、低層階の利用には、できる限り階段を活用して頂くようお願いします。
 また、エレベーター、食堂、喫煙所等共有フロアにおきまして、消費者庁職員の皆様とお会いになる機会も多いと考えられますので、できるかぎりフレンドリーな対応、適切な対応をお願いいたします。
 消費者庁の方からは、消費者庁の仕事の関係で、各関係課、各関係団体とも意見交換、訪問をしたいという意向があるとお聞きしております。来られてから逐次の対応、急な対応になろうかと思いますが、ご協力お願いいたします。
 細かい話になりましたが、よろしくお願いいたします。

〈司会:七條政策創造部長〉
 この件について、何かございませんか。
 それでは、知事からお願いいたします。

〈飯泉知事〉
 まずは、皆様方、6月の定例県議会お疲れ様でございました。県議会の方にも、今、最後に説明のありました消費者庁等の業務試験。しっかりとこれをやろうということで、意見書の採択もいただいたところですので、遺漏が無いように。というよりも、フレンドリーに、また一歩先の未来を徳島は創造しているわけですので、省庁が本来、未来はおそらくこうなっているであろうというものが、まさにそれが目前にあるわけでありますので、一歩先の未来を我々が歩んでいるんだという形で、新しい関係を築いているという点にも様々な工夫をいただければと思います。
 それでは、頭からいきたいと思います。まずは、徳島県版サマータイム「あわ・なつ時間」の実施について。アメリカのNASAあるいは、海洋大気局では、1880年から地球の平均気温を調査し続けています。この結果を見ると、2014年が歴代一番高い気温となった。注目を集めたのは2015年。なんと2014年よりも0.13℃アップした。これは大変だということで、昨年の12月、COP21パリ協定が締結された。従来は、発展途上国と先進国の間で、なかなか利害が一致しなかったが、なんと、見事にまとまるだけでなく、今世紀後半には、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガス実質排出をゼロとすることまで打ち出した。いよいよ本気になった。それもそのはず、イギリスのネイチャー誌が、2016年の平均気温は、2015年を上回るという予測を発表したところ。
 徳島県では、平成23年度から「あわ・なつ時間」。最初にこれをやってみようと、関西広域連合の場で提唱して、兵庫県が一緒にのってきていただいたわけですが、意志の固い関西広域連合でもまだ「それはむずかしい」とのってきてくれなかった。徳島が行い、兵庫が行う中で、だんだん全国の皆さん方もチャレンジしてみようと。そして大きな転換となったのが、先ほど説明ありましたが、昨年、安倍総理が突然「ゆう活だ!」という発言をした。霞ヶ関の皆さん方も、この「あわ・なつ時間」サマータイム導入ということになった。関係各省から徳島県に「どうやったらいいの。途方に暮れとんですわ。」という問い合わせがあったのが実態。しかし、総理の「鶴の一声」というのは大きいものがある。各都道府県もそうですが、日本全体が、この「あわ・なつ時間」をベースに「ゆう活」をやっていこうじゃないか。新しい働き方だと。実は、ここにも新しい働き方が生まれようとしている。是非、皆様方には、率先垂範していただきたいと思います。またもう一つ徳島県の特長としては、職員の皆さん方に必ずレビューをしていただく。PDCAサイクルとよく言っていましたが、きっちりとやった施策に対してはレビューを行う。そして良い点は伸ばし、悪い点は改良していくということで、実は、期間が7月8月の2ヶ月になったのも職員提案から寄せられたもの。そしてさらに今回は、A勤、B勤のほかに7時半スタートというS勤ができる。これも職員の皆さんからの提言を受けてということ。これは、ますます日本、世界の平均気温が上がるという中で、当然の流れ。ぜひ、一歩先の未来をそして、関西広域連合でも「COOL CHOICE」新しい言葉が生まれた。徳島がリードしていくんだ、新しい働き方も創造していくんだという気概で、全庁を挙げて取り組んでいただきたいと思います。
次は、2点目、サマーチャレンジについてであります。今回は、統括本部ということで、縦割りでなく横割り。こうしたところを徹底的に追求していこうではないか。そうした意味でのサマーチャレンジとなったところ。最近レクを受けるときに感じるのは、一時期、縦割りの弊害が少なくなったようにも思いました。統括本部ができ緩やかな連携から、それぞれの責任者を決めるという形をとり良くなったかなと思っていたが、今年に入り、縦割りの弊害が出ている。「これは向こうだ。これはあっちだ。」というように。「これは俺だ。私のだ。」と取り合いになるくらいでないとダメ。もう一度原点に立ち返っていただき、常に本県で目指す「県民目線」。一億総活躍をリードするという意味では「国民目線」で、そして「現場主義」。役所の世界では机の上で計画を作って、満足してしまう。まだまだ県庁の中にはそんな風潮がある。所詮、絵に描いた餅では意味がないわけでありますし、いくら予算が付けられたとしても1年で終わっては意味がない。ということですので、この点についても、フィージビリティスタディはもとよりでありますが、一生行っていく中で、具体的に動きを示す。