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室戸阿南海岸国定公園

室戸阿南海岸国定公園

徳島県南部から高知県室戸岬までの海岸一帯は、室戸阿南海岸国定公園になっており、砂浜、断崖絶壁、リアス式海岸と変化に富んでいます。その所々の突端である岬からは胸躍る大海原が広がっています。 国定公園内に位置する1市3町の見どころをご紹介します。

室戸阿南海岸国定公園の写真

四国最東端・阿南市

温暖な気候と海、山、川の自然に恵まれ、古墳や阿波水軍の古い歴史と四国遍路のお接待文化がのこる一方で、LEDの世界的な生産も誇る阿南市。

蒲生田岬

蒲生田岬の写真

紀伊水道に突き出た蒲生田岬は四国最東端の地。この辺りは四国で最初に朝日が昇る場所といわれ、特に晩秋から冬にはΩ(オメガ)の形をした珍しい日の出「だるま朝日」が見られる事もあります。岬の突端のこんもり高い山の頂上に立つ白い燈台は大正13年に点灯。燈台展望台からは和歌山県の日の岬や大鳴門橋、淡路島まで見える事もあります。

モニュメント「波の詩」

蒲生田岬灯台へ向かう遊歩道の入口横にある石のモニュメント。阿南市在住の彫刻家・大津文昭さんが、波と風をモチーフにした作品で、高さ2.6m、幅34.m、奥行き0.8mの大作。ハート型の空洞には、大人2人が座れます。この空洞から望む水平線に浮かぶ伊島の景色から、それぞれの想いを感じてください。

モニュメント「波の詩」の写真

かもだ岬温泉

かもだ岬温泉の写真

県内で最高温度とされる温泉は、においがなく肌ざわりが軟らかで気持ちがいいと大評判。岬に上陸するウミガメをイメージした露天風呂「うみがめの湯」からは対岸にある椿泊が見え、高台からは淡路島まで臨む美しい大海原が一望できます。無料レンタサイクルで周辺の散策も楽しめます。

椿泊

橘湾と蒲生田岬の間、紀伊水道に伸びる半島の南側に位置する椿泊町は、海と山にはさまれた細長い漁師町。車一台がやっと通れる細い道の両側には家々が肩寄せ合って並び、古い木彫りの手すりが残るレトロな風情の家々からは漁師町の豊かな人情が感じられます。

椿泊の写真

椿自然園

椿自然園の写真

園内には日本全国の銘椿、外国椿等700余種3000本の椿があり、同園では椿の栽培指導、苗木の販売展示があるほか、3月には椿まつりも開催されます。園内には宿泊設備やレストランもあり、地元の新鮮な魚介類が味わえます。椿はもちろんですが、徳島88景のひとつである園からの絶景も見物です!

伊島

蒲生田岬の東海上、紀伊水道に浮かぶ周囲9.5kmの島で、人口約200人。白亜の灯台がシンボルです。6月には島の固有種・イシマササユリが優雅な花を咲かせます。周囲には無数の荒磯があり、グレやチヌなどの磯釣りが楽しめます。伊島は、上空から見た島の形が「い」という字に似ていることから、この名前がついたとか。のんびりとした時間を過ごしに出かけませんか。 アクセスは、JR牟岐線「阿波橘駅」から徒歩5分の答島より、伊島行きの連絡船が1日3便運航されています。

黒潮かおる・牟岐町

牟岐町は森林と海岸に囲まれた自然豊かな町で、さまざまな海の生き物たちを鑑賞することができます。「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」、「日本の楽園100選」に選ばれた“出羽島”は、アート展でも話題になったレトロアイランド。

出羽島

出羽島は、牟岐港から南3.27kmの沖合に浮かぶ、周囲4kmのとても小さな島。黒潮の影響で年平均17℃を越え、きわめて温暖な島の気候によって、真冬に「エンドウ」の花が咲き、「ハイビスカス」や「ハマユウ」などの亜熱帯植物も多く自生しています。出羽島燈台からの眺望は雄大で、東に紀州、西に室戸、南に太平洋、北に四国山脈がパノラマとなって一望できます。古くは「手波(テハ)」「出波(デハ)」とも呼ばれていました。

出羽島の写真

出羽島の町並み

出羽島の町並みの写真

風による被害を避けるため民家の軒高は低く、いぶし瓦の屋根と一様にそろった軒先の連なりが、とても印象的です。明治初期の建物も多く、これだけまとまった漁村集落が残存する例は、大変珍しいといわれています。また“ミセ”と呼ばれる折りたたみ式の板戸(雨戸)が、上ミセと下ミセに分かれて付いています。下ミセは縁台や漁具の手入れをする作業場として日常的に使われています。(下ミセのみもあります。)

てくてくと歩く「手羽島遊歩道」

遊歩道は立派なハイキングコースで、全島を巡っています。レトロな街並みは、まるで”昭和への時間旅行”です。広々とした海沿いを爽快に歩いてみませんか。観光遊歩道中央コースでは、船着場から標高76.6mの山頂にある灯台まで1km。この「出羽島灯台」は38km先まで光が届きます。

手羽島遊歩道の写真

大島・津島

大島・津島の写真

大勢の磯釣りファンで賑わう大島・津島は、四季を通じて楽しめる釣りのメッカとなっています。黒潮が流れる牟岐沖に生息する魚類は実に豊富です。イシダイ、グレ、アイ、ハマチ、カツオ、イサキ、タイなど。

コラム

超エコ!自動車のない島

島には、今もほとんど自動車がありません。そのため、歩行者用の「みち」しかなく、物資の運搬にはネコ車と呼ばれる手押し車が欠かせません。昔、女性にとって重労働だった、共同井戸からの水汲みに大変役立ったといわれます。

牟岐グルメいろいろ

島そうめん、うつぼのみぞれ煮、押し寿司などの郷土料理や、アオリイカ黒焼そば、いかカツバーガー、南阿波丼などの話題のご当地グルメも豊富です。ぜひ一度ご賞味ください!

