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ICT活用工事現場講習会(園瀬川 河川工事)の開催報告

ICT活用工事現場講習会(園瀬川 河川工事)を開催しました!

 建設現場における生産性を向上させ,魅力ある建設現場を目指す新しい取組であるi-Construction(アイコンストラクション)が推進されています。
 徳島県においては,i-Construction の3 本柱の一つである土工へのICT の全面的な活用に向けて,ICT を建設現場へ導入する「ICT 活用工事(土工)」を試行しています。
 「ICT 活用工事」に関する技術力向上を目的として,藤崎建設株式会社及び株式会社大日が,園瀬川で施工している「ICT 活用工事」の現場において,講習会を開催しました。

1 開催日時

平成30年2月6日(火)13時~16時

2 場 所

座学(集合場所)/徳島県立21世紀館 1階 多目的活動室 徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園
現場見学/園瀬川 河川工事(徳島市上八万町上中筋)

3 主 催

徳島県
(公財)徳島県建設技術センター
藤崎建設株式会社
株式会社大日

4 開催内容

(1)i-Constructionの取り組みについて
(2)工事概要説明
(3)地上型レーザースキャナーによる起工測量について
(4)3次元設計データ作成・3次元出来形管理について
(5)ICT建設機械(MCブルドーザ)による施工及びGNSSを用いた盛土の締固め管理について
(6)現場見学
・地上型レーザースキャナーによる測量の実務 ・使用建機による現場施工(MCブルドーザによる施工,GNSS仕様振動ローラでの締固管理)

5 参加者

49名(施工業者14名、測量設計業者12名、その他業者10社、県担当者9名、市町担当者4名)

6 開催状況

 はじめに、国土交通省におけるi-Constructionの取り組みや、当該現場における工事概要・地上型レーザースキャナーによる起工測量・3次元設計データ作成・ICT建設機械による施工などについて、座学会場で説明しました。

 その後、現場に移動し、参加者は2班に分かれて、地上型レーザースキャナーによる測量の実演やICT建設機械による施工について見学しました。

↑「地上型レーザースキャナーの実演」

地上型レーザースキャナーを使用することにより、従来のように、測点毎に人が立ち、測量を行う手間がなくなり、少人数で高密度な測量ができるようになったとのことでした。

 ↑「ICT建設機械による施工の実演(MCブルドーザ)」

 操作室のモニターを見ながら、MC(マシンコントロール)ブルドーザでの土の敷均しを見学しました。

 操作は、仕上がり高さを入力して(例:設計高さ+0.040mなど)、運転を行います。

 従来は、測点間の施工には、機械を降りて、とおりを確認したりしながら、重機を操作していたのですが、

 ICT建機を使用することで、そのような作業をする必要がなくなったとのことでした。

 若手だけでなく、熟練技術者にとっても、施工が容易になったようです。

 

↑「ICT建設機械による施工の実演(GNSS仕様振動ローラでの締固管理)」

ブルドーザでの敷均しのあと、GNSS仕様振動ローラでの締固めを見学しました。

GNSSとは衛生を用いた測位システムのことで、この振動ローラで施工すると、モニター上に、締固めた箇所が締固め回数毎に色分けして表示されます。

このことにより、締固め回数が一目で管理できます。