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平成27年度徳島県森林CO2吸収量認定委員会を開催しました

徳島県では平成21年6月から「とくしま協働の森づくり事業」を推進しています。

この「徳島県森林CO2吸収量認定委員会」は、とくしま協働の森づくり事業で整備した森林における、森林CO2吸収量を審査・認定するために設置した第三者委員会です。

平成27年度認定委員会を次のとおり開催しましたのでお知らせします。

【日時】平成27年6月30日(火)

【場所】徳島県庁

【認定委員】

河口洋一 委員長(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部准教授)

佐々木隆雄 副委員長((株)佐々木材木店代表取締役社長、徳島県木材協同組合連合会理事長)

飯山直樹 委員((株)エコー建設コンサルタント技術管理部環境課課長代理)

和泉隆啓 委員(徳島県森林組合連合会副会長、阿波麻植森林組合代表理事組合長)

 

主な議事と内容については次のとおりです。

1森林CO2吸収量の認定について

○算定式は全国的に使用されている次の算定式を用います。 

森林による二酸化炭素吸収量=森林面積×幹材積の成長量×拡大係数(地上部)×容積密度×炭素含有率×二酸化炭素換算係数×(1+地下部率)

 

森林面積:現地測量結果(ha) 

幹材積の成長量: haあたりの材積(蓄積)の増加量(m3/ha)「簡易林分収穫表」から算定 

地上部拡大係数:幹材積の成長量に枝葉の成長量を加算する係数(樹種・林齢により固定・スギ21年以上1.23、ヒノキ21年以上1.24など)

容積密度:成長量(材積)を乾燥重量に換算する係数(樹種により固定・スギ0.314、ヒノキ0.407など) 

炭素含有率:乾燥重量に占める炭素比率(0.5で固定)   

二酸化炭素換算係数:炭素量を二酸化炭素量に換算するための係数(44/12で固定)

地下部率:地上部バイオマスに対する地下部の割合(樹種により固定・スギ0.25、ヒノキ0.26など) 

 

例えばケヤキを1ha植栽した場合・・・

森林CO2吸収量=面積1.00×成長量2.0×拡大係数1.58×容積密度0.611×炭素含有率0.5×換算係数44/12×地下部率1+0.26=4.46t-CO2/年

となります。

 

○施業が完了した森林について、森林CO2吸収量を審査、認定していただきました。

審査箇所数と面積は50箇所,373.67ha、認定された森林CO2吸収量は2,682.94t-CO2/年となりました。