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市況情報(8月・大阪)

野菜

大阪市中央卸売市場本場の8月平均入荷日量は上旬1,283トン(前旬比13%減)、中旬1,486トン(前旬比16%増)下旬1,352トン(前旬比9%減)

<総括>
上旬は、重量野菜・果菜類などが暑さの影響により、前年を下回る入荷量となり、特に葉物野菜は棚もちが悪く、圃場内でのロスも増えたため、相場は強もちあい。中旬は、お盆前後で、ピークを迎えた品目も多く、相場は強もちあい。下旬も依然、猛暑となり、例年より少ない状況が続いたため、相場はもちあいであった。

<レンコン>
8月は本県産を含め、順調に増量しているが、高温の影響により、前年より少ない出回り量となった。上旬は、前旬比22%増の日量平均6.4トン、単価は151円安の533円と弱含み。中旬は前旬比7%増の6.9トン、単価は63円安の470円と弱含み。下旬は前旬比28%増の8.8トン、単価は39円安の431円と軟調。9月も引き続き高温の影響で、前年以下の入荷量で推移することが予想され、相場も気温が下がるまでは荷動きが悪く弱いか。

<サツマイモ>
上旬は、前旬比16%減の日量平均27.2トン、単価は9円安の321円と弱もちあい。中旬は前旬比8%減の25.0トン、3円安の318円ともちあい。下旬は前旬比50%増の37.4トン、単価は前旬比16円安の302円と弱もちあい。9月は、関東産地の貯蔵物が終末を迎え、新物の出荷が本格化していく見込みである。相場は弱含みか。

<青ネギ>
上旬は、一部で干ばつの影響等が出ており、前旬比21%減の日量平均3.3トン、単価は29円高の559円と強含み。中旬は前旬比22%増の4.1トン、単価は19円安の540円と弱含み。下旬は高温などにより、正品率が悪い状態が続いており、前旬比8%減の3.8トン、相場については、学校給食も始まり、単価は37円高の577円と強含み。9月の相場も引き続き強含みか。


<ニンジン>
上旬は前旬比16%増の日量平均105.7トン、単価は61円安の136円と弱含み。中旬は前旬比8%減の96.8トン、単価は15円安の121円と弱含み。下旬は前旬比6%減の91.0トン、最終週より、学校給食も始まり、単価は27円高の148円と強含み。9月の相場はもちあいか。

<エダマメ>
上旬は、前旬比3%減の日量平均6.2トン、単価は42円高の876円と強含み。中旬は、高温の影響による変色など、品質低下品が多く見られ、入荷量もやや減少傾向で前旬比8%減の5.7トン、単価は7円高の883円と強もちあい。下旬は、前旬比10%減の5.1トン、単価は29円安の854円と弱含み。9月は本県産が終末を迎え、後続産地産が順調に増加することが予想され、相場は弱もちあいか。

<オクラ>
上旬は前旬比14%減の日量平均7.2トン、単価は3円高の938円ともちあい。中旬は前旬比29%増の9.4トン、単価は142円安の796円と弱含み。下旬は前旬比37%減の5.9トン、単価は108円高の904円と強含み。9月は鹿児島など主産地で大雨の影響が出たものの入荷量は大きく減ることなく推移する見込み。相場は、気温が引き続き高いことが予想され、引き合いは強く、強もちあいか。

<キュウリ>
上旬は、品質低下が多く見られ、正品率が低い状況で前旬比20%減の日量平均69.7トン、単価は4円安の292円と弱もちあい。中旬は前旬比17%増の81.8トン、単価は77円高の369円と強含み。下旬は、前旬比11%減の72.5トン、単価は55円高の424円と強含み。9月も、入荷量は大きく変わらないものの、下位等級比率が高い状況が続くと予想され、相場はもちあいか。

<ナス>
上旬は、前旬比11%減の34.7トン、単価は24円安の327円と弱含み。中旬は、盆前後に本県産などもピークを迎え、前旬比29%増の44.7トン、単価は22円安の305円と弱もちあい。下旬は前旬比35%減の29.0トン、単価は36円高の341円と強含み。9月は中旬頃からの高知県産が出回るまでは全体量が少ない状態が続き、相場は強含みか。

<シイタケ>
上旬は前旬比9%減の日量平均5.7トン、単価は44円高の857円と強含み。中旬は前旬比2%増の5.8トン、単価は47円高の904円と強含み。下旬は前旬比5%減の5.5トン、単価は23円安の881円と弱もちあい。9月も気温が下がらず、荷動きが悪い状況が続くことが予想されるため、もちあいか。

