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県産花き生産省力化・作業安全研修会を開催しました(令和6年3月8日(金))

 県内花き産地のさらなる振興と花き経営の安定を図るために、とくしまの花振興協会主催の下、令和6年3月8日(金)に徳島グランヴィリオホテル1階グランヴィリオホールにて、『県産花き生産省力化・作業安全研修会』を開催し、約20名のご参加をいただきました。

 最初に、国立研究開発法人農業。食品産業技術総合研究機構野菜花き研究部門の道園美弦氏に、「花きの環境制御と省エネ化について」と題して、ご講演いただきました。日の入り後数時間のみ温度を上げて管理する「EOD-heating(短時間変温処理)」についてのお話をされ、冬季に夕方のみ加温することで、燃料使用量の削減を図り、キクやアフリカンマリーゴールドなどにおいて成果を出していると説明されました。また、ハウスを張るときは、カーテンの隙間を塞ぐほうが、放熱量が低下し、保温効果が高まるといったお話をされました。

 次に、徳島県農林水産部農産園芸研究課の原田陽子氏に、「花き栽培で利用可能なリモート環境計測技術について」と題して、ご講演いただきました。パソコン・スマホ等でいつでも確認できる環境計測データ機器の種類やその性能についてお話されました。また、計測したデータを生産者間で共有することで、自身の圃場の温度・湿度等や圃場の特性を把握・見える化することができると説明されました。

 最後に、一般社団法人農業会議の安芸卓生氏に、「農作業事故事例と農作業安全対策について」と題して、ご講演いただきました。県内花き農業者の事故は、ハウスの屋根等の高所で作業をしていて落下することによる事故が多く、脚立の使用時は安定性を確認する、ハシゴの使用は昇降だけであり、上った状態で作業をしてはいけないこと等をお話しされました。その他、労災保険制度について説明され、パートやアルバイト等の従業員を守るためにも労災保険への加入を検討いただきたいとお話しされました。