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市況情報(10月・大阪)

野菜

大阪市中央卸売市場本場の10月平均入荷日量は上旬1,470トン(前旬比9%増)、中旬1,743トン(前旬比19%増)下旬1,448トン(前旬比17%減)

<総括>
上旬は日中の気温が下がりきらず、重量物などは潤沢にあるものの、量販店の定番販売としての荷動きなどは中旬以降となり、相場は弱もちあい。中旬以降からは、気温が下がり、煮炊き商材の売場が本格的に広がった。出荷量は、産地の気温低下などにより鈍くなり、果菜類などの入荷は少ない状況が続いたため、相場はもちあいであった。

<レンコン>
10月は本県産を含め、増量しているが、時期により出荷量にばらつきがある。上旬は、前旬比23%増の日量平均10.8トン、単価は15円高の446円と強もちあい。中旬は前旬比4%増の11.1トン、単価は3円高の449円ともちあい。下旬は前旬比9%減の10.2トン、単価は5円安の444円ともちあい。11月は、入荷量、荷動きともに回復に転じるものの、昨年より入荷量は少なく、本格的に気温が下がるまでは荷動きも悪くもちあいか。

<サツマイモ>
上旬は、前旬比21%増の日量平均45.3トン、単価は15円安の287円と弱もちあい。中旬は前旬比14%増の51.8トン、単価は4円高の291円ともちあい。下旬は前旬比8%減の47.5トン、単価は前旬比9円安の282円と弱もちあい。11月は、気温が下がり、焼き芋などの需要が増え、引き合いが強くなることが予想され、相場は強もちあいか。

<青ネギ>
上旬は、一部で暑さ等の影響が出ており、前旬比10%減の日量平均3.4トン、単価は46円高の623円と強含み。中旬は前旬比4%増の3.5トン、単価は37円安の586円と弱含み。下旬は、前旬比9%増の3.9トン、相場は、単価は58円安の528円と弱含み。11月の相場はもちあいか。


<ニンジン>
上旬は前旬比6%増の日量平均96.7トン、単価は18円安の130円と弱もちあい。中旬は前旬比16%増の111.9トン、単価は9円高の139円と強もちあい。下旬は前旬比14%減の95.9トン、単価は7円高の146円と強もちあい。11月の相場は弱もちあいか。

<ホウレンソウ>
上旬は、前旬比51%増の日量平均15.2トン、単価は48円安の913円と弱もちあい。中旬は、前旬比21%増の18.5トン、単価は172円安の741円と弱含み。下旬は、日量が前旬比16%減の15.6トン、単価は22円高の763円と強もちあい。11月20日以降は本県産を含む、後続産地への切り替わりが進み、相場はもちあいか。

<ブロッコリー>
上旬は、前旬比36%増の日量平均15.9トン、単価は26円高の559円と強もちあい、中旬からは本県産含む、冬春産地からの出荷がスタートし、前旬比11%増の17.5トン、単価は49円安の510円弱含み、下旬は前旬比11%減の15.6トン、単価は、45円高の555円強含み。
11月は、冬春産地に切り替わり、下旬以降は出荷量が増えていく見込みであり、相場は強もちあいか。

<レタス>
上旬は、前旬比25%増の日量平均48.5トン、単価は73円安の166円と弱含み、中旬からは本県産などの冬春産地からの出荷もスタートし、前旬比29%増の62.5トン、前段産地の荷物も残っており、単価は39円安の127円と弱気配、下旬は前旬比30%減の43.5トン、単価は、18円高の145円と強もちあい。
11月は冬春産地の出荷が本格化し、ピークが重なる可能性もあることから、相場はもちあいか。

<オクラ>
上旬は前旬比56%減の日量平均2.6トン、単価は38円高の942円と強もちあい。中旬は前旬比1%増の2.6トン、単価は4円高の946円ともちあい。下旬は前旬比54%減の1.2トン、単価は17円高の963円と強もちあい。11月は各産地終末を迎え、需要期も過ぎるため、相場は、弱もちあいか。


<キュウリ>
上旬は、前旬比33%減の日量平均48.3トン、単価は6円安の418円ともちあい。中旬は前旬比18%減の39.7トン、単価は34円安の384円と弱もちあい。下旬は、前旬比36%減の25.3トン、単価は49円高の433円と強含み。11月は、中旬頃までは、入荷量も少なく、相場は強もちあいか。


<ナス>
上旬は、前旬比12%減の25.5トン、単価は50円高の391円と強含み。中旬からは促成産地が増え、前旬比72%増の44.0トン、単価は74円安の317円と弱含み。下旬は気温が下がり、夏秋産地が終末を迎えたこともあり、前旬比48%減の23.1トン、単価は9円高の326円と強もちあい。11月は促成産地の入荷に切り替わっていくも、相場は強もちあいか。


<シイタケ>
上旬は前旬比13%増の日量平均6.3トン、単価は67円高の948円と強もちあい。中旬は前旬比18%増の7.4トン、単価は全旬比31円高の979円と強もちあい。下旬は前旬比1%減の7.3トン、単価は4円安の975円ともちあい。11月は、本格的に気温も下がり、鍋需要等が強まるため、相場は強もちあいか。

