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徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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記者の皆様には、お時間をいただきありがとうございます。
今年度最後の記者会見になりますので、まずは記者のみなさまにお礼申しあげたいと思います。本年度は、本県の教育行政に御協力いただきまして、本当にありがとうございました。また、来年度においても、引き続き、子供たちの活動の様子をはじめ、本県教育行政に関する様々な情報を広く県内外へ発信いただきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、令和7年度及び令和8年度の主な県教育委員会の取組についてご報告をさせていただきます。
まず、1点目です。教育DXの推進についてでございます。令和7年度は、小学校から高校段階までの12年間の教育に関するデータを連携可能とする「県域アカウント」の導入を進めるとともに、教職員の働き方改革や教育指導の充実等を図るため、国の「次世代校務DX」に対応した校務支援システムの導入準備を進めて参りました。現在のアカウント発行状況といたしましては、県内公立学校の教職員、県立学校及び17の市町村立学校の児童生徒に対して、発行が完了しており、年度内にはさらに1自治体での発行を完了する予定でございます。これは、ただ単に、ドメインが同じということだけでなく、付随するツールの共通化という側面がございます。児童生徒にとって、小中高と校種が変わるたびに、主となるツールが異なるというのは、戸惑いや混乱の原因となります。また、教員にとっても同じことで、小中であれば、自治体を変わるたびに、学習指導のツールが変わることは、先生方のストレスになります。そういったことをなくすための、ツールの標準化という意味でこの県域アカウントはあるということでございます。また、統合型校務支援システムについては、県内の小中学校、中等教育学校、高等学校、及び特別支援学校のすべての公立学校で利用できるシステムを、県と市町村と共同で整備いたします「徳島モデル」として、その仕様を検討して参りました。令和8年度は、これら、県内すべての市町村での「県域アカウント」の導入完了と、県内すべての公立学校で利用する「次世代校務DX環境整備」の完了を目指して参ります。
2点目はタイピングコンテストについてでございます。お手元に資料を配付しております。児童生徒の情報活用能力の育成を目的とし、令和7年度は、夏と冬の計2回、タイピングコンテストを開催いたしました。いわゆるキーボードを使った文字入力のコンテストです。夏大会は小学生のみを対象としていましたが、冬大会は、中学生まで対象を拡大しました。その結果、小・中学校合わせて133校から3,248人が参加し、総挑戦回数は約5万回にものぼりました。冬大会の平均入力文字数については、タイピングの国の指標としては、小学校で1分間に4文字、中学校で6文字という数値がありますが、この冬大会の平均入力文字数としては、小学6年生で1分間に86文字、中学生で89文字という良好な結果を確認できました。さらに最高記録に目を向けますと、小学6年生で272文字、中学生で227文字という極めて高い水準の記録が達成されました。令和8年度の全国学力・学習状況調査の中学校英語は、「書くこと」の解答にはキーボードによる英文タイピングが必須となっていることから、タイピングの力は非常に重要であると考えております。そのため、令和8年度におきましても、引き続き夏・冬2回の開催を予定しておりますので、更に参加校が増え、子どもたちがストレスなくタイピングができ、コンピュータ上でやりたいことが思う存分できるようになってほしいと思っております。
3点目はいじめ対策についてでございます。子どもたちの小さなSOSを見逃さず、早期に発見し、迅速に対応することへの取り組みとして、令和7年度には「匿名相談アプリ」を新たに導入いたしました。これは、県内すべての中高生が気軽に悩みなどを相談できる仕組みであるとともに、いじめの「傍観者」となってしまっている生徒が、勇気を出して「相談者」へと変われるよう、誰もが声を上げやすい環境づくりとしての側面もございます。引き続き、利用の促進を進めて参ります。また、学校における暴力などの明らかな犯罪行為に対しましては、決して学校だけで抱え込まず、直ちに警察をはじめとする関係機関と連携し「毅然とした対応」をとるよう各学校へ徹底を図っております。その連携強化の一環として、7年度より県教育委員会内に県警の少年補導職員を配置し、いじめ事案等に迅速に対応しているところです。令和8年度は、これらをさらに一歩進め、教職員と県警の少年補導職員とによる「いじめ事案に関する合同研修」を初めて実施いたします。平時から顔の見える強固な信頼関係を構築することで、これまでの単なる「連携」から、真の協働体制である「一体化」へと発展させてまいります。
