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市況情報(6月・大阪)

野菜

大阪市中央卸売市場本場の6月平均入荷日量は上旬1,306トン(前旬比5%減)、中旬1,295トン(前旬比1%減)下旬1,243トン(前旬比4%減)

<総括>
上旬は、梅雨入りによる天候の影響などもあり、急増していた重量野菜なども落ち着き始めた。また、各品目についても後続産地の生育が遅れているかつ、小玉傾向となっている。中旬以降は、これまで気温上昇の影響で前進出荷されていた品目が落ち着き、降雨の影響などで出荷量もやや少ない状況が続き、相場はまちまちであった。

<レンコン>
上旬は、前旬比3%増の日量平均3.1トン、単価は127円高の758円と強もちあい。中旬は前旬比7%減の2.9トン、単価は136円高の894円と強もちあい。下旬は本県産含め、残量が終了し、新物へと切り替わり、前旬比33%減の1.9トン、単価は134円高の1,028円と強もちあい。7月は各産地からの新物出荷も安定し、相場はもちあいか。

<サツマイモ>
上旬は前旬比5%減の日量平均23.0トン、単価は3円高の349円ともちあい。中旬は前旬比6%増の24.4トン、9円高の358円ともちあい。下旬は、新物及び残量ともに少なく、全体入荷量が減少し、前旬比19%減の19.7トン、単価は全旬比同額の358円ともちあい。7月からは、本県産の早掘りもスタートする予定であり、販売についても新物へと切り替わっていき、前半の相場は強もちあいか。

<ブロッコリー>
上旬は前段産地が終末となったことや、降雨の影響などで前旬比23%減の日量平均18.1トン、単価は125円増の441円と強い。中旬は前旬比7%減の16.9トン、単価は2円安の439円ともちあい。下旬は、前旬比25%減の12.8トン、単価は53円高の492円と強含み。7月も相場は強含みか。

<ニンジン>
上旬は前旬比9%増の日量平均87.0トン、単価は22円高の125円と強含み。中旬は前旬比8%減の80.1トン、単価は25円高の150円ともちあい。下旬は前旬比6%増の84.8トン、後続産地についても順調に増量しているため、単価は5円安の145円と弱含み。7月は、後続産地の出荷も本格化していくことから引き続き相場はもちあいか。

<エダマメ>
上旬は、前旬比118%増の日量平均3.6トン、単価は132円安の1,050円と弱もちあい。中旬は、本県産含め、ハウス物が終末期で、トンネル物が増加し、前旬比51%増の5.4トン、単価は138円安の912円と弱もちあい。下旬は、前旬比60%増の8.7トン、単価は232円安の680円と弱含み。7月は高温の影響もあり、出荷量が減少する見込みであるが、父の日需要も過ぎたこともあることから弱もちあいか。

<ホウレンソウ>
上旬は前旬比微増の日量平均19.4トン、単価は87円高の587円ともちあい。中旬は前旬比4%減の18.6トン、単価は8円安の579円ともちあい。下旬は前旬比26%減の13.8トン、単価は73円高の652円と強含み。7月は高温の影響などから出荷量が減少する見込みであり、相場は強含みか。

<キュウリ>
上旬は前旬比1%増の日量平均49.9トン、単価は56円高の288円と強含み。中旬は前旬比6%減の47.1トン、単価は18円高の306円と強含み。下旬は、後続の露地産地主体となり、前旬比21%増の57.0トンであったが、全体量は前年より少ないため、単価は13円高の319円と強含み。7月は主要産地からの出荷量が増加する見込みで、出荷量が落ち着く下旬頃までは、もちあいか。

<ナス>
6月からは本県産を含め促成から夏秋へ切り替わっていく時期であり、上旬は、前旬比6%減の34.9トン、単価は23円高の353円と強含み。中旬は、前旬比20%増の42トン、単価は15円高の368円と強もちあい。下旬は前旬比1%減の41.7トン、単価は13円安の355円ともちあい。7月上旬には主要産地が出揃い出荷量も増加見込みである。前段産地の残量次第ではあるが、相場は強含みか。

<シイタケ>
上旬は前旬比6%減の日量平均5.7トン、単価は2円安の862円ともちあい。中旬は前旬比4%増の5.9トン、単価は3円高の865円ともちあい。下旬は前旬比5%減の5.7トン、単価は14円安の851円と弱もちあい。7月も弱もちあいか。

果実

大阪市中央卸売市場本場の6月平均入荷日量は上旬310トン(前旬比28%増)、中旬315トン(前旬比2%増)下旬387トン(前旬比23%増)

