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徳島の海でレジャーを楽しむ方へ

 徳島県は、播磨灘、紀伊水道、太平洋と三つの性質の異なる海域に囲まれ、豊かな水産資源に恵まれています。従って、古くから漁業はもとより楽しみとしての釣りが行われてきました。県北中部での波止釣りや投げ釣り、県南部での磯釣り、そして船釣りなど、あらゆるジャンルの釣りが楽しめるのが徳島の海の魅力です。

 一方で、釣り人同士、釣り場付近の住民あるいは漁業者との間で、漁場の競合、ゴミの投棄、漁業活動の障害といったことでトラブルもみられ、最近その件数も増加しています。

 釣りをはじめとする海洋性レクリエーションと漁業との共存のため、ご理解とご協力をお願いします。

1.漁業との共存

 徳島の漁業は、蒲生田岬で大きく分けられ、播磨灘や紀伊水道では、船びき網(バッチ網)、小型定置網、魚類・藻類養殖を中心に釣り、刺網、小型定置網や採貝藻などが営まれており、太平洋海域では、はえ縄、釣り、採貝藻、定置網や刺網を主体に一部でかつおまぐろ漁業や沖合底びき網なども行われています。徳島の海で行われている代表的な漁法を紹介します。

船びき網漁業

 海の表層でイワシ類の稚魚「シラス」を漁獲する漁法です。2隻で1つの網を曳く漁法で、岸近くでも行われることがあります。2隻が100メートルほどの間隔で並行して航行しているときが操業中で、網の最後端には目印のブイがあります。ほかに漁獲されたシラスを運ぶための運搬船が1、2隻付近にいます。船の間を航行するのは大変危険です。

養殖漁業

 大きく分けて、ノリ・ワカメ等の藻類養殖とハマチ・マダイ等の魚類養殖があります。漁場には規則的にブイが並んでおり、昼間は比較的分かりやすいが、夜間は特に注意が必要です。付近での釣りや係留は止めましょう。

海士漁業

 磯際に小型船を錨泊し、「タル」と呼ばれる漁獲物を入れる浮きの付近で、アワビやサザエなどを素潜りで採捕しています。錨泊船からかなり遠く離れて操業している場合もあり、付近の航行には十分注意してください。

定置網漁業

 海岸から沖合に向かってブイが規則的に並んでいて、沖合で円を描くように広がっています。海中の広い範囲で網やロープが張られており、付近でのアンカーの投入は止めましょう。また、釣りも控えましょう。

はえ縄漁業,刺網漁業

 水面に浮かんだブイの下から漁具が伸びています。付近でのアンカーの投入は止めましょう。また、釣りも控えましょう。

2.安全な釣りを楽しむために

(1)気象情報の的確な把握を

 海上の気象は陸上に比べて変化しやすいものです。たとえば風は、陸上の1.5〜2倍くらいの強さになります。また、台風等の影響でうねりがあるときは特に注意が必要で、数回に一度大きな波が現れることがあります。いずれにしても最新の気象情報に注意するとともに、先ず安全を考えて海洋性レクリエーションを楽しむようにしましょう。

 

(2)先人の知恵袋(気象変化の言い伝え)

 昔から海で生きてきた漁業者は天気予報のない時代から様々な自然現象をとらえて天候の変化を読み取ってきました。いくつか紹介してみましょう。

「しら(南西風)が入れたら大風になる。」

意味:特に春先に南西の風が吹き出したら、大風になるので注意が必要である。

「月が傘きいたら雨が近い。」

意味:月にもやがかかると間もなく雨が降る。

「秋の夕焼け鎌研いで待て。」

意味:秋の夕焼けは天気が良くなる。

「朝虹が立ったら隣に行く間がない。」

意味:朝、虹がでると間もなく雨が降る。

「風と遍路は八つから。」

意味:冬場の西の風は10時頃から強くなる。

 

(3)港の出入り口は要注意

 港の出入り口では、出入港する船舶に特に注意を払い、灯台などへの送電線や、係留船舶に対しても注意してください。また、立入禁止が表示された場所での釣りは絶対止めましょう。

3.遊漁者が用いることのできる漁具・漁法はつぎのとおりです(漁業調整規則第44条)

(1)竿釣り・手釣り(「トローリング」や「はえなわ」はできません)

(2)たも網・さで網(火光を利用するものを除く)

(3)投網

(4)やす・は具(「くま手」など)(火光を利用するものを除く)

(5)徒手採捕(「素手で捕まえる」という意味です)

 

*遊漁船を利用する皆さんへ

 「遊漁船業の適正化に関する法律」が改正され、遊漁船業者は平成15年4月1日から知事への登録が必要になりました。

 また、遊漁船業者には遊漁船業務主任者の選任、損害賠償保険の加入、標識の掲示、業務規程の作成などが義務付けされています。

 登録業者の遊漁船には、船体に都道府県の登録番号及び登録票が掲示されています。

 遊漁船を利用するときは、登録された遊漁船業者であるかどうかを確認してください。