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令和2年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰の伝達式を開催しました!

概要

 「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」は,「緑化活動の推進について顕著な功績のあった個人・団体」または「緑化思想の普及啓発について顕著な功績のあった個人・団体」について,内閣総理大臣が表彰を行うものです。(詳細はこちら(林野庁ホームページ))

 例年であれば,内閣府主催の「みどりの式典」にて授与式が開催されていましたが,新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み,今年の式典は開催が取りやめとなったため,本県において伝達式を開催しました。

受賞者

谷 敏文 氏(美馬市 林業 85歳)
(全国で受賞者総数は13(個人3・団体10))

功績の概要

 同氏は,家業の農業に加え,昭和33年,所有林を生かした林業を始めて以来,自家労働力を基本にした専業林家として,60年以上にわたり森林整備や林間栽培などに尽力してきた。

 山あいの田畑を活用し,スギを中心とした苗木づくりから林業を始め,これまでに自ら植林した苗木は15万本に及び,現在では所有山林の90%以上の人工林が整備されるに至っている。また,同氏の施業は,早期に仕上げ間伐と枝打ちを行っており,旺盛な下層植生が発達し,地力保全機能の高い森林が造成されるだけでなく,スギ林の中の様々な広葉樹から四季を感じることもできるものである。

 昭和54年には本格的な林間栽培に取り組み始め,2haになる栽培地からは高品質なゼンマイ等が収穫されている。現在は,シカやイノシシの食害を受けながらも,獣害保護ネットやシカ等が嫌うとされる草木を使用し,継続的にゼンマイ等の栽培に取り組むととともに,林間栽培の第一人者として,地域の人々への指導等も行っている。また,近年では,ミツマタの苗木育成を新たに始めるなど,飽くなき探求心と自然への愛情を持ち,意欲あふれる活動を続けている。

 このほか,地元の学生を中心とした森林環境教育にも尽力し,同氏は,後継者の育成や地域林業の振興,ひいては国土緑化に大きく貢献している。

伝達式

表彰状の伝達
記念品(盾)の伝達
知事との歓談

 この度の栄えある受賞,心よりお祝い申し上げます。