果実

大阪市中央卸売市場本場の10月平均入荷日量は上旬560トン(前旬比33%増)、中旬693トン(前旬比24%増)下旬518トン(前旬比25%減)


<スダチ>
 上旬から冷蔵すだちがスタートしたが、前旬比34%減の日量平均0.9トン、単価は980円高の1,584円。相場は続伸。中旬は前旬比11%増の1.0トン、単価は66円安の1,518円と弱もちあい。下旬は前旬比29%減の0.7トン、276円安の1,242円と弱含み。11月からは完全に冷蔵物に切り替わり、日量は減ることが予想され、冷蔵の全体出荷量は、昨年度と同程度の見込み。相場については、強もちあいか。

<ゆず>
上旬は、前旬比97%増の0.3トン、単価413円高の1,572円と強含み。中旬は前旬比84%増の0.5トン、単価は339円安の1,233円と弱含み。下旬は、前旬比5%増の0.5トン、単価は284円安の949円と弱含み。11月は、日量が増えることから相場はもちあいか。

水産

大阪市中央卸売市場本場の一般鮮魚10月平均入荷日量は上旬178トン(前旬比5%増)中旬159トン(前旬比11%減)、下旬162トン(前旬比2%増)。下旬まで水温が高いままで推移していることや降雨などの影響から入荷量はばらつき、全体量も減少したため、相場は強もちあいで推移した。


<天然マダイ>
上旬は前旬比13%減の3.2トン。相場はもちあい。中旬は前旬比42%減の1.8トン。相場はかなり強含み。下旬は前旬比16%増の2.1トン。相場は強含み。出荷は兵庫を主体で、岡山、山口や広島などから。水温の低下とともに脂乗りが良くなり品質向上する見込みであるが、入荷量も前年並みとなり相場はもちあいか。


<養殖ブリ>
上旬は前旬比72%増の日量平均4.6トン。相場はやや弱含み。中旬は前旬2%減の4.5トン。相場はやや強含み。下旬は前旬比18%増の5.4トン。相場は急騰。出荷量少なく、出荷サイズも小さい見込みで、相場は強含みか。


<チリメン>
上旬は前旬比6%増の日量平均2.0トン。相場はやや強含み。中旬は、前旬比微減の2.0トン。相場はもちあい。下旬は前旬比47%増の2.9トン。相場はもちあい。入荷は兵庫が中心。今月も前年より少ない入荷量で推移する予想されるが、今月の相場はもちあいか。

畜産

大阪市南港市場における肉牛の10月平均日量は上旬83頭(前旬比13頭増)、中旬71頭(前旬比12頭減)、下旬69頭(前旬比2頭減)。
肉豚の10月平均日量は上旬92頭(前旬比12頭増)、中旬106頭(前旬比14頭増)、下旬104頭(前旬比2頭減)。


<牛>
和牛平均日量は上旬43頭、中旬38頭、下旬39頭。上旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比40円高の1,928円、去勢A4の平均キロ単価は前旬比93円高の2,105円、去勢A5は28円高の2,409円。相場は強もちあい。中旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比52円安の1,877円、去勢A4は46円安の2,059円、去勢A5は15円安の2,394円。相場は弱もちあい。下旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比9円高の1,885円、去勢A4は21円高の2,080円、去勢A5は6円高の2,400円。相場はもちあい。
F1平均日量は上旬39頭、中旬33頭、下旬29頭。上旬は、去勢B2の平均キロ単価は24円安の1,466円、去勢B3の平均キロ単価は21円高の1,585円、去勢B4は24円安の1,722円。一定の引き合いはあり、相場はもちあい。中旬は去勢B2の平均キロ単価は4円安の1,462円、去勢B3は9円安の1,576円、去勢B4は18円安の1,703円。相場は弱もちあい。下旬は去勢B2の平均キロ単価は前旬比24円高の1,486円、去勢B3は1円安の1,575円、去勢B4は33円高の1,736円。相場は、強もちあい。11月から年末需要に向けた引き合いは回復する見込みではあるが、上昇には時間がかかる予想。和牛は特にA5等級の引き合いが弱く、A4等級と差が無く、逆転現象も一部で見られる。F1については、全体的に底堅い需要が見られる。ただ、どちらも年末需要に向けて、中旬からは上振れが予想され、強もちあいか。


<豚>
上物平均で、上旬は前旬比118円安の629円、中旬は前旬比51円高の679円、下旬は前旬比65円安の615円。

トピックス

10月9日、10日に大阪市中央卸売市場南港市場にて第21回全日本枝肉牛コンクールが開催されました。9日に開催された交雑牛の部において、最優秀賞に全農MFとくしまのノースバレー株式会社、優良賞第二席に阿南肉牛部会の立田牧場が選ばれました。

10月26日に国華園二色の浜店において、徳島県フェアが開催され、店舗内に徳島県産農産物の販売コーナーが設置されたほか、「新鮮! なっとくしま」号での「なると金時」や「レンコン」を使った試食配布、大阪天水連による阿波おどり演舞やすだちくんのジャンケン大会などを実施しました。
そのほかにも、MBSラジオの公開収録が行われ、徳島県産農産物や阿波おどりなど徳島県のPRを実施しました。
一時、雨も降っていましたが、多くの来場者でにぎわい、大盛況となりました。