消防保安課では、液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)という法律を所管しています。
液化石油ガスとは、一般家庭などで燃料として用いられているLPガス(プロパンガス)のことです。
LPガスは、高熱量で災害に強い、容易に供給が可能であるといったメリットがあり、全国約2,600万世帯で利用されています。
しかし、いくらメリットがあるとはいえ、(どのような燃料にも言えることですが・・・)ひとたび取扱いを誤れば、火災や爆発、一酸化炭素中毒といった事故を招いてしまいます。
このシリーズでは、こうしたLPガスによる事故を防ぐために設置される安全器具についてご紹介していきます。
第1回は、LPガスを使用しているほとんどの施設に設置されているガスメーターについてです。
ガスメーターの本来の機能は、ガス消費量の計量であり、ボンベと燃焼器(コンロやガス風呂釜などのガス消費機器)の間に設置され、ガスメーター内を通ったガスの体積を計量するために使われます。
現在、LPガスを使用している家庭のほとんどに「マイコンメーター」というコンピューター内蔵式のガスメーターが設置されています。このマイコンメーターは、体積計量機能のほか、ガスの使用状況を監視し、危険であると判断した時にはガスの流れを止めたり警告を表示する機能を持っています。
マイコンメーターの主な安全対策機能には、次のようなものがあります。
(1)流量検知ガス遮断機能
ガス流量の異常を検知したとき自動的にガスの流れを止める機能です。
具体的には、風呂釜のスイッチの切り忘れによる長時間にわたる使用、ガス栓の誤開放などによる急激なガスの放出といったように不自然にガスが使用されている場合にガスを止める機能です。
(2)ガス漏れ警報ガス遮断機能
LPガス用の警報器と連動させることにより、ガス漏れを検知した時に自動的にガスを止める機能です。
(3)耐震ガス遮断機能
ガス使用中、地震などによる大きな揺れを感知した時に自動的にガスを止める機能です。
※ガスメーターの有効期限は10年(一部7年)です。ガスメーターには有効期限を示すステッカーが貼られています。有効期限が過ぎている場合には、お近くのLPガス販売店に連絡し、交換するよう依頼してください。有効期限の過ぎたガスメーターは、電池切れなどによりガス遮断機能が働かない場合があり、事故につながるおそれがあります。
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