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被覆肥料の被膜殻の流出防止について

プラスチックを使用した被覆肥料は、作物の生育に応じて肥料成分が溶け出すため、農作業の省力化を図るとともに肥料の投入量の削減や、地下水などの水域への栄養分の流出抑制など、環境への負荷も低減できる一方で、使用後の被膜殻がほ場から海洋に流出することによる環境影響が懸念されています。

特に、水田では、肥料成分が溶出した後のプラスチック殻が水面に浮上し、河川や海洋等に流出する可能性があります。

被覆肥料を使用している場合は、浅水代かきを行うほか、代かきや田植え前の強制落水は避けるなどの水管理により、プラスチック殻を流出させないようにしましょう。

ほ場からの流出防止のポイント

◇畦畔管理

・あぜ塗りの徹底やあぜシートを設置する。

・止水板はあぜの高さ以上とする。

◇代かき

・代かきは浅水で行い、なるべく均平にする。

・強制落水ではなく、自然落水で水位を調整する。

◇田植え

・田植え前の強制落水は行わず、自然落水で水位を調整する。

◇施肥

・土壌診断や栽培歴等に基づいた適正施肥に努める。

・流し込み施肥や被覆殻の崩壊の早い肥料の活用等を検討する。

参考リンク