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市況情報(2月・東京)

野菜

東京都中央卸売市場(平均日量)の入荷は、上旬4,776トン(前旬比1%減)、中旬4,519トン(前旬比5%減)、下旬5,198トン(前旬比15%増)。

<総括>
上旬は多くの品目で高値疲れから前週より小安い。果菜類は比較的安定入荷も、これまでの高値や季節柄から荷動き鈍い。中旬はダイコンやネギを中心に低温や干ばつによる影響、ハクサイが前進出荷などによる不足感から高値基調。下旬は根菜類を中心に相場高となった。

<ニンジン>
生育期の天候不良の影響続く。2月を通じて概ねM:L比率4:3の入荷。上旬は入荷量244トン(前旬比8%減)。千葉産、埼玉産中心の入荷。秀M(10キロ)2,200ー2,000円、秀L(10キロ)2,000円と小幅高。中下旬は全体的な不足感から産地問わずの入荷。中旬は入荷量211トン(前旬比14%減)。秀M(10キロ)2,500円、秀L(10キロ)2,300円と品薄高。下旬は入荷量235トン(前旬比11%増)。秀M(10キロ)2,800円、秀L(10キロ)2,500円と一段高も連休前に高値に上げてから高もちあい。千葉産は残量限られ、3月の相場は後続の徳島産の出方次第か。

<サツマイモ>
上旬は入荷量149トン(前旬比5%減)。近在産の潤沢な入荷も、焼き芋需要等での引き合い強く、ベニアズマ、紅はるかは秀L(5キロ)1,600ー1,300円と横ばい。近在産と比べた高値感から県産は引き合い鈍く、秀L(5キロ)2,000ー1,800円と小安い。中旬以降は次作の作業の準備等から入荷量は落ち着き安定入荷。入荷量155トン(前旬比4%増)。ベニアズマ、紅はるかは秀L(5キロ)1,600ー1,300円と横ばい。県産は秀L(5キロ)2,000ー1,800円ともちあい。下旬は入荷量158トン(前旬比2%増)。ベニアズマ、紅はるかは秀L(5キロ)1,600ー1,300円と横ばい、県産は1,900ー1,700円と小緩んだ。3月は20日頃までもちあいか。

<ダイコン>
上旬は入荷量433トン(前旬比7%増)。近在産は端境期等により入荷量伸び悩み、1月後半の軟調な展開から100円ほど持ち直す。県産秀2L(10キロ)1,500ー1,300円ともちあい。中旬は入荷量399トン(前旬比8%減)。干ばつにより肥大進まず三浦産はピーク時期となるも入荷量少ない。近在産2L(10キロ)1,300ー1,000円、県産秀2L(10キロ)1,500ー1,200円ともちあい。下旬は入荷量444トン(前旬比11%増)。県産の京浜向け出荷は2/15までを予定していたが、近在産の不足感から下旬も引き続き入荷。県産秀2L(10キロ)1,700円前後で強もちあい。増量見込めず3月は底堅い展開か。

<ブロッコリー>
月を通して低温干ばつで入荷少なく高もちあい。上旬は入荷量112トン(前旬比6%減)。県産秀L(6キロ)4,400ー4,300円、中旬は入荷量104トン(前旬比7%減)。県産秀L(6キロ)4,600ー4,500円。下旬は入荷量139トン(前旬比33%増)。高値で荷動き鈍く軟調な展開。県産秀L(6キロ)4,000ー3,900円。3月は気温が上がり入荷量が増えるまでは高もちあいか。

<カリフラワー>
県産の平均入荷量は上旬720キロ、中旬585キロ、下旬1,680キロ。相場はこれまでの高値から反落。上旬の県産秀L(6キロ)2,600円。中旬ももちあいで2,600円。下旬は入荷漸増で相場は平落。県産秀L(6キロ)2,400円。3月はもちあいか。

