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市況情報(1月・東京)

野菜

東京都中央卸売市場(平均日量)の入荷は、上旬4,238トン(前旬比3%減)、中旬5,371トン(前旬比27%増)、下旬4,846トン(前旬比10%減)。

<総括>
上旬は正月明けで出荷作業少なく、主産地の西日本産が生育不良により低水準な入荷が続き葉菜類を中心に高値基調で推移。中旬は連休明けから一部品目で出荷が本格化し急増するも、例年に比べると低水準で強もちあう展開。下旬は天候回復により入荷安定し、高止まりしていた品目の多くで相場が平落した。

<ニンジン>
千葉産、埼玉産中心の入荷。生育期の天候不良の影響で全体量少なくM中心の入荷。上旬は他品目の高値もあり引き合い強く相場堅調。秀M(10キロ)2,200ー2,000円、秀L(10キロ)1,800ー1,600円。中旬は入荷増も荷動き良く、秀M(10キロ)2,200ー2,000円、秀L(10キロ)2,000ー1,800円とじり高。下旬は他品目の相場下落の影響を受け荷動き鈍化。秀M(10キロ)2,000ー1,800円、秀L(10キロ)1,800円まで下げた。2月は後続の九州産も少ない見込みで状況大きく変わらずもちあいか。

<サツマイモ>
上旬は安定価格もあり近在産への引き合い強まり、ベニアズマ、紅はるかは秀L(5キロ)1800ー1700円まで小戻す。県産は年末の高値を嫌われ買い気弱まり、秀L(5キロ)2500ー2300円ともちあい。中旬は近在産の入荷倍増に消費低迷もあり荷動き悪化。近在産は横ばいも県産は秀L(5キロ)2,200ー1900円まで小緩んだ。下旬も近在産の高水準な入荷が続き相場続落。ベニアズマ、紅はるかは秀L(5キロ)1600ー1400円まで下押す、県産は横ばい。2月は小もちあう展開か。

<ダイコン>
生育期の天候不良で細物中心の入荷。上旬は他品目の高値や気温低下で引き合い強まり、近在産2L(10キロ)1,600ー1,400円、県産秀2L(10キロ)1,800ー1,700円としっかり。中旬は連休明けの急増で荷動き鈍化し相場平落。県産秀2L(10キロ)1,700ー1,600円まで下げた。下旬も軟調な展開が続き、県産秀2L(10キロ)1,500円前後で底もちあう展開。2月は需給安定しもちあいか。

<ブロッコリー>
中旬まで堅調な販売に低水準な入荷もあり相場高騰。県産秀L(6キロ)4,800ー4,000円。下旬は数量回復し相場落ち着くも堅調推移。県産秀L(6キロ)4,000ー3,500円。2月は生育遅れの回復に伴い出荷漸増も販売環境良く小もちあう展開か。

<カリフラワー>
中旬に出荷数量落ち込み相場急騰。県産秀L(6キロ)4,400ー3,600円。下旬に数量漸増し相場平落。県産秀L(6キロ)2,800円。2月はもちあいか。

<ツルムラサキ>
県産は上旬13キロ、中旬13キロ、下旬17キロと漸増。秀(200グラム)200円で横ばい。

<甘長トウガラシ>
県産は上旬8キロ、中旬7キロ、下旬7キロと安定入荷。秀L(100グラム)300円で横ばい。

<ナノハナ>
県産は上旬116キロ、中旬135キロ、下旬345キロと漸増。気温の低下もあり引き合いは弱い。相場は上旬は秀(150グラム)360ー350円と強もちあい。中旬は秀(150グラム)340ー300円とじり安基調。下旬は他産地からの入荷もまとまり、秀(150グラム)220ー200円まで下押す。2月は季節商材として売場拡大に伴い引き合い強まり下げ止まるか。

果実

東京都中央卸売市場(平均日量)の入荷は、上旬1,244トン(前旬比27%減)、中旬1,625トン(前旬比31%増)、下旬1,438トン(前旬比12%減)。

<すだち>
上旬は年末の高値に気温低下による消費低迷も重なり相場平落。秀2L(1キロ)2800ー1800円。中旬は入荷潤沢でじり安展開。秀2L(1キロ)2700ー1800円。下旬は安定入荷も末端消費弱く、秀2L(1キロ)2700ー1500円と弱もちあい。2月は気温上昇に伴い荷動き改善し小動きか。

水産

豊洲市場の入荷(平均日量)は上旬1,078トン(前旬比4%減)、中旬924トン(前旬比14%減)、下旬960トン(前旬比4%増)。

<アジ>
上旬19トン、650ー430円、上伸。中旬19トン、820ー630円、強もちあい。下旬39トン、580ー450円、反落。

<サバ>
上旬23トン、760ー370円、小もちあい。中旬22トン、890ー390円、じり高。下旬25トン、920ー350円、小動き。

<イワシ>
上旬17トン、710ー350円、小安い。中旬19トン、710ー320円、底もちあい。下旬24トン、810ー260円、弱もちあい。

<シラス干>
上旬19トン、1,940ー1,360円、小安い。県産は1,760ー940円、弱もちあい。中旬16トン、1,760ー1,190円、続落。県産は1,550ー1,000円、じり安。下旬13トン、1440ー840円、続落。

畜産

東京食肉市場の肉牛入荷(平均日量)は、上旬301頭(前旬比半減)、中旬348頭(前旬比16%増)、下旬346頭(前旬比変わらず)。
肉豚入荷(平均日量)は、上旬1,374頭(前旬比37%増)、中旬1,105頭(前旬比20%減)、下旬808頭(前旬比27%減)。

<牛>
上旬は末端需要強く引き合い良く、和牛去勢A4(1キロ)2,315円。交雑去勢B3(1キロ)1,593円とともに小幅高。中旬は年始の手当て買いが落ち着き、和牛去勢A4(1キロ)は2,262円と小安い。交雑去勢B3(1キロ)は1,594円と横ばい。下旬は買い気弱まるも上場頭数少なく、和牛去勢A4(1キロ)は2,315円まで小戻す。交雑去勢B3(1キロ)は1,509円とじり安基調。2月は状況変わらずもちあいか。

<豚>
上旬は出荷頭数の大幅増も連休の手当買いもあり、上物加重平均(1キロ)は629円と小もちあう展開。中旬は手当買いが落ち着き相場平落。上物加重平均(1キロ)は548円とじり安基調。下旬は低水準な出荷頭数もあり、上物加重平均(1キロ)で605円まで反発。2月は出荷頭数によりまちまちか。