<スダチ>
上旬は、前旬比11%増の日量平均0.4トン、単価は696円高の1,948円。中旬は前旬比23%増の0.5トン、単価は126円高の2,074円。下旬は前旬比同の0.5トン、330円高の2,404円。相場は強い状況が続いた。7月も引き続き末端需要は伸びないが、夏メニューなど業務需要は強まる見込み。ただ、絶対量は少ないため、相場は露地物が出てくるまでは高値を維持する見込み。

水産

大阪市中央卸売市場本場の一般鮮魚6月平均入荷日量は上旬161トン(前旬比9%増)中旬133トン(前旬比17%減)、下旬147トン(前旬比10%増)。夏の魚種も増え、魚種によっては入荷量が増えたものもあったが、平均日量は前月よりも微減で推移し、相場はもちあいで推移した。

<天然マダイ>
上旬は前旬比2割増の日量平均3.5トン。弱含み。中旬は前旬比2割減の2.8トン。相場は強含み。下旬は前旬比3割増の3.6トン。やや弱含み。入荷は兵庫を中心に福岡や岡山などから。産卵後の時期に入るため入荷量は減少傾向となるが、相場はもちあいか。

<ハモ>
上旬は前旬比3割増の2.9トン。相場は、やや弱含み。中旬は前旬比2割増の3.4トン。相場は、やや強含み。下旬は前旬比微増の3.5トン。相場はもちあい。出荷は愛媛を主体に、兵庫や徳島などから。水揚げが増えてくることが予想され、祇園祭、天神祭などの需要が高まる時期でもあるため、相場は強もちあいか。

<チリメン>
上旬は前旬比311%増の日量平均7.3トン。かなり弱含み。中旬は、前旬比1割減の6.5トン。弱含み。下旬は前旬比7割減の2.1トン。相場はもちあい。淡路の春漁の水揚げが最盛期で入荷は兵庫が中心。ただ、在庫量は減少傾向が続いており、今月の相場は強含みか。

畜産

大阪市南港市場における肉牛の6月平均日量は上旬81頭(前旬比2頭減)、中旬77頭(前旬比4頭減)、下旬58頭(前旬比19頭減)。
肉豚の6月平均日量は上旬86頭(前旬比8頭減)、中旬95頭(前旬比9頭増)、下旬79頭(前旬比16頭減)。

<牛>
和牛平均日量は上旬46頭、中旬44頭、下旬31頭。上旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比59円安の1,915円、去勢A4の平均キロ単価は前旬比94円安の2,057円、去勢A5は78円安の2,373円。需要が落ち相場は弱もちあい。中旬は去勢A3の平均キロ単価は全旬比61円高の1,976円、去勢A4は57円高の2,114円、去勢A5は40円高の2,413円。相場はもちあい。下旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比109円安の1,867円、去勢A4は59円安の2,056円、去勢A5は42円安の2,371円。相場は小安い。
F1平均日量は上旬35頭、中旬31頭、下旬26頭。上旬は、去勢B2の平均キロ単価は34円安の1,545円、去勢B3の平均キロ単価は56円安の1,648円、去勢B4は42円安の1,766円。需要は強いまま推移しているが、需要期を過ぎ、弱もちあい。中旬は去勢B2の平均キロ単価は20円安の1,525円、去勢B3は30円安の1,618円、去勢B4は24円安の1,742円。弱もちあいであった。下旬は去勢B2の平均キロ単価は前旬比12円安の1,513円、去勢B3は4円安の1,614円、去勢B4は2円安の1,741円。弱もちあい。7月も引き続き低価格志向が続く見通しである。和牛については、同等級でも大きな価格差が出ている。F1については、全体的に底堅い需要は見られるものの低価格の商品が主体となっている。どちらも上振れが予想され、強もちあいか。

<豚>
上物平均は上旬は前旬比45円高の727円、中旬は前旬比42円高の768円、下旬は前旬比58円高の826円。

トピックス

 6月22日にジェイアール京都伊勢丹にて、「鱧-はも-フェア」が開催されました。
本県は全国トップクラスの「鱧」の漁獲量を誇り、京都の祇園祭、大阪の天神祭りなど関西の夏には欠かすことのできない食材となっております。
今年も関西における鱧の消費拡大に向け、辻学園調理・製菓専門学校の先生・学生に鱧の湯引きに合うソースを考案いただき、試食配布を行いました。
また、徳島県すだち・ゆこう消費推進協議会から「すだち」を提供いただき、県産鱧をご購入いただいたお客様にすだちのプレゼントを実施しました。
イベント当日は多くの方に県産鱧をご購入いただき、大盛況となりました。

京都伊勢丹はもフェア
京都伊勢丹はもフェア