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市況情報(9月・大阪)

野菜

大阪市中央卸売市場本場の9月平均入荷日量は上旬1,331トン(前旬比2%減)、中旬1,488トン(前旬比12%増)下旬1,274トン(前旬比14%減)

<総括>
上旬から中旬にかけて、気温が下がらず、高温の影響により、引き続き、果菜類・葉菜類などが前年を下回る入荷量となったため、相場は強もちあい。下旬は、気温が下がったものの、中旬までの暑さが響き、日量の減少、秋冬作の出荷遅れにより、出荷量は、例年より少ない状況が続いたため、相場はもちあいであった。

<レンコン>
9月は本県産を含め、順調に増量しているが、時期により出荷量にばらつきがある。上旬は、前旬比7%増の日量平均9.4トン、単価は15円安の416円と弱もちあい。中旬は前旬比28%増の12.0トン、単価は24円高の440円と強含み。下旬は前旬比21%減の9.5トン、単価は2円高の442円ともちあい。10月も中旬までは気温が高いままで、前年以下の入荷量で推移することが予想され、相場も本格的に気温が下がるまでは荷動きが悪く弱もちあいか。

<サツマイモ>
上旬は、前旬比7%増の日量平均40.2トン、単価は23円安の279円と弱含み。中旬は前旬比22%増の49.0トン、1円高の280円ともちあい。下旬は前旬比19%減の39.8トン、単価は前旬比7円高の287円ともちあい。10月は、各産地新物の出荷が本格化していく見込みであり、日量が安定し、相場は弱含みか。

<青ネギ>
上旬は、一部で暑さ等の影響が出ており、前旬比23%減の日量平均2.9トン、単価は42円高の619円と強含み。中旬は前旬比15%増の3.3トン、単価は3円高の622円ともちあい。下旬は、前旬比1%増の3.3トン、相場は、単価は18円高の640円と強もちあい。10月の相場も引き続き強もちあいか。

<ニンジン>
上旬は前旬比1%増の日量平均91.8トン、単価は8円安の140円と弱含み。中旬は前旬比1%増の92.3トン、単価は19円安の121円と弱含み。下旬は前旬比5%減の87.6トン、単価は7円安の114円と小安い。10月の相場は弱もちあいか。

<エダマメ>
上旬は、前旬比17%減の日量平均4.3トン、単価は68円高の922円と強含み。中旬は、前旬比1%増の4.3トン、単価は14円高の936円と強もちあい。下旬は、終末期であることに加え、気温の低下により、日量が前旬比54%減の2.0トン、単価は57円高の993円と強含み。10月は本県含め夏場の産地は切り上がり、後続産地への切り替わりが順調に進むことが予想され、相場はもちあいか。

<オクラ>
上旬は前旬比3%減の日量平均5.7トン、単価は77円高の981円と強含み。中旬は前旬比2%増の5.9トン、単価は103円安の878円と弱含み。下旬は前旬比30%減の4.1トン、単価は11円高の889円と強もちあい。10月は各産地終末を迎え、日量が落ちていくことが予想されるが、気温も落ち着いてくると引き合いも落ち着き、相場は、もちあいか。

<キュウリ>
上旬は、前旬比8%減の日量平均66.8トン、単価は17円安の407円と弱もちあい。中旬は前旬比9%減の61.0トン、単価は1円安の406円ともちあい。下旬は、前旬比28%減の43.7トン、単価は42円高の448円と強含み。10月は、夏秋産地から促成産地へと切り替わり、日量も安定することが予想され、相場は強もちあいか。

<ナス>
上旬は、前旬比9%減の26.5トン、単価は22円高の363円と強含み。中旬は、前旬比9%増の29.0トン、単価は3円安の360円と弱もちあい。下旬は促成産地が遅れていることもあり、前旬比14%減の24.9トン、単価は13円高の373円と強もちあい。10月は促成産地の入荷が本格化し、相場は強含みか。


<シイタケ>
上旬は前旬比5%減の日量平均5.2トン、単価は15円高の896円と強もちあい。中旬は前旬比29%増の6.8トン、単価は全旬比同額の896円ともちあい。下旬は前旬比13%減の5.9トン、単価は19円高の915円と強もちあい。10月は、中旬以降、気温が下がり、鍋需要等が強まるまでは、もちあいか。
 

果実

大阪市中央卸売市場本場の9月平均入荷日量は上旬420トン(前旬比微減)、中旬531トン(前旬比27%増)下旬499トン(前旬比6%減)