<ツルムラサキ>
県産の平均入荷量は上旬15キロ、中旬11キロ、下旬26キロと漸増。相場は秀(100グラム)200円で横ばい。

<甘長トウガラシ>
県産の平均入荷量は上旬7キロ、中旬7キロ、下旬8キロと安定入荷。相場は秀M(100グラム)300円で横ばい。

<ナノハナ>
県産の平均入荷量は上旬515キロ、中旬495キロ、下旬840キロと月末にかけて増加。相場は上旬は秀(150グラム)280ー190円と強もちあい。中旬は秀(150グラム)250ー210円と小安い。千葉産は1週間前倒しで推移。下旬は節句需要から秀(150グラム)350ー270円まで上伸。引き続き3月は季節商材として需要見込まれ堅調推移か。

果実

東京都中央卸売市場(平均日量)の入荷は、上旬1,448トン(前旬比1%増)、中旬1,252トン(前旬比14%減)、下旬1,290トン(前旬比3%増)。

<すだち>
月を通して貯蔵物終盤による入荷量減、業務筋からの引合いにより相場高。県産の平均入荷量は上旬389キロ、中旬403キロ、下旬268キロ。相場は上旬は秀2L(1キロ)3,800ー3,000円と小高い。中旬は秀2L(1キロ)4,500ー3,200円とじり高。下旬はハウス物出荷前の最終盤で入荷量が漸減し、秀2L(1キロ)6,000ー3,500円と上伸。3月はハウス物出荷スタートも前半は入荷少なく高値推移か。

<みかん>
上旬は入荷量475トン(前旬比8%減)。中旬は入荷量294トン(前旬比38%減)。下旬は入荷量172トン(前旬比41%減)。県産の平均入荷量は上旬2トン、中旬2.1トン、下旬3.9トン。高温干ばつによる商品の棚もちの悪さを見越した前倒し出荷。相場は上旬は秀M(10キロ)6,000ー5,500円と小高い。中旬は秀M(10キロ)5,500ー4,800円と平落。下旬は秀M(10キロ)5,500ー4,800円ともちあい。

水産

豊洲市場の入荷(平均日量)は上旬1,008トン(前旬比5%増)、中旬907トン(前旬比10%減)、下旬874トン(前旬比4%減)。

<アジ>
上旬44トン、1,300ー810円、上伸。中旬34トン、1,120ー820円、強もちあい。下旬26トン、670ー510円、反落。

<サバ>
上旬22トン、850ー400円、小もちあい。中旬27トン、1,010ー430円、じり高。下旬18トン、940ー400円、弱含み。

<イワシ>
上旬30トン、820ー270円、小動き。中旬29トン、1,020ー240円、堅調。下旬32トン、1,050ー250円、強もちあい。

<シラス干>
上旬12トン、1,660ー1,090円、高もちあい。県産は1,450ー1,000円、もちあい。中旬10トン、1,670ー1,140円、もちあい。県産は1,420ー980円、もちあい。下旬8トン、1,620ー1,180円、もちあい。県産は1,590ー1,120円、堅調。

畜産

東京食肉市場の肉牛入荷(平均日量)は、上旬442頭(前旬比28%増)、中旬475頭(前旬比8%増)、下旬461頭(前旬比3%減)。
豚入荷(平均日量)は、上旬984頭(前旬比22%増)、中旬1,041頭(前旬比6%増)、下旬1,070頭(前旬比3%増)。

<牛>
上旬は、入荷量少なく堅調。和牛去勢A4(1キロ)2,297円。交雑去勢B3(1キロ)1,548円とともに高もちあい。中旬は和牛去勢A4(1キロ)は2,304円。交雑去勢B3(1キロ)は1,550円とともに中だるみもなく、もちあい。下旬も堅調な相場で、和牛去勢A4(1キロ)は2,318円、交雑去勢B3(1キロ)は1,538円としっかり。3月は引き続き高もちあいか。

<豚>
上旬は引き合い強く高値展開で、上物加重平均(1キロ)は630円と小高い。中旬は手当買いや鍋物需要などから相場は底堅い展開。上物加重平均(1キロ)は618円ともちあい。下旬は補充買い等の引き合い鈍く、上物加重平均(1キロ)で610円と弱含み。3月は大きな動きは見られずもちあいか。