これがまさに時代の先駆けとなる。その意味では、昨年指定した県版特区。那賀町ドローン特区では、総理が3年以内に実証すると言ったドローンによる輸送について国土交通省が実証しようと、国自らが選んでくれるということになっている。やはり、しっかりとリスクをとり、先鞭を付けていく。こうした風潮をもっともっと庁内に。賢い役人は、何か懸案があると黙ってしまう。霞ヶ関ではよくあること。お通夜のようになる。何か言うと責任をとらされてしまう。これは逆。黙ってる人間は、逃げとんかと。率先して意見を言っていく。もちろん言ったことに対しては、実行に移す。責任をとるというよりも実行に移す。こうした風潮、概念というものをもっと打ち立てていただきたいと思います。ということで、今回、縦割りの弊害を根本的に払拭してもらう意味で、新しい形のサマーチャレンジ。もちろん、それぞれの部局としての課題というものはある。決して、それを軽視するということでなく、昔あったように、(昔ではないかもしれませんが)役人の十八番「臭いものには蓋」。そして、ボコンと爆発したときに責任者でいたらアンラッキー。こうした風潮は本県では蔓延していましたから、私は、懸案は掘って掘って、懸案探知機で探し回って掘り返すという形でやってきて、そうした方向についてきてくれた皆さんもいるわけですが、まだまだ庁内を見ると「黙っているのが賢い人間だ」なんていうところがありますから、計画ばかり作る。あるいは、懸案を見て見ぬふりをする、あるいは、跨いで通る。こんな事が絶対無いように、皆さん方が率先垂範していかなければならないということですので、新しい形でのサマーチャレンジ。是非よろしくお願い申し上げたいと思います。
 ひとつヒントを申し上げておきます。これから様々な事業を考えて行く。これは国の概算要求の時期とリンクすることになるので、これまで以上に、国の動きに対し、高いアンテナをはるといった点。そしてもう一つ、参議院の選挙が終わった後に、概算要求と同時に起こってくるのが、世界同時不況というものが考えられそうな状況となってきましたので、秋にはと言われていた本格的な補正予算。この動きが、概算要求と同時に起こってくる。これは当初だと思っていたら、すかっと足下をすくわれる。国は効果発現が早いと目されるものは、一気に補正で打ってくる。その時にアンテナを高く上げていなければ、手が挙げられない。補正予算には、補正予算債をはじめ、有利な制度があるので、先ほどの地球温暖化対策ではありませんが、こうした点でも「COOL CHOICE」を発揮していただきたいと思います。いつもそういった点、気をつけろ気をつけろと言っていますが、たまには、そこまでできたかと言わせて欲しいと思います。しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 そして、3番目。消費者庁。いよいよ業務試験が本格的に7月4日からスタートとなります。なんといっても「徳島県は、おもてなし」ということで、消費者庁の皆様に徳島県をフィールドとして良かったなと。神山に行っていただいた時も、若い職員の皆さんが働き方を考える良いきっかけになったという報告もありますので、ぜひ、多くの皆さんが、全ての課長さんが来るということになっていますので、全国をまさに代表する、代表者としての気概と心構えを持って、そしてアットホームにお迎えいただきたいと思います。
 ただ、今も部長からお話しがあったように、意思疎通が図られないが故のトラブルが起こることが無いように。もちろんこれは、消費者庁の皆さんだけということでなく、県民の皆さん。これを機会に全国から見に来てるという人も出てくる可能性がある。県庁は、オープンになっているところですが、霞ヶ関は決して、国民にはオープンにはなっていないので、そういったところの注意喚起。あるいは聞かれたときにも説明ができるようにしていただきたいと思います。
 なお、もう1点皆様にお話ししておきますと、なぜ今エレベータ改修しているんだと思う人もたくさんいると思いますが、賢い、できる人間は、口に出さない。ということで、黙っているんじゃないかと思いますが、私は真っ先に思いました。「なんで今、改修やっとんな。何考えとんな」と。でも違ったんですね。管財課の皆さんは、私よりも先のことを考えてくれていた。消費者庁が来年4月に来るなら、それを待って改修したんでは、とんでもないことになる。急がなきゃ。という事で、今、改修を行っていると。もし県民の皆さん、あるいは、消費者庁の皆さんから、問い合わせがあったら、消費者庁の皆さん方が4月から来ても困らないように、今改修やっていますと。これは、職員がちゃんと説明できるように。管財課の皆さんの一歩先の未来を考えた対応に対して、しっかりと説明できるようにしていただきたいと思います。
 以上3点申し上げましたが、しっかりと全庁を挙げて、また、県民の皆さん方のご理解が得られるようにしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

〈司会:七條政策創造部長〉 
 本日の議題は以上ですが、ほかに何かございませんか。
 それでは以上で、庁議を終わります。

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