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企業局におけるピコ水力発電の普及促進への取組について

山間地域の渓流などの水資源を利用し、電力の地産地消により地球温暖化対策等に貢献できる小水力発電機の開発を目指し、官学連携のもと、平成31年3月に美馬市木屋平地区の2カ所(木屋平総合支所及びあめご釣り堀)に、ピコ水力発電機を試験導入しました。

※木屋平総合支所ピコ水力発電所については、令和4年3月をもって実証実験を終了しました。

【木屋平総合支所ピコ水力発電所】(撤去前)の画像
【木屋平総合支所ピコ水力発電所】(撤去前)

この取組により得られた知見を活かし、市町村、民間事業者等への技術支援を行うなど、水力発電の普及促進に取り組んでまいります。

Q&A

Q1.小水力発電(ピコ水力発電)って何ですか?

A1.一般的に、小水力発電は最大出力が1,000kW未満、ピコ水力発電は最大出力が10kW未満の小規模な水力発電のことを言います。液晶テレビ(50インチ)の消費電力は、0.2kW(200W)程度と言われていますので、発電規模は小さいですが、自然エネルギーである水の力によって発電するため、温室効果ガスを排出しないクリーンな再生可能エネルギーをつくることができます。

Q2.水の力をどのように電気に変えていますか?

A2.木屋平総合支所のピコ水力発電所の場合は、ペルトン水車の周りの3か所のノズルから水を勢いよく噴射(水色矢印)し、ペルトン水車を回転(赤色矢印)させ、その回転の力によって発電をしています。水車の形式には、クロスフロー式水車等の、様々なものが存在しています。

ペルトン式水車(正面図)
ペルトン式水車(側面図)
クロスフロー式水車

Q3.どのように水車を選んでいますか?

A3.水がどれくらいの高さから落下してくるか、どれくらいの量が流れ込んでくるか等によって、一番効率良く発電できる水車の形式が変わるため、それぞれの場所で最適なものを選択しています。一般的にペルトン水車は、高いところから水が落下してきて、高い水圧を利用できる場所に適しており、クロスフロー水車は流れてくる水の量の変化が大きい場所に適しています。

Q4.ピコ水力発電所の導入について、もっと詳細を知りたい場合は?

A4.このたび小水力発電の導入マニュアルを再編集するとともに、ピコ水力発電所の導入に至るまでの経緯やその後の改良等の報告書をPDFで掲載しています。その他のご質問につきましては、下記問い合わせ先までご連絡ください。

(令和5年3月31日新規追加分)