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徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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記者の皆様には、お時間をいただきありがとうございます。まず、私の方から3点、報告・発表させていただきます。
1点目は、県内公立学校の大阪・関西万博での活動についてです。
本年6月の定例県議会において認められました「未来を担うこどもたちの万博入場チケット支援事業」により、小・中・高・特別支援学校あわせて66校、約8,500人の児童・生徒が学校行事として万博を訪問いたしました。また、5月には万博会場において、徳島商業高校・城西高校・鳴門高校の生徒が阿波踊りを披露したり、10月11日、12日に開催された「VISION MASHUP STAGE(ビジョンマッシュアップステージ)」では、本県の高校生も参加し、2050年の未来設計図についてプレゼンテーションを行ったりするなど、教育旅行以外でも、万博を契機として、子供たちが様々な体験を行いました。
万博では、社会が直面する課題の解決に向けた最先端の技術やさまざまな国の文化など、多様性あふれる世界に触れることができ、本県の子供たちにとっても、絶好の学びの機会となったものと考えております。
2点目は、「とくしま教育の日」についてです。徳島県教育委員会では、11月1日を「とくしま教育の日」、11月1日~7日を「とくしま教育週間」と定めております。10月、11月には、「とくしま教育の日」関連事業といたしまして、県・県教育委員会主催の事業をはじめ、市町村教育委員会や関係団体、各学校などのご協力のもと、様々なイベントが開催されます。
いくつか紹介いたします。まず「まなびの丘フェスティバル2025」でございます。11月1日土曜日に県立総合教育センターにおいて「まなびの丘フェスティバル2025」を開催いたします。講演・展示・発表・各種体験プログラムなど諸行事の実施を通して、県民のまなびを支援し、地域社会との交流を促すことを目的としています。
続いて「徳島高校生産フェス」でございます。同じく11月1日にイオンモール徳島にて、「とくしま高校生産フェス」を開催いたします。「とくしま高校生産フェス」とは、徳島県内の専門学科や総合学科で学ぶ高校生が年1回、日頃の学習活動を紹介するものです。焼き菓子や藍染め製品等の販売、車椅子や看護体験、ロボット操作などの体験コーナー、ファッションショーといった企画を通して、特色ある専門学科・総合学科の魅力をぜひ体験していただけたらと思います。
続きまして、科学の甲子園徳島県大会でございます。11月15日には県立総合教育センターにおいて「科学の甲子園・徳島県大会」を開催します。県内の高校生・高専生等が、科学技術・理科・数学・情報などに関する筆記競技・実技競技において熱い戦いを繰り広げます。1チーム6人のチーム対抗で、優勝チームは3月につくば市で開催される「第15回科学の甲子園全国大会」に出場します。本県の教育について理解を深めていただくためのきっかけの日となりますよう、県内各地で様々な事業が開催されますので是非ご参加ください。
3点目は徳島県タイピング大会についてです。タイピング。つまりコンピューターに文字を入力するということですけど、タイピングは、情報活用能力を支える学習の基盤であり、子供たちが自分の考えを表現し、主体的に学ぶために欠かせない力でございます。文部科学省は、「1分間40字」を指標としていますが、徳島県では更に高い水準として「1分間60字」を一つの通過点の目標に掲げ、取組を進めてまいりました。今年度、初めて行った「徳島県タイピング大会」には、小学校71校から1,368名が参加し延べ2万回以上の挑戦がありました。学年ごとの1分間平均入力数は、1年生は40字、6年生では87字となり、学習の積み重ねによる成果が数値として示されました。また、継続して取り組むほど成果が高まり、特に10回以上挑戦した子供は、初回と比べて成績が倍近く向上する結果となりました。この成果を踏まえ、冬チャレンジでは対象を中学校まで広げて大会を行い、徳島県全体で子供たちの情報活用能力を底上げしてまいりたいと思っています。
私からは以上でございます。
(徳島新聞)
大阪・関西万博チケットの件ですが、66校は小・中・高・特別支援学校でしょうか。
(教育長)
小・中・高・特別支援学校を対象としています。
(徳島新聞)
その内訳は。
(義務教育課)
小学校23校、中学校29校、こちらは中等教育学校の前期課程が含まれます。高等学校13校、特別支援学校1校となっております。
(徳島新聞)
こちらは確定した数字ですか。
(義務教育課)
確定値でございます。
(徳島新聞)
当初万博への訪問を希望する学校のうち、何割の学校が万博へ行きましたか。
(義務教育課)
手元に当初の希望の数字がないため、後で回答いたします。
(朝日新聞)
「とくしま教育の日」は過去からずっとしているものか。
(教育長)
ずっとしているものです。
(朝日新聞)
11月1日や11月第1週に設定しているのは、どのような意図があるのでしょうか。
(教育長)
日としては11月1日を設定しているが、各学校がオープンスクール等の行事を行ったりしますし、地域行事と連携しているため、少し広げた形としております。
(朝日新聞)
11月の由来は。
(教育政策課)
補足で説明させていただきます。県議会で「とくしま教育の日を定める条例」を平成16年に制定いただき、それ以降、条例の中で11月1日を「とくしま教育の日」、11月1日から7日までの1週間を「とくしま教育週間」と定め、県民の皆様に徳島の教育について考えていただく、事業やイベントを通じて教育の現状について知っていただく、という趣旨で関連事業を行っております。国でも11月1日から7日までを「教育・文化週間」としていますので、相乗効果を期待してということもあるかと思います。
(NHK)
本日、文部科学省の不登校といじめの調査の結果が解禁となった。徳島県でも小・中・高・特別支援学校のいじめの件数が過去最多、小・中学生の不登校が過去最多となり8年連続して更新していることについての教育委員会の受け止め、県教育委員会としての今後の対策についてお教えいただきたい。