4点目は「県立学びの多様化学校」の整備状況についてです。「県立学びの多様化学校」は、「徳島県学びの多様化学校の在り方等に関する基本方針」に基づき、新たに、県立中学校として鳴門教育大学敷地内に先行的に設置いたします。そして、ここで培った運営ノウハウ等を県内全域へ広げていくための「ロールモデル」として、令和9年度開校を目指し、準備を進めております。現在、鳴門教育大学と検討WGを立ち上げ、施設整備と並行して、学びの多様化学校のスクールビジョンや必要な特別の教育課程の編成、オンライン支援の在り方等について、協議を進めております。今後は、学校施設の整備や教育課程等の検討、入学説明会や現地見学会、生徒募集に関する具体的な時期や内容等を協議し、文部科学省への申請・認可等を経て、正式に設置が決定する予定となっております。県教育委員会と致しましては、不登校児童生徒に対して1日も早く、「多様な学びの場」を提供することができるよう、開校に向けた準備を着実に進めてまいります。
5点目は国府支援学校整備事業についてです。「ダイバーシティとくしま」の実現に向けた取組として、国府支援学校整備事業を推進しており、令和7年3月に新校舎棟が竣工し、児童生徒は令和7年度から新しい校舎で元気に学校生活を送っております。現在は、地域の防災拠点となる「体育館棟」の整備を進めているところです。令和8年度には、地域の交流拠点となる「ダイバーシティ棟」などの改修工事を開始する予定となっており、引き続き、児童生徒の安全を確保しながら事業を進めてまいります。
6点目は、高校教育改革についてです。県教育委員会では、令和11年度入試からの学区撤廃後を見据え、昨年7月に、外部有識者を交えた「公立高校の在り方検討会議」を設置しました。本検討会議では、「高校生と教育長によるアイデアソン」や、「中高生、保護者、教職員を対象としたアンケート調査」、「県内8地域でのタウンミーティング」などにおける意見も踏まえつつ、「さらなる特色化・魅力化」「学校規模・配置」「入試制度の見直し」の3点について、多角的な視点から議論を重ねてきました。さる2月17日には、当会議から、これまでの検討結果が「1次取りまとめ」として報告されたところです。当報告では、高校再編や入試制度の見直しに向けたより具体的な議論が必要、との提言に加え、さらなる特色化・魅力化への方策として、「新たな学科・コース等の設置」、「文理融合、探究活動の深化」、「大学や企業等との協働による学びの充実」など、一定の方向性が示されております。今後のスケジュールとしましては、令和8年12月頃までを目途に4回程度開催し、令和9年2月頃に「最終取りまとめ」が報告される予定です。引き続き、持続可能な学校の規模・配置や、新たな入試制度について、具体的な議論を深めて参りたいと考えております。また、各校のさらなる特色化・魅力化については、「在り方検討会議」の議論等も踏まえ、鋭意取組を進めることとしており、例えば、来年度当初予算に新たに盛り込んでおります「高校教育特色化・魅力化推進スタートアップ事業」において、「人材不足が懸念される医療・教育人材等の育成」、「企業との連携による専門高校での実践的な学び」など、前例にとらわれず、徳島の未来を見据えた意欲ある取組を支援することとしております。さらに、国において、高校教育改革の「グランドデザイン」として、将来の産業構造の変化等を見据えた理数系や産業人材の育成方針が示されるとともに、新たな基金創設による支援策が講じられたところであり、本県においても、当基金を最大限活用できるよう、検討を進めているところです。県教育委員会と致しましては、今後も、生徒に選ばれる特色・魅力あふれた学校づくりに向け、高校教育改革にしっかりと取り組んで参ります。
7点目は、徳島県ラーケーションの日についてです。徳島県「ラーケーションの日」の導入から、まもなく1年が経過します。1学期から2学期にかけ、県立学校での申請件数も増え、生徒・保護者への浸透が見られるとともに、3月現在、15市町村が導入済みとなり、市町村立学校にも着実に広がっていることを実感しております。「ラーケーションの日」を活用しての体験や学びの実践例、学びから感じたことなど、この一年において様々な声を寄せていただいており、今後はこうした成果を広く発信し、制度のさらなる定着につなげて参りたいと考えております。
