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市況情報(4月・大阪)

野菜

大阪市中央卸売市場本場の4月平均入荷日量は上旬1,362トン(前旬比6%減)、中旬1,388トン(前旬比2%増)下旬1,422トン(前旬比3%増)

<総括>
上旬はようやく春らしい気温となり、生育状況は回復傾向となり、品目により増量傾向のものもあったが全体量は少ない入荷量であった。中旬は気温上昇で生育が進み、果菜類を中心に潤沢な入荷となり、下旬も潤沢な入荷となり相場は総じてまちまちとなった。

<レンコン>
上旬は前旬比14%減の日量平均7.4トン、単価は12円高の482円と強含み。中旬は前旬比10%減の6.7トン、単価は48円高の530円と堅調。下旬は後続産地が例年より遅れており、全体量少なく前旬比17%減の5.6トン、単価は17円高の547円ともちあい。5月も量が少なく、あまり荷動きもない状況でもちあいか。

<サツマイモ>
上旬は前旬比9%減の日量平均44.1トン、単価は2円高の272円と弱含み。中旬は前旬比8%減の40.4トン、1円高の273円ともちあい。下旬は前旬比9%減の36.6トン、全体入荷量の減少する中、絶対量不足もあり、単価は16円高の289円と強含み。5月も強含みか。

<ブロッコリー>
上旬は前旬比34%減の日量平均20.9トン、県産中心に一時的に増量したものの全体的にはやや減少傾向となり、単価は73円高の356円と強もちあい。中旬は前旬比21%減の16.6トン、単価は116円高の472円と強い。下旬は、前旬比13%増の18.7トン、入荷量が回復傾向で急増し、一時的な高値反動で単価は44円安の428円と弱含み。5月は、入荷量が急増し、売価は下がり相場は弱くなる展開か。

<ダイコン>
上旬は前旬比5%減の日量平均71.6トン、単価は11円安の113円ともちあい。中旬は前旬比6%減の67.6トン、単価は7円安の106円ともちあい。下旬は前旬比3%減の65.9トン、単価は19円安の87円と弱含んだ。5月は本県産がほぼ終末期となり、産地切り替わり今後も大きな増量等はなく、もちあいか。

<ニンジン>
上旬は前旬比4%増の日量平均86.5トン、単価は48円高の272円と強含み。本県産中心に一部他産地もスタート。中旬は前旬比21%増の104.2トン、単価は8円高の280円ともちあい。下旬は前旬比12%増の116.7トン、安定した入荷であるが、連休中は学校給食等の動きもなく、単価は59円安の221円と弱い。5月は順調な入荷量で推移する見込みであり、相場は弱含みの展開か。

<レタス>
上旬は前旬比1%減の日量平均37.2トン、単価は18円安の132円と弱もちあい。中旬は前旬比1%増の37.7トン、単価は8円高の140円ともちあい。下旬は前旬比9%増の41.2トン、入荷量は漸増で順調な入荷から単価は23円安の117円と弱含み。5月も後続産地の準高冷地に切り替わり引き続き順調な入荷が見込まれ、弱含みか。

<ホウレンソウ>
上旬は前旬比18%減の日量平均17.8トン、単価は30円高の398円と強含み。中旬は前旬比1%減の17.7トン、単価は108円高の506円と強含み。下旬は前旬比16%高の20.6トン、後続産地に切り替わっていき、本格的な数量が出荷され全体量が多く、単価は39円安の467円と弱もちあい。5月は高冷産地に完全に切り替わり、順調な入荷で推移し、相場は弱含みか。

<キュウリ>
上旬は前旬比12%減の日量平均43.8トン、単価は47円安の282円と弱含み。中旬は前旬比16%増の50.7トン、全体に順調な入荷で単価は14円安の268円ともちあい。下旬は前旬比24%増の63.0トン、西南暖地の仕向け先が関西市場への出荷比率が上がって、順調な出回りとなり、単価は24円安の244円と弱もちあい。5月は気温の上昇と共に安定した入荷が続き、相場は弱含みか。

<シイタケ>
上旬は前旬比21%減の日量平均6.1トン、単価は13円安の878円と弱もちあい。中旬は前旬比4.5%増の6.4トン、単価は3円高の881円ともちあい。下旬は前旬比7%増の6.8トン、単価は5円安の876円と弱もちあい。5月も弱もちあいか。

果実

大阪市中央卸売市場本場の4月平均入荷日量は上旬296トン(前旬比11%減)、中旬257トン(前旬比13%減)下旬256トン(前旬比微減)

