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ICT活用技術講習会(阿南)を開催しました!
徳島県県土整備部では,ICTや3Dデータを活用し,建設現場の生産性向上を図り,魅力ある建設産業を目指す取組として,平成28年度よりICT活用工事を試行しています。
この度,「ICT活用工事」に関する技術力向上を目的として,徳島県南部健康運動公園陸上競技場にて施工中の「ICT活用工事(舗装工)」の現場において,講習会を開催しました。
午前中の現場講習では,参加者が4班に分かれて,UAV(ドローン)や地上型レーザースキャナーによる測量実習,ICT舗装工における現場見学,自動追尾トータルステーションによる測量体験を行いました。
午後からは,建設業者及び測量設計業者を対象に,徳島県南部健康運動公園管理棟にて,3次元CAD演習(3次元点群データ処理及び3次元設計データ作成)を行いました。
●UAV(ドローン)測量実習
ICT活用工事における5つの施工プロセスのうち,「3次元起工測量」及び「3次元出来形管理等の施工管理」において活用する空中写真測量(無人航空機)による技術を学び、ドローン操作を体験しました。
●地上型レーザースキャナー測量実習
地上型レーザースキャナーは,UAV(ドローン)と同様,ICT活用工事における5つの施工プロセスのうち,「3次元起工測量」及び「3次元出来形管理等の施工管理」において活用する測量機器です。
講習会では,3種類の地上型レーザースキャナーを用いて,実際にその場で点群データを取得し,それぞれの特徴等を説明しました。
●現場見学(ICT舗装工)
ICT建設機械(MCモーターグレーダ)による現場施工について見学しました。
モーターグレーダによる施工は複雑なオペレーションのため、長年の経験や高い操作技術が必要であり、またその技術力により施工精度に差が出てしまうこともあるそうですが,3次元マシンコントロール技術を活用することにより,高精度かつ高い作業効率が図れるとのことです。
また,モーターグレーダのオペレーターは,操作室のモニターで設計データに対するブレードの位置関係などが一目で確認できるそうです。
※MC(マシンコントロール)技術とは,MG(マシンガイダンス)の技術に加えて、設計値(3次元設計データ)に従って機械をリアルタイムに自動制御し施工を行う技術。
※MG(マシンガイダンス)技術とは,自動追尾型TSやGNSSなどの位置計測技術を用いて建設機械の位置情報を計測し,施工箇所の設計データと現地盤データとの差分をオペレータへ提供するシステム。
GNSSによる締固め回数管理技術を搭載したタイヤローラの現場施工について見学しました。
タイヤローラを走行させ、操作席のモニターにて転圧回数に応じた色表示がされていることを確認しました。
●自動追尾トータルステーション測量体験
講習会当日は,自動追尾トータルステーションを用いてMC(マシンコントロール)モーターグレーダを自動制御していたことから,機器の活用方法について説明しました。
自動追尾トータルステーションは,上空視界が確保できない場所でも測量可能で,モーターグレーダとBlutoothで接続することにより,グレーダのブレード位置を自動制御し,高精度な施工を実現することが可能であるとのことです。
また,3Dテクノロジーを用いた計測及び誘導システムを用いた測量を体験しました。
このシステムを用いた機器は,電源を入れるだけで自動整準を行い,1人で誰でも簡単に素早く杭打ちができ,手軽に3次元データを活用することができるとのことです。
●3DCAD演習(座学)
点群データの密度調整や出来形計測データによる土量算出,3次元設計データ作成等の演習を行いました。