8点目は、ヘルメットデザインコンテストについてです。教育委員会では、生徒自身が自転車ヘルメットの重要性を理解し、主体的に着用できるよう、生徒のヘルメット着用推進に向けた自主的な取組を支援して参りました。今年度、さらなる着用推進を図るため、生徒からの発案を受けて、「ヘルメットデザインコンテスト」を実施いたしました。昨年10月に県立学校生を対象に募集をしたところ、17校163名から応募がありました。応募作品は、どれも高校生ならではの視点で、大人では考えつかない柔軟な発想、個性あふれるデザインで、私も感動しました。審査は、各学校においてヘルメット着用推進・啓発活動を行う「ヘルメット着用推進アンバサダー」の投票により行われ、審査の結果最優秀賞には、徳島県立名西高等学校2年尾方絢弥さん、優秀賞には、徳島県立城東高等学校2年藤古愛さん、徳島県立城南高等学校1年加藤美咲さんが選ばれました。受賞作品は県のホームページにも掲載しています。こちらが、最優秀賞に選ばれた、尾方さんのデザインをペイントしたヘルメットでございます。これは「南部テクノスクールカラーコーディネート塗装科」の先生と学生の皆さんに制作を御協力いただきまして、3つ制作いたしました。一つは尾方さんに副賞としてお渡しいたします。残りは、名西高校と教育委員会事務局において、自転車ヘルメット着用推進の取組に活用させていただきます。また、記者のみなさまにお配りしている缶バッジ。こちらが優秀賞のデザインを配したものでございます。こちらは「ヘルメット着用推進アンバサダー缶バッジ」として、啓発活動やアンバサダー交流会において活用していきたいと考えています。なお、ヘルメット制作の様子やヘルメット授与式の様子につきまして、今後、県庁内での放映、県ホームページへの掲載を予定しています。中高生においては、依然とし、自転車乗車中の交通事故が多いことから教育委員会といたしましては、自転車ヘルメットの着用推進はもとより、交通ルール遵守やマナーアップについても、生徒が積極的に考え、行動できるよう支援していくとともに、関係機関・団体等とも引き続き、連携を図って参ります。
9点目は、「トビタテ!留学JAPAN」についてです。県内の高校生等の留学を支援する「徳島の未来を拓くグローカルリーダー育成事業」、通称、「徳島県版トビタテ!留学JAPAN」につきましては、昨年9月、国が実施する「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム拠点形成支援事業」の採択地域に選ばれました。現在、新高校2・3年生を対象とした応募を受付中で新高校1年生につきましても、4月1日から受付を開始し、いずれも4月15日を締め切りとしております。また、明後日14日には、とくぎんトモニプラザ大会議室にて、「留学準備セミナー」を開催致します。本セミナーでは、「徳島県版トビタテ!留学JAPAN」に関心のある生徒やその保護者の皆様、及び教員の方々等を対象に、留学の専門知識を持つ講師によるレクチャーや個別相談を実施します。記者の皆様におかれましては、是非、本セミナーを取材いただき、意欲ある多くの生徒たちが自信を持って一歩を踏み出すきっかけとなりますよう、情報発信に御協力をお願いいたします。県教育委員会と致しましては、来年度も海外で探究活動に励む若者を全力で応援し、徳島の地から世界を舞台に活躍する次世代の「グローカル人財」の育成を産学官一体となって加速させて参ります。
10点目は「エシカルサミットの実施」についてです。「とくしま高校生エシカルサミット」は、エシカル消費先進県として、高校生にエシカル消費の視点を取り入れながら未来の社会を形成する力を身に付けてもらうことを目的に、今年度は、昨年8月に3日間の日程で開催し、県内外から59名の高校生の皆様に御参加いただきました。サミットでは、有識者によるパネルディスカッションを皮切りに、高校生が各班に分かれて、グループワークを行い、エシカル消費に関する班別の課題を設定しました。また、県内の中・北部、南部、西部の3コースで各エシカル関連施設などを巡るフィールドワークを実施し、設定した課題に対して解決方法を探り、プレゼン資料をまとめ、最終日に班別に発表していただきました。発表していただいた高校生の意見は、いずれも若い世代ならではの視点に満ちており、持続可能な社会の構築に向けた強いメッセージ性を感じさせる、素晴らしい内容でした。県教育委員会と致しましては、来年度も引き続き、徳島の強みを活かしたフィールドワークや国内外の大学生等との交流を通じて、新次元の「エシカルサミット」を8月に開催したいと考えており、参加者一人一人がサミットで得た学びを持ち帰り、今後の成長の糧として活かしていただけるよう、全力で応援して参ります。
最後になりますが、県教育委員会としましては、引き続き、「徳島教育大綱」の基本方針に掲げる「個性と国際性に富み、夢と志あふれる『人財』の育成」に向け、あらゆる分野・世代のつながりを大切にし、誰もが輝く未来志向の教育施策を強力に推進して参ります。