<スダチ>
 9月は、さんまの豊漁により引き合いはあるものの、露地物の日量の乱高下により、相場も安定しなかった。
上旬は、前旬比2%増の日量平均1.3トン、単価は304円高の908円。相場は続伸。中旬は前旬比27%増の1.7トン、単価は62円高の970円と続伸。下旬は前旬比39%減の1.0トン、8円安の962円と弱もちあい。10月からは冷蔵物に切り替わり、日量は落ち着くものの、全体出荷量は、昨年度より多い見込み。相場については、もちあいか。

<ゆず>
上旬は、前旬比27%減の0.1トン、単価75円高の1,234円と強含み。中旬は前旬比微増の0.1トン、単価は20円高の1,254円と強含み。下旬は、前旬比微減の0.1トン、単価は160円高の1,414円と続伸。10月は、中旬から下旬にかけ出荷が本格化し、日量が増えることから相場はもちあいか。
 

水産

大阪市中央卸売市場本場の一般鮮魚9月平均入荷日量は上旬183トン(前旬比43%減)中旬222トン(前旬比22%増)、下旬169トン(前旬比24%減)。夏の魚種と秋以降の魚種の端境期であることに加え、高温の影響により水温が高いままで推移していることから入荷量はばらつき、全体量も減少したため、相場は強もちあいで推移した。

<ハモ>
上旬は前旬比40%減の2.6トン。相場はかなり弱含み。中旬は前旬比6%増の2.7トン。相場はやや弱含み。下旬は前旬比45%減の1.5トン。相場はかなり強含み。出荷は兵庫を主体で、山口、愛媛や徳島などから。今月からは、日量は減少することが予想されるが需要時期も過ぎているため、相場はかなり弱含みか。

<養殖ブリ>
上旬は前旬比9%減の日量平均2.3トン。相場はもちあい。中旬は前旬53%増の3.5トン。相場はもちあい。下旬は前旬比22%減の2.7トン。相場はもちあい。前年より少ない予測であり、相場は強含みか。

<チリメン>
上旬は前旬比88%増の日量平均1.8トン。相場はかなり強含み。中旬は、前旬比10%減の1.7トン。相場はもちあい。下旬は前旬比14%増の1.9トン。相場はもちあい。入荷は兵庫を中心。今月も前年より少ない入荷量で推移する予想のため、今月の相場はやや強含みか。

畜産

大阪市南港市場における肉牛の9月平均日量は上旬79頭(前旬比14頭増)、中旬87頭(前旬比8頭増)、下旬70頭(前旬比17頭減)。
肉豚の9月平均日量は上旬106頭(前旬比35頭増)、中旬80頭(前旬比26頭減)、下旬80頭(前旬比同)。

<牛>
和牛平均日量は上旬46頭、中旬44頭、下旬37頭。上旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比74円安の1,859円、去勢A4の平均キロ単価は前旬比12円高の2,091円、去勢A5は26円高の2,462円。相場は強もちあい。中旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比110円高の1,969円、去勢A4は19円安の2,072円、去勢A5は16円高の2,478円。相場はもちあい。下旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比80円安の1,888円、去勢A4は60円安の2,012円、去勢A5は96円安の2,382円。相場は弱含み。
F1平均日量は上旬32頭、中旬38頭、下旬33頭。上旬は、去勢B2の平均キロ単価は10円高の1,517円、去勢B3の平均キロ単価は4円安の1,606円、去勢B4は9円高の1,749円。一定の引き合いはあり、相場はもちあい。中旬は去勢B2の平均キロ単価は58円安の1,459円、去勢B3は27円安の1,578円、去勢B4は20円高の1,769円。相場は強もちあい。下旬は去勢B2の平均キロ単価は前旬比31円高の1,490円、去勢B3は15円安の1,564円、去勢B4は22円安の1,746円。相場は、もちあい。10月から年末需要に向けた手当があり引き合いは回復する見込みではあるが、全体相場の上昇には時間がかかる予想。和牛については、同等級でも品質により大きな価格差が出ており、依然として引き合いが弱いままとなる見込み。F1については、全体的に底堅い需要が見られる。ただ、どちらも年末需要に向けて、下旬からは上振れが予想され、強もちあいか。

<豚>
上物平均で、上旬は前旬比235円安の694円、中旬は前旬比92円高の786円、下旬は前旬比40円安の747円。

トピックス

 9月13日から15日に、大阪・関西万博2025関西パビリオンの徳島県ブースにおいて、「すだち」PRイベントを開催しました。
本イベントでは、徳島県を代表する農産物である「すだち」のPRとして、万博来場者を対象に「すだちのつかみどり」を行いました。
すだち大使も参加し、多くの来場者でにぎわい、大盛況となりました。