果実

大阪市中央卸売市場本場の8月平均入荷日量は上旬575トン(前旬比7%減)、中旬448トン(前旬比22%減)下旬420トン(前旬比6%減)

<スダチ>
上旬は、前旬比28%増の日量平均0.9トン、単価は831円安の1,038円。露地物が始まり、これまで高値が続いていたこともあり、相場は反落。中旬は前旬比160%増の2.4トン、単価は456円安の582円と弱気配。下旬は前旬比45%減の1.3トン、22円高の604円と強もちあい。9月からは露地物から冷蔵物に切り替わり、日量は落ち着くものの、昨年度より多い見込み。相場については、強もちあいか。

<梨>
上旬は、徳島産などを中心に、入荷量が増え、幸水で前旬比279%増の46トン、単価78円安の619円と弱もちあい。中旬はお盆前から徳島産の豊水も出荷が始まり、梨合計として前旬比45%増の74トン、単価は109円安の536円と弱含み。下旬は徳島産が豊水に完全に切り替わり、全体量としては、前旬比61%増の119トン、単価は30円安の506円弱含み。9月も引き続き、産地も切り替わりながら安定した入荷が予想され、徳島産についても安定した入荷量を保ちつつ、切り上がっていく見込み。

水産

大阪市中央卸売市場本場の一般鮮魚8月平均入荷日量は上旬143トン(前旬比3%減)中旬147トン(前旬比3%増)、下旬320トン(前旬比118%増)。夏の魚種などが本格的に増え、天候の影響により入荷量にばらつきはあったものの、全体量が増え、相場はもちあいで推移した。

<ハモ>
上旬は前旬比1割減の4.8トン。相場は、やや弱含み。中旬は前旬比1割減の4.5トン。相場は、かなり強含み。下旬は前旬比微減の4.3トン。相場はやや強含み。出荷は愛媛を中心に、兵庫や山口、徳島などから。今月に入り入荷量は前年より多い予想であり、相場はやや弱含みか。

<養殖ブリ>
上旬は前旬比1割増の日量平均3.0トン。弱含み。中旬は前旬5割増の4.4トン。相場はかなり強含み。下旬は前旬比4割減の2.5トン。もちあい。高知や徳島等から入荷されるが、前年より少ない予測であり、相場は強含みか。

<チリメン>
上旬は前旬比7割増の日量平均2.5トン。強含み。中旬は、前旬比微増の2.5トン。もちあい。下旬は前旬比6割減の1.0トン。相場はかなり弱含み。入荷は兵庫を中心に広島などから。今月も引き続き前年より少ない入荷量で推移する予想のため、今月の相場はやや強含みか。

畜産

大阪市南港市場における肉牛の8月平均日量は上旬101頭(前旬比11頭増)、中旬95頭(前旬比6頭減)、下旬65頭(前旬比30頭減)。
肉豚の8月平均日量は上旬75頭(前旬比4頭増)、中旬74頭(前旬比1頭減)、下旬71頭(前旬比4頭減)。

<牛>
和牛平均日量は上旬57頭、中旬50頭、下旬27頭。上旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比185円安の1,751円、去勢A4の平均キロ単価は前旬比61円安の2,011円、去勢A5は91円安の2,365円。盆前需要が予想されていたが、相場は弱含み。中旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比155円高の1,905円、去勢A4は23円高の2,033円、去勢A5は29円安の2,336円。相場は強もちあい。下旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比28円高の1,933円、去勢A4は46円高の2,080円、去勢A5は100円高の2,437円。相場は強もちあい。
F1平均日量は上旬42頭、中旬44頭、下旬32頭。上旬は、去勢B2の平均キロ単価は9円安の1,540円、去勢B3の平均キロ単価は20円安の1,654円、去勢B4は32円高の1,832円。一定の引き合いはあり、相場はもちあい。中旬は去勢B2の平均キロ単価は12円安の1,528円、去勢B3は67円安の1,588円、去勢B4は157円安の1,675円。弱もちあい。下旬は去勢B2の平均キロ単価は前旬比22円安の1,507円、去勢B3は22円高の1,609円、去勢B4は65円高の1,740円。相場は、強もちあい。9月は、年末にかけて例年同様秋需要はあり引き合いは回復する見込みではあるが、相場の上昇には時間がかかる予想。和牛については、同等級でも大きな価格差が出ており、特に5等級は依然として引き合いが弱いままとなる見込み。F1については、全体的に底堅い需要が見られる。ただ、どちらも秋需要に向けて、上振れが予想され、強もちあいか。

<豚>
上物平均で、上旬は前旬比18円高の854円、中旬は前旬比112円高の966円、下旬は前旬比36円安の930円。