第3期「徳島県スポーツ推進計画」

　本県では、2018（平成30）年3月に第2期「徳島県スポーツ推進計画」を策定し、県民の明るく活力あるスポーツライフの実現に努めてきたところです。

 第2期計画期間中には、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、スポーツの分野も国際スポーツ大会の延期やコロナ禍での行動制限等による運動機会の減少など、大きな影響を受けました。

 また、本県で事前キャンプを実施した「ラグビーワールドカップ2019」や「東京2020オリンピック・パラリンピック」のレガシー継承や、今後開催される「2025年大阪・関西万博」、「ワールドマスターズゲームズ2027関西」に向けた取組など、新たな本県スポーツを取り巻く環境への対応が必要となっています。

 今後の本県スポーツの推進にあたり、これまで取り組んできた施策の成果を踏まえつつ、新しい時代に即した「ポストコロナ新時代」のスポーツ施策を充実・発展させるため、第3期「徳島県スポーツ推進計画」を策定いたしました。

 令和5年度から令和9年度（5年間）

 スポーツは、心身の健康や体力の向上だけでなく、アスリートの活躍による感動の共有や、コミュニティの形成をはじめ、地域活性化、共生社会の実現など、人生を豊かにする力を持っています。県民の誰もが、それぞれのスタイルでスポーツに親しむことで、希望あふれる未来に向けて、とくしまの可能性の扉を開くという考えに基づき、計画の基本理念を「スポーツで開く！希望あふれるとくしまの未来」といたしました。

 基本理念を具現化するため、次の4つの基本目標を柱に施策を推進します。

 ジュニア期から切れ目ない指導体制の構築や支援によりトップアスリートが競技しやすい環境の整備を行うとともに、関係機関と連携し、充実した医科学サポートにより、個々の選手がハイパフォーマンスを引き出し、長く幅広く活躍できる支援体制の構築を目指します。

 幼い頃から、スポーツの楽しさを味わうことにより、生涯にわたって運動・スポーツに親しむことができる健康的な生活習慣を確立するとともに、心の成長を促進するため、子どもたちがスポーツに親しむことができる機会を確保できるよう、積極的に取り組みます。

 性別、年齢、障がいの有無、地域事情等に関わらず、誰もが生涯にわたって心身ともに健康でスポーツを楽しめる、生涯スポーツ社会の実現をめざし、スポーツに参加しやすい環境づくりの推進や、オンラインを活用することで、いつでも多様な主体が平等にスポーツに関わることができる環境を整備します。

 本県の豊かなスポーツ資源や観光資源を活かすとともに、国際スポーツ大会の事前キャンプ受入れにより創出された「レガシー」を最大限に活用し、経済効果や競技力向上につながるスポーツツーリズムの推進に向け、関係機関と連携・協力しながら、国内外のスポーツ大会や合宿の誘致など、交流人口の拡大と地域活性化に積極的に取り組みます。