<スダチ>
上旬は冷蔵ものの最終盤で、前旬比27%減の日量平均0.3トン、単価は3008円安の2,739円と急落。中旬は前旬比13%減の0.3トン、単価は501円安の2238円と軟調。下旬は前旬比15%増の0.3トン、出荷漸増に伴い、191円安の2047円と小緩んだ。5月は末端需要が伸びておらず、一部業務需要のみで、荷動きが少ない状況のため、弱もちあいか。

<イチゴ>
上旬は前旬比28%減の日量平均59.2トン、単価は107円安の1154円と弱含み。中旬は前旬比17%減の49.0トン、単価は増減なしの1154円ともちあい。下旬は前旬比5%減の46.5トン、単価は51円高の1205円と強もちあい。5月は各産地終末を迎え、全体量少なく本県産については大きく相場が崩れることなく維持しつつ、切上がっていくと思われる。

水産

大阪市中央卸売市場本場の一般鮮魚4月平均入荷日量は上旬161トン(前旬比2%増)中旬141トン(前旬比13%減)、下旬304トン(前旬比116%増)。気温上昇に伴い、春物の魚種の入荷量が増え、市況はもちあいで推移した。

<天然マダイ>
上旬は前旬比8割増の日量平均5.0トン。かなり弱含み。中旬は前旬比3割減の3.3トン。相場はもちあい。下旬は前旬比3割増の4.3トン。やや弱含み。入荷は兵庫を中心に長崎や愛媛などから。今月も水揚げは順調傾向が続くと思われ、もちあいか。

<ハモ>
今月から水揚げ、出荷が始まり、上旬は0.4トン。中旬は前旬比4割減の0.2トン。相場は、かなり強含み。下旬は前旬比145%増の0.6トン。相場は強含み。出荷は本県を中心に、兵庫や熊本などから。これから夏にかけて瀬戸内で水揚げが増えてくることが予想されるが、入荷量は前年より少なく、強含みか。

<チリメン>
上旬は前旬比微減の日量平均1.4トン。もちあい。中旬は、前旬比2割増の1.8トン。やや弱含み。下旬は前旬比微増の1.8トン。相場はもちあい。入荷は兵庫を中心に愛知や熊本などから。各産地とも在庫の少ない状況のため、今月は強含みか。

畜産

大阪市南港市場における肉牛の4月平均日量は上旬85頭(前旬比35頭増)、中旬100頭(前旬比15頭増)、下旬79頭(前旬比21頭減)。
肉豚の4月平均日量は上旬115頭(前旬比6頭増)、中旬78頭(前旬比37頭減)、下旬93頭(前旬比15頭増)。

<牛>
和牛平均日量は上旬47頭、中旬56頭、下旬34頭。上旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比81円高2066円、去勢A4は前旬比47円高の2319円、去勢A5は336円高の2635円。月替わりから補充買いが一定あり、強もちあい。中旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比5円安の2061円、去勢A4は48円安の2271円、去勢A5は16円安の2619円。相場はもちあい。下旬は去勢A3の平均キロ単価は前旬比13円高の2074円、去勢A4は46円高の2317円、去勢A5は10円安の2608円。もちあい。
F1平均日量は上旬37頭、中旬43頭、下旬45頭。上旬は去勢B2の平均キロ単価は前旬比82円高の1503円、去勢B3は36円高の1612円、去勢B4は45円高の1742円。和牛同様月替わりから補充買いが一定あり、強もちあい。中旬は去勢B2の平均キロ単価は前旬比16円安の1486円、去勢B3は4円高の1616円、去勢B4は31円高の1773円。まちまちであった。下旬は去勢B2の平均キロ単価は前旬比76円高の1562円、去勢B3は48円高の1663円、去勢B4は76円高の1848円。頭数減や連休需要への動きから強もちあい。5月は連休明けの在庫確保は一定量予想されるものの、需要期を過ぎるため、和牛需要は弱まる見通しだが、4等級やF1は強もちあいか。

<豚>
上物平均は上旬は前旬比81円高の610円、中旬は前旬比60円高の670円、下旬は前旬比7円安の662円。

トピックス

 4月12日に大阪市中央卸売市場本場にて、
「徳島県春にんじん市場セレモニー」を実施しました。
春にんじんの販売に向け、JA徳島県(産地)・JA全農とくしま(主催者)及び仲卸の各代表から挨拶があった後、各参加者に春にんじんやその他にんじんグッズが手渡されました。

 5月25日は、京阪百貨店守口店において、「食育フェスタ」が開催され、「でり・ばりキッチン 阿波ふうど号」が出動するほか、物産販売などが実施されます。