うみがめのふるさと・美波町

歴史やカルチャーが色濃く残るまち美波町。まちのシンボルのうみがめに関する博物館もあり、関連グッズも豊富でお土産を選ぶのにも迷ってしまいそうです。

大浜海岸

ウミガメの産卵地として広く知られています。毎年5月中旬~8月中旬にかけて産卵のためアカウミガメが訪れます。1967年には国の天然記念物に指定され、1996年には「日本の渚百選」にも選ばれるほどの景勝地です。

大浜海岸の写真

日和佐うみがめ博物館カレッタ

日和佐うみがめ博物館カレッタの写真

実際に泳ぐカメを見ながら、カメについて楽しく学べます。世界のウミガメ展示や、子ガメ水槽、カメの進化史年表、屋外飼育プール、うみがめ公衆電話など、見どころがたくさん!博物館の展望コーナーから一望できる大浜海岸などには、毎年6月~8月にかけてアカウミガメが上陸し、産卵します。運がよければ感動的なシーンに立ちあうことができるかも?

千羽海崖

日和佐城から始まる遊歩道や、南阿波サンラインから見ることのできる千羽海崖は、断層と侵食でできた約2kmの延長をもつ国内屈指の垂直絶壁です。特にこの崖の中でも一番高い千羽が岳付近は、約250mの高さから海まで一気に落ち込み、近くで見ると迫力満点!シーカヤックからの眺めもおすすめ。

千羽海崖の写真

うみがめマリンクルーズ

うみがめマリンクルーズの写真

漁師さんが操縦する漁船に乗って日和佐港を出港し、通り岩や千羽海崖、巨大な洞穴・恵比須洞を巡る約13km・約40分のクルージング。ご乗船のお客様限定で、漁師めしをお楽しみいただくこともできます。

日和佐城

土佐の長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)の侵入を防ぐため、日和佐肥前守(ひぜんのかみ)が標高70mの城山に塁跡として築かれたとされていますが、1585年蜂須賀家政が阿波に入国した際に廃城。昭和59年9月に天守閣として復元されました。現在は無料開放されており、展望をお楽しみいただけます。

日和佐城の写真

薬王寺

薬王寺の写真

四国霊場23番札所。一円玉を置いていく厄橋があり、本堂に着けば後向き薬師もおられます。ラジウム入の霊水が湧き出ている肺大使など、まだまだ知られていない見どころが沢山あります。

南阿波サンライン

日和佐地区と牟岐町を結ぶ延長18kmの太平洋の眺めが素晴らしいドライブウェイ。展望地から千羽海崖の一部を見ることができます。週末や連休になると、バイクや車でツーリングを楽しむ人々がたくさん訪れます。海、山、川が接近しており、大自然を満喫できます。お猿さんに遭遇する事も。

徳島県最東端のまち・海陽町

海陽町は、緑豊かな山々を水源とし、海部川などが太平洋に流れ込む地です。青く美しい入り江や岬が自慢。サンゴの群生や熱帯魚が舞う竹ヶ島は、観光船、シーカヤック体験等、みどころいっぱいです!

竹ヶ島海域公園

点在する島々をぬって輝く海中は、室戸阿南海岸国定公園の中でも南国的海岸美を誇る代表的景勝地です。橋でつながった島でマグロ漁の基地としても有名。その沖にはエダミドリイシサンゴ、シコロサンゴ、キクメイシなど21種類もの珊瑚と、コバルトスズメ、クマノミ、ピングシなどのカラフルな熱帯魚が海を彩っています。

海中観光船ブルーマリン

約45分で「竹ヶ島」を1周する海中観光船です。デッキからは一面に広がる景色と黒潮の香りを楽しめ、船底の大きなガラス窓からは、美しいサンゴや熱帯魚を間近でたっぷり見ることができます。まるで海中を散歩しているような気分になれるかも。

海中観光船ブルーマリンの写真

マリンレジャーいろいろ

マリンレジャーの写真

長年の波濤によってできた奇岩や美しい小島が浮かぶ景色に出会えるシーカヤックや、サンゴや熱帯魚を観察できるスキューバダイビングにシュノーケリングで、竹ヶ島海域公園を満喫♪ 海部川河口のカイフポイントは、サーフィンのメッカとして全国各地から多くのサーファーが集まる名所です。

水床湾

南海の宝石ともいわれる水床(みとこ)湾。水床を”すいしょう(水晶)”と呼びたくなるくらい透明度の高い美しい海です。変化に富んだリアス式海岸には、烏帽子岩、座頭岩、かぶり岩などの奇岩が浮かび、絵のような風景が広がります。

水床湾の写真

まぜのおかオートキャンプ場

浅川湾を見下ろす高台に位置する、四国有数の高規格オートキャンプ場。コテージ、区画キャンプサイト、フリーサイトなど宿泊施設に加えバーベキューハウス、体育館、ジャグジーなど日帰りで楽しめる施設やレンタル用品も充実しています。広さは7haと広大で各サイトは100~120m2のサイズがあり、個人及び大人数でのゆったりキャンプが楽しめます。