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市況情報(5月・東京)

野菜

東京都中央卸売市場(平均日量)の5月平均入荷日量は、上旬5,323トン(前旬比3%減)、中旬5,188トン(前旬比3%減)、下旬5,117トン(前旬比1%減)。

<総括>
大型連休以降、雨と晴れの日が周期的に変わり、野菜の生育に適した気候となった。上中旬は葉物類では気温上昇とともに需要減となり、大型連休後に他の品目も潤沢な入荷となり、平年を下回る単価の品目が増えた。一方、ニンジン等は、平年を上回る単価で推移した。

<ニンジン>
中旬までは徳島産中心の入荷。上旬は東京都中央卸売市場への平均日量297トン(前旬比15%減)。県産の関東市場への平均日量319トン。秀M(10キロ)2,600ー1,600円と小緩んだ。中旬は千葉県産の入荷も増え、平均日量329トン(前旬比11%増)。県産の平均日量322トン。秀M(10キロ)2,000ー1,200円と下押し。一部市場では販売を終了。下旬は平均日量272トン(前旬比17%減)。県産は出荷終盤で平均日量106トン。秀M(10キロ)1,800ー1,100円。県産は5月31日販売分で終了。

<サツマイモ>
5月は定植作業が始まり、近在産大型連休以降徐々に入荷量も減少。下旬から高知県産の新物が入荷。土佐紅AL(5キロ)3,000円と高値。

<ブロッコリー>
県産の関東市場への平均入荷量は上旬360キロ、中旬647キロ、下旬435キロ。主産県において生育が概ね順調で、相場は上旬の県産秀L(6キロ)2,400円と小安い。中旬は秀L(6キロ)3,000ー2,200円と弱気配。出荷終盤を迎えた下旬は2,400ー1,700円と弱もちあい。県産は5月31日販売分で終了。

<カリフラワー>
県産の関東市場への平均入荷量は上旬518キロ、中旬710キロ、下旬258キロ。相場は上旬の県産秀L(6キロ)2,600ー1,000円と弱含み。中旬は秀L(6キロ)1,900ー900円と弱気配。下旬は秀L(6キロ)1,400ー500円と下押し。

<ツルムラサキ>
県産の平均入荷量は上旬89キロ、中旬115キロ、下旬130キロと漸増。相場は上中旬秀M(100グラム)150ー100円と横ばい、下旬秀M(100グラム)200ー120円と上昇。

<甘長トウガラシ>
県産の平均入荷量は上旬7キロ、中旬7キロ、下旬6キロと横ばい。相場は上中旬秀M(100グラム)250ー200円、下旬秀M(100グラム)300ー200円ともちあい。

果実

東京都中央卸売市場の5月平均入荷日量は、上旬856トン(前旬比14%減)、中旬896トン(前旬比5%増)、下旬851トン(前旬比5%減)。

<すだち>
県産の平均入荷量は上旬802キロ、中旬742キロ、下旬579キロ。5月は入荷量増えたものの、下旬まで末端需要が伸びず、相場は上旬が秀L(10玉)3,000ー2,000円、秀L(10玉)700ー300円と小安い。中旬は秀2L(1キロ)2,500-1,400円、秀L(10玉)600ー250円と続落。下旬は気温も上昇し、業務筋の引き合いも増え、秀2L(1キロ)3,000ー1,500円と小戻す。昨年より早し梅雨入りにより6月は業務筋の引き合いも増え、もちあいか。

水産

豊洲市場の入荷(平均日量)は上旬1,102トン(前旬比2%減)、中旬1,070トン(前旬比3%減)、下旬1,003トン(前旬比6%減)。

<アジ>
上旬36トン、590ー440円、もちあい。中旬44トン、530ー380円、もちあい。下旬43トン、590-400円、もちあい。

<サバ>
上旬23トン、700ー380円、もちあい。中旬20トン、710ー350円、もちあい。下旬27トン、650ー290円、小安い。

<イワシ>
上旬22トン、810ー320円、小高い。中旬21トン、530円ー330円、小安い。下旬20トン、540ー310円、小もちあい。

<シラス干>
上旬10トン、2,750ー1,860円、高もちあい。県産は2,040-1,300円。中旬12トン、2,720ー1,750円、もちあい。県産は2,450ー1,800円。下旬17トン、2,830ー1,680円、小もちあい。県産は2,760ー1,970円。

畜産

東京食肉市場の肉牛入荷(平均日量)は、上旬300頭(前旬比33%減)、中旬475頭(前旬比58%増)、下旬427頭(前旬比10%減)。
豚入荷(平均日量)は、上旬998頭(前旬比8%増)、中旬887頭(前旬比11%減)、下旬816頭(前旬比8%減)。

<牛>
大型連休需要の反動や消費者の節約志向等から消費が振るわず和牛の価格は前月を下回ったが、交雑種は和牛代替需要から前月を上回った。上旬は和牛去勢A4(1キロ)2,320円、交雑去勢B3(1キロ)1,649円と強含み。中旬は和牛去勢A4(1キロ)は2,302円と弱気配。交雑去勢B3(1キロ)は1,666円ともちあい。下旬は和牛去勢A4(1キロ)は2,243円と小安い。交雑去勢B3(1キロ)は1,608円ともちあい。6月は、父の日等のイベントがあるものの、昨年より早い梅雨入りにより消費が伸び悩むこと等から、弱含むか。

<豚>
大型連休中は横ばいで推移したものの、連休明けから頭数が徐々に減少したことから、高値推移となった、上旬は上物加重平均(1キロ)は606円ともちあい。中旬は上物加重平均(1キロ)は650円と上伸。下旬は上物加重平均(1キロ)で708円と続伸。6月は消費者の節約志向が継続することが想定されるものの、供給量が少ないこと等から、強含むか。