私からは以上です。
(日本経済新聞社)
6番目に説明いただきました、高校教育改革のうち公立高校入試改革の流入率は今春2ポイント上げ、令和11年度入試では学区を撤廃することが決まっているが、令和9年度、令和10年度の流入率は案としては示されましたが、結果的には今春の状況を見て決定することになったが、来春については時期的にはどのようになるのか。まずは流入率を決め、定員は秋に出るとは思うが、流入率の決定はどのくらいを目処になる予定ですか。
(教育長)
まずは、今春の検証を先に行ってからです。
(教育創生課長)
令和8年度入試の状況を踏まえ検討するということになっていますが、おそらく来年度の5、6月頃になるとは思うが、流入率を上げるのか上げないのか、上げるのであればどの程度なのかということを含め、今春の入試結果を踏まえて考えたいと思います。
(日本経済新聞)
今春の流入率を2ポイント上げたことについて、実際の志願状況を含め教育長の所感をいただければと思います。
(教育長)
昨年このような学区撤廃の話を出したことによって、そのような感じなのか受検生の「みなさまも思っていたと思います。今回志願者数が集中した学校とそうでない学校とが生じたと思いますけれども、そのことについてみんなが意識が高くなったということ。本来自分で学校を選ぶんだという機運が高まったと思っています。
(日本経済新聞社)
概ね前向きに受け止めていらっしゃるということでしょうか。
(教育長)
そうですね。
(朝日新聞)
発表項目の県域アカウントについて、17市町村が既に導入済み。年度内にもう1自治体が整備できる。ということは残り6市町村ということになるが、これは元々2カ年計画で行っていたのでしょうか。
(教育長)
そうですね。令和8年度に完了するという計画で進めて参りました。
(朝日新聞)
タイピングコンテストについて、小学校1、2年生はどういった方式で行っているのでしょうか。
(教育長)
基本的にはローマ字入力なんですよね。小学校1年生は問題がひらがなしか出ませんので、漢字変換はありません。
(朝日新聞)
それは、ひらがなキーボードで入力しているのでしょうか。
(教育長)
ローマ字打ちのひらがなです。子音と母音を組み合わせた一般的なローマ字入力です。
(朝日新聞)
1年生のうちからローマ字入力をしているということですか。
(教育長)
学習指導要領ではローマ字の学習は3年生ですが、1、2年生については学校で強制しているものではございませんので、個人で頑張っている。全国的にも県内でも、ローマ字入力については2年生でも大丈夫ではないか。1年生でも大丈夫ではないか。という議論もあり、入力のスキルとしては低年齢化している状況がございます。
(朝日新聞)
ひらがなを覚えたばかりの1年生でも、例えば「かきくけこ」の「か」は「ka」と入力したら表示されるということは理解しているということでしょうか。
(教育長)
そういうことです。ゲーム感覚で組み合わせを覚え、こう入力したらこう表示されるんだ、ということがわかる。ローマ字の仕組みがわかれば、入力方法が子音と母音の組み合わせだということもわかる。
(徳島新聞)
いじめの関係で、来年度県警と教員の合同研修がある。具体的にどのような研修になりますか。
(いじめ・不登校対策課長)
教職員と警察との合同研修ですが、学校と警察が緊密に円滑に連携するということが重要であると考えております。来年度は主に高等学校、特別支援学校等の年度当初に生徒指導の研修会がありますので、その機会を捉え、様々な生徒指導の事案に対してのケース会議等を進めていく。それぞれ意見を交換しながら生徒指導に対応していく勉強会や研修会を現在のところ考えております。
(読売新聞)
ヘルメットデザインコンテストについて、来年度も実施予定でしょうか。
(体育健康安全課)
生徒の考えを取り入れて行っていくことになっているので、交流会等で意見を聞き、次年度も行いたいという声があれば実施し、違ったアイデアがあればそれを支援していきます。
(読売新聞)
実際にヘルメットが作成されたのは、最優秀賞を受賞したデザインのヘルメットのみでしょうか。
(体育健康安全課)
はい。
(読売新聞)
今年の最優秀賞のデザインのモチーフは。
(体育健康安全課)
夜空の星がデザインされている。最優秀賞のヘルメットをデザインした生徒は、ヘルメットをかぶって登校していますが、ある日、夜遅くに部活動が終わって帰るときに見上げた空がとてもきれいだったので、このデザインにしました。ということです。
(朝日新聞)
ヘルメットデザインコンテストの担当課はどちらになりますか。
(教育長)
体育健康安全課です。