(教育長)
数値に関しては、皆様方の手元にあると思いますが、数字としてはどんな増えてるということになります。これはいわゆる認知数。教員や子供、保護者がいじめだなと認知した数が増えているということですが、これは積極的な認知。ほんの小さなことでも、いじめとしてしっかり話し合って学校で解決していこうという積極的な認知を増やしたというところが、この数字が増えている原因ではないかと思っております。この数字はもちろん大事なんですけども、1つ1つの事例について学校でどのように対応したか。そこが1番の大事なところだと思っています。個人と個人の問題だけではなく、所属している学級、それを取り巻く学校全体、友達関係だとか、いろんな人間関係が関わってまいります。ですので、対策としては色々あります。お配りした資料にあると思いますけど、「いじめ見逃しゼロ」というのが大事だと思います。大問題になることを見逃してる部分は非常に多いですが、とにかく見逃さない。そのためには子供たちの様子をいかに敏感に捉えるかということだと思いますので、積極的認知と「いじめ見逃しゼロ」ということを県教委としては頑張っていくというところです。それから学校だけとか担任だけとかじゃなく、いろんな専門家の方、外部の専門家の方、そしてもちろん県教委も地教委もそうですけど、そういうところが一体となって、真剣に取り組んでいくというところが大事だと思います。絶えず、子供の様子、小さな声をちゃんと受け止めることができるような、職員組織、学校にしていかなくてはいけないというのが1番の問題だと思います。そのためには資料に書いているような環境作り、そして人的な体制が必要だと思っておりますので、そういうところになお一層取り組んでいきたいと思っています。
(NHK)
ありがとうございます。今、主にいじめの話を伺ったと思いますが、不登校について小・中学生が8年連続最多という数字。この辺りの数字が伸び続けているということに対して、どのように受け止め、不登校に対する県教育委員会の今後の具体的な支援やサポート体制のあり方についてどのようにお考えでしょうか。
(教育長)
不登校につきてましても増えております。これも調査の中では色々書かれてはいますけれども本当に1人1人違う。逆に言うと原因がよくわからないというものもございます。ただ、親御さんにとっては、本当になんとかしたいという思いが一番あると思います。ですから、親御さんの気持ち、もちろん本人も行きたいけど、行けないとか、いろんなケースがございますので、そういうところにいかに寄り添うかということなんだと思います。そのためにですね。あの学校の方には、教育支援センターやスペシャルサポートルーム、それから学校外の居場所というのがどんどん増えてきています。ですので、その子にあったものがどれなのかというのはあると思いますけども、みんなで暖かく見守ってあげるっていうことが大事だと思っています。そのための仕組みというのを、我々大人が色々考えてますけど、必ずしもそれが絶対というものではないと思います。ですけど、何かできることがあるんじゃないかということで、いろんな関係機関と力を合わせて、対応策ということでやっております。特に前回いろんなとこでお話もありましたが、学びの多様化学校と言われるものの存在もそのうちの1つでございます。今回は県立の中学校という形で、令和9年度の開校を目指して準備を進めているところでございますが、学校においても、不登校に対してどういう風なアプローチをするかというところの先生方の対応の方法もしっかり県教委として確立する必要があるということもありますので、鳴門教育大学と一緒になって作っていく学びの多様化学校で、そういう子供たちに寄り添える教員をどんどん作っていくと。そういう形でいろんなやり方で支えていくということにしていきたいなと思っております。
(NHK)
ありがとうございます。
(徳島新聞)
学校での盗撮対策について伺います。全国的に盗撮事案が相次いでいる中で、徳島市では市立の小・中・高に盗撮探知機を1台配置することになっていますが、県教委としては、どのような対策を考えられてるか教えてください。
(教育長)
この件に関しましては、あの本当に被害にあわれた方、それから保護者も含めてですね、信頼されるべき学校というところで、こういう形で全国的にニュースを賑わせているということに非常に頭を痛めております。先ほどお話ありましたけど、徳島市では探知機という形で対策するということでありました。それも1つの方法でありますけども、県教委の場合は、県立学校でございます。具体的に探知機を配るなど、そういう話は現時点では計画はございません。ただ、今後そのような問題が起こりうる可能性は絶対ないとは言えないと思っておりますので、その辺りに関しては順次各課と相談しながら、対策については考えているところでございます。具体的に何かという話はないということになります。
(徳島新聞)
他県では、スマホの持ち込み禁止などの対策をしているが、そういった対策を含めて検討しているということでしょうか。
(教育長)
もちろん、個人のスマホでは撮影はしないという通知を出しております。当たり前のことなんですけども、私物と公的なものは区別をするという通知は出しておりますし、徹底するようにしております。
(朝日新聞)
本日、徳島県高等学校PTA連合会の使途不明金の関係で、前会長が横領容疑で逮捕されたという発表がありましたが、直接県教委とは関係ない組織ではありますが、コメントなどありますか。
(教育長)
この逮捕をきっかけといたしまして、詳細が出てくるだろうと思っております。
第1には今後の捜査を見守っていきたいというところでございます。また、所謂高P連につきましては、引き続き再発防止と原因究明をしっかりしていただき、健全な団体運営に努めていただきたいと思っております。
(朝日新聞)
県教委から高P連に対し、働きかけはされましたか。
(教育長)
教育委員会からは別団体ですので、しっかりやってくださいね。というか、あとは逆にいろんな相談。高校生や高校の先生方が関わっている組織でございますので、相談には随時乗っているという形になります。