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i-Construction技術講習会(吉野川)の開催報告

i-Construction技術講習会(吉野川)を開催しました!

徳島県県土整備部では、ICTや3Dデータを活用し、建設現場の生産性向上を図り、魅力ある建設産業を目指す取組として、平成28年度よりICT活用工事を試行しています。
この度、「ICT活用工事」に関する技術力向上を目的として、川田川にて施工中の「ICT活用工事(土工)」の現場において、講習会を開催しました。

1 開催日時

令和3年12月22日(水曜日)午後1時から午後5時まで

2 開催場所

座学/徳島県吉野川合同庁舎 101会議室
現場講習/川田川 河川工事(吉野川市山川町)

3 共催

徳島県
(公財)徳島県建設技術センター
(一社)徳島県建設業協会
徳島県土木施工管理技士会
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4 開催内容

(1)座学
・i-Constructionの流れ
・3次元点群データの比較
・3次元設計データ作成
(2)現場講習
・施工体験

5 参加者

19名(建設企業11名,県担当者1名,市担当者7名)
※県・市担当者は現場講習から参加

6 開催状況

はじめに、建設企業を対象に、徳島県吉野川合同庁舎101会議室にて、座学(i-Constructionの流れ、3次元点群データの比較及び3次元設計データ作成)を行いました。

その後、現場に移動し、参加者は5班に分かれて、ICT機器の実践体験及び小規模土工に対応したICT施工技術の見学を行いました。

●i-Constructionの流れ(座学)

ICT活用工事における国や県の発注方式、小規模現場におけるICTの活用について説明しました。

徳島県では、起工測量から検査までの一連のプロセスにおいて3次元データを活用する「ICT活用工事」のほか、部分的に3次元データを活用する工事をICT活用工事として認める「簡易型ICT活用工事」を制度化しています。

●3次元点群データの比較(座学)

レーザースキャナとUAVによる点群データの比較について説明しました。

レーザースキャナは、盛替えにより現場で時間はかかりますが、直接レーザーで計測しているため、後処理は早いです。

UAVは、写真測量で現場計測時間は早いですが、写真→点群の後処理に時間がかかります。

レーザースキャナとUAVの使い分けの指定はありません。現地状況に応じて使い分けてください。

●3次元設計データ作成(座学)

企業の皆様から、「ICT施工を始めたいが3次元設計データ作成が難しいという印象があり、導入に踏み込めない。」というご意見をよくいただきますが、ICT施工において、3次元設計データの活用が重要となります。

そこで、本講習会では、3次元設計データを少しでも手軽に感じてもらえるよう、専用ソフトではなくエクセルで3次元設計データを作成していただきました。

●施工体験(現場講習)

県発注のICT活用工事現場で、ICT機器を見て、触って、体験する現場講習を行いました。

現場に3次元データを持っていくと、ワンマン(一人)で計画データの位置出しや出来形をリアルタイムに確認できます。

●小規模土工に対応したICT施工技術の見学(現場講習)

小規模な建設現場に対応した「自動追尾型TS等を活用した小型MG(マシンガイダンス)バックホウ」と「GNSSを活用した小型MGバックホウ」のICT施工技術を見学しました。

本技術は、国土交通省において、中小企業にICT施工を普及・拡大させるため、令和4年4月小規模ICT施工の現場導入に向